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「ちょ!‥っと克俊!!」


唇を塞ぎ舌を絡めながら不意に自分の下半身に伸びてきた克俊の大きな手に焦り、知也は克俊を押しのけようとしたが力では到底敵わない


克俊は知也の暴れん坊を大きな手で包み込むとふっとキスをやめて知也を見つめた。


「すげーな‥
知也も興奮してる‥//」


克俊はそう言いながらビクビクと脈打つ知也の暴れん坊をゆっくりと上下に擦り始め、そしてその動きに合わせて知也の口から可愛い吐息が漏れ始めた‥


涙を浮かべ顔を熱らせ、のぼせたような表情の知也を克俊はうっとりと眺める

そんな克俊に知也は泣くような声で息をきらしながら言った。


「はぁ‥っん、

やだ‥っやだよ‥//‥」


「嫌?──」


知也の声に暴れん坊を包み込んでいた克俊の手の動きがとまる‥


「あ、ちが‥
いやじゃな‥くて‥

ここじゃ‥‥///」


‥恥ずかしいよっ‥//

運転手さんがいるのに!


口ごもりながら顔を赤くして運転手の方へチラッと目線を送る知也を見て克俊は体制を立て直す

そして咳払いを一つすると運転手に指示を出した。


「家まで急げ‥。」

「はい‥かしこまりました‥」



克俊の指示通り、運転手は車の速度を上げて目的地を目指す。

高台への坂道を上り都内でも有名な高級住宅街と言われる地域までくると、レンガ作りの壁に囲まれた大きな屋敷に着いた。


知也は口をあんぐりと開けてその屋敷を眺める。


‥すごっ──
テレビでよく見る“日本の大社長邸宅”みたいだ!?



運転手はリモコンで欧米式の大きな鉄の門を開け、広い敷地内へと入って行く。

そして、克俊はその敷地にある数戸の建物の内の一つを指差し変な日本語を口にした‥


「知也、あれが俺の部屋。」


「‥‥。」


・・・・‥?

ん?‥克俊は今、変な日本語を使った?


知也は疑問顔で口を開く


「お家があそこ?

じゃあ、周りの建物は?」

‥事務所代わりかな?


そう思考を巡らす知也にまたもや不可解な日本語を克俊は言ってくる。

「家はあの真ん中の一番デカイとこ。
こっちは俺の部屋」



「・・・・‥


──…部、屋?」


「そう。プライベートルーム!俺と知也のラブラブルームな!!」

「‥‥‥!!」


克俊はそう言って驚く知也をぎゅっと抱きしめ知也の頭にすりすりと頬擦りを繰り返す。



‥部屋!??

家じゃなくて!?


じゃあ他にある建物も‥‥‥ゴクッ──



なんとなく、返ってくる言葉が予測でき、知也は質問することを諦めた。


そして気になった他のことを質問する‥

「克俊のお父さんは何やってる人?」

知也に聞かれ克俊は急に表情を厳しく変える‥

そして、知也の目をぐっと覗き込むと厳しい表情のまま口を開いた。


「知也‥

世の中には
“知らなくていいこと”
“知っちゃいけないこと”があるってことを知らなきゃいけないな‥‥」


そう言って克俊はニヤリと笑みを浮かべる


‥知っちゃいけない仕事してるんだ‥克俊のお父さんって

もしかして、シティーハンターみたいな!?

“俺は街の掃除屋”とかってやつ!??


「裏と表を陰で繋ぐパイプ役みたいなもんだ。」


「‥‥‥?」

‥闇の秘密結社!??


暗号のような言葉で説明され、知也の想像はあてもなく膨らみ続けていた




「よし、着いた‥

知也‥‥‥。」


克俊の部屋だという家の前に着きセンサーのようなものに手をかざして玄関のドアロックを解除する‥




そして克俊はだだっ広いリビングのようなベッドルームに知也を招き入れた‥


「‥な‥‥!‥//」


恐ろしくデカイ、ベッド‥そして映画のスクリーンのような巨大なテレビ‥

光を多く取れるように窓は壁に全面張りにされ、そこから見える庭には欧米にありがちなプールがついている‥

もちろん、克俊の部屋専用のプライベートのもの‥

周りはぎっしりと緑の植物が壁のようにプール全体を囲み、周りからは見えないように視界が塞がれている。


「知也、こい。
体洗ってやる‥」

「‥‥え‥//

つ‥ちょっ」


克俊はいつの間にか上半身裸になり、焦る知也を強引にバスルームに連れていく!

「か、克俊!!ちょっとまっ‥ンンッッ‥//‥ああっ!

ちょっ‥早っ!?」


抵抗の言葉を発しかけた口を強引に塞ぎながら、瞬く間に知也の制服を脱がしていく克俊の手際の良さに知也は驚きを隠せない


克俊に丸裸に剥かれ、手を引かれてバスルームの中に入るとセンサー式でいつの間にかお湯がはられ、中は立ち上る湯気で温かくなっていた

そして克俊は知也を抱き上げバスタブにゆっくりと身を沈める。



四方から送られるジャグジーの心地よい水泡に躰が包み込まれ何とも言えない、いい気分になる。

「知也‥」

「‥ぅ‥!//
あっ‥はぁっ‥克ッ‥」


後ろから抱き抱えていた克俊の唇が、知也の小さな背中に軽く何度も押し当てらる。

知也の腰に添えられていた大きな手はゆっくりと知也の敏感な脇腹をなぞり、克俊の唇から背中に送られる甘い痺れに知也は思わず可愛い声を漏らし顔をのけぞらせていた。


天井を仰ぎのけぞった知也の顎先を捕らえると、背中に這わしていた唇を晒された細い首筋に押し付ける。


「か、かつ‥あ‥//ッッ」


「ん?なに‥知也‥」


克俊は悶えながら自分の名を呼びかけた知也に低い声で囁き問いかける


「感じる?」

「う、あッッ‥」

耳に舌を這わしながら、克俊は躊躇うことなく知也の可愛いお尻にゆっくりと長い指を伝わせた。
知也の躰が大きくビクつく。無意識のうちにキュッとそこに力が加わっていた。


「大丈夫‥知也‥
洗ってやるだけから。

あいつらに触られたとこ全部、俺が洗ってやる‥
だから、力抜いて‥な‥」

「‥‥//‥ん‥あっ」
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