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10章 バカンス
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しおりを挟む「やっぱり中学の水着じゃおかしかっただかね?」
マニア達にざまみろ!‥的な視線を送る晴樹をよそに苗は夏目にそう質問していた。
「そんなことはないよ‥
ただ、‥‥‥あんまり苗の肌は他の野郎に見せたくない‥//‥‥‥って俺は思う‥だからその格好がいいよ‥///」
「‥‥//」
夏目の言葉に苗はちょっと照れていた‥
晴樹は照れくさそうにする苗とそれを見つめる夏目からなんとなく目を反らした
晴樹だってもちろん夏目と同じ気持ち‥
自分の思いを伝えてる夏目は苗に対して素直に気持ちを言葉に変えることが出来る。
晴樹には言いにくい言葉を真っ直ぐ伝えることが‥‥
『俺以外に見せるな!』
はっきりそう言えばよかったのに、晴樹はそれを言葉にできなかった―――
同じ想いをさらっと口にした夏目に嫉妬が沸きあがる
「おい、ラブティチャー!
早くバレーするぞっ」
――!?…
‥っお前に言われたかねぇ!!💧
晴樹に言われ、夏目は目を剥く
何言ってもお前は所詮ラブティチャーだろ!?そんな嫌味な目つきで笑う晴樹に夏目は密かにキレていた💧
「先輩には絶対に負けませんから!!!」
夏目の宣戦布告に晴樹は鼻で笑い返していた‥
・
そして──‥
「イエロー…──💧
お前案外、口程にもないんだな?」
「‥くっ‥//〰」
砂地に膝から崩れる夏目に容赦ない三つ子の言葉が飛んだ💧
――――18対7――――
夏目はあっさりと晴樹に負けていた💧‥
「やっぱ、スポーツ大会の時の勝負はマグレだったんだなぁ~」
ビーチボールを指先で操りながら鼻歌混じりに嫌味を言う晴樹に夏目は何も言い返せない‥
「お前はやっぱ、俺に負ける運命なんだよ‥クスッ」
‥‥クソ〰〰💧
めちゃムカつく!!
今回の勝負もワン・オン・ワン‥はっきり言って晴樹と夏目の一騎討ちだった💧
苗と陸達は二人の気迫に圧されボールに触ることもできなかったのだ‥‥‥
‥楽しく遊ぶつもりだったのにな‥‥‥💧
苗はキャピキャピしながらバカンスを堪能する筈がスポ根のような雰囲気になってしまったと心で嘆いていた💧
「ティーチャー‥元気出して」
晴樹の毒舌にヤラれしゃがみ込む夏目を苗はなだめる
「グスっ‥
苗ぇ‥やっぱ俺。。。
先輩には敵わないのかな‥」
「‥‥‥
そんなことないだよ!‥タブン」
‥タブンってんな、小っこい声でゆーなよ。
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