8 / 34
信じられないDom
しおりを挟む
僭王は、すぐに戻って来た。床に座り込んでいるウェリスの前に、落として行った青いマントを敷いて、あぐらをかきながら聞く。
「疲れた?」
ウェリスは顔を上げ、僭王の顔を見つめた。僭王の顔――ドニの顔が歪む。
僭王は顔を両手で覆って、笑い出す。
「っひゃ、ぅっひゃ、ひゃひゃっ、んきゃっ、やめっ、ウェリスっ、にゃひゃひゃひゃひゃひゃっ、解析魔術、くすぐったい」
「解析魔術で探られて、くすぐったいって、お前、感覚、おかしいぞ」
ウェリスは、あきれる。
「ぅにゃひゃひゃひゃひゃ」
「笑い声もヘン」
僭王の顔を、ウェリスが解析魔術で探っても、全く何もなかった。
「あ~も~、顔が、むずむずする~」
僭王は、ごしごし、顔を擦って、両手を下ろした。
僭王の真の顔が顕われることはなかった。ドニの顔のままだ。
僭王が、ドニの顔をしているのは、幻惑魔術ではなかったのだ。
今、この時まで、僭王が本当にドニであることを確かめるのがこわくて、ウェリスは解析魔術で探ることができなかった。
「マジで、俺を俺の顔したニセモノだと思ってたのか?」
まだ顔を指先で掻きながら、ドニは聞いた。
「本当にドニなら、」
ウェリスは喘いだ。
「どうして、ぼくに、あんなことしたんだよ…」
ドニは両手を下ろし、深呼吸をひとつすると、真っすぐにウェリスを見つめて、答えた。
「あれは俺の幻惑魔術で、現実には何も起きてない」
ウェリスは無意識に、自分の首を掴むように、何重にも巻いた白い包帯に触れている。
ドニの言う通りだった。
ウェリスの体に、凌辱の痕は、何も残っていなかった。
僭王に、まるでDomが支配したSubに与える首輪のように、この首に刻まれたくちづけの痕もない。
王であるウェリスを輪姦した幻惑を、まざまざと体感させられた警護の魔術師たち、兵たちから、僭王の強大な魔力に対する怯えが、城内に瞬く間に広がり、誰もが降伏に賛成した。
これほど容易く、幻惑に心が支配されてしまうならば、現実に肉体を支配されてしまうことも、容易い。
けれど、ウェリスは、あれが幻惑魔術だったとは、信じられない。
僭王に付けられた首輪のようなくちづけの痕が、本当は、この首に残っていて、それが見えないのは自分だけなのではないか。皆、見て見ぬふりをしているだけなのではないか。
不安で不安で、たまらなくて、包帯を首に何重にも巻いていた。
「記憶操作魔術で、現実を幻惑だったと思い込ませているんだろう!!」
「毎晩、俺たち、いっしょに寝てるよな?」
いきなりドニに言われて、ウェリスは訳がわからなかった。何も言い返せないウェリスに向かって、ドニは言う。
「それでも俺、ウェリスに何にもしてないよな?本当に、現実に、俺がウェリスに、あんなことしたなら、添い寝してて、我慢できるわけがないだろ。俺は、あんたに、あんなことはしてない。――俺が、信じられない?」
「信じられない」
ウェリスに断言されて、ドニは頭を抱えた。
「あの後、すぐに『幻惑魔術だった』って言っても、信じてもらえないと思って、俺、がんばったのに!!」
ドニは、あぐらをかいた膝を、じたばたさせる。
「幻惑魔術だってね、あんたを警護してるヤツらが次々、目の前で、俺に殺される、っていうのにしようと思ってたんだよ。だけど、」
頭を抱えていた両手で、顔を覆う。
「あんなことになって、もう、止められなかった……」
ウェリスは、聞いた。
「ずっと、ぼくを『支配したい』と思っていたのか」
「そんなこと、思いもしなかった」
両手で顔を覆ったまま、ドニは頭を振った。
「国を出て、初めてDomとして、欲求不満の不調になった。――……生まれて初めて、そういう店で、Subとプレイをしまして、」
ドニは両手を下ろし、真っ赤な顔を上げて、言い訳した。
「プレイだけだよ!それ以上のことはしてない!まだ俺、どっ童貞だから…」
ドニはうつむいて、座り直し、抱えた膝の上に顎を乗せる。ウェリスと視線を合わせずに、言い訳を続ける。
「レミファさんが、あ、商人のおじさんが、連れて行ってくれたんだよ。自分から行った訳じゃない」
ドニは肩を上下させて、大きな溜息をつく。
「Subとプレイして、欲求不満は、解消されたけど、そのぅ…何て言うか、気持ち良くはなんなかったんだよね。そんで、いろんな国を回って、戻って来て、その娼館の用心棒、のようなものになりまして、」
「説明が雑だな!」
「追々、話すよ。いろいろあったんだよ…」
ドニは膝を抱えて、ますます小さくなってゆく。
ウェリスは、ドニが山を越えようとして、遭難して、そうやって膝を抱え、めちゃくちゃ落ち込んでいたことを思い出した。
本当に、僭王はドニなんだ…
自分の首を掴むようにして、何重にも巻いた包帯に触れていたウェリスの手は、下りた。
「娼館のSubを、必要以上に、傷付けようとしたDomに命令したら、」
ドニは口をつぐみ、開く。
「気持ち良かったんだよね…」
ウェリスは嫌悪に顔を歪めた。
「そんなことで、あちこちの国の王を支配して行ったのか」
ドニは顔を上げ、頭を振る。
「これと、それはちがうよ。いろんな国を回って、いっぱい、わけわかんないこと、見て来たから。それって、大きなひとつの国になれば、解決するんじゃないかって、思ったんだよ。どこの国でも、できるだけ戦はしないようにして、王を命令で、降伏させた」
ウェリスは苦しく息を吸い込み、言った。
「私の国を征服したのは、鉱石を奪うためか。創成魔術で、一夜で城を築き、自分の強大な魔力を誇示して、降伏した王たちに見せつけるために。」
ドニは笑顔になった。山と森しかない小さな国で、いっしょにいた頃と、何にも変わらない笑顔だった。
「さすが、ウェリスだな。俺の作戦、見抜いてた」
ウェリスは、言葉を失った。――ドニに、否定して欲しかった。
「そうだよ。王たちが、逆らう気を起こさないように、俺の強大な魔力を見せつける必要があった。でも、」
ドニは頭を振る。
「ウェリスを連れて来たのは、ちがう。万が一、鉱石に貯蔵した魔力を、俺が支配しきれなくなったら、ウェリスが何とかしてくれる、って思ってた」
ウェリスは唇を震わせる。
「そういうことは、先に言えよ。普通に国に帰って来て、理由を話して、『鉱石が欲しい』って、ぼくに言えばよかったじゃないか」
またドニは、頭を振った。
「俺に協力すれば、他の国から攻め込まれるかもしれない。だから、他の国と同じように、征服してみせなきゃならなかった」
「だからって、あんなやり方…」
ウェリスは、膝を抱えているドニの腕を掴み、下を向いた。泣き出しそうな顔を見られたくなかった。
「ずっと、お前が、帰って来るのを待ってた。毎年、夏になると、商人といっしょに、お前が帰って来るんじゃないかって。ぼくの即位式の日も、どこかで聞いて、お祝いに来てくれるんじゃないかって。ドニは、もう帰って来ないんだって、思ったこともある。だけど、いつか帰って来るんじゃないかって………――なのに、お前は、『王』なんて名乗って、国に帰って来たんじゃなく、侵略に来た」
ウェリスは細い肩を震わせて、息を吸い込み、吐き出す。
「ちゃんと、お前がやりたいことを、ぼくに話してくれれば、降伏するふりくらいできたよ。あんなこと、しなくたって…」
ウェリスの細い指が腕に喰い込む痛みに、ドニは悲しい顔をした。
「男に、あんなことされて、嫌だったよね?」
ウェリスはドニの腕を掴み、下を向いたまま、長い長い長い長い長い沈黙の後、言った。
「男と男でも、そういうことができるのは、本で読んで、知ってた」
「え!!何で、そんな本…」
うろたえるドニに、ウェリスは伸びた銀髪を揺らし、頭を振る。
「商人から買った本の中にあったんだよ!ぼくが選んだ訳じゃない…」
ドニは、抱えた膝頭に額を当てて、うなだれた。
「それ、信じる……。ウェリス、中身も見ずに、いつも夏に、商人から一山、本、買って、冬に、ずーっと読んでるもんね」
は~~~っと、長い溜息をつく。
「レミファさんの陰謀かよ…」
「友情物語だと思って、読んでたんだよ。気付いたら、何か、そういうことになってて!」
「あ~~~~。思い出してみれば、あの時、」
「思い出すな!!」
ウェリスは叫んだが、ドニは『あの時』を思い出しながら、言う。
「ウェリスが、そういうこと、知ってたのって、そのせいか。どーゆー本、売り付けやがったんだよ、あのおっさん。痛い痛い痛い」
ウェリスの細い指が腕に喰い込む痛みに、ドニは声を上げる。
「そういうこと、お前とぼくがするなんて…思いもしなかった」
ウェリスがドニの腕を掴み、下を向いたままなのは、真っ赤になった顔を見られたくないからだった。
「ウェリス、あんたは否定するかもしれないけど、」
「!」
突然、ドニの魔力が高まった。慌ててウェリスはドニの腕を離し、防御魔術を周囲に張り巡らせた。
国にいた頃は、魔力の力比べなら、互角だった。
でも、今は、
「疲れた?」
ウェリスは顔を上げ、僭王の顔を見つめた。僭王の顔――ドニの顔が歪む。
僭王は顔を両手で覆って、笑い出す。
「っひゃ、ぅっひゃ、ひゃひゃっ、んきゃっ、やめっ、ウェリスっ、にゃひゃひゃひゃひゃひゃっ、解析魔術、くすぐったい」
「解析魔術で探られて、くすぐったいって、お前、感覚、おかしいぞ」
ウェリスは、あきれる。
「ぅにゃひゃひゃひゃひゃ」
「笑い声もヘン」
僭王の顔を、ウェリスが解析魔術で探っても、全く何もなかった。
「あ~も~、顔が、むずむずする~」
僭王は、ごしごし、顔を擦って、両手を下ろした。
僭王の真の顔が顕われることはなかった。ドニの顔のままだ。
僭王が、ドニの顔をしているのは、幻惑魔術ではなかったのだ。
今、この時まで、僭王が本当にドニであることを確かめるのがこわくて、ウェリスは解析魔術で探ることができなかった。
「マジで、俺を俺の顔したニセモノだと思ってたのか?」
まだ顔を指先で掻きながら、ドニは聞いた。
「本当にドニなら、」
ウェリスは喘いだ。
「どうして、ぼくに、あんなことしたんだよ…」
ドニは両手を下ろし、深呼吸をひとつすると、真っすぐにウェリスを見つめて、答えた。
「あれは俺の幻惑魔術で、現実には何も起きてない」
ウェリスは無意識に、自分の首を掴むように、何重にも巻いた白い包帯に触れている。
ドニの言う通りだった。
ウェリスの体に、凌辱の痕は、何も残っていなかった。
僭王に、まるでDomが支配したSubに与える首輪のように、この首に刻まれたくちづけの痕もない。
王であるウェリスを輪姦した幻惑を、まざまざと体感させられた警護の魔術師たち、兵たちから、僭王の強大な魔力に対する怯えが、城内に瞬く間に広がり、誰もが降伏に賛成した。
これほど容易く、幻惑に心が支配されてしまうならば、現実に肉体を支配されてしまうことも、容易い。
けれど、ウェリスは、あれが幻惑魔術だったとは、信じられない。
僭王に付けられた首輪のようなくちづけの痕が、本当は、この首に残っていて、それが見えないのは自分だけなのではないか。皆、見て見ぬふりをしているだけなのではないか。
不安で不安で、たまらなくて、包帯を首に何重にも巻いていた。
「記憶操作魔術で、現実を幻惑だったと思い込ませているんだろう!!」
「毎晩、俺たち、いっしょに寝てるよな?」
いきなりドニに言われて、ウェリスは訳がわからなかった。何も言い返せないウェリスに向かって、ドニは言う。
「それでも俺、ウェリスに何にもしてないよな?本当に、現実に、俺がウェリスに、あんなことしたなら、添い寝してて、我慢できるわけがないだろ。俺は、あんたに、あんなことはしてない。――俺が、信じられない?」
「信じられない」
ウェリスに断言されて、ドニは頭を抱えた。
「あの後、すぐに『幻惑魔術だった』って言っても、信じてもらえないと思って、俺、がんばったのに!!」
ドニは、あぐらをかいた膝を、じたばたさせる。
「幻惑魔術だってね、あんたを警護してるヤツらが次々、目の前で、俺に殺される、っていうのにしようと思ってたんだよ。だけど、」
頭を抱えていた両手で、顔を覆う。
