119 / 312
第三章 恋愛編
3
しおりを挟むお互いの唇から熱い溜め息が吐き出される。王子は吸い込まれるようにまた姫の唇を求めた
そして、姫も自ら王子に舌を絡めてくる
「──!っ……」
…クソっ…まずった…
計算外どころじゃないっ!
思いっきり誤算じねぇか…
王子はそんな困惑と、感じたことのない胸を締め付ける感情に襲われながら姫の舌を絡めとった…
… キスってなんでこんなに気持ちいいんだろ…
姫はうっとりとそんなことを考えた…
相手が誰なのかも忘れ甘美な疼きが何度となく押し寄せてくる…
… なんだか…眠くなってきちゃった…・・・
──!?
「アッ…‥!なっ…」
キスをしながらうとうととしはじめた姫の下半身に鮮烈な快感が走った
深い口づけを交わし姫の腰をまさぐっていた王子の手はいつの間にかドレスの裾を託し上げ、姫の下着のなかにいきなり入り込んで来たのだ
姫はただ驚き、喘ぐばかりでどうしようも出来ない。
それこそ今日、初めて体を洗う時にサラに触れられたがサラの触れ方と王子の触れ方はまったく違う。
王子の触れ方は完全な愛撫‥
快楽を与える為の動きだった
・
「あぁッ‥ッ‥‥ンッ‥
イャ‥イャ‥ おねが‥ッ!
ヤメテッ‥!!」
姫はか細く喘ぎ、泣く。
王子はその唇を塞ぎ込むように姫に口付け、潤みに手を這わし続けた。
熱く熟れたその部分に王子は余計に興奮してくる
姫は完全に酔いも眠気も覚め、自分が今されていることに驚き必死で王子を押し退けようとしていた
「‥やめてッ‥ッッ!‥
イヤァ―――‥お願いッッ!」
行為の最中の“イヤァ”
なんて拒否の言葉は困ったことに王子には通用しない💧
王子は徐々に自分を見失ない目の前にいる姫の躰にのめり込んでいく…
女性を喜ばせるテクには自信がある…
今までも王子は行為の最中に本気で拒否された事はない…
“嫌よ嫌よも好きのうち”
そんな考えを王道で貫いてきていた💧
実際にその通り、今までの女性達は悦び夢中でルイスを求める…
そういった女性達しか相手にしたことのないルイスは“例外”もある‥ということをこの日初めて知ることになるのだった…
姫の敏感な蕾を的確に刺激し、こねまわす
王子は足元の振らつく姫を手すりの上にのけ反らせると、目の前に突き出した淡いピンクの乳首を甘く噛み唇で挟む。
・
初めての激しい攻めに姫は一瞬、気が遠のきそうになった
「‥ハァンン‥ッアゥッ!
‥//‥やッ‥いャァ‥!!」
必死で体の疼きを堪え色っぽく歪む姫の顔を、王子は乳首を愛撫しながら恍惚の眼差しで眺める。
そして指の動きを早めた…
集中的に犯された姫の蕾は今まさに花開こうと、膨らみかけた梅花の蕾のようにぷっくりと硬く腫れていた…
「すごいな…姫…
こんなに尖らせてっ」
「‥ヤメテ‥ッ‥アァ!‥
おねが‥い‥ッ‥
もう‥ダメェッ―――!!!」
艶のある美声で囁かれ、姫の体は小刻みに震え痙攣を起こす
そして黒いマスクの表面を一粒の涙が伝った…
頬は紅潮し可愛い唇からは絶えず荒い息が漏れている
王子はその涙を舐めとると姫の唇を優しく吸い立て頬から耳元へと唇を落としかすれた声を響かせた…
「…イッたの初めてだった?‥‥‥ん?‥‥もしかして自分でしたことなかった?‥‥こんな風に‥ 」
ルイスはそう言うと達したばかりでヒクりと脈打つ姫の蕾をさらっと撫でる…
「アァッ…っ!」
果てたばかりで敏感になったそこは軽く触れられただけで姫を狂わせた…
「はぁ‥この‥っ//」
肩を震わせながら姫は何かを呟く…
・
王子はそれに気付かず今にもズボンを突き破りそうな程にいきんでいる自分の欲望を優先した
姫の耳元で熱い吐息を吹きかけながら甘く囁く…
「‥姫…大丈夫…
優しくするから……
続きは俺の部屋でっ‥」
言いかけた言葉を掻き消す勢いでバチンッッと激しい音が鳴り響く。
「‥っ、な!?──」
ルイスは目を見開き、一瞬火花が散ったような自分の頬を無意識に手でかばっていた。
‥‥な‥に‥‥?
―――なんでっ!?…
「なんで張り手なんだっ!?…っ…」
王子は呆気に取られ叩かれた頬を手で押さえたまま姫を見つめた…
そして姫はうつ向きワナワナと肩を震わせ叫ぶ──
「……っ…この‥‥‥‥
変態長ーっ!!」
「な───!?‥‥っ‥
な‥んだと…っ…
おい、こらっ…ちょっと待て…っ」
王子は背を向けた姫を呼び止めたが姫は一目散に肌けたドレスを直しながら走って逃げて行った💧‥
そして呆然とするルイスの足元にはシンデレラ姫の脱ぎ捨てたパールビーズの靴が…
寂しそうにコロンとセットで転がっていた……。
・
「───……っ…なんだよ変態長って…💧
‥‥‥‥そのあだ名──
もしかしてもう、全国に広まってんじゃねぇだろうなっ!?」
ルイスは逃がした獲物の去って行った扉を見つめ、満月に向かって大声で吠える
。・゚+〇゚・*
「ちきしょーっ…俺のワンナイトラブを返せーっ!
かぁ、くそっ…
すげー具合よさそうな体してたのにっ…っ…」
ワォーーーーン
月光を浴びても狼男になりきれなかった男を哀れむように、山岳の狼達が遠吠えを奏でる…
そんな月夜の
出来事だった‥‥‥
エロ街道を突っ走ること、14年…ルイス・エドモント
今夜が初の黒星が確定した屈辱記念日だった…
しかも、張り手付き──
頑張れルイス!
負けるなルイス!!
《みんなもルイスを応援してね[著] 》
0
お気に入りに追加
728
あなたにおすすめの小説
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
目が覚めたら男女比がおかしくなっていた
いつき
恋愛
主人公である宮坂葵は、ある日階段から落ちて暫く昏睡状態になってしまう。
一週間後、葵が目を覚ますとそこは男女比が約50:1の世界に!?自分の父も何故かイケメンになっていて、不安の中高校へ進学するも、わがままな女性だらけのこの世界では葵のような優しい女性は珍しく、沢山のイケメン達から迫られる事に!?
「私はただ普通の高校生活を送りたいんです!!」
#####
r15は保険です。
2024年12月12日
私生活に余裕が出たため、投稿再開します。
それにあたって一部を再編集します。
設定や話の流れに変更はありません。
女性が全く生まれない世界とか嘘ですよね?
青海 兎稀
恋愛
ただの一般人である主人公・ユヅキは、知らぬうちに全く知らない街の中にいた。ここがどこだかも分からず、ただ当てもなく歩いていた時、誰かにぶつかってしまい、そのまま意識を失う。
そして、意識を取り戻し、助けてくれたイケメンにこの世界には全く女性がいないことを知らされる。
そんなユヅキの逆ハーレムのお話。
二度目の人生は異世界で溺愛されています
ノッポ
恋愛
私はブラック企業で働く彼氏ナシのおひとりさまアラフォー会社員だった。
ある日 信号で轢かれそうな男の子を助けたことがキッカケで異世界に行くことに。
加護とチート有りな上に超絶美少女にまでしてもらったけど……中身は今まで喪女の地味女だったので周りの環境変化にタジタジ。
おまけに女性が少ない世界のため
夫をたくさん持つことになりー……
周りに流されて愛されてつつ たまに前世の知識で少しだけ生活を改善しながら異世界で生きていくお話。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる