33 / 122
33. ある意味全員集合ですか?
しおりを挟むライル様と料理を取りに何往復かして、デザートも制覇しお茶を飲んでいるとレオがやって来た。
「リリィ、こんな所にいたんだ」
「レオ、ごきげんよう」
「ああ、ライル様と一緒だったんだね。良かった」
「?」
「ふふ、こんなに可愛い子を放ってはおかないでしょ?楽しい時間だったよ」
「羨ましいな…。リリィ食事はもう満足したの?」
「そうね、ほぼたべつくしたわ!ライルさまのおかげ!」
「リリィとの食事は楽しくて食が進んだよ。他のうるさい邪魔も入らなかったしね」
ーー?
あ、女性陣の事かな?
「レディ達が目を光らせてライル様を探していましたよ?それに、親御さん達もね…」
「5歳児のセリフではないね…ふぅ、お腹も一杯になった事だし僕は治癒院に戻るとするよ。リリィ楽しかったよ。またね」
「あっ、はい!わたくしもたのしかったです!ライルさまありがとうございます!」
頭をふわりと撫でられて手を振りながら去っていくライル様、大人の魅力満載なんですけど…
素敵なひとだなー。
「…リリィ?」
「ん?どうかした?」
「いや、なんでも。ヴィクトル殿下の所へは行った?」
「え?あいさつおわってから、ずっとここにいたからいってないわ」
「そうなの?じゃあ、顔出しに行こう」
えー?まだ食後のお茶を楽しんでる所なのになぁ…。
まあ仕方ないか…。
「リリィ顔に出てるよ…」
「え?アラ、オホホホー!じゃ、いきましょうかっ!」
「ふふ、行こうか」
騒めくフロアを2人で移動していると周りの視線は2つに分かれた。
一つは微笑ましく温かい目。
もう一つはレオを狙う猛禽類のような鋭い目。
こっわ!
「リリィ、離れたらダメだよ?」
と言いつつ手を握るレオ。
おお、上手いね。
なんてのんびり考えていた私とは違って、レオは周りを威嚇しながら歩いていた。
狙われていたのはレオだけではなく、私もだったらしい。
まだ正式な婚約者同士ではない2人なので周りは虎視眈々とその空白の婚約者の席を狙っているのだった。
「あ、ヴィータいた」
「本当だね。囲まれているね…そして固まっているね…」
カチンコチンに固まった表情のヴィータの周りには女の子達が集まっている。
ん?子犬が子供に囲まれて震えてるみたいだわ。
「あ、リリィ!!」
囲まれていたヴィータと目が合うと彼にしては大きな声で叫び、私達の方に駆け寄って来てサッと後ろに隠れた。
ーーー、変わってないね……。
「ヴィクトル殿下、あちらでお話ししましょうか」
レオが声を掛けるがプルプルと震えるだけで答えない。
うーん?これではダメだよね?
「ヴィータ、こえをかけてもらっているのだから、きちんとおへんじしないとだめよ?」
ビクッとしたヴィータはオドオドと答えた。
「…ごめん。どうしたら…いいかわからなくて…」
「殿下、大丈夫ですか?」
コクリと頷くヴィータ。
コクリじゃなくて……
「おへんじは?」
「ーー!だ、だいじょうぶ…」
うーん、全く変わってない……
挨拶の時のヴィータは別人だったかな?
「ヴィータ、どうしたいの?じぶんできめて?」
「…リリィたちと…いく…」
あ、ちゃんと話せてるじゃん。
やればできるのよ!がんばれ!!
「わかったわ、レオどこかすわれるばしょとかあるかしら?」
「テラスに行く?」
「そうしましょうか」
3人でテラスに移動すると女の子達はついてくる事は無かったけど、またすごい目で見られた。
私は無実よ!
「ふぅ、ヴィータ?」
「ご…ごめんなさい」
「なにが?」
「…いつも、たすけてもらってばかり…」
分かってるなら自分で何とかしないとね……とも思うけど、この年であの人数に囲まれて周りでワーワー言われたら萎縮もしちゃうか……。
うん、私も大人気なかった。
「わたしもごめんね。やさしくなかった…」
「……リリィはどうして、そんなにつよいの?」
「つよい?」
「いつも…ひとのちゅうしん…こわくない?」
ーーそんな事思ってもみなかったわ。
人の中心にいるとも思ってなかったし…どちらかというと人とか関係なく自分のしたい事をしていたというか……。
うーん、いきなり大人の精神が赤ちゃんに入り込んで…って本来なら恐怖しかないよね…
だけど、不思議と怖くなかったというか、すんなり入り込んでいったというか…だから肝が座った?
それともなんかの謎の力が働いてる?何の力?
そんなわけないか…?
「……ヴィータ、わたしは」
「ヴィクトル殿下!こんな所にいらっしゃったのですか、お探ししましたよ」
グッとヴィータの体に力が入ったように感じた。
「全くこんな所で……あぁ、どうも失礼しました。レオポルト様、リリアーヌ様」
誰だろう?レオは知ってる?なんでヴィータはこんなに無表情になっちゃった?
「あの……」
「あー、これはまた失礼しました先のご挨拶失礼。私、伯爵位を頂いておりますランベール・モレルと申します。息子はロベルタ・モレル。今は席を外しておりますが、ヴィクトル殿下の側近候補とされておりますので以後お見知り置きを」
すごい早口だなぁ…。
それになんか嫌な目で見てくるな…。
「あぁ、宜しくお願いします。殿下とは今私達がお話ししている所なので…」
「ああ、それはそれは…テオドール殿下の側近候補…の方がなぜヴィクトル殿下と?」
あ、この人、大人の嫌な所満載の人だ。
子供相手にも言葉を被せてきて嫌味を言うタイプ。
こういう人は言わせるだけ言わせといて、が一番穏便に過ごせるんだよね…かなり苦痛だけど。
「ヴィクトル殿下、こんな狭い所でコソコソと話なんてしておらずに中で皆で話しましょう。殿下とお話ししたいと言っている者も沢山おりますよ?さあ参りましょう」
ーーー!
なっ何?この人すごい勝手な事言ってくるじゃん!さっきまで固まっていたヴィータ見てたらまたそんな中に放り込もうなんて普通思わないよ?
「ーーっ」
