恋蜜度～大人の女性に贈る恋愛小説短編集～

夢物語編～

8

厭らしくねっとりと這い回り、その突起に絡み付く。

愛美は恥ずかしいのにそこから目が離せずにいた。

「ああっやだっ…」

アサドの舌の動きに興奮する。すごく厭らしく攻めながら時おり優しくキスするようにその突起に吸い付く。

愛美の膝がその度にピクッと強く痙攣し、それを確認するとアサドはまた舌先で突起の頭をつついては撫でていた。

「慣れないうちはここが一番気持ちいいか……」

まだ未熟な女だということをアサドは愛美に言って聞かせる。

愛美は真っ赤になったまま、舌先を動かして見つめるアサドから目を逸らした。
アサドは顔をそこから上げて愛美を覗き込んだ。

「大丈夫だ……」

「──…っ…」

耳元で囁かれながらアサドの指が愛美の蕩けた中にゆっくりと挿入っていく──

「すぐにここで果てを見れるようにしてやる……」

「ああっ……っ」

アサドの長い指が二本に増やされて愛美の熱い壁の粘膜をゆっくりと掻き出すように撫でていた。

腫れた内壁が蜜を溢れさせながら絡み付いてくる。

アサドはその感触を指でじっくりと味わいながら中をほぐした。
･

「あうっ…」

抑揚していく愛美の頬。仰け反っては首を振りながら耐えては身悶える。

甘い快楽に悩ましく顔を歪める愛美をアサドは指を動かしながら堪能する。

少しずつ腫れが増し、熱を含んで溢れた蜜が重くまったりとした感触に変わっていた──

アサドの長い指はそのヌメリを楽しむように中で手遊びを始める。

「あぁうっ……はあ…んっ…もっ…だめっ」

アサドの指の腹が入口上部のへこみを探り、そこのプックリと膨らんだ箇所をじんわりと撫で回していた。

愛美はその柔い刺激に悦に入った眼差しを向けてくる。

イク寸前をさっきからずっと愛美は味わされ続けていた。

何度も腰がぶるりと震える。苦しい筈なのにすごく心地よい快感。

アサドは愛美をゆっくりと高めていった。

切ない快楽が大きな波のように迫ってくる。

だけどもそれは溢れ返ることなく手前でさざ波となって引いていく──

もうだめだ──

なんどそう思いながらとけたそこに強い疼きがきただろうか。

「あぁっも……おねがっ──…イキたいっ…」

愛美は泣きそうな顔でアサドを見つめ懇願していた。