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十一話
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四人はケバスボシティまで来た。
「なんだか暗いな……」
カイレンは町の様子を見ながらボソッと言った。
するとボロボロの家の中から人が出てきた。
出てきた人の数は少なかった。
「冒険者の方ですか? ……この町に冒険者が来るなんて珍しい……何年ぶりかな……ここは魔王討伐の最後の町と呼ばれています。どうか魔王からこの世界を……私たちを救ってください……」
男性は消え入りそうな声で言った。
四人は、町を出て、荒廃の地に向かった。
「なんだか、草木が無くなったな……」
道中で草木は無くなり、地面もなんだか荒れてきた。
地面は岩だらけでデコボコしている。
「うっ」
鼻に嫌なにおいがして、四人は思わずしかめた。
雰囲気はとても暗く、肌寒かった。
それから四人は山を二個ほど越えた。
山の頂上付近に来たときだった。
山の頂上から火が噴き出した。
噴火だ。
四人のほうに噴石が飛んできた。
「はっ!」
カリハラがガードを張り、みんなを守った。
フリュージェが物理操作魔法を使って、噴石を一つにまとめていく。
そしてヨウシンの氷魔法で噴石の温度を調整した。
フリュージェは集められて大きくなった噴石の塊を穴に移動した。
穴はふさがり、噴火の威力に負けないよう物理操作魔法で対抗していく。
なんとか噴火が止まり、被害も最小限で収まった。
四人は落ち着き、次の目的地、「毒の海」に向かい、歩き出した。
四人は向かう途中、なんだか息が苦しくなってきた。
原因はわからないが、とりあえずガード魔法で自分たちの周りを囲ってみると息苦しさは軽減した。
そのまま少し先に進んだ時だった。
ガード魔法尾を張っているのに、内側に緑色の水が垂れてきた。
ガードの結界にひびが入っている。
四人は少し危険だと思い、もうすぐであろう目的地まで急いだ。
それからしばらく走り、四人たちの前に、一面緑色の池が広がった。
結界のひびは無事回復している。
霧が出ているうものの、うっすらと向こう岸の様子が見えた。
岩が点々とギリギリ飛び越えれるくらいにあるのが確認できた。
四人は落ちることのないよう慎重に、飛び乗りながら向こう岸に向かった。
無事、池を渡ることに成功し、先へと進んだ。
地面が石ばかりになってきたころ、突如、地面が揺れた。尋常じゃない揺れとともに煙が出てきた。揺れが止まった。すると目の前には大きな牙と角がある魔物が静かに四人の前に現れた。
三本の腕が魔物から出てきた。
腕は宙に浮いている。
四人はどうしようかと考えた。
氷、炎の魔法を同時に三本の腕に向けて撃つことにした。
カイレンとヨウシンは同時に魔法を放った。
二本は炎魔法が効いた。残り一本は氷魔法が効いた。
かなり攻撃を加えた時だった。腕は魔物の元に戻った。
四人もかなり体力を消耗している。
カイレンはふと思った。
今三本の腕が魔物に戻ったということは、炎魔法も氷魔法も両方、効くのではないか……と。
二人は同時に魔物に攻撃を放った。
カイレンの考えは当たっていた。
魔物は叫び、倒れ、消えた。
無事魔物を倒すことができた。
四人はかなり体力を消耗していた。
四人は持ち物入れの中から、町の人たちにもらった食料を食べた。疲れ切った時に食べる食料はいつもよりどこか、おいしかった。四人は最後の目的地、魔王のもとに向かった。
「なんだか暗いな……」
カイレンは町の様子を見ながらボソッと言った。
するとボロボロの家の中から人が出てきた。
出てきた人の数は少なかった。
「冒険者の方ですか? ……この町に冒険者が来るなんて珍しい……何年ぶりかな……ここは魔王討伐の最後の町と呼ばれています。どうか魔王からこの世界を……私たちを救ってください……」
男性は消え入りそうな声で言った。
四人は、町を出て、荒廃の地に向かった。
「なんだか、草木が無くなったな……」
道中で草木は無くなり、地面もなんだか荒れてきた。
地面は岩だらけでデコボコしている。
「うっ」
鼻に嫌なにおいがして、四人は思わずしかめた。
雰囲気はとても暗く、肌寒かった。
それから四人は山を二個ほど越えた。
山の頂上付近に来たときだった。
山の頂上から火が噴き出した。
噴火だ。
四人のほうに噴石が飛んできた。
「はっ!」
カリハラがガードを張り、みんなを守った。
フリュージェが物理操作魔法を使って、噴石を一つにまとめていく。
そしてヨウシンの氷魔法で噴石の温度を調整した。
フリュージェは集められて大きくなった噴石の塊を穴に移動した。
穴はふさがり、噴火の威力に負けないよう物理操作魔法で対抗していく。
なんとか噴火が止まり、被害も最小限で収まった。
四人は落ち着き、次の目的地、「毒の海」に向かい、歩き出した。
四人は向かう途中、なんだか息が苦しくなってきた。
原因はわからないが、とりあえずガード魔法で自分たちの周りを囲ってみると息苦しさは軽減した。
そのまま少し先に進んだ時だった。
ガード魔法尾を張っているのに、内側に緑色の水が垂れてきた。
ガードの結界にひびが入っている。
四人は少し危険だと思い、もうすぐであろう目的地まで急いだ。
それからしばらく走り、四人たちの前に、一面緑色の池が広がった。
結界のひびは無事回復している。
霧が出ているうものの、うっすらと向こう岸の様子が見えた。
岩が点々とギリギリ飛び越えれるくらいにあるのが確認できた。
四人は落ちることのないよう慎重に、飛び乗りながら向こう岸に向かった。
無事、池を渡ることに成功し、先へと進んだ。
地面が石ばかりになってきたころ、突如、地面が揺れた。尋常じゃない揺れとともに煙が出てきた。揺れが止まった。すると目の前には大きな牙と角がある魔物が静かに四人の前に現れた。
三本の腕が魔物から出てきた。
腕は宙に浮いている。
四人はどうしようかと考えた。
氷、炎の魔法を同時に三本の腕に向けて撃つことにした。
カイレンとヨウシンは同時に魔法を放った。
二本は炎魔法が効いた。残り一本は氷魔法が効いた。
かなり攻撃を加えた時だった。腕は魔物の元に戻った。
四人もかなり体力を消耗している。
カイレンはふと思った。
今三本の腕が魔物に戻ったということは、炎魔法も氷魔法も両方、効くのではないか……と。
二人は同時に魔物に攻撃を放った。
カイレンの考えは当たっていた。
魔物は叫び、倒れ、消えた。
無事魔物を倒すことができた。
四人はかなり体力を消耗していた。
四人は持ち物入れの中から、町の人たちにもらった食料を食べた。疲れ切った時に食べる食料はいつもよりどこか、おいしかった。四人は最後の目的地、魔王のもとに向かった。
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