「ぼっ、ぼくはっ!!」
おっ!ヴィータがんばろうとしてる!?
「なんでしょうか?ヴィクトル殿下?何かご意見でも?」
「ーーっ」
こんな大人に上から畳み掛けるように話されたら黙っちゃうわな…こちとらまだ3歳児だし。
「モレル伯爵、大変申し訳ないのですがヴィクトル殿下と少し話したい事があるので席を外して頂いても?」
「おー!それは失礼しました。レオポルト様とどんなお話しをされるのか…分かりませんがね…」
「ふふふ、そうですね、子供の戯言…ですかね」
「ーー!フンッ!では、失礼する。ヴィクトル殿下また後程」
うわー大人気ない……。
ああ言う大人にはなってはいけません!
「…レオ、ありがとう」
おー!何も言っていないのにヴィータがレオに自分でお礼を言ったー!!!
やっぱり成長してるじゃん!!
「いえ、とんでもない。…勝手な事をして申し訳ございません」
「いや…あのまま、つれていかれたら…たいへんだったと…おもうから」
結果オーライって所ね。
それにしても、あの人の息子が側近候補と言ってたよね?息子さん自身がどんな子か知らないから何とも言えないけど…あの人がヴィータの近くに居るのって何か良くない気がする…。
ん!やっぱりリュドにヴィータと一緒にいてもらった方が良さそう!!
リュド、がんばれ!!
他人事ですまん!
「あれ?メラニー嬢とコレット嬢じゃない?」
「あ、レオポルトさま」
「ほんとだわ、ごきげんよう」
ーーー!!
あーん!めっちゃ可愛い!!双子ちゃんコーデしてる!!ツインテに色違いのドレス!!
お人形さんみたいーー持って帰りたい!!
「あ、しつれいしました。でんかもおいでだったのですね」
「リリアーヌさまもごいっしょだったのですね」
はっ!挨拶しなくちゃ。
可愛いからって見惚れてちゃダメよ!
メラニーさんはローラン様の妹さんか!あ、コレットさんはマティアス様ってまだ会った事のない方の妹さんってこの間言ってたよね。
「はじめましてリリアーヌ・ベルナーともうします。よろしくおねがいします」
「はじめまして! メラニー・フルニエともうします」
「ごきげんよう、コレット・モローともうします。よろしくおねがいします」
「そうか、君たちは皆同じ年だね!」
わぁ!こんな一気に会えるなんて!嬉しい!!
メラニーさんは活発な印象ね、コレットさんはおっとりしてる感じかな?
すでにこの2人は親友って感じだよね?双子コーデしてるくらいだし。
いいなぁ、私も仲良くなりたいなぁ。
「わたし、リリアーヌさまにおあいしてみたかったの!うれしい!」
ガシッと手を握られた!
「ちょっと、メルはずかしいからやめなさい」
「えー、だってうれしいんだもん」
ガシッと握り返してっと!
「わたくしもおあいできてうれしいわ!!」
「ーー!わたしだって、リリアーヌさまにおあいしたかったんだから!」
ガシッとコレットも手を握ってきた。
何故か3人で手を握り合っている状態。
でも、なんだかすごく楽しい!
「わたしのことはリリィとよんでください!」
「リリィさま!わたしはメルとよんでくださいね」
「リリィさま、わたしはレティとよんでくださいませ」
「………ヴィータって」
皆の視線が声の主ヴィータに集まった。
わー、顔真っ赤っか!手も震えてる。
「ボクのことも…ヴィータって…よんでください…」
おーーー!!ヴィータッ!!
あんたがんばったね!!本当に良く頑張ったよ!
「…でんか、よろしいのですか?」
「ああ!…もちろん…おねがいします…」
最後、声ちっさ!
でも、皆ニコニコしてうれしそう!
「レオも…ボクのことヴィータってよんでくれる?」
「ーー!もちろんです!ヴィータ」
皆、ヴィータの奥手で人見知りな所を知っているから嬉しそうで仕方ない感じが溢れてる。
「ヴィータ、良かったね」
「あ、テオ、アディも!」
「うん。リリィのお陰…かな?」
「ちがうとおもうよ?ヴィータがじぶんでがんばったんだよ!」
「ふふ、リリィはきづいたらひとをまきこんで、いいほうこうにつれていってくれますからね」
あら?テオと、アディ、お兄様とローラン様。
見た事がない方が1人、この方がマティアス様かな?
「初めまして、リリアーヌ様。先のご挨拶失礼します。マティアス・モローと申します。妹共々宜しくお願いします」
「リリアーヌ・ベルナーです。こちらこそよろしくおねがいいたします」
すごい人数が勢揃いして皆で挨拶合戦。
「アディさまって」
「もう!アディでいいわよ!メルってよぶから」
「そう?うふふ。アディってうわさとはぜんぜんちがうのね」
「あ、あのときは…へんにおとなぶっていたから…ふふ、リリィのおかげでふつうになれたの」
「リリィさまのうわさは」
「ちょっと!アディはアディってよぶのに、わたしはリリィさまっておかしくない!?リリィってよんでー!そして、もうみんなためぐちでよくない?」
「「「「「「「「「ためぐち?」」」」」」」」」
あら、タメ口が通じないかー!!
「えーと、ふれんどりーなことばではなさない?ってこと」
「成る程、タメ口ってそう言う事を言うんだね。うん、じゃあここにいる僕たち全員愛称で呼んでタメ口でいいよね?」
テオが提案して、ヴィータがうんうん頷いた。
「テオがいいなら僕達は問題ないよ?ね?」
お兄様がゴーサイン。
「そうですね、殿下達が了承されるのなら問題ないのでは?」
マティアスは真面目なタイプなんだろうなっていう感じ。
「みんなでなかよくしましょうね」
「アディ、そうね!じゃあ、とりあえずみんなでおかしをたべに、ばいきんぐこーなーにいきましょう!!おいしそうなのもまだたくさんあったわ!!」
「リリィ…君って本当に…おもしろいね」
え?だって同じ釜の飯を…って言うじゃない?
32
新作〔私の婚約者様〕という話を投稿しています!是非読んでみてください!
お気に入りに追加
2,779
あなたにおすすめの小説

美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。

乙女ゲームに転生した世界でメイドやってます!毎日大変ですが、瓶底メガネ片手に邁進します!
美月一乃
恋愛
前世で大好きなゲームの世界?に転生した自分の立ち位置はモブ!
でも、自分の人生満喫をと仕事を初めたら
偶然にも大好きなライバルキャラに仕えていますが、毎日がちょっと、いえすっごい大変です!
瓶底メガネと縄を片手に、メイド服で邁進してます。
「ちがいますよ、これは邁進してちゃダメな奴なのにー」
と思いながら

なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。

ヤンデレお兄様に殺されたくないので、ブラコンやめます!(長編版)
夕立悠理
恋愛
──だって、好きでいてもしかたないもの。
ヴァイオレットは、思い出した。ここは、ロマンス小説の世界で、ヴァイオレットは義兄の恋人をいじめたあげくにヤンデレな義兄に殺される悪役令嬢だと。
って、むりむりむり。死ぬとかむりですから!
せっかく転生したんだし、魔法とか気ままに楽しみたいよね。ということで、ずっと好きだった恋心は封印し、ブラコンをやめることに。
新たな恋のお相手は、公爵令嬢なんだし、王子様とかどうかなー!?なんてうきうきわくわくしていると。
なんだかお兄様の様子がおかしい……?
※小説になろうさまでも掲載しています
※以前連載していたやつの長編版です

魔性の悪役令嬢らしいですが、男性が苦手なのでご期待にそえません!
蒼乃ロゼ
恋愛
「リュミネーヴァ様は、いろんな殿方とご経験のある、魔性の女でいらっしゃいますから!」
「「……は?」」
どうやら原作では魔性の女だったらしい、リュミネーヴァ。
しかし彼女の中身は、前世でストーカーに命を絶たれ、乙女ゲーム『光が世界を満たすまで』通称ヒカミタの世界に転生してきた人物。
前世での最期の記憶から、男性が苦手。
初めは男性を目にするだけでも体が震えるありさま。
リュミネーヴァが具体的にどんな悪行をするのか分からず、ただ自分として、在るがままを生きてきた。
当然、物語が原作どおりにいくはずもなく。
おまけに実は、本編前にあたる時期からフラグを折っていて……?
攻略キャラを全力回避していたら、魔性違いで謎のキャラから溺愛モードが始まるお話。
ファンタジー要素も多めです。
※なろう様にも掲載中
※短編【転生先は『乙女ゲーでしょ』~】の元ネタです。どちらを先に読んでもお話は分かりますので、ご安心ください。

【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる