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10章 バカンス

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晴樹の手を握りそう言ってくる陸に晴樹は静かに首を振る


「あいつらはいいよ‥

近くで見てるとイライラしてくるから‥」


「‥‥‥そ‥か‥

わかった‥‥‥‥💧」


晴樹の雰囲気に陸は大人しく引き下がるしかなかった💧




‥どうせ、鈍感な苗のことだ‥‥‥夏目がどんなに頑張ったって一筋縄でいかないに決まってる!!



兄さんとティーチャー‥‥‥

兄さんの方が幾分かマシだよな💧


晴樹はそう思う‥

ただ‥
スポーツマン精神の夏目は以外にしぶとかった‥‥‥





「苗!!もう少しこっちで泳ごうぜ」


夏目は苗を深い場所へと誘い込む‥

「ムリだょ〰
足つかないとこは危ないだからっ」


苗はあまり泳ぎが得意ではなかった。


「大丈夫だって!!
俺が居るだろ?ほらっ」

夏目はそう言って苗の手を取り足のつかない場所までス――っと引っ張る‥浮遊力で踏ん張りのきかないせいか苗は夏目の思うままに操られていた‥

水に入ったらこっちのもんだ‥//

余裕の夏目を前に苗は足場を失ったとたん必死の形相に変わり慌てるッ

「あ、足ぎゃッッ
足ぎゃついてないょっ」


‥プッ
苗、すげー可愛い‥//



必死で沈まないように足をバタバタさせる苗の手を引きながら夏目はわざと手を放した──


「ぅぎゃ〰〰〰っ
大ちゃんやぁめぇとぇ〰!!」


「──!!っと‥//」

‥なえっ!?‥//💧


苗のとった行動に夏目は真っ赤になって硬直する!
苗は必死でばた足をしながら夏目にしがみついていた


‥‥っ‥‥ちょっと‥//
やべーよッッ、俺っ



水中の中では苗の生足がしきりに自分に絡みついてくるっ


ちょっとマジでヤバいってっ…//


「…っ…苗!!
わかった!もうしないからっ‥//
しないから‥‥‥ちょっと落ちついてくんねっ?//」


夏目はそう言いながら苗をなだめ絡みついてくる体を少し放した‥


「大ちゃんが意地悪するからだょっ!も〰…」

「ごめん‥//」

首に抱きついたまま苗は夏目に愚痴る

「だってさ‥‥‥



俺の夢だったから‥

こんな風に苗と遊ぶのが‥だから、嬉しくて‥//」


‥だってすげー恋人っぽいんだもん‥//
想像どうりだし―――//



そぅ、想像どうり‥‥‥

夏目のSummer・Storyが展開されていた──



しかもこんな密着だし‥//


すげー我慢できないッ‥// 

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