13 / 13
もう言葉を発しないで
しおりを挟む
「水槽の中に……人が!」
水族館の前に警察車両が到着した。
警部が、中に入ると、水槽の中から捜査班によって引き上げられている男性の姿と、周りでざわついている観衆の姿があった。
ひときわ大きく暴れている女性と、水槽の職員に、警部は事情聴取を始めた。
「あなたは、亡くなった男性と、お知合いですか?」
「はい、わたしは、けんとと付き合っている川瀬なるみです……ちょっと飲み物買ってくると言ってけんとがどこか別の場所に行って、なかなか戻って来ないなと思っていたら、ふと水槽を見たときに、けんとが水の中にいたということです」
「なるほど……」
刑事が警部のもとに駆け付けてきた。
「何かわかったかね?」
「鑑識によりますと、亡くなったのは、長谷川けんとさん、死因は、窒息死だそうです。ただ、溺死ではなく、首についてた後から、首を絞められたことによる、窒息死だそうです」
「あの……」
すると、立ち入り禁止のテープが張られた向こうから、親子連れの女性が、警部に話しかけた。
「どうかしましたか?」
警部が女性に聞くと、女性は、手に持っている子供用カメラを操作し、警部へ手渡した。
「あの……そちらの画面を見ていただいてわかるとおり、息子がそちらの女性が男性を運ぶ姿を、たまたま撮っていたみたいで……」
警部が見たそのカメラの画面には、川瀬なるみが、長谷川けんとを床に引きづって運んでいる姿が映し出されていた。
「これはどういうことですかな?」
警部は、なるみに迫り寄り、聞いた。
なるみは観念したのか、話し出した。
「あいつ、浮気していたんです……私が出かけた後、忘れ物に気づいて家に戻った時、聞こえてきたんです……」
~けんとの電話の会話でなるみが聞いた内容~
「……っえ? なるみ? どうでもいいあんなの。なんかほめたりするたび一喜一憂するんだぜ? マジでおもろい。マジほしいものチラッといえば、一週間もすれば、買ってくれてるし。また今度なんか頼んでやっからまたそれ売ってなんか遊び行こうぜ……」
「……私が、頑張ってバイトしてけんとのためと思って必死にバイトしてプレゼントしてたのにあいつは……」
こうして川瀬なるみは逮捕された。
水族館の前に警察車両が到着した。
警部が、中に入ると、水槽の中から捜査班によって引き上げられている男性の姿と、周りでざわついている観衆の姿があった。
ひときわ大きく暴れている女性と、水槽の職員に、警部は事情聴取を始めた。
「あなたは、亡くなった男性と、お知合いですか?」
「はい、わたしは、けんとと付き合っている川瀬なるみです……ちょっと飲み物買ってくると言ってけんとがどこか別の場所に行って、なかなか戻って来ないなと思っていたら、ふと水槽を見たときに、けんとが水の中にいたということです」
「なるほど……」
刑事が警部のもとに駆け付けてきた。
「何かわかったかね?」
「鑑識によりますと、亡くなったのは、長谷川けんとさん、死因は、窒息死だそうです。ただ、溺死ではなく、首についてた後から、首を絞められたことによる、窒息死だそうです」
「あの……」
すると、立ち入り禁止のテープが張られた向こうから、親子連れの女性が、警部に話しかけた。
「どうかしましたか?」
警部が女性に聞くと、女性は、手に持っている子供用カメラを操作し、警部へ手渡した。
「あの……そちらの画面を見ていただいてわかるとおり、息子がそちらの女性が男性を運ぶ姿を、たまたま撮っていたみたいで……」
警部が見たそのカメラの画面には、川瀬なるみが、長谷川けんとを床に引きづって運んでいる姿が映し出されていた。
「これはどういうことですかな?」
警部は、なるみに迫り寄り、聞いた。
なるみは観念したのか、話し出した。
「あいつ、浮気していたんです……私が出かけた後、忘れ物に気づいて家に戻った時、聞こえてきたんです……」
~けんとの電話の会話でなるみが聞いた内容~
「……っえ? なるみ? どうでもいいあんなの。なんかほめたりするたび一喜一憂するんだぜ? マジでおもろい。マジほしいものチラッといえば、一週間もすれば、買ってくれてるし。また今度なんか頼んでやっからまたそれ売ってなんか遊び行こうぜ……」
「……私が、頑張ってバイトしてけんとのためと思って必死にバイトしてプレゼントしてたのにあいつは……」
こうして川瀬なるみは逮捕された。
0
お気に入りに追加
2
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
このブラジャーは誰のもの?
本田 壱好
ミステリー
ある日、体育の授業で頭に怪我をし早退した本前 建音に不幸な事が起こる。
保健室にいて帰った通学鞄を、隣に住む幼馴染の日脚 色が持ってくる。その中から、見知らぬブラジャーとパンティが入っていて‥。
誰が、一体、なんの為に。
この物語は、モテナイ・冴えない・ごく平凡な男が、突然手に入った女性用下着の持ち主を探す、ミステリー作品である。

【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売

カフェ・ノクターンの吸血鬼探偵 ~夜を統べる者は紅茶を嗜む~
メイナ
ミステリー
——夜の帳が降りるとき、静かに目を覚ます探偵がいる。
その男、ノア・アルカード。
彼は 吸血鬼(ヴァンパイア)にして、カフェ『ノクターン』のオーナー兼探偵。
深夜のカフェに訪れるのは、悩みを抱えた者たち——そして、時には「異形の者たち」。
「あなたの望みは? 夜の探偵が叶えてさしあげましょう」
神秘の紅茶を嗜みながら、闇の事件を解き明かす。
無邪気な黒猫獣人の少女 ラム を助手に、今日もまた、静かに事件の幕が上がる——。
🦇 「吸血鬼×探偵×カフェ」ミステリアスで少しビターな物語、開幕!
【フリー台本】朗読小説
桜来
現代文学
朗読台本としてご使用いただける短編小説等です
一話完結 詰め合わせ的な内容になってます。
動画投稿や配信などで使っていただけると嬉しく思います。
ご報告、リンクなどは任意ですが、作者名表記はお願いいたします。
無断転載 自作発言等は禁止とさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
夢との区切りって難しいですよね💦
話し合いは大切ですね
感想、ありがとうございます!
動機の方に力を入れてみたので、触れていただいて嬉しいです!