寮長の恋~ふわふわボディのSub、とろあまDomが溺愛中♡

切羽未依

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#陰謀

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 夏休みも終わりに近付き、帰郷していた寮生も戻って来て、東寮、西寮、それぞれの食堂で、食事をするようになった。

「寮長、ぼく、今日は隣の部屋に行きます」
 ライと同室の副寮長のユアリィSubは月に何度か、パートナーのフェブDomとプレイをするために隣の部屋に行き、代わりに隣の部屋の寮生が、こちらの部屋で寝る。

 ユアリィと入れ替わりに、部屋に入って来たのは、オーガスだった。
「副寮長くんに、ぼくを呼びに来させるなんて、君は、我が西寮に足を踏み入れるのも、おそろしくてできないのかい?」
 せせら笑う西寮・寮長のオーガスに向かって、東寮・寮長のライはイスも立たずに言い返す。
「西寮の寮生どもが、こちら東寮の食堂に来ないようになって、夏休みが終わるまで、ツラも見ずにいられると思ったのに、わざわざツラを見せに来るなんて、余っ程よっぽど、おヒマなんだね」

 自分たちの関係が、絶ッ対、誰にもバレてないと信じて疑わない超絶バカップルを、いつものように見て見ぬふりをしてユアリィは、扉を閉め、隣の部屋へ行った。

 オーガスは振り返り、きちんと扉が閉まっていることを確認すると、向き直り、イスに座るライのそばへ、足音をひそめて行くと、隣の部屋に聞こえないように、小声で、こそこそ、言った。
「この陰謀は、ぼくが計画したのではなく、君んとこの副寮長くんが」
「Craw這えl」
 隣の部屋から命令コマンドを言うフェブの声が聞こえて、慌ててオーガスはライの両耳を両手でふさいだ。

 他のDomの命令コマンドに従うライなんて目の前で見ちゃったら、オーガスは自分がどうなってしまうか、こわすぎる。

Strip脱いで
 隣の部屋から、さらに命令コマンドが聞こえて、二段ベッドの奥の壁に向かって、オーガスは深いみどりの瞳をひん剥く。

 四つん這いにさせてから、脱げだとぉっ?!

「Prese見せてnt」

 隣の部屋から、さらに命令コマンドが聞こえる。
 想像したくなくても、ユアリィが濃い褐色の肉付きのいいお尻を両方から掴んで、「そこ」をフェブに向かって見せるさま

「やぁっ。そんなとこ、舐めちゃ、っや、舌、挿入れ、っん、あっ、ぁぁっ、」

 舌で!!「そんなとこ」を!!

 ユアリィの喘ぎ声が突然、聞こえなくなった。ここまで聞かせておいて、結界魔術で部屋を封じて、声も音も聞こえないようにしたのだ。


「ライ、こんなの聞かされてたら、欲求不満になっちゃうよねえ…」
「――いや。こんなの聞かされたの、初めてだ…」
 オーガスの両手に、ライは耳をふさがれてはいたが、フェブの命令コマンドは聞こえていた。でも、自分の体も心も、何の反応もしなかった。
 Domの両手で「両耳をふさぐ」という行為だけで、他のDomの命令コマンドが聞こえていても、Subは従わないんだと、ライは自分の体なのに、不思議に思った。

 オーガスは、両手を下ろした。
 ライの顔の傷は、上唇は治り、いた鼻先は、かさぶたが取れたばかりで、まだ多少、薄赤い。オーガスは、ライの薄茶の前髪を、額に触れないように、かきあげる。額の跡は、青黒く残っている。
「もう痛くないよ」
 ライは言ってイスを立つと、両手を上げ、オーガスの鮮やかに赤い、ふわふわのくせっ毛を、くしゃっと掴んで、頭を引き寄せ、唇に唇を重ねた。オーガスの唇に舌を這わせ、口を開かせて、舌を伸ばす。
「んはっ、」
 唇と唇の隙間で、ライは喘ぐ。舌で、オーガスの舌を舐める。
「んあ、っは、んっ、んぐっ、」
 オーガスは口を開いているだけで、ライにさせるままにしているのに、やっぱりキスの息継ぎも、唾液を飲むのも、舌遣いも下手で、口の下をよだれで、べちゃべちゃにして、オーガスの舌を必死に、お皿のミルクをぴちゃぴちゃ舐めている仔犬みたいに、舐め舐めしているだけだ。
「んんっ」
 オーガスがライの舌に舌を絡めると、声を上げ、体を震わせる。もっと欲しがって、ライが舌を絡めると、オーガスの舌も、唇も離れた。

 ライは、全力疾走した後の仔犬みたいに、舌を出して、涎に濡れて、つやつやと光る、ぽったりとした唇を開いて、はあはあ、喘ぐ。キスだけで、とろんとしてしまう緑色の瞳。薄茶の髪は、汗をかいて、額に、顔に張り付いている。

Strip脱いで
 オーガスは命令した。シャツを、ズボンを、下着を脱ぐライの手が、いつもは、もじもじ、恥ずかしそうなのに、今日は、もどかしく脱ぎ捨てるように見えたのは、オーガスの気のせいだっただろうか。

 ぽっこりお腹の下、ぴょこんと飛び出しているライの物の前に、オーガスはひざまずいて、口を開いた。ぱくんっと、くわえる。
「オーガスっ」
 ライは声を上げる。オーガスは、かわいらしいライの物を舌と上顎うわあごの間に挟み込み、ぬる~っと、退いて、ちゅぽんっと、口から離した。オーガスの唾液に濡れて、ぬらぬらと光るライの物の根元には、深紅の首輪がめられている。
「首輪なら、『ここ』じゃなくてっ、」
 思わず言いかけて、ライは口を閉じる。跪いたオーガスは、ライを見上げた。













 ライが「首に嵌めて欲しい」と言ってくれるのを、オーガスは、じっと待ったが、言ってくれなかった。オーガスは、目のない笑顔で言う。
「これは、コレ。それは、ソレ。」
 オーガスの細めの碧の瞳は、笑うと閉じたようになって、目がなくなる。
「わっ」
 ふわりと、ライの体が浮かび上がった。オーガスの浮遊魔術に抱き上げられて、二段ベッドの上の段に上げられ、仰向けに寝かされる。

「ライ。おもしろいこと、思いついたんだ。見て見て」
 オーガスに言われて、またどうせ、くっだらないことなんだろ。と、ライは思いながら、ベッドから首だけ向けて、見下ろした。
 ライが見ていることを確認して、オーガスは、一瞬にして、裸になった。ライの横、着ていた形のまま、浮いていた服が、くしゃっと床に落ちた。


 予想を遥かに高すぎるほど超えて、くっだらなかった。移動魔術で、服だけ、移動させたのだ。


 ライは、ため息をついた。
「ムダ遣いできる魔力があって、うらやましいよ」
「いや~、それほどでも。」
「ホメてない」

 浮遊魔術でオーガスは浮かび上がると、ライの体の上に体を重ね合わせる。ライは見てしまった。
「お前も、首輪、してるのか?」
 ライに聞かれてオーガスは、ぷにぷにほっぺたに、頬ずりする。
「うん。これは、ライがめてたヤツ。」
「ぼくに嵌めてたのを、自分のちんこに?!」
「うん。お揃い。」
「『お揃い』じゃないだろっ」

 オーガスはライを抱き締めて、ふわふわボディの感触を、思う存分、心おきなく、たのしむ。
「大好き、ライ、大好き、ライ、大好き、ライ、大好き、ライ、大好き、」
 飽きずに繰り返されるオーガスの言葉に、ライは全身、真っ赤になる。

 撫でる手のひらや、抱き締める腕や、絡める脚だけじゃなく、唇で、舌で、オーガスは、ライのふわふわボディを味わい始める。
 たぷたぷの喉元。ぷにゃぷにゃの二の腕。ふっくらやわらかなおっぱい。ぽっこりお腹。ぽにゃぽにゃの太腿。
「っや、ぁ、っは、あ、ぅくっ、っん、ふ、ぅ、っう、んうっ、」
 オーガスの唇が、舌が、触れて、撫でて、舐めて、這って、吸い付いて、甘噛みして、ライは全身、ろけてゆく。ぽっこりお腹の下、勃ち上がるライの物も、先端から溶ろけて、雫を垂らしている。オーガスの物だって、太く硬く勃ち上がり、先端から雫を滴らせていた。
「ねえ、ライ、挿入れていい?」
 
 ライは、オーガスを押しのけて言った。
「今日は、ぼくが抱くっ」
「??????????????」
 言ッテル意味ガ、ワカリマセン。という表情かおで、オーガスの碧の瞳に見つめられてライは、オーガスの体の下、ふわふわボディの手足を、ジタバタさせる。
「お前が下に寝ろっ」
 結局、ライは自分の力では形勢逆転できず、オーガスに言った。
「は~い」
「わわっ」
 オーガスは返事をして、浮遊魔術で、自分の体ごと、ライのふわふわボディを持ち上げ、空中で、くるりと引っくり返して、自分が下になり、ライを上に乗っけて、ぼふっとベッドに下りる。オーガスは、ライが形勢逆転したいことはわかっていたけれど、自分の体の下で、ジタバタしてる手足がかわいくって、知らんふりしてた。

「んぎゅっ」
 いきなり唇に、ライが唇を押し付けて来て、オーガスはヘンな声を上げてしまった。オーガスが口を開くと、ライの唇は離れ、首筋を、ぺろぺろ、舐める。それから、右手で乳首をまみながら、もう一方の乳首を、ぺろぺろ。それから、左手で乳首を摘まみながら、もう一方の乳首を、ぺろぺろ。
「ふっ、ぐっ、っう、っつ、うっ、ぅ、ふっ、ぅ、っふ、」
 必死に、オーガスは声をこらえる。ライが言った。
「こっ、声、聞かせろよっ」
「っう、ぐ、っだめっっっ!」
 オーガスが声を上げると、ちゅちゅっと、ライは乳首を吸い上げた。
「ぃぐぐぐぐぐ」
 オーガスは声をこらえる。――痛い!乳首を摘まれたのも痛くて、ぺろぺろされるのは、ひたすら、くすぐったいだけだった。

 でも、笑っちゃったり、「痛い!」って言っちゃったりしたら、ライが、いじけちゃうからっっっ!!

 オーガスは耐えた。ライがオーガスの胸に噛み付いたが、歯がちくちくするだけで、「気持ち良い」も何にもない。
 ライは起き上がり、オーガスの膝を掴むと、自分のぽにゅんぽにゅんのお尻を上げた。
「いいいいいいいいいッ」
 オーガスは声を上げた。膝なんて感じやすいところに、ライのふわふわボディの全体重がかかると、痛すぎて、声を上げてしまったけれど、なんとか気持ちくて上げたみたいな声に偽装したが、
っ」
 ぽにゅんっ、とライのお尻が、オーガスの脚の上に落ちて、もうガマンしきれず、声を上げた。さすがにライに聞いた。
「ライ……何がしたいの……」
「脚、開いて…」
 そうだったんですね、とオーガスは納得して、ライのふわふわボディを浮遊魔術で持ち上げ、脚を開いた。脚の間に、ぽにゅんっと、ライを下ろす。

「はきゅっ?!」
 またオーガスは声を上げてしまう。ライにオーガスは膝裏を掴まれて、開いた両脚を高く上げられていた。


 こんな恥ずかしい格好かっこ、生まれて初めて~~~~~~~!!


「んゅぐっ」
 またオーガスは声を上げてしまう。オーガスのそこに、熱くてぬるぬるのライの先っちょが当たって、ぬゅるゅんっと、滑った。また当てられて、ぬゅるゅんっと、滑る。もう一度、当てられて、ぬゅるゅんっと、滑った。

 西寮・副寮長のユアリィに「身代わり大作戦」をそそのかされて、もちろんオーガスは「そこ」の準備をして来たけれど、物を手で支えずに挿入するのは、かなりの技術を要することを、ライはわかっていない。ライは下を向いて、挿入に何度も失敗して、オーガスの膝裏を掴んで高く上げている手も、ぷるぷるして、脚の重さを支えきれなくなっているのを、オーガスは感じる。
 しかし、オーガスは、そんなライが、かわいくってどうしようもない。このまま、世界が終わるまで、挿入に失敗し続けてもらってもいい。と思うほどだった。


 でも、もっと、かわいいライが見たいなっ。


 オーガスはライの両肩の上に両脚を掛けた。オーガスの両脚の中で、ライは顔を上げる。
「オーガスっ、今日は、ぼくがっ」
「ライの物、欲しい。もぉガマンできないぃ。ぼくの中に、ちょーだい。」
 おねだりされて、ライは下を向き、オーガスのそこに、自分の物を当てる。オーガスは腰を沈めて、そこが、ぬぷっと、ライの先端を呑み込んだ。

「ぅ…ぁ…ぁ…ぁぁ…」

 ライの口から、勝手に声が出る。
 考えてみれば、ライは自分の物が、オーガスのそこに挿入はいってゆくのを見るのは、初めてだった。
 自分の物が、ライの中に全部、呑み込まれて、ぴったりと隙間なく体が繋ぎ合わされていた。


「ひとつになる」という言葉を、ライは目の前に、「かたち」として理解した。


「オーガスっ」
 ライは声を上げ、掴んだままだったオーガスの膝裏を、指が食い込んでしまうほど強く握り締めて押し付け、自分の全体重でのしかかり、オーガスに腰を打ち付け始める。
「オーガスオーガスオーガスオーガスオーガスオーガス」
「っは、っん、ぅんっ、んんっ、っは、ぁっ、」
 絶え間なく自分の名前を呼ばれながら、感じるとこ前立腺ろを、ライの先端に突きまくられて、オーガスは、きらきらと明滅めいめつする光をた。こんなに美しい魔術を、オーガスは視たことがなかった。

 オーガスは、自分の物に首輪をめているせいで、射精できないまま、自分がイッてるなんて知らなかった。ライの短小ちんぽを、お腹いっぱいに感じてしまうのは、激しくこすられて、とろとろに熱く溶ろけた自分の中が、イッて、きゅんきゅん、締め付けているからだということも。

「オーガスオーガスオーガスオーガスオーガスオーガス」
 自分の名前を呼び続けてくれる、きらきらと明滅する光の中の、ライのぷにぷにほっぺたを、オーガスは両手で包み込む。
「っあ、はぅっ、ん、この、体位、すっ、ごいっ、いっ。タマタマの、裏っ、ライの、ぽっこりお腹に、ぐにぐにぃ、されて、気持ちぃいぃ、ぃいっ、ぃいっ、ぃいぃ、ぃいぃ、」
「ぼくもっ、気持ち良い、気持ち良い、気持ちくて、止まんないよぉぉぉぉぉぉぉ。ぼくのちんぽ、オーガスのお腹、突き破っちゃう突き破っちゃう突き破っちゃう突き破っちゃう」
「突き破っちゃってぇ。ぼくのお腹、破けちゃっていいからぁ。もっと突いてぇ。もっと突いてぇ。もっと突いてぇ」

 ぶゅ゛ぢゅ゛ぶゅ゛ぢゅ゛、音を立てて、二人は、ひとつに繋がり合う。
 激しく腰を振るライに、オーガスは本当にお腹が破れちゃうくらい、感じるとこ前立腺ろを突かれて、中をぐちゃぐちゃにかき回されて、タマタマの後ろを、ぐにぐに、ぽっこりお腹に撫で上げられる。

 オーガスは腕で、脚でライを強く抱き締める。
「このまま、ずっと、繋がっ、て、たい、よお。でも、もっ、と、気持ち、くぅ、なりた、いっ」
「ぼくもっ、オーガス、ぼくもっ、いっしょ、に、オーガスもっ、いっしょにっ、」
「うんっ。うんっ。いっしょにっ、Cumイッて!」

 オーガスは命令する。ライは突き上げる。オーガスは、お互いの物にめられた首輪もゆるめる。

「っあ、はうっ、っうぅっ、」
 声を上げ、ライは全身を震わせて、オーガスのお腹いっぱいに、びくびく、精を放った。
「んんっ、んっ、ぁあんっ、」
 高く上げられた両脚の爪先を震わせて、声を上げるオーガスの目の前に、白い光が降り注いだ。それが顔にかかって、ぬるく流れ落ちた時に、自分の精だということに気付く。両脚をライの肩に掛けていたから、おちんちんの先っちょが、こっちを向いていた。

「気持ちかったぁ…」
 ライが深く息をついて言う。目のない笑顔でオーガスも言う。
「ぼくも、わわっ」
 ぐったりとライに寄りかかられて、オーガスは声を上げる。肩に掛けていた両脚を外そうとしても、膝裏をライが掴んだままだった。
「ライ、ダメっ、寝ちゃダメっ、脚、離してっ、折れるっ、抜いてっ、ちぎれちゃうっ、」
 両手を突き出し、オーガスは支えようとして、しあわせの重みにしつぶされた。






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