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第三章 恋愛編

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お互いの唇から熱い溜め息が吐き出される。王子は吸い込まれるようにまた姫の唇を求めた

そして、姫も自ら王子に舌を絡めてくる



「──!っ……」


…クソっ…まずった…


計算外どころじゃないっ!


思いっきり誤算じねぇか…



王子はそんな困惑と、感じたことのない胸を締め付ける感情に襲われながら姫の舌を絡めとった…


… キスってなんでこんなに気持ちいいんだろ…


姫はうっとりとそんなことを考えた…
相手が誰なのかも忘れ甘美な疼きが何度となく押し寄せてくる…



… なんだか…眠くなってきちゃった…・・・



──!?

「アッ…‥!なっ…」



キスをしながらうとうととしはじめた姫の下半身に鮮烈な快感が走った



深い口づけを交わし姫の腰をまさぐっていた王子の手はいつの間にかドレスの裾を託し上げ、姫の下着のなかにいきなり入り込んで来たのだ


姫はただ驚き、喘ぐばかりでどうしようも出来ない。

それこそ今日、初めて体を洗う時にサラに触れられたがサラの触れ方と王子の触れ方はまったく違う。

王子の触れ方は完全な愛撫‥
快楽を与える為の動きだった




「あぁッ‥ッ‥‥ンッ‥

イャ‥イャ‥ おねが‥ッ!

ヤメテッ‥!!」


姫はか細く喘ぎ、泣く。

王子はその唇を塞ぎ込むように姫に口付け、潤みに手を這わし続けた。

熱く熟れたその部分に王子は余計に興奮してくる

姫は完全に酔いも眠気も覚め、自分が今されていることに驚き必死で王子を押し退けようとしていた



「‥やめてッ‥ッッ!‥


イヤァ―――‥お願いッッ!」



行為の最中の“イヤァ”
なんて拒否の言葉は困ったことに王子には通用しない💧
王子は徐々に自分を見失ない目の前にいる姫の躰にのめり込んでいく…



女性を喜ばせるテクには自信がある…
今までも王子は行為の最中に本気で拒否された事はない…

“嫌よ嫌よも好きのうち”

そんな考えを王道で貫いてきていた💧


実際にその通り、今までの女性達は悦び夢中でルイスを求める…
そういった女性達しか相手にしたことのないルイスは“例外”もある‥ということをこの日初めて知ることになるのだった…


姫の敏感な蕾を的確に刺激し、こねまわす
王子は足元の振らつく姫を手すりの上にのけ反らせると、目の前に突き出した淡いピンクの乳首を甘く噛み唇で挟む。




初めての激しい攻めに姫は一瞬、気が遠のきそうになった

「‥ハァンン‥ッアゥッ!

‥//‥やッ‥いャァ‥!!」


必死で体の疼きを堪え色っぽく歪む姫の顔を、王子は乳首を愛撫しながら恍惚の眼差しで眺める。
そして指の動きを早めた…

集中的に犯された姫の蕾は今まさに花開こうと、膨らみかけた梅花の蕾のようにぷっくりと硬く腫れていた…

「すごいな…姫…
こんなに尖らせてっ」

「‥ヤメテ‥ッ‥アァ!‥

おねが‥い‥ッ‥

もう‥ダメェッ―――!!!」


艶のある美声で囁かれ、姫の体は小刻みに震え痙攣を起こす

そして黒いマスクの表面を一粒の涙が伝った…

頬は紅潮し可愛い唇からは絶えず荒い息が漏れている


王子はその涙を舐めとると姫の唇を優しく吸い立て頬から耳元へと唇を落としかすれた声を響かせた…



「…イッたの初めてだった?‥‥‥ん?‥‥もしかして自分でしたことなかった?‥‥こんな風に‥ 」


ルイスはそう言うと達したばかりでヒクりと脈打つ姫の蕾をさらっと撫でる…


「アァッ…っ!」


果てたばかりで敏感になったそこは軽く触れられただけで姫を狂わせた…




「はぁ‥この‥っ//」


肩を震わせながら姫は何かを呟く…




王子はそれに気付かず今にもズボンを突き破りそうな程にいきんでいる自分の欲望を優先した


姫の耳元で熱い吐息を吹きかけながら甘く囁く…

「‥姫…大丈夫…

優しくするから……




続きは俺の部屋でっ‥」


言いかけた言葉を掻き消す勢いでバチンッッと激しい音が鳴り響く。


「‥っ、な!?──」

ルイスは目を見開き、一瞬火花が散ったような自分の頬を無意識に手でかばっていた。



‥‥な‥に‥‥?

―――なんでっ!?…












「なんで張り手なんだっ!?…っ…」



王子は呆気に取られ叩かれた頬を手で押さえたまま姫を見つめた…


そして姫はうつ向きワナワナと肩を震わせ叫ぶ──






「……っ…この‥‥‥‥
変態長ーっ!!」








「な───!?‥‥っ‥


な‥んだと…っ…


おい、こらっ…ちょっと待て…っ」



王子は背を向けた姫を呼び止めたが姫は一目散に肌けたドレスを直しながら走って逃げて行った💧‥


そして呆然とするルイスの足元にはシンデレラ姫の脱ぎ捨てたパールビーズの靴が…

寂しそうにコロンとセットで転がっていた……。




「───……っ…なんだよ変態長って…💧

‥‥‥‥そのあだ名──


もしかしてもう、全国に広まってんじゃねぇだろうなっ!?」



ルイスは逃がした獲物の去って行った扉を見つめ、満月に向かって大声で吠える

。・゚+〇゚・*

「ちきしょーっ…俺のワンナイトラブを返せーっ!

かぁ、くそっ…
すげー具合よさそうな体してたのにっ…っ…」


ワォーーーーン


月光を浴びても狼男になりきれなかった男を哀れむように、山岳の狼達が遠吠えを奏でる…




そんな月夜の
出来事だった‥‥‥







エロ街道を突っ走ること、14年…ルイス・エドモント

今夜が初の黒星が確定した屈辱記念日だった…



しかも、張り手付き──



頑張れルイス!

負けるなルイス!!




《みんなもルイスを応援してね[著] 》

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