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#入り口

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 とちゅっ、
 れいのモノが幸真ゆきまさの奥に突き当たった。

「あああっ」
 幸真は声を上げ、体をびくびく震わせた。脳天まで、黎のモノが突き抜けてしまったかと思うくらいの、快感だった。黎のお腹を、いっぱい汚して、射精してしまっていた。

 入口だ。Ωは、直腸の奥に子宮を持つ。
「ここに、俺が、どぴゅどぴゅ、精子、注ぎ込んだら、赤ちゃん、できちゃうんだよ、幸真」
 言いながら、黎は自分のモノの先端で、子宮口しきゅうこうを、どちゅどちゅ、突き上げる。
「やあっ、っや、ぁあっ、ぁあんっ、」

 自分の中に『子宮』の存在なんて、今まで感じたこともなかったのに、
 ここ子宮が、黎を欲しがっているのが、わかる。

「黎、ちょうだい。黎の精子、たっぷり、俺の子宮に注いで」
「赤ちゃんできたら、俺、音大に戻って、音楽の先生になって、ちゃんとお前ら、やしなう」
「えええっ?」
『お前ら』って、すでに複数形になっちゃってるし!

 黎が、子宮口を突き上げる。
 幸真は自分の中が、黎のモノから精子をしぼり上げるためだけに、きゅんきゅん、締め上げちゃってるのがわかる。Ωの体って、欲張り。締め上げられている中を、黎のモノに擦られて、気持ちよくなっちゃってる。

「はぁうっ、うんっ、ぁっ、あぅんっ、あんっ、あっ、」
「欲しい?俺の精子、欲しい?幸真、言って、幸真、」
「欲しい。黎の精子、欲しい。どぴゅどぴゅ、俺の子宮にぃっ、」
「っは、イく、イキそう、もお、イく、っ、」
「いやあああっ」
 幸真の子宮を突き上げて、黎が精子を、どぴゅっ、どぴゅぴゅっ、どぷっ、放った。その熱に、幸真は満たされる。

 このままずっと、つながっていたくて、幸真は黎を、ぎゅうっと抱き締めて、言った。
「番にして」

 番のうなじの噛み跡は、幸真がΩであることの証明になってしまう。

 だから黎は、発情期の幸真を慰める時に、決して服を脱がなかった。体をつないでしまえば、お互い、それだけじゃ、もう止められなくなることはわかっていた。


 黎は、幸真の汗で張り付く髪をかきあげ、うなじをあらわにした。甘い匂い。

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