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31 ルイジアス殿下視点 ①
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ルナリア嬢の家族を無事に保護し、我が帝国に連れて来る事が出来て本当に良かった。
この国での貴族位も賜り、元々シュナイダー殿は外交関係でこの国の貴族達とも懇意にしていた事もあり、他の貴族達からの受け入れも今の所は問題ないようだ。
もう少し落ち着いたら、他の貴族達とも交流を持ち、社交が始まるだろう。
そうなるとルナリア嬢は、他の貴族達の好奇の目に晒される。
精霊王の愛し子だということは、この帝国内でも皇家や高位貴族の知るところとなっている。これからも徐々に帝国内に知れ渡ることとなるだろう。
シュナイダー殿と共にロックウェル王国に行った者は、精霊王を直に見ていたから無条件で信じているが、他の者はそうではない。
ロックウェル王国でもそうであったが、精霊の存在を自分の目で確かめない事には、にわかには信じられないだろう。
それに、いくらこの国の貴族として迎え入れられたとしても、祖国から国外追放を受けた身となれば、面白可笑しく噂されるし、また、あの美貌ながらも婚約破棄された件も持ち出され、つまらぬ者たちから、ルナリア嬢を軽んじる者たちも出て来てくるだろう。
そんな事、絶対させない。
まずはルナリア嬢の名誉回復の為、冤罪の証明をしなければ。
私はすぐにロックウェル王国に潜んでいる諜報員を使い、婚約破棄の原因となった女やマーク王子の行動の裏を取った。
まず、マーク王子とアイーシャという女の行動だが、アイーシャという女が虐められていたというのは本当だった。
しかし、それは学園に通う下位貴族の令嬢達の仕業だったが、事もあろうに自分達のした事がバレそうになると、あまり学園に通っていなかったルナリア嬢のせいにしたのだ。
顔を合わせないから、罪を擦り付けてもバレないと思ったのだろう。
よくも、高位貴族であるルナリア嬢に罪を擦り付けようと考えられたものだ。この辺りは、シュナイダー殿も掴んでいた情報だった為、シュナイダー殿が魔物の森に入る前に、その下位貴族の令嬢達の家に圧力をかけたらしいが、私から言わせれば生ぬるい。
まぁ、王国内は今も自然災害に見舞われており、何故かその令嬢達の領地が特に被害が甚大らしいから、放っておいても没落は免れないだろう。
しかし、少し調べればすぐに分かるような事を見抜く事も出来ず、いとも簡単に捨てる真似が出来るとは、信じ難いにも程がある。
それを平気で行うマーク元王太子と、それを容認する国王にも呆れる。
全くあれほどルナリア嬢を婚約者にと熱望し、やや強引に決めた婚姻相手だったはずなのに、こんな扱いをするとは!
こんな事になるんだったら、あの時やはり引き下がらずに、私の婚約者にしたいと私も強引に話を進めれば良かった!
ああ、それと呪いをかけた噂については、王国内はもう嘘であったことが精霊王様の発言によって分かっている。
あの豪雨からの雷がタイミング的にもルナリア嬢の家族を処刑しようとした時に起こったものだから、その効果は絶大だった。
しかし、あの呪いやら、生贄としての提案がロックウェル王国の宰相が言い出したものだとは意外だった。
その宰相は、本気か?
実は、何処かの国の諜報員で、ロックウェル王国を滅ぼそうとしているとか?
もし、諜報員とかでなく、ロックウェル王国の為を思って考えたというのなら、その宰相は、頭がオカシイとしか思えない。
よくそんな者が宰相でいられるな。
……と思って調べたら、諜報員とかではなく、ロックウェル王国出身の普通の貴族出であった。
うーん、何がしたいんだ?
私から言わせれば、精神鑑定が必要なレベルだぞ?
また近隣諸国にも、ロックウェル王国が呪いなどという非現実的な事を理由に、人を処刑するという愚かな行為を行なっているという情報を流した。
元々、ロックウェル王国は他国との交流を進んで行なっておらず、貿易にも力を入れていなかった。
それを危惧し、積極的に外交に励んでいるシュナイダー元公爵の家族が、処刑対象になっているという事も手伝い、近隣諸国はロックウェル王国を見限ったようだ。
後は、この国でルナリア嬢が精霊の愛し子である事を認識してもらわなければ。
でも、どうすれば、みんな信じる事が出来る? まさか精霊王様に姿を見せてくれるよう頼めるわけはないし……。
そうだ! ルナリア嬢を題材とした小説を有名作家に書かせよう!
それと同時にその作品を演劇で舞台化するのだ!
冤罪からの国外追放、追放先は生存不可能な魔物の森。そこで精霊に出会い、加護を貰いながら隣国で運命の男と出会う。
運命の男と2人で過去に立ち向かい、幸せを掴む話だ!
貴婦人らはこの手の話に弱いからな。
これが、実話だと分かったら喜んでルナリア嬢を迎えてくれるだろう。
精霊は人に見えない為、なかなか信じてもらえにくい。
愛し子としての祝福の力や、癒しの力は人々にも体感してもらうのも一つの手だが、それではルナリア嬢の負担も大きいし、周知してもらうには時間がかかる。
小説や舞台の宣伝効果を上手く活用しながら、ルナリア嬢の重要性を示すことが出来れば、ルナリア嬢を侮る者はいないはず。
する事が多いな。
でも、頑張らなければ。
ルナリア嬢に、安心してこの国で過ごしてもらえるために。
今度マーク王子が、我が帝国に支援を求めにやって来る。
ロックウェル王国でのあの仕打ち、普通なら到底来れるものではないが、まだ足掻くか。
おそらく、支援に乗じてルナリア嬢を奪い去ろうとするはず。
馬鹿なヤツ。
絶対にそんな事、させはしない。
お前が捨てたものが、いかに素晴らしいものであったか、嫌という程、分からせてやる。
楽しみにしているんだな。
この国での貴族位も賜り、元々シュナイダー殿は外交関係でこの国の貴族達とも懇意にしていた事もあり、他の貴族達からの受け入れも今の所は問題ないようだ。
もう少し落ち着いたら、他の貴族達とも交流を持ち、社交が始まるだろう。
そうなるとルナリア嬢は、他の貴族達の好奇の目に晒される。
精霊王の愛し子だということは、この帝国内でも皇家や高位貴族の知るところとなっている。これからも徐々に帝国内に知れ渡ることとなるだろう。
シュナイダー殿と共にロックウェル王国に行った者は