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第2章 最弱王子
賢兄愚弟
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ディセが寮に帰り、食堂で夕食を食べて、部屋に戻ると、同室のノーヴェは机に巻物を広げていた。
ディセが扉を開く音に、ノーヴェは気付き、巻物から顔を上げて言った。
「おかえり」
「ただいま」
扉を閉じながら、ディセは応える。扉の横にあるクローゼットのハンガーに上着を掛けて、自分の机の椅子に座る。椅子を引き、横向きに座り直すノーヴェに、ディセは言った。
「いいよ。続けて」
「僕が飲みたいから」
そう言ってノーヴェは、机と机の間の棚の前に置いているティーワゴンで、いつものハーブティーを淹れてくれる。
ディセも椅子に横向きに座り、ハーブティーを淹れるノーヴェと向かい合う。
普段は気にも留めないことが、ディセは気になってしまう。
ノーヴェが水差しからティーポットに注ぐわずかな間に、水は湯になる。
水を操る元素魔術で、初等科生でもできる。ただし水を湯にするのは難しくはないが、ハーブティーを淹れる適温で注ぐのは、至難の術である。
「何?じーっと見て」
「ああ、うん」
ノーヴェに気付かれて、ディセは、今日、ノーヴェの弟――第三王子に会ったことを、話すか、悩む。
孤児のディセに気を遣っているのかもしれないが、ノーヴェは自分の妹弟の話をすることはなかった。
世の中の知識として、ノーヴェ=第一王子に、第二王女=妹、第三王子=弟がいて、弟が自分と同い年であることを知っていただけだ。(注・王国では男女を分けずに、生まれ順できょうだいを数える。)
初等科・中等科・高等科を首席卒業している兄が、18歳になっても初等科に補習に通っている弟を、どう思っているのか。
ひとつ下の妹は、大学1年生で、時々、構内で会っても、ディセがびっくりするほど、あいさつもせず、目も合わせず、他人のようにすれちがう。
孤児のディセは、兄妹弟の微妙な関係というものを実感できない。
でも、弟に会ったことをノーヴェに隠しているようなのも、心に引っ掛かってしまうので、ディセは言った。
「今日、弟さんに会ったよ」
「――言っておけばよかったね。驚いただろう。あの年齢で、まだ初等科に通っているなんて。」
「ああ、まあ。」
ディセは、言ったことを後悔した。返事をする直前の、ノーヴェの一瞬の沈黙。
「でも、すごくがんばっていたよ。――ノーヴェ、何見てたの?」
ディセは話を変えようと、椅子から身を乗り出して、ノーヴェの机に広げられたままの巻物を見る。子どもが元気いっぱいに描いた花火の絵だった。
「母にも、弟を王族から除名するように言っているんだけどね」
「え…」
ディセはノーヴェを見た。「母」というのは、王のことだ。(注・王国では、王の性別に関わりなく『王』と呼ばれる。)
ノーヴェは、ティーポットを取り上げ、ハーブティーをカップに注ぐ。いい香りが広がる。
「本人も、つらいと思うんだ。魔力も弱いままで、まともに使える魔術がひとつもない」
今日、会った第三王子に、そんな悲愴感は、感じられなかった。
ディセは、ろうそくの芯に魔力を集中している真っ赤な顔と、子どもたちとサークル・ドッジボールをしている楽しそうな様子しか思い出せなかった。
ノーヴェからカップを載せたソーサーを、ディセは受け取る。
「ありがとう」
一口、飲む。
「でも、ほんとにすごくがんばってたよ。魔力は集中できてたから、あと少しだと思う」
ノーヴェはハーブティーを、自分のカップに注ぐ。
「何年も、できないことを続けさせられているんだよ。かわいそうだよ」
ノーヴェの言う通りだと、ディセは思う。でも、
何か言いたいけれど、言うことが思いつかなくて、ディセはカップに口を付けた。ノーヴェもソーサーを取り上げ、カップを持って、一口、飲む。
ディセはハーブティーを一口飲んでも、言うことが思いつかず、巻物の花火の絵の話をすることにした。
「元気な絵だね」
「建国祭の花火の構成を変えることになってね」
「それ…ノーヴェが描いたの?」
「まさか。魔術のイメージを明確にするために、こうして絵で描くヤツもいるけどね。言葉で書く人もいる」
主語のない話。おそらく、魔術のイメージを明確にするために、「妹」は絵を描き、王である「母」は言葉を書くのだろう。
そこまで気を遣わなくてもいいのに。と、ディセは思う。
「ノーヴェは、どうやって魔術のイメージを明確にするの?」
「僕は、元素魔術は得意じゃないからね。美的センスもない。言われた通りに、やるだけだよ」
「そんなこと言って~」
ノーヴェの言葉は謙遜以外の何物でもない。
建国祭で、王が元素魔術の火を操る花火は、毎年、国民の皆が楽しみにしている。去年から第一王子であるノーヴェが参加して、今年からは第二王女の妹も参加することが発表されている。
去年の、最後に王都全体を覆い尽くすように夜空に広がった花火は、今までなかったもので、第一王子が打ち上げたのだと、誰もが称賛した。
ノーヴェは誰から称賛されても、自分が打ち上げたかは、曖昧にしたままだった。
ろうそくの火も灯せない第三王子は、どんな気持ちで毎年、花火を見るのだろうかと、ディセは思ってしまった。
その日の夜、ディセは、なかなか寝付けなかった。
来週、第三王子が補習に来た時、指導すればいいのだから、今日、悩んで答えを出す必要はないと、自分に言い聞かせるが、寝られない…二段ベッドの下で、目を閉じたまま、自分が初めて魔術で火を起こしたのは、いつだっただろうかと、思い出す。
ディセは5歳で養父に孤児院から引き取られた後、魔術学校のない5区で育った。普通の小学校に通って、魔術は養父から教わった。
何歳だったかは、覚えていない。秋だった。
「ディセ。ほら、落葉、くるくる~」
養父は菫色にも見える銀髪を三つ編みで、ひとつにまとめて、淡い橙色のタートルネックのセーター、焦茶のコーデュロイのパンツ、黒いワークブーツで、小さなディセの背丈に合わせて、膝立ちして、散らばる落葉の上で、くるくると人差し指を回す。
紅や黄の落葉が踊り出すように、くるくると回りながら、立っているディセと同じ背丈まで舞い上がる。ディセは、養父とお揃いのセーターとパンツとワークブーツを着せられている。
落葉の渦は、ディセの周りを回って、養父の前、すとんと崩れ落ち、こんもりと積み上がった。
「ディセもやってごらん。くるくる~」
「はい」
ディセは、養父の真似をして、散らばる落ち葉の上で、くるくると人差し指を回す。
落葉の1枚が、ためらいがちに、ぎこちなく回り出した。
「も~っと、くるくるを大きくしてごらん」
養父に言われた通り、くるくるを大きく回す。すると、他の落葉も回り出した。けれど、地面の上で回るだけで、舞い上がらない。
「指を上げてごらん」
小さなディセは爪先立ちまでして、人差し指を上の方へ上げる。回っていた落葉たちは浮き上がったが、
「くるくるを忘れてるぞ~」
養父に言われて、爪先立ちで人差し指を上の方に上げたまま、くるくるすると、浮き上がった落葉たちが回り出して、ようやく小さな渦になる。
「じゃあ、両手で、くるくる~」
養父が両手の人差し指で、くるくるすると、ふたつどころか、いくつも落葉の渦が舞い上がる。
ディセも、両手の人差し指で、くるくるして、いくつも小さな落葉の渦を舞い上がらせる。
元素魔術の風を操って、養父の前と、ディセの前に、落葉を集める。養父の落葉の大きな山より、ディセが集めた落葉の山はとても小さくて、くやしかった。
「よーく見ておいで、ディセ」
養父は自分の落葉の山のてっぺんの1枚を、人差し指で指差す。
「火の色、形、熱、そして、どうやって燃えてゆくかをね」
紅い落葉が、落葉の紅とはちがう火の「紅」に縁取られて、みるみるうちに染め上げられていく。――いや、喰われていく。
小さな火は自分が触れているところから次々に落葉を喰い破り、煙を上げながら、大きくなる。火の熱が、ディセの頬を熱くする。
「どんな魔術も、強いイメージを持つことが大事なんだよ」
「いめーじ?」
「ヒミツの呪文だよ」
「いめーじ!」
ディセが叫んで、人差し指で指差すと、小さな落葉の山は、ぼわっと燃え上がった。
「やったぁ!」
大喜びの顔で、真っ黒な瞳を輝かせてディセは、養父を見る。
「たいへんよくできました~」
養父は笑顔で、ぎゅっと養子を抱き締めた。
養父の落葉の山が燃えた灰の中には、いつの間にか空間移動魔術で、芋が入れられていて、ほくほく、いっしょに食べた。
今、思えば、人差し指で指すのは、魔力を集中させるのに、いい方法だと思う。
