140 / 312
第三章 恋愛編
3
しおりを挟む軽く唇を合わせそして離れる直前に深く繋がり合う‥ゆっくりと出し入れされるロイドの熱い舌全体を味わう様に、アルは唇のみでそれを捕らえた‥
お互いの口腔の潤う音が二人の体を熱くする‥‥‥
繰り返し行われるその動作はまるで唇だけのセックスだった‥‥‥
「アル‥
‥‥‥‥‥アルッ!‥‥」
興奮でかすれる声を絞り出しロイドは愛しい人の名を呼んだ‥‥‥
異常な程に早まる鼓動で息も絶え絶えに呼吸が乱れてくる―――
白い綿毛の上の絨毯に崩れ込む様に二つの影は堕ちていった‥‥‥
「ハァ‥‥‥アッ‥‥アァ!」
首筋を這うロイドの熱い舌にアルの声が漏れる‥
月闇の中、おぼろげに照らす月光のライトを浴び‥
愛しい人の快感に歪む表情にロイドは釘付けになっていた―――
「アル‥‥‥
いいのか?‥‥‥
この先に進んでも‥‥!」
なんらひとつ抵抗も拒否の言葉もアルは発しない‥‥
ロイドは再びアルの唇を塞いだ‥‥‥
「ハアー‥‥‥アルッ!
愛してるッ―――」
ロイドは吐息と共にアルの唇から耳元へと顔を移動させそして愛を囁く。
・
ロイドは高まる本能のままにアルを求める‥
唇を貪り鎖骨に噛みつきアルを味わう…
乱れたお互いの息使いが月闇に響き渡り自らの聴覚を刺激する―――
ロイドはアルのシャツを剥ぎとり胸当てを取り去ると戸惑う事なくアルの乳房に喰らい付く。
夕べの余韻も醒めきらぬうちに、またアルの身体に触れることが出来るなんて、思いもよらなかった…
夕べは自分の興奮を抑えきれず強引に全てを押し勧めてしまったが今は違う、、
そぅ‥ロイドははっきりと確信していた‥‥
アルはロイドが脱がせようとした自分のシャツの袖から自ら腕を引き抜きロイドの行為を促していたのだ…
そしてあらわになった白く滑らかな細い腕をロイドの肩に巻き付けていた――
‥‥‥離さないでッ‥‥‥
そんな意思表示にも取れるアルの仕草にロイドの熱は益々熱くなってくる
仕事の後の汗でしょっぱい身体も全てを味わうようにロイドはくまなくアルの全てを貪り尽くす
アルの衣服を全て剥ぎとるとロイドはふと、我に帰った―――
アルの身体から唇を離すロイドにアルは手を差し出す
‥行かないでッ!‥‥無言のままそう懇願する眼差しにロイドは切なさが込みあげた――
・
ロイドはアルに優しいキスを降り注ぐ‥‥
‥ハァ―――!ッ 胸が痛いっ
アル―――!‥‥‥
身体を離そうとするロイドに必死でしがみついてくるアルに愛しさが募る‥‥
夢なんかじゃない‥ほんとのアルが自分を求めてくれている!
ロイドはそんなアルをしっかりと抱きしめた‥‥‥
「アル‥‥
ちょっと、待ってて‥‥
このままじゃ怪我するから‥‥」
ロイドはアルの額に唇を落とし、なだめながら自分の肩に巻き付くアルの手をほどいた‥
アルは黙ったままロイドの動きを瞳で追う‥‥‥
ロイドは馬の背にクッション用に掛けていたシーツを取ると草の上に広げ、そしてアルを抱き上げその上に横たわらせた‥‥‥
‥少し小さいけどアルの綺麗な肌を守るには十分だ‥
いくら柔らかい草の上でも激しい行為を行えばアルを傷つけてしまう‥‥‥
ロイドは潤んだ瞳で自分を見つめてくアルを腕の中に再び抱き寄せる‥‥
そして、自分の上着を脱ぎアルの裸体と重なりあった
‥最高のバースデープレゼントだ‥‥
ロイドはアルの胸に顔を埋めながらそう思っていた‥
・
‥この俺に‥‥狂うほどの愛をくれた人‥‥
たった15歳という年令で大人の俺をこんなに翻弄させる‥‥‥
初めて出会った時の思いが嘘のようだ…
‥小汚いガキだと思った…
ザドルから助けてやろうって気持ちも…はっきり言ってなかった―――
あの時はただ、単純にザドルのふざけたダンスを止めたかっただけで―――‥。
今は‥‥‥お前ナシでは生きていけない!