「あんなことになって、もう、止められなかった……」
ウェリスは、聞いた。
「ずっと、ぼくを『支配したい』と思っていたのか」
「そんなこと、思いもしなかった」
両手で顔を覆ったまま、ドニは頭を振った。
「国を出て、初めてDomとして、欲求不満の不調になった。――……生まれて初めて、そういう店で、Subとプレイをしまして、」
ドニは両手を下ろし、真っ赤な顔を上げて、言い訳した。
「プレイだけだよ!それ以上のことはしてない!まだ俺、どっ童貞だから…」
ドニはうつむいて、座り直し、抱えた膝の上に顎を乗せる。ウェリスと視線を合わせずに、言い訳を続ける。
「レミファさんが、あ、商人のおじさんが、連れて行ってくれたんだよ。自分から行った訳じゃない」
ドニは肩を上下させて、大きな溜息をつく。
「Subとプレイして、欲求不満は、解消されたけど、そのぅ…何て言うか、気持ち良くはなんなかったんだよね。そんで、いろんな国を回って、戻って来て、その娼館の用心棒、のようなものになりまして、」
「説明が雑だな!」
「追々、話すよ。いろいろあったんだよ…」
ドニは膝を抱えて、ますます小さくなってゆく。
ウェリスは、ドニが山を越えようとして、遭難して、そうやって膝を抱え、めちゃくちゃ落ち込んでいたことを思い出した。
本当に、僭王はドニなんだ…
自分の首を掴むようにして、何重にも巻いた包帯に触れていたウェリスの手は、下りた。
「娼館のSubを、必要以上に、傷付けようとしたDomに命令したら、」
ドニは口をつぐみ、開く。
「気持ち良かったんだよね…」
ウェリスは嫌悪に顔を歪めた。
「そんなことで、あちこちの国の王を支配して行ったのか」
ドニは顔を上げ、頭を振る。
「これと、それはちがうよ。いろんな国を回って、いっぱい、わけわかんないこと、見て来たから。それって、大きなひとつの国になれば、解決するんじゃないかって、思ったんだよ。どこの国でも、できるだけ戦はしないようにして、王を命令で、降伏させた」
ウェリスは苦しく息を吸い込み、言った。
「私の国を征服したのは、鉱石を奪うためか。創成魔術で、一夜で城を築き、自分の強大な魔力を誇示して、降伏した王たちに見せつけるために。」
ドニは笑顔になった。山と森しかない小さな国で、いっしょにいた頃と、何にも変わらない笑顔だった。
「さすが、ウェリスだな。俺の作戦、見抜いてた」
ウェリスは、言葉を失った。――ドニに、否定して欲しかった。
「そうだよ。王たちが、逆らう気を起こさないように、俺の強大な魔力を見せつける必要があった。でも、」
ドニは頭を振る。
「ウェリスを連れて来たのは、ちがう。万が一、鉱石に貯蔵した魔力を、俺が支配しきれなくなったら、ウェリスが何とかしてくれる、って思ってた」
ウェリスは唇を震わせる。
「そういうことは、先に言えよ。普通に国に帰って来て、理由を話して、『鉱石が欲しい』って、ぼくに言えばよかったじゃないか」
またドニは、頭を振った。
「俺に協力すれば、他の国から攻め込まれるかもしれない。だから、他の国と同じように、征服してみせなきゃならなかった」
「だからって、あんなやり方…」
ウェリスは、膝を抱えているドニの腕を掴み、下を向いた。泣き出しそうな顔を見られたくなかった。
「ずっと、お前が、帰って来るのを待ってた。毎年、夏になると、商人といっしょに、お前が帰って来るんじゃないかって。ぼくの即位式の日も、どこかで聞いて、お祝いに来てくれるんじゃないかって。ドニは、もう帰って来ないんだって、思ったこともある。だけど、いつか帰って来るんじゃないかって………――なのに、お前は、『王』なんて名乗って、国に帰って来たんじゃなく、侵略に来た」
ウェリスは細い肩を震わせて、息を吸い込み、吐き出す。
「ちゃんと、お前がやりたいことを、ぼくに話してくれれば、降伏するふりくらいできたよ。あんなこと、しなくたって…」
ウェリスの細い指が腕に喰い込む痛みに、ドニは悲しい顔をした。
「男に、あんなことされて、嫌だったよね?」
