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【吾輩は猫の顔を持つものである(なろう風)】
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「吾輩は猫の顔を持つものである」
どういうことかと言えば単純な話で人間の体に猫の顔面がくっついているのが吾輩なのである。諸君らの中には吾輩を憐れむ者もいるかもしれないが、吾輩自身この運命を呪ったことはない。事実このことで人から迫害を受けたりだとか馴染めなかったということもないからだ。初対面の人には驚かれたりもするが、
「生来この顔なのです」
といえば、
「そうですか」
と受け入れられるものなのである。
まあそういうわけで吾輩はこの顔を気に入っており、また誇りにも思っているのであるが、しかしたまに思うことがあるのだ。それはこんな顔に生まれてくるんじゃなかったということである。なぜ人間というやつはもっと見栄えの良い顔をして生まれてこなかったのか? せめてもう少しマシな顔であれば…………。
そこで吾輩は考えた。もしも自分が人間だったならどんな感じだろうか? 果たしてこのような醜い顔をしているのだろうか? それとも美しい容貌をしているのだろうか? もしそうだとしたら――
吾輩は自分の顔を見たことがないからわからないのだが、ひょっとしたら人間というのはそのような容姿を持っているのではないかと思うのである。そしてその美貌に憧れて人間は整形手術なるものを行っているのではないか。
確かに美容整形なる言葉があるくらいだから美を求める心は人類にとって普遍的なものであろうことは間違いない。しかしだ、考えてみて欲しい。整形手術を受けたところでどうなると言うのか? いくら自分の理想とする姿になろうとしても限界はあるはずだ。身長百六十センチの人間が二メートルになりたいと思ってもなれないように、顔を変えることにも限界はあるはずだ。この猫の顔を人間の美男子の顔に変えることもまたできないのである。
本当は吾輩も美男子になりたい。
これまで必死に自分の顔を肯定し憎まぬようにしてきたが、やはり心の奥深くではそのような願望が渦巻いていることに気づかずにはいられないものである。「ああ、誰か俺のことを愛してくれる人がいれば…………」
と思わず呟くこともある。
だが現実にはそんな人は現れない。
吾輩はため息をつくしかないのであった。
吾輩は今年で五歳になる。
今日もこの顔で幼稚園に行くかと思うと心にずっしりと重りがぶら下がったような気分である。
やがて迎えの幼稚園バスが遠くに見えてきた。
いつものように運転手さんが窓越しに手を振りながら挨拶をする。
「おはようございます。お待ちしておりましたよ」
バスに乗り込むと子供達がわいわいと話し始めた。バスの中はすでに動物園のような騒ぎである。
その中で本当に動物なのは吾輩だけだが。
園児たちは思い思いのものを手に持っている。たとえばウサギやモルモットなどの小動物を持ってくる子もいる。
「私はゾウ!」
「俺はライオン!」
などと騒いでいる。
先生がたは微笑ましくその様子を眺めている。
吾輩はというと…………
「ねえねえ、私、キリン持ってきたんだよー」一人の女の子が自分の体よりも大きなキリンを持っていた。
それを誇らしげに見せびらかす。
他の子供らは目を丸くした。
「おおーすごいね」
「うん! 私が一番大きいの持ってるもん」
彼女はますます得意げになって言った。
「じゃあ一番小さいのは誰?」
「うーん、それは…………」
彼女より小さな子供が数人いた。その子らが一斉に手を挙げる。
「はい、僕、これ」
「あっ、ずるいぞ。俺だって一番小さいの持ってきてんのに」
すると先生が口を開いた。
「こら、みんな仲良くしないとだめですよ」
その一言で場はしんとなった。
それからしばらく沈黙が続いたあと、突然男の子の一人が声を上げた。
「俺はカブトムシ持ってきたんだぜ」
それは黒光りする立派な角を持ったカブトムシだった。
「それってウンババオオカブトだよね!いいなあ僕も欲しいんだ」
「とっても高いんだよね!持ってるなんてすごいねぇ」
皆が口々に羨望の眼差しを向ける中、一人だけうつむき小さく震えている男の子がいた。それはカブトムシが大好きな善太くんだった。
「ウンババ…ほし…パパ…買ってくれない…ほしい…ほしいほしいほしい!ほしい!ほしい‼︎」
ぶつぶつと独り言を言っていた善太くんだったが、突然大声をあげ男の子のもつウンババオオカブトに飛びかかった。「よこせ! よこせよこせよこせ!!︎」
「わぁっ!?」
男の子がびっくりしてカブトムシを取り落とす。
「ウヒヒ、やったー」
カブトムシを手に入れた善太くんは不気味な笑いを浮かべていた。
「何するんだよ、お前のじゃないだろ!」
「うるさいな、これは僕のだよ! 寄越せ!」
二人は喧嘩を始めた。
「こらっ、やめなさい!」
先生が慌てて二人を引き離す。
「やめてよ、せっかくの楽しい朝なのにさ」
「ほんとだよね」
(やれやれ騒がしい連中だ)
そんな朝の喧騒を吾輩は冷めた目で眺めていた。
やがてバスは幼稚園に到着し前方のドアが開いた。
(またいつもと変わらぬ一日が始まるのだな)
そんなことを考えながら下車の準備を始めた吾輩だったが、その瞬間に何やら違和感を感じた。
このピリピリとした感覚は…殺気⁉︎
殺気を感じる方へ目を向けると、ドアの外にフードを被った男が立っていた。
手には刃渡り40cmはあろうかといったナイフが見える。
そして男は何も言わずにバスに乗り込んできた。
「キャー‼︎」
「助けてー!」
吾輩以外の子供達や先生もその姿に気づくと車内は阿鼻叫喚を極めた。誰もが怯え、足もすくみ立ち上がることができない。
そんな様子を見て男はニタニタと笑いながら最初の獲物を見繕っている。そして男は足を止めると赤い髪飾りをつけた女の子、美香ちゃんに目をつけると、ナイフを持った手を大きく振り上げた。
(やれやれ、吾輩の力を見せるときが来たか)
次の瞬間、吾輩の世界がスローモーションになる。
迫り来る男の手に恐怖し硬直している少女の姿がある。
周りの子供達の泣き叫ぶ顔もある。
まるで走馬灯のように今までの人生が頭の中を流れていく。
しかし、そんな中でもただ一つはっきりと認識できることがあった。
それは『死』という存在であった。
それが今まさに目の前に迫っている。
吾輩の能力は『The Move Fastest』
光速に近い速さで移動することができる。
バスの最後方から凄まじいスピードで男に突進し、タックルを喰らわせた。衝突の音はまるで爆発音かのようであった。男はフロントガラスを突き破りおよそ60mは吹っ飛んだであろうか。(←ちなみに男は即死した。)
「ふぅ~危なかったな」
間一髪のところで危機を回避した吾輩は額の汗を拭った。
(まったく、今日は厄日である。こんな目にあうとは…………まあ、よい。おかげで力を使うことができた。感謝しようではないか)
あまりに一瞬の出来事に周りはしばらく唖然としていたが、やがて何が起こったかを理解し始めると皆が涙を流しながら手を叩き吾輩を称賛し始めた。
「すごすぎるよ!こんな力を隠していたなんて!」
「立ち向かう勇気もすごい!」
「キモい顔だと思っていたのにこんなにカッコ良かったなんて!結婚して♡」
「やれやれ、力を見せるつもりはなかったのだがな」
助けた美香ちゃんやそれ以外の女の子たちも吾輩の元に擦り寄ってくる。吾輩は彼女らを従えながらバスを降りいつものように幼稚園に登園した。だがこれだけ目立ってしまえば今までのように静かには暮らしてはいけないだろう。
(やれやれだぜ。ま、だがこんなのも悪くはないかな!)
どういうことかと言えば単純な話で人間の体に猫の顔面がくっついているのが吾輩なのである。諸君らの中には吾輩を憐れむ者もいるかもしれないが、吾輩自身この運命を呪ったことはない。事実このことで人から迫害を受けたりだとか馴染めなかったということもないからだ。初対面の人には驚かれたりもするが、
「生来この顔なのです」
といえば、
「そうですか」
と受け入れられるものなのである。
まあそういうわけで吾輩はこの顔を気に入っており、また誇りにも思っているのであるが、しかしたまに思うことがあるのだ。それはこんな顔に生まれてくるんじゃなかったということである。なぜ人間というやつはもっと見栄えの良い顔をして生まれてこなかったのか? せめてもう少しマシな顔であれば…………。
そこで吾輩は考えた。もしも自分が人間だったならどんな感じだろうか? 果たしてこのような醜い顔をしているのだろうか? それとも美しい容貌をしているのだろうか? もしそうだとしたら――
吾輩は自分の顔を見たことがないからわからないのだが、ひょっとしたら人間というのはそのような容姿を持っているのではないかと思うのである。そしてその美貌に憧れて人間は整形手術なるものを行っているのではないか。
確かに美容整形なる言葉があるくらいだから美を求める心は人類にとって普遍的なものであろうことは間違いない。しかしだ、考えてみて欲しい。整形手術を受けたところでどうなると言うのか? いくら自分の理想とする姿になろうとしても限界はあるはずだ。身長百六十センチの人間が二メートルになりたいと思ってもなれないように、顔を変えることにも限界はあるはずだ。この猫の顔を人間の美男子の顔に変えることもまたできないのである。
本当は吾輩も美男子になりたい。
これまで必死に自分の顔を肯定し憎まぬようにしてきたが、やはり心の奥深くではそのような願望が渦巻いていることに気づかずにはいられないものである。「ああ、誰か俺のことを愛してくれる人がいれば…………」
と思わず呟くこともある。
だが現実にはそんな人は現れない。
吾輩はため息をつくしかないのであった。
吾輩は今年で五歳になる。
今日もこの顔で幼稚園に行くかと思うと心にずっしりと重りがぶら下がったような気分である。
やがて迎えの幼稚園バスが遠くに見えてきた。
いつものように運転手さんが窓越しに手を振りながら挨拶をする。
「おはようございます。お待ちしておりましたよ」
バスに乗り込むと子供達がわいわいと話し始めた。バスの中はすでに動物園のような騒ぎである。
その中で本当に動物なのは吾輩だけだが。
園児たちは思い思いのものを手に持っている。たとえばウサギやモルモットなどの小動物を持ってくる子もいる。
「私はゾウ!」
「俺はライオン!」
などと騒いでいる。
先生がたは微笑ましくその様子を眺めている。
吾輩はというと…………
「ねえねえ、私、キリン持ってきたんだよー」一人の女の子が自分の体よりも大きなキリンを持っていた。
それを誇らしげに見せびらかす。
他の子供らは目を丸くした。
「おおーすごいね」
「うん! 私が一番大きいの持ってるもん」
彼女はますます得意げになって言った。
「じゃあ一番小さいのは誰?」
「うーん、それは…………」
彼女より小さな子供が数人いた。その子らが一斉に手を挙げる。
「はい、僕、これ」
「あっ、ずるいぞ。俺だって一番小さいの持ってきてんのに」
すると先生が口を開いた。
「こら、みんな仲良くしないとだめですよ」
その一言で場はしんとなった。
それからしばらく沈黙が続いたあと、突然男の子の一人が声を上げた。
「俺はカブトムシ持ってきたんだぜ」
それは黒光りする立派な角を持ったカブトムシだった。
「それってウンババオオカブトだよね!いいなあ僕も欲しいんだ」
「とっても高いんだよね!持ってるなんてすごいねぇ」
皆が口々に羨望の眼差しを向ける中、一人だけうつむき小さく震えている男の子がいた。それはカブトムシが大好きな善太くんだった。
「ウンババ…ほし…パパ…買ってくれない…ほしい…ほしいほしいほしい!ほしい!ほしい‼︎」
ぶつぶつと独り言を言っていた善太くんだったが、突然大声をあげ男の子のもつウンババオオカブトに飛びかかった。「よこせ! よこせよこせよこせ!!︎」
「わぁっ!?」
男の子がびっくりしてカブトムシを取り落とす。
「ウヒヒ、やったー」
カブトムシを手に入れた善太くんは不気味な笑いを浮かべていた。
「何するんだよ、お前のじゃないだろ!」
「うるさいな、これは僕のだよ! 寄越せ!」
二人は喧嘩を始めた。
「こらっ、やめなさい!」
先生が慌てて二人を引き離す。
「やめてよ、せっかくの楽しい朝なのにさ」
「ほんとだよね」
(やれやれ騒がしい連中だ)
そんな朝の喧騒を吾輩は冷めた目で眺めていた。
やがてバスは幼稚園に到着し前方のドアが開いた。
(またいつもと変わらぬ一日が始まるのだな)
そんなことを考えながら下車の準備を始めた吾輩だったが、その瞬間に何やら違和感を感じた。
このピリピリとした感覚は…殺気⁉︎
殺気を感じる方へ目を向けると、ドアの外にフードを被った男が立っていた。
手には刃渡り40cmはあろうかといったナイフが見える。
そして男は何も言わずにバスに乗り込んできた。
「キャー‼︎」
「助けてー!」
吾輩以外の子供達や先生もその姿に気づくと車内は阿鼻叫喚を極めた。誰もが怯え、足もすくみ立ち上がることができない。
そんな様子を見て男はニタニタと笑いながら最初の獲物を見繕っている。そして男は足を止めると赤い髪飾りをつけた女の子、美香ちゃんに目をつけると、ナイフを持った手を大きく振り上げた。
(やれやれ、吾輩の力を見せるときが来たか)
次の瞬間、吾輩の世界がスローモーションになる。
迫り来る男の手に恐怖し硬直している少女の姿がある。
周りの子供達の泣き叫ぶ顔もある。
まるで走馬灯のように今までの人生が頭の中を流れていく。
しかし、そんな中でもただ一つはっきりと認識できることがあった。
それは『死』という存在であった。
それが今まさに目の前に迫っている。
吾輩の能力は『The Move Fastest』
光速に近い速さで移動することができる。
バスの最後方から凄まじいスピードで男に突進し、タックルを喰らわせた。衝突の音はまるで爆発音かのようであった。男はフロントガラスを突き破りおよそ60mは吹っ飛んだであろうか。(←ちなみに男は即死した。)
「ふぅ~危なかったな」
間一髪のところで危機を回避した吾輩は額の汗を拭った。
(まったく、今日は厄日である。こんな目にあうとは…………まあ、よい。おかげで力を使うことができた。感謝しようではないか)
あまりに一瞬の出来事に周りはしばらく唖然としていたが、やがて何が起こったかを理解し始めると皆が涙を流しながら手を叩き吾輩を称賛し始めた。
「すごすぎるよ!こんな力を隠していたなんて!」
「立ち向かう勇気もすごい!」
「キモい顔だと思っていたのにこんなにカッコ良かったなんて!結婚して♡」
「やれやれ、力を見せるつもりはなかったのだがな」
助けた美香ちゃんやそれ以外の女の子たちも吾輩の元に擦り寄ってくる。吾輩は彼女らを従えながらバスを降りいつものように幼稚園に登園した。だがこれだけ目立ってしまえば今までのように静かには暮らしてはいけないだろう。
(やれやれだぜ。ま、だがこんなのも悪くはないかな!)
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