【R18】忍法帖恋絵巻~二人のイケメン忍者に愛されて~

中村 心響

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肆の巻 略奪でござる!

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‥ふぅ、最近落ち着いたと思ったのに……パパったらまた妙な物を買い集めちゃって‥
いったいどうしたのかしら…


あの夜の日から数日が過ぎ、ユリノは最近のパパの奇行に頭を抱えていた


そう、陽一郎は昔から妙な物を買い込む癖があり、家には珍妙な飾り物が溢れかえっている。


どこかの部族が使用していたであろう、巨大なゾウガメの甲羅の鍋や、いったい何に使うんだろう!?‥と思えるような物まで‥


更に最近は、家の周りの庭に縄を張り巡らし、自らそれに引っ掛かり転んでいた。



‥あれじゃ、お庭のお掃除も出来ないわ‥‥ふぅ… 


「憂鬱そうだね‥
ユリノ…」

ピクッ──

「‥ぁっ‥//
千納‥っ」

突然、耳元に息が吹きかかり囁くように問いかけてきた声の主の名前を呼びかけた途端、唇を塞がれた‥

クチュリ‥と生温かい舌先でユリノの唇を突つきながら、ゆっくりと押し込めるように入り込んでくる

「‥ン、ぁ‥ッ‥‥//‥」


「‥ユリノ‥//」


カガヤはユリノから唇を放しうっとりとしたユリノの顔を覗き込む‥


「あれから何度か部屋に行こうと思ったんだけどさ…何故か、家の周りがすごい事になってんだよな。
もしかして、なんか警戒されてる?」



「わからないけど‥//
今は、家の中もからくり屋敷見たいになってて」


‥からくり屋敷!?

チッ‥‥バレたってことか――




廊下の窓辺で考え込んでいたユリノを囲うように壁に押し付けカガヤは考える
そして言った‥


「ユリノ‥」

カガヤはユリノの耳元で甘く囁きながら呼びかける

「今日、ホテル行こうか?」


「ぇ‥ぁ‥‥ホテル?‥//」

聞き返すユリノの耳に柔らかい唇を押しあて、熱い吐息を漏らしながらカガヤは繰り返しボソボソっと言葉を送りこむ


「そう、ホ・テ・ル…
ユリノの部屋はもう無理だろうからさ‥‥ホテルはいや?」


‥ほッ…ほてっホテルなんって‥//


カガヤの誘いにユリノは真っ赤になりながら焦りまくる


「ホテルは嫌いなの?」


「ぇ…違っ‥///
ぃ、い…行ったことないからわからないですっ」

「嫌ってわけじゃないんだ?んじゃ決定!
じゃ、帰りに教室に迎えに行くから」


カガヤは笑みを浮かべそう言うと再びユリノの耳元に唇を寄せる――



「‥‥ユリノ…

お風呂も一緒にな…
二人で洗いっこしよ‥//」


キャー//
あ、あ、洗いっこッッ!??‥//

「ははははい!‥///」


‥ホテルッッ!!‥//
い、いいのかしら!?高校生がホテルなんか行っても!?




ユリノはなんだか違うことで興奮していた…








フン~♪フ~‥と…ょし!



カガヤはユリノに約束を取り付け、ご機嫌に鼻歌を歌っていた‥



‥この輝様が魅月の奴なんかに先を越されてたまるかっつーのッ!




カガヤはニヤリとほくそ笑む‥



‥一緒に風呂入って‥‥


すんげーエッチなこと言って、
すんげーーッエッチなことしちゃうもんね‥//





おっしゃ〰〰ッッ!!!





カガヤは気合いを入れて放課後を待ち望んだ












そして放課後・・・






‥あれ?・・・


おかしい…


輝の姿が見当たらない!!?




ミツキは帰り際になって突然、姿をくらましたカガヤが気に掛っていた――



ユリノの部屋で鉢合わせて依頼、カガヤはユリノのことを諦めたような素振りを見せ、他の女子と遊びまくっていたのだが‥‥



‥輝のヤツ、まさかッ!!?

くそっ――やられたッ!
あいつフェイントかけやがったな!!


魅月は焦りを浮かべる。

二人はお互い忍びの身‥

互角の腕を備えているために一度、気配を消されてしまうと見つけ出すのは困難を極めた――



「‥ユリノ…

もしかして、
緊張してる?」


「そそそ、んなことはっ…──ぁ‥//‥ありま‥ス」

「だよね。右の手足が一緒に動いてるし‥ぷっ」


放課後になって二人は街行きのバス乗り場を目指して歩く‥


そしてカチコチに固まりながら歩くユリノを見てカガヤは苦笑いを溢した

「ユリノ‥

そんなに緊張しなくていいから‥‥俺に任せて‥//」

「ハ‥ハィ‥//」

ユリノは真っ赤になりながら返事を返した。

バスに乗ってる間もカガヤはユリノにぴたっりと密着し、恥ずかしそうにうつ向くユリノの首筋に吐息を吹きかける‥


「もうすぐ着くね…

ユリノはどこから洗って欲しい?‥‥‥ん?」


「‥//」

バスの中‥ポールを握るユリノの手の上にカガヤは自分の手を重ね、ユリノの背後に立ち塞がるようにして甘い声で囁きかける…

うなじに熱い息を吹きかけながら、エッチな言葉を連発しカガヤは徐々に変態おやじ化していった――


「‥ね、ユリノは俺のどこから洗ってくれるのかな?‥‥ん?」

「‥ぁ‥//」

「‥んん?なになに?

(ぁ)って“あそこ”?」

「ぁ、……足…//」

「‥足!?」

聞き返す姿はむっつりスケベそのものだった…

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