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第三章

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「あっ、やっ、あぁ……ああああ!」

これ以上ないほどに感じて意識を保つのがやっとだった。
膣内の同じ個所を執拗に攻め立てられ、悶え狂う。
膣襞が淫らに収縮して、肉槍に食いつく。

「あっ、きちゃっ……やああぁぁ!!」

彼の呼吸が一層荒くなる。
追い打ちをかけるように己の欲を叩きつけられ、頭の中で白い光が弾けた。

「……っ、イクっ……!」

それと同時に彼は身体をぶるりと震わせて、私の中に白濁を吐きだした。
ドクンドクンッと彼が激しく脈打つ。
肉襞は今もなお雄茎を深く食んで、精を絞り出すかのように締め上げる。
抱き締め合ったまま呼吸を整えた後、彼が体内からずるりと自身を引き抜いた。
それまで下腹を圧迫していた肉棒を失い、蜜孔が淫らに蠕動する。

二回目にして私は高みに昇りつめた。
彼と同時に絶頂を迎えられたことに、これ以上ない喜びを覚える。
ベッドの上で絶頂の余韻に浸る私を抱き寄せ、彼はチュッと唇にキスをした。

「サンタっているんだな」

唐突な彼の言葉にくすっと笑う。

「どうして?」
「今、すごい幸せだから。最高のプレゼントをもらった気分」
「私もだよ。サンタさんに感謝しなくちゃだね」

心地の良い疲れに満たされる。
私たちはそのままベッドの上でもつれあい、ぐずぐずに溶け合った。


翌朝。
いつもと違う感覚と匂いで目を覚ます。
甘いムスクの匂いを纏う彼に抱きしめられていたせいで、まだ夢の中にいるのかと思った。
固い胸板に顔を擦りつけてさらに密着する。触れ合っている素肌の心地良さに再びまどろみかけて、ハッとする。

「え、裸?」

昨晩の熱が蘇り、一瞬で目が覚める。体に回る逞しい彼の腕をそっと解く。
さすがに昨晩の行為で疲れ果てているようだ。
彼は小さな寝息を立てて、子供みたいに気の抜けた顔で眠っている。
気を許してもらえた気がして、心が満たされる。
私は彼の寝顔を間近で堪能し、ふんわりと跳ねている寝ぐせを撫でつけて、幸せに浸る。

「可愛いなぁ……」
「それは昨日の結乃でしょ」

パチッと陽介くんの目が開き、驚いて心臓が止まりそうになる。

「おはよ、結乃。すごかったね、昨日」
「うん……」

照れながらも、素直に頷く。
面白そうに言う彼から逃げるように、彼の胸に額をくっつけて顔を隠す。
昨日の出来事が頭にちらつく。私は彼の手によってトロトロに溶かされた。
忘れたいほど恥ずかしいけれど、絶対に忘れたくないほど幸せな夜だった。
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