恐怖体験調査報告書

みかん

文字の大きさ
上 下
5 / 5

廃墟の屋敷

しおりを挟む
 男子高校生のけんとは興味本位で廃墟の屋敷に肝試しすることにした。
 今は深夜〇時山奥のため、屋敷の周りに人どおりなどはない。
 屋敷の建物には苔が生えていた。
 けんとは中に入った。
 歩くたびに床の木がきしむ音が屋敷に響く。
 部屋を見つけた。
 ベッドが一つ置いてある。それと電気スタンドもあった。どうやら寝室のようだ。電気スタンドをつけようと試みたがつかなかった。
 リビングのようなところに出た。テーブルには腐った食べ物が散乱している。
 リビングの隣は和室があった。畳や障子はボロボロになっていた。
 けんとは和室の奥に押入れがあるのを見つけた。押入れを開けてみる。そこにはお菓子と食べ物があった。パッケージを見てみると賞味期限がまだ新しかった。
 けんとは少し妙だと思った。
 ふと押入れの上に穴があるのを見つけた。
 屋根裏につながってるのか……
 けんとがそう思ったその時だった。
 ギシ……ギシ……ギシ……
 屋根裏から足音がした。
 足音がだんだん近づいてくる。
 けんとは怖くなり一目散に逃げだした。
 その後、けんとは無事自宅に帰ることができた。
 数日後、けんとがテレビを見ているとその屋敷がニュースに出ていた。
 それは、廃墟になった屋敷で高校生三名の惨殺された遺体が見つかったという内容だった。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...