ウェリスはドニの腕を掴み、下を向いたまま、長い長い長い長い長い沈黙の後、言った。
「男と男でも、そういうことができるのは、本で読んで、知ってた」
「え!!何で、そんな本…」
うろたえるドニに、ウェリスは伸びた銀髪を揺らし、頭を振る。
「商人から買った本の中にあったんだよ!ぼくが選んだ訳じゃない…」
ドニは、抱えた膝頭に額を当てて、うなだれた。
「それ、信じる……。ウェリス、中身も見ずに、いつも夏に、商人から一山、本、買って、冬に、ずーっと読んでるもんね」
は~~~っと、長い溜息をつく。
「レミファさんの陰謀かよ…」
「友情物語だと思って、読んでたんだよ。気付いたら、何か、そういうことになってて!」
「あ~~~~。思い出してみれば、あの時、」
「思い出すな!!」
ウェリスは叫んだが、ドニは『あの時』を思い出しながら、言う。
「ウェリスが、そういうこと、知ってたのって、そのせいか。どーゆー本、売り付けやがったんだよ、あのおっさん。痛い痛い痛い」
ウェリスの細い指が腕に喰い込む痛みに、ドニは声を上げる。
「そういうこと、お前とぼくがするなんて…思いもしなかった」
ウェリスがドニの腕を掴み、下を向いたままなのは、真っ赤になった顔を見られたくないからだった。
「ウェリス、あんたは否定するかもしれないけど、」
「!」
突然、ドニの魔力が高まった。慌ててウェリスはドニの腕を離し、防御魔術を周囲に張り巡らせた。
国にいた頃は、魔力の力比べなら、互角だった。
でも、今は、
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
おだやかDomは一途なSubの腕の中
phyr
BL
リユネルヴェニア王国北の砦で働く魔術師レーネは、ぽやぽやした性格で魔術以外は今ひとつ頼りない。世話をするよりもされるほうが得意なのだが、ある日所属する小隊に新人が配属され、そのうち一人を受け持つことになった。
担当することになった新人騎士ティノールトは、書類上のダイナミクスはNormalだがどうやらSubらしい。Domに頼れず倒れかけたティノールトのためのPlay をきっかけに、レーネも徐々にDomとしての性質を目覚めさせ、二人は惹かれ合っていく。
しかしティノールトの異動によって離れ離れになってしまい、またぼんやりと日々を過ごしていたレーネのもとに、一通の書類が届く。
『貴殿を、西方将軍補佐官に任命する』
------------------------
※10/5-10/27, 11/1-11/23の間、毎日更新です。
※この作品はDom/Subユニバースの設定に基づいて創作しています。一部独自の解釈、設定があります。
表紙は祭崎飯代様に描いていただきました。ありがとうございました。
第11回BL小説大賞にエントリーしております。
お客様と商品
あかまロケ
BL
馬鹿で、不細工で、性格最悪…なオレが、衣食住提供と引き換えに体を売る相手は高校時代一度も面識の無かったエリートモテモテイケメン御曹司で。オレは商品で、相手はお客様。そう思って毎日せっせとお客様に尽くす涙ぐましい努力のオレの物語。(*ムーンライトノベルズ・pixivにも投稿してます。)
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
【完結】婚約破棄された僕はギルドのドSリーダー様に溺愛されています
八神紫音
BL
魔道士はひ弱そうだからいらない。
そういう理由で国の姫から婚約破棄されて追放された僕は、隣国のギルドの町へとたどり着く。
そこでドSなギルドリーダー様に拾われて、
ギルドのみんなに可愛いとちやほやされることに……。
見ぃつけた。
茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは…
他サイトにも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる