旅路魔王討伐

二話

　クエストとは別にダンジョンというものがある。
　仕掛けがあり、魔物もたくさん出てくる。カイレンとヨウシンの二人はダンジョン攻略のため、ダンジョンの入り口まで来た。
　入り口まで来たのは良いものの、ダンジョンの入り口が開かない。二人はどうしようかと考えた。するとカイレンが像の頭が不自然に横を向いているのを見つけた。カイレンは像の頭を触ってみると、像の頭が横に回転することが分かった。カイレンは像が真横を向くように調整した時だった。地面が揺れた。そしてダンジョンの入り口が開かれた。
　二人はダンジョン内へと入っていった。
　奥へと進むと少し開けた空間へと出た。明かりはついており、周りが見渡せる。
　つぎの瞬間、二人の前に魔物が現れた。
　魔物が攻撃をしてくると身構えたが、攻撃をしてこない。
　どういうことかと思ったその時、ダンジョンの壁が二人のもとへと迫ってきた。二人はあの魔物の仕業だと考えた。魔物を倒そうと攻撃の体制を取った。だが魔物の姿は消えていた。壁は迫ってきている。このままでは押しつぶされてしまう。どうしようかと考えているその時だった。壁が砕けた。
「大丈夫か？」
　後ろから声がして振り向くとそこには二人と同い年くらいの男の子がいた。
「あ……ありがとう……君は？」
「僕の名前はフリュージェ、物を動かす、物理魔法が使えるんだ。ダンジョンに入る二人を見て、後ろからついてきていたんだ」
「ほんとありがとう。助かったよ……」
　二人はもう一度フリュージェに感謝した。

　カイレンとヨウシンとフリュージェはその後、会話を交わした。
　フリュージェは昔、一緒に冒険をしていた仲間がいたらしい。
　だが、それぞれの夢の違いにより、お互いの健闘を祈って別れたそうだ。
　そしてちょうど、これからどうしようか考えていた時だった。
　カイレンとヨウシンはフリュージェを仲間に誘った。
「うん……よろしくお願いするよ」
　こうしてフリュージェが新たに仲間になった。