第三王子が、ろうそくの芯を指差して、真っ赤な顔をしている様を想像してしまって、ディセは、くすっと小さく笑う。
ろうそくじゃなく、指先に火が点いてしまうかも。
ディセが扉を開く音に、ノーヴェは気付き、巻物から顔を上げて言った。
「おかえり」
「ただいま」
扉を閉じながら、ディセは応える。扉の横にあるクローゼットのハンガーに上着を掛けて、自分の机の椅子に座る。椅子を引き、横向きに座り直すノーヴェに、ディセは言った。
「いいよ。続けて」
「僕が飲みたいから」
そう言ってノーヴェは、机と机の間の棚の前に置いているティーワゴンで、いつものハーブティーを淹れてくれる。
ディセも椅子に横向きに座り、ハーブティーを淹れるノーヴェと向かい合う。
普段は気にも留めないことが、ディセは気になってしまう。
ノーヴェが水差しからティーポットに注ぐわずかな間に、水は湯になる。
水を操る元素魔術で、初等科生でもできる。ただし水を湯にするのは難しくはないが、ハーブティーを淹れる適温で注ぐのは、至難の術である。
「何?じーっと見て」
「ああ、うん」
ノーヴェに気付かれて、ディセは、今日、ノーヴェの弟――第三王子に会ったことを、話すか、悩む。
孤児のディセに気を遣っているのかもしれないが、ノーヴェは自分の妹弟の話をすることはなかった。
世の中の知識として、ノーヴェ=第一王子に、第二王女=妹、第三王子=弟がいて、弟が自分と同い年であることを知っていただけだ。(注・王国では男女を分けずに、生まれ順できょうだいを数える。)
初等科・中等科・高等科を首席卒業している兄が、18歳になっても初等科に補習に通っている弟を、どう思っているのか。
ひとつ下の妹は、大学1年生で、時々、構内で会っても、ディセがびっくりするほど、あいさつもせず、目も合わせず、他人のようにすれちがう。
孤児のディセは、兄妹弟の微妙な関係というものを実感できない。
でも、弟に会ったことをノーヴェに隠しているようなのも、心に引っ掛かってしまうので、ディセは言った。
「今日、弟さんに会ったよ」
「――言っておけばよかったね。驚いただろう。あの年齢で、まだ初等科に通っているなんて。」
「ああ、まあ。」
ディセは、言ったことを後悔した。返事をする直前の、ノーヴェの一瞬の沈黙。
「でも、すごくがんばっていたよ。――ノーヴェ、何見てたの?」
ディセは話を変えようと、椅子から身を乗り出して、ノーヴェの机に広げられたままの巻物を見る。子どもが元気いっぱいに描いた花火の絵だった。
「母にも、弟を王族から除名するように言っているんだけどね」
「え…」
ディセはノーヴェを見た。「母」というのは、王のことだ。(注・王国では、王の性別に関わりなく『王』と呼ばれる。)
ノーヴェは、ティーポットを取り上げ、ハーブティーをカップに注ぐ。いい香りが広がる。
「本人も、つらいと思うんだ。魔力も弱いままで、まともに使える魔術がひとつもない」
今日、会った第三王子に、そんな悲愴感は、感じられなかった。
ディセは、ろうそくの芯に魔力を集中している真っ赤な顔と、子どもたちとサークル・ドッジボールをしている楽しそうな様子しか思い出せなかった。
ノーヴェからカップを載せたソーサーを、ディセは受け取る。
「ありがとう」
一口、飲む。
「でも、ほんとにすごくがんばってたよ。魔力は集中できてたから、あと少しだと思う」
ノーヴェはハーブティーを、自分のカップに注ぐ。
「何年も、できないことを続けさせられているんだよ。かわいそうだよ」
ノーヴェの言う通りだと、ディセは思う。でも、
何か言いたいけれど、言うことが思いつかなくて、ディセはカップに口を付けた。ノーヴェもソーサーを取り上げ、カップを持って、一口、飲む。
ディセはハーブティーを一口飲んでも、言うことが思いつかず、巻物の花火の絵の話をすることにした。
「元気な絵だね」
「建国祭の花火の構成を変えることになってね」
「それ…ノーヴェが描いたの?」
「まさか。魔術のイメージを明確にするために、こうして絵で描くヤツもいるけどね。言葉で書く人もいる」
主語のない話。おそらく、魔術のイメージを明確にするために、「妹」は絵を描き、王である「母」は言葉を書くのだろう。
そこまで気を遣わなくてもいいのに。と、ディセは思う。
「ノーヴェは、どうやって魔術のイメージを明確にするの?」
「僕は、元素魔術は得意じゃないからね。美的センスもない。言われた通りに、やるだけだよ」
「そんなこと言って~」
ノーヴェの言葉は謙遜以外の何物でもない。
建国祭で、王が元素魔術の火を操る花火は、毎年、国民の皆が楽しみにしている。去年から第一王子であるノーヴェが参加して、今年からは第二王女の妹も参加することが発表されている。
去年の、最後に王都全体を覆い尽くすように夜空に広がった花火は、今までなかったもので、第一王子が打ち上げたのだと、誰もが称賛した。
ノーヴェは誰から称賛されても、自分が打ち上げたかは、曖昧にしたままだった。
ろうそくの火も灯せない第三王子は、どんな気持ちで毎年、花火を見るのだろうかと、ディセは思ってしまった。
その日の夜、ディセは、なかなか寝付けなかった。
来週、第三王子が補習に来た時、指導すればいいのだから、今日、悩んで答えを出す必要はないと、自分に言い聞かせるが、寝られない…二段ベッドの下で、目を閉じたまま、自分が初めて魔術で火を起こしたのは、いつだっただろうかと、思い出す。
ディセは5歳で養父に孤児院から引き取られた後、魔術学校のない5区で育った。普通の小学校に通って、魔術は養父から教わった。
何歳だったかは、覚えていない。秋だった。
「ディセ。ほら、落葉、くるくる~」
養父は菫色にも見える銀髪を三つ編みで、ひとつにまとめて、淡い橙色のタートルネックのセーター、焦茶のコーデュロイのパンツ、黒いワークブーツで、小さなディセの背丈に合わせて、膝立ちして、散らばる落葉の上で、くるくると人差し指を回す。
紅や黄の落葉が踊り出すように、くるくると回りながら、立っているディセと同じ背丈まで舞い上がる。ディセは、養父とお揃いのセーターとパンツとワークブーツを着せられている。
落葉の渦は、ディセの周りを回って、養父の前、すとんと崩れ落ち、こんもりと積み上がった。
「ディセもやってごらん。くるくる~」
「はい」
ディセは、養父の真似をして、散らばる落ち葉の上で、くるくると人差し指を回す。
落葉の1枚が、ためらいがちに、ぎこちなく回り出した。
「も~っと、くるくるを大きくしてごらん」
養父に言われた通り、くるくるを大きく回す。すると、他の落葉も回り出した。けれど、地面の上で回るだけで、舞い上がらない。
「指を上げてごらん」
小さなディセは爪先立ちまでして、人差し指を上の方へ上げる。回っていた落葉たちは浮き上がったが、
「くるくるを忘れてるぞ~」
養父に言われて、爪先立ちで人差し指を上の方に上げたまま、くるくるすると、浮き上がった落葉たちが回り出して、ようやく小さな渦になる。
「じゃあ、両手で、くるくる~」
養父が両手の人差し指で、くるくるすると、ふたつどころか、いくつも落葉の渦が舞い上がる。
ディセも、両手の人差し指で、くるくるして、いくつも小さな落葉の渦を舞い上がらせる。
元素魔術の風を操って、養父の前と、ディセの前に、落葉を集める。養父の落葉の大きな山より、ディセが集めた落葉の山はとても小さくて、くやしかった。
「よーく見ておいで、ディセ」
養父は自分の落葉の山のてっぺんの1枚を、人差し指で指差す。
「火の色、形、熱、そして、どうやって燃えてゆくかをね」
紅い落葉が、落葉の紅とはちがう火の「紅」に縁取られて、みるみるうちに染め上げられていく。――いや、喰われていく。
小さな火は自分が触れているところから次々に落葉を喰い破り、煙を上げながら、大きくなる。火の熱が、ディセの頬を熱くする。
「どんな魔術も、強いイメージを持つことが大事なんだよ」
「いめーじ?」
「ヒミツの呪文だよ」
「いめーじ!」
ディセが叫んで、人差し指で指差すと、小さな落葉の山は、ぼわっと燃え上がった。
「やったぁ!」
大喜びの顔で、真っ黒な瞳を輝かせてディセは、養父を見る。
「たいへんよくできました~」
養父は笑顔で、ぎゅっと養子を抱き締めた。
養父の落葉の山が燃えた灰の中には、いつの間にか空間移動魔術で、芋が入れられていて、ほくほく、いっしょに食べた。
今、思えば、人差し指で指すのは、魔力を集中させるのに、いい方法だと思う。
第三王子が、ろうそくの芯を指差して、真っ赤な顔をしている様を想像してしまって、ディセは、くすっと小さく笑う。
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