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第一章
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しおりを挟む「結乃は着痩せするタイプだね」
「やっ、見ないで……」
恥ずかしさが込み上げてきて、いやいやと首を振る。
「それは無理。十年間、ずっとこの日を夢見てきたんだから。見るし、触るし、舐めるよ?」
その言葉と同時に彼の手がブラジャーの上から膨らみに触れた。
「結乃の胸、片手じゃ収まらないんだけど」
「あっ……」
ブラの上から大きな手のひらで膨らみを包み込み、形を確かめるように押し揉まれる。
すらりと長い指先が乳房に食い込む。
巧みにこねられて布越しの感覚にもどかしさを覚え、胸の先端が甘ったるく疼いた。
彼は私の疼きを察したのか、布越しに先端をカリカリと指先で引っ掻いた。
「あっ」
途端、身体が小さく跳ねて、自然と甘い声が漏れた。
「ここ好きなんだ?」
顔を真っ赤にしている私の羞恥心をさらに煽るように尋ねる。
「わかんない……っ……」
「そうだね。じゃあ、今日は結乃の好きな部分をたくさん見つけて可愛がるよ」
涙目になる私に優しく微笑み、彼はスマートな動きでブラのホックを外した。
締め付けから解放された胸がボロンッと零れる。直接触れられたわけでもないのに、無防備にさらされた胸の先端の二つの蕾は痛いほどに反り立っていた。
「あっ、やっ……」
「だめ。ちゃんと見せてよ」
恥ずかしさからとっさに胸を隠そうとするも、その手はいとも簡単に陽介くんに阻まれてしまった。
「あっ……」
彼の手が直接胸に触れ、腰が撥ねる。
乳房の下から持ち上げるように揉みしだかれた後、触れるか触れないかの絶妙なタッチで胸の外側を指先でなぞられる。
その刺激に下半身がじくじくと疼き、それを逃がすように膝同士を擦り合わせる。
散々焦らされた後、彼は舌先を伸ばした。
乳首に熱く水っぽい舌が触れたと同時に「ああぁっ!」と私は甲高い嬌声を上げた。
彼は間髪入れず薄桃色の先端をくわえて優しく熱心に吸い上げる。
「んっ……あっ……ああっ」
右胸の先端から甘くじれったい痺れが全身に広がっていく。続けざまに舌先で乳首を扱かれ、腰が浮く。
さらに息つく暇も与えられず、空いている左胸を指先で弾かれる。不意打ちの刺激に、下半身がじくじくと熱を持って、なにかを期待するみたいにきゅっと内側を締め付けて蠢いた。
「あぁっ……っ……んっあぁ」
自分でもほとんど触れたことのない部分の刺激は想像以上に強烈で、私は愉悦に喘いだ。
陽介くんは胸に吸いつきながら上目遣いに私の反応を伺う。
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