錯乱錯綜

みかん

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五話 政府とはじまった旅

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 政府の居場所はどこにあるのか一般市民には全くわからないようになっている。自分たちだけ安全地帯にいるといううわさもある。このことに不満を持っている住民たちも少なくはない。
 だが政府の支援がなければ生きてはいけない現状に市民たちは屈辱を感じていた。
 また、政府は多額の税金を徴収している。なんだかふざけた名前を付けて、様々な事柄でお金を市民からむしり取っている。
 またその癖にして、市民の収入が増えるなんてことは全くない。
 都合の悪い情報は隠蔽しているといううわさも流れている。
 また内部告発により、集めた保険金を自分たちで使っていたなどといった情報も流出したこともあった。
 市民側から政府に連絡を取ることもできず、大統領などがいないため、政府が主に統治者となって政治を管理しているのだ。
 まあつまり政府に不満を持っているものはかなりの数いるということだ。
 また、職業は戦士以外にもたくさんある。
 人気職などがとくにあるわけではない。才能も大切にしているが個人の努力をさらに大事にしている。個人の努力というのは他人からの評価ではない、自分自身がどこまで必死にやっているのかを大切にしているということだ。
 また、給与面の差はあるものの、職業による差別を厳罰化している。これはそれぞれがそれぞれの意思を持って、働いているのに他人がそれをどうこういう権利はないそう言った考えのもと、考えだされたものだ。
 また、市民同士でのトラブルもある。魔物の被害があった時、この町に避難してきた者もいた。だが、避難者が多数来たことによって町が食糧危機に陥ったことがあった。今では食糧問題は解決しているが、そういったトラブルのこともあり、今でも避難者とその間では、バチバチとした光景が見られることが多々あったりする。
 まあそんな問題も多くありはするのだが、これから先、様々な出会いや出来事が待っているであろうサジュンとキュレルの旅が始まった。
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