目の前からいなくなるなら俺は‥‥‥
俺は‥‥‥‥
アルの為ならいつでも
死ねる…
今まで、アルが子供達を守ってきたように‥
今度は俺がコイツを守る…
ロイドはアルの身体を慈しむように貪った‥‥‥
ロイドのいたわるような優しい愛撫にアルは小さな悲鳴をあげる…
乳首を優しく口に含み熱い舌先で撫でるとアルの口から悦びの声が漏れ始めた‥
「アル…気持ちイイ?」
ロイドの問いかけに虚ろな眼差しで答える‥
アルの表情を眺めながら指先で乳首を翻弄するとアルの表情が切なげに歪み唇が半開きに痙攣した‥‥
アルの嫌がることはもう
二度としたくない‥‥
・
ロイドはアルの身体に触れながらアルの様子を眺めた
ただ、今のアルはロイドが何をしても嫌がるようすは見せない…
ロイドは夕べアルがしきりに抵抗した行為に及んだ…
白く色っぽい足をゆっくり押し広げると何の抵抗も無しにそれは開かれる‥‥
恥ずかしがってその部分を隠す動作も見せない‥‥‥
大胆に開かれたその部分は月の光りを受け妖しく光り輝いていた‥‥‥
「‥アルッ‥‥///💧‥」
大胆過ぎるアルにロイドの方が気恥ずかしさを覚えてしまう‥
足の閉じ方も忘れてしまったかのように開きっぱなしのその部分はしきりにロイドを誘うかのように艶めいていた―――
そしてロイドは吸い込まれるようにその部分に舌を這わしアルを泣かせた‥‥
潤みの中を這い回る音に淫されアルの声は次第に高くなっていく‥
「‥アアアァ!‥‥ンクッ――
‥いぃ‥‥‥気持ちいぃッ
ロイドッッ――!お願ッ‥い」
‥アルッ!‥‥
もう我慢できないッ――!
ロイドは自分を求めるアルの声に気持ちを高ぶらせ限界まできていたのだった‥
0
お気に入りに追加
730
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
異世界隠密冒険記
リュース
ファンタジー
ごく普通の人間だと自認している高校生の少年、御影黒斗。
人と違うところといえばほんの少し影が薄いことと、頭の回転が少し速いことくらい。
ある日、唐突に真っ白な空間に飛ばされる。そこにいた老人の管理者が言うには、この空間は世界の狭間であり、元の世界に戻るための路は、すでに閉じているとのこと。
黒斗は老人から色々説明を受けた後、現在開いている路から続いている世界へ旅立つことを決める。
その世界はステータスというものが存在しており、黒斗は自らのステータスを確認するのだが、そこには、とんでもない隠密系の才能が表示されており・・・。
冷静沈着で中性的な容姿を持つ主人公の、バトルあり、恋愛ありの、気ままな異世界隠密生活が、今、始まる。
現在、1日に2回は投稿します。それ以外の投稿は適当に。
改稿を始めました。
以前より読みやすくなっているはずです。
第一部完結しました。第二部完結しました。
[恥辱]りみの強制おむつ生活
rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。
保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。
俺だけレベルアップが止まらない
ファンタスティック小説家
ファンタジー
高校生・加納豊(かのうゆたか)は、天才マッサージ師を輩出する殿堂『加納整体院』の御曹司だ。
「お前は150年に1人の逸材だ! 整体院を継げ!」
天才マッサージ師の祖父にそう言われるも、加納は息をしているだけで相手を気持ちよくしてしまう自分の才能が嫌だった。
整体院を継ぎたくない加納が家を飛び出すと──そこは神に呼ばれた神秘の異次元『チュートリアル会場』だった。
「人類最強の100名を集めさせていただきました。大悪魔を倒してください」
マッサージをすることでモンスターから多くの経験値を獲得することができると知った加納は、ほかのメンバーをとはまるで違う早さでチュートリアルを攻略しレベルをあげまくることに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる