36 / 41
第36話 記念撮影
しおりを挟む
今年の七月と九月に、会社の後輩の女性(Aさん)が友人とディズニーランドへ行った。
そこで、Aさん達は二回とも同じ絶叫系のアトラクションに乗った。そのアトラクションは途中で記念撮影をしてくれるサービスがある。
Aさん達は二回とも写真を買った。そして家に帰ってから、七月と九月の写真を見ながら余韻に浸っていたのだが、見比べているうちにあるとんでもない事に気が付いた。
二枚の写真とも、Aさん達の後ろに同じ人物が写っていたのだ。
若い女性とその母親らしい人、それに若い女性の彼氏と思われる男性の三人だった。これで前回も今回も同じ姿なら怪奇現象になってしまうが、幸い、服装や髪型が違うので、ちゃんと生きている人間だったようだ。
それにしても、約二カ月空けて行き、同じ日、同じ時間、そして同じアトラクションに乗る確率は、果たしていかほどだろうか? ある意味、幽霊よりもゾッとする。
Aさんは物凄く驚いていたが、おそらく相手の方達も相当驚いたことだろう。もしかしたら同じことを話していたかもしれない。
ディズニーに関しては何かと都市伝説もあるようだ。ほのぼの&ホッコリ系から恐怖&怪奇系まで様々だが、その中の『カップルで行くと別れる』は本当である。実際に二回も経験した私が言うのだから間違いない。絶対にっ!!!
そう言えば、カップルではないが私の前の職場の友人も同僚と二人でディズニーへ行き、その約半年後にちょっとしたことが原因で喧嘩し、それっきり彼らは付き合いをやめてしまった。あんなに仲良しだったのに信じられない。
私事はさておき、Aさんはこんなことを言っていた。
「でも、一緒にいる男の人が同じだったので安心しました♬」
見ず知らずの人でも、そこ気にするんかい。とりあえず、別れないことを祈るばかりである。
そこで、Aさん達は二回とも同じ絶叫系のアトラクションに乗った。そのアトラクションは途中で記念撮影をしてくれるサービスがある。
Aさん達は二回とも写真を買った。そして家に帰ってから、七月と九月の写真を見ながら余韻に浸っていたのだが、見比べているうちにあるとんでもない事に気が付いた。
二枚の写真とも、Aさん達の後ろに同じ人物が写っていたのだ。
若い女性とその母親らしい人、それに若い女性の彼氏と思われる男性の三人だった。これで前回も今回も同じ姿なら怪奇現象になってしまうが、幸い、服装や髪型が違うので、ちゃんと生きている人間だったようだ。
それにしても、約二カ月空けて行き、同じ日、同じ時間、そして同じアトラクションに乗る確率は、果たしていかほどだろうか? ある意味、幽霊よりもゾッとする。
Aさんは物凄く驚いていたが、おそらく相手の方達も相当驚いたことだろう。もしかしたら同じことを話していたかもしれない。
ディズニーに関しては何かと都市伝説もあるようだ。ほのぼの&ホッコリ系から恐怖&怪奇系まで様々だが、その中の『カップルで行くと別れる』は本当である。実際に二回も経験した私が言うのだから間違いない。絶対にっ!!!
そう言えば、カップルではないが私の前の職場の友人も同僚と二人でディズニーへ行き、その約半年後にちょっとしたことが原因で喧嘩し、それっきり彼らは付き合いをやめてしまった。あんなに仲良しだったのに信じられない。
私事はさておき、Aさんはこんなことを言っていた。
「でも、一緒にいる男の人が同じだったので安心しました♬」
見ず知らずの人でも、そこ気にするんかい。とりあえず、別れないことを祈るばかりである。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
アポリアの林
千年砂漠
ホラー
中学三年生の久住晴彦は学校でのイジメに耐えかねて家出し、プロフィール完全未公開の小説家の羽崎薫に保護された。
しかし羽崎の家で一ヶ月過した後家に戻った晴彦は重大な事件を起こしてしまう。
晴彦の事件を捜査する井川達夫と小宮俊介は、晴彦を保護した羽崎に滞在中の晴彦の話を聞きに行くが、特に不審な点はない。が、羽崎の家のある林の中で赤いワンピースの少女を見た小宮は、少女に示唆され夢で晴彦が事件を起こすまでの日々の追体験をするようになる。
羽崎の態度に引っかかる物を感じた井川は、晴彦のクラスメートで人の意識や感情が見える共感覚の持ち主の原田詩織の助けを得て小宮と共に、羽崎と少女の謎の解明へと乗り出す。
【完結】本当にあった怖い話 コマラセラレタ
駒良瀬 洋
ホラー
ガチなやつ。私の体験した「本当にあった怖い話」を短編集形式にしたものです。幽霊や呪いの類ではなく、トラブル集みたいなものです。ヌルい目で見守ってください。人が死んだり怖い目にあったり、時には害虫も出てきますので、苦手な方は各話のタイトルでご判断をば。
---書籍化のため本編の公開を終了いたしました---
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
お化け団地
宮田 歩
ホラー
「お化け団地」と呼ばれている朽ち果てた1階に住む不気味な老婆。彼女の部屋からは多頭飼育された猫たちがベランダから自由に出入りしていて問題になっていた。警察からの要請を受け、猫の保護活動家を親に持つ少年洋介は共に猫たちを捕獲していくが——。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる