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第一章
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しおりを挟む「苦しい?大丈夫?」
「……ううん、大丈夫」
「今日は初めてだし、気持ちいい感覚だけ知って」
乱れた私の前髪を整えておでこにチュッとキスを落とす。
「ゆっくりするから」
陽介くんはそっとしなやかな指先を感度の高まった蜜口に当てがった。
外まで溢れる蜜を指の腹で掬いとって何度か上下させた後、指に力を込めた。
ぬぷっという音を立てて、私の中に彼の指が入り込んできた。
今までとは違う感覚に自然と両足に力がこもる。
「痛かったら言って?」
私はこくこくと小刻みに頷く。
彼は私を熱っぽく見つめながら指を進める。
私は未知なる感覚を受け入れようとギュッときつく目を瞑る。
彼はゆっくりと指の出し入れを繰り返す。私に痛みがないように労ってくれている彼の優しさに胸が熱くなる。陽介くんはたっぷり時間をかけて指を私の奥まで挿し込んだ。
すべてを呑み込むと違和感は消え、ようやく足から力が抜けた。
それを見抜いたように、彼はぐるりと探るように蜜壺をかき混ぜた。
「あっ」
そして、ある部分に触れた途端、トントンッと小刻みに指を揺らした。
「ああっ……!」
まるで身体に電気が走ったみたいだった。脳を突き抜ける快感に、喘ぎ声を上げる。
「ここか」
激しく指を出し入れされているわけではない。ただ、ゆらゆらと優しく手首を揺らしているだけなのにその刺激は強烈だった。
そこは間違いなく私自身の性感帯なのだと、本能が訴えかけてくる。透明な蜜がお尻の下まで滴っているのがハッキリわかった。彼の指の動きに合わせてグチュグチュという淫らな音が静かな室内に響く。
「あぁっ、あああ!」
内壁を刺激されながら親指の腹で膨らんだ陰核をすりつぶされ、チカチカと目の前に星が飛ぶほどの官能が一気に押し寄せてくる。
「やっ、あぁ……それダメなの……っやぁっ!」
「これが、気持ちいいっていうんだよ」
色っぽい彼の声に気持ちが昂る。
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