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第三章 恋愛編

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軽く唇を合わせそして離れる直前に深く繋がり合う‥ゆっくりと出し入れされるロイドの熱い舌全体を味わう様に、アルは唇のみでそれを捕らえた‥

お互いの口腔の潤う音が二人の体を熱くする‥‥‥


繰り返し行われるその動作はまるで唇だけのセックスだった‥‥‥ 












「アル‥


‥‥‥‥‥アルッ!‥‥」



興奮でかすれる声を絞り出しロイドは愛しい人の名を呼んだ‥‥‥
異常な程に早まる鼓動で息も絶え絶えに呼吸が乱れてくる―――



白い綿毛の上の絨毯に崩れ込む様に二つの影は堕ちていった‥‥‥



「ハァ‥‥‥アッ‥‥アァ!」



首筋を這うロイドの熱い舌にアルの声が漏れる‥



月闇の中、おぼろげに照らす月光のライトを浴び‥
愛しい人の快感に歪む表情にロイドは釘付けになっていた―――


「アル‥‥‥


いいのか?‥‥‥
この先に進んでも‥‥!」


なんらひとつ抵抗も拒否の言葉もアルは発しない‥‥








ロイドは再びアルの唇を塞いだ‥‥‥











「ハアー‥‥‥アルッ!


愛してるッ―――」





ロイドは吐息と共にアルの唇から耳元へと顔を移動させそして愛を囁く。




ロイドは高まる本能のままにアルを求める‥
唇を貪り鎖骨に噛みつきアルを味わう…



乱れたお互いの息使いが月闇に響き渡り自らの聴覚を刺激する―――


ロイドはアルのシャツを剥ぎとり胸当てを取り去ると戸惑う事なくアルの乳房に喰らい付く。
夕べの余韻も醒めきらぬうちに、またアルの身体に触れることが出来るなんて、思いもよらなかった…


夕べは自分の興奮を抑えきれず強引に全てを押し勧めてしまったが今は違う、、

そぅ‥ロイドははっきりと確信していた‥‥

アルはロイドが脱がせようとした自分のシャツの袖から自ら腕を引き抜きロイドの行為を促していたのだ…


そしてあらわになった白く滑らかな細い腕をロイドの肩に巻き付けていた――


‥‥‥離さないでッ‥‥‥


そんな意思表示にも取れるアルの仕草にロイドの熱は益々熱くなってくる



仕事の後の汗でしょっぱい身体も全てを味わうようにロイドはくまなくアルの全てを貪り尽くす
アルの衣服を全て剥ぎとるとロイドはふと、我に帰った―――

アルの身体から唇を離すロイドにアルは手を差し出す

‥行かないでッ!‥‥無言のままそう懇願する眼差しにロイドは切なさが込みあげた――



ロイドはアルに優しいキスを降り注ぐ‥‥



‥ハァ―――!ッ 胸が痛いっ

アル―――!‥‥‥


身体を離そうとするロイドに必死でしがみついてくるアルに愛しさが募る‥‥


夢なんかじゃない‥ほんとのアルが自分を求めてくれている!


ロイドはそんなアルをしっかりと抱きしめた‥‥‥


「アル‥‥
ちょっと、待ってて‥‥



このままじゃ怪我するから‥‥」



ロイドはアルの額に唇を落とし、なだめながら自分の肩に巻き付くアルの手をほどいた‥


アルは黙ったままロイドの動きを瞳で追う‥‥‥


ロイドは馬の背にクッション用に掛けていたシーツを取ると草の上に広げ、そしてアルを抱き上げその上に横たわらせた‥‥‥


‥少し小さいけどアルの綺麗な肌を守るには十分だ‥


いくら柔らかい草の上でも激しい行為を行えばアルを傷つけてしまう‥‥‥


ロイドは潤んだ瞳で自分を見つめてくアルを腕の中に再び抱き寄せる‥‥
そして、自分の上着を脱ぎアルの裸体と重なりあった



‥最高のバースデープレゼントだ‥‥



ロイドはアルの胸に顔を埋めながらそう思っていた‥



‥この俺に‥‥狂うほどの愛をくれた人‥‥

たった15歳という年令で大人の俺をこんなに翻弄させる‥‥‥


初めて出会った時の思いが嘘のようだ…



‥小汚いガキだと思った…

ザドルから助けてやろうって気持ちも…はっきり言ってなかった―――

あの時はただ、単純にザドルのふざけたダンスを止めたかっただけで―――‥。


今は‥‥‥お前ナシでは生きていけない!


目の前からいなくなるなら俺は‥‥‥











俺は‥‥‥‥
アルの為ならいつでも



死ねる…










今まで、アルが子供達を守ってきたように‥





今度は俺がコイツを守る…












ロイドはアルの身体を慈しむように貪った‥‥‥


ロイドのいたわるような優しい愛撫にアルは小さな悲鳴をあげる…


乳首を優しく口に含み熱い舌先で撫でるとアルの口から悦びの声が漏れ始めた‥


「アル…気持ちイイ?」 


ロイドの問いかけに虚ろな眼差しで答える‥

アルの表情を眺めながら指先で乳首を翻弄するとアルの表情が切なげに歪み唇が半開きに痙攣した‥‥



アルの嫌がることはもう
二度としたくない‥‥




ロイドはアルの身体に触れながらアルの様子を眺めた


ただ、今のアルはロイドが何をしても嫌がるようすは見せない…

ロイドは夕べアルがしきりに抵抗した行為に及んだ…


白く色っぽい足をゆっくり押し広げると何の抵抗も無しにそれは開かれる‥‥


恥ずかしがってその部分を隠す動作も見せない‥‥‥


大胆に開かれたその部分は月の光りを受け妖しく光り輝いていた‥‥‥



「‥アルッ‥‥///💧‥」



大胆過ぎるアルにロイドの方が気恥ずかしさを覚えてしまう‥



足の閉じ方も忘れてしまったかのように開きっぱなしのその部分はしきりにロイドを誘うかのように艶めいていた―――



そしてロイドは吸い込まれるようにその部分に舌を這わしアルを泣かせた‥‥



潤みの中を這い回る音に淫されアルの声は次第に高くなっていく‥










「‥アアアァ!‥‥ンクッ――






‥いぃ‥‥‥気持ちいぃッ



ロイドッッ――!お願ッ‥い」








‥アルッ!‥‥


もう我慢できないッ――!








ロイドは自分を求めるアルの声に気持ちを高ぶらせ限界まできていたのだった‥

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