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10章 バカンス
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しおりを挟む‥なにグチグチ言ってんだ!?あいつ💧
しゃがみ込んだまま苗にグチグチ言ってる夏目の様子を晴樹は呆れながら伺っていた‥
「‥俺‥
先輩と居ると自分がすごくダメな奴に思えて落ち込んじまうょ‥‥‥」
「んなことないだょっ
ティーチャーはティーチャーだょ!」
「‥‥💧」
苗なりの精一杯の慰め方だった💧
「苗‥」
「なに?」
「俺、
汗かいたから気分転換に海入りたい‥‥‥」
「‥‥うん!!わかった
海付き合うよ」
「苗と二人がぃぃ‥//」
「うんうん!
よしよしッわかっただょ」
拗ねた目で言う夏目の要望を苗はすんなり聞き入れてしまった‥
‥フフ‥‥‥ょしっ!
夏目は心でガッツポーズを決めていた‥
「まぁだ、拗ねてんのかよ?たかがバレーに負けたくらいでっ」
二人が何を話してるか聞こえていなかった晴樹はいつまでもしゃがんで話す二人に割って入る。
「兄さん!
苗達、汗かいたから気分転換に泳いでくるよ!
兄さんは由美の話し相手してあげて!」
「──!?ッ」
‥は!?なんだそれっ…
そして苗の言葉にキレ始めた💧
「ほらっティーチャー!行こっ」
・
苗に促され立ち上がる夏目は、肩を落としながら晴樹とすれ違い様にクスッ‥と含み笑いを溢した‥
「‥‥‥──ッ」
‥フフン、ざまーみろっ!
別にバレーに負けたって悔しかないねっ
俺の目的は苗と二人っきりで楽しむことなんだから!
落ち込むフリをする夏目の手を引き苗は海の方に向かい人混みに隠れてしまった──
「──…っ…」
なんだよそれ‥
「兄ちゃん!」
沸々と沸き起こる怒りを抑えながらうつ向く晴樹のケツを海が叩いた
「なんだ?‥‥」
「由美姉ちゃんなら俺に任せろよ」
「‥‥‥」
親指で自分を指差し海は言う💧
そぅ‥狙うは由美の唇!!
「女は海に来ると開放的になるっていうからな!」
「‥‥💧‥」
海は意味ありげに晴樹にウィンクをすると口笛を吹きながら由美の元へ行った💧
「なぁ兄ちゃんせっかく海に来たんだから、俺らも泳ごうぜ!!」
「あぁ、じゃあ‥向こうのプライベートビーチに行こう‥満作おじさん達も向こうに居るから‥
こっちは人が多くてごちゃごちゃしてるしな‥‥‥」
「なんだ?じゃあ姉ちゃん達も呼んでくるか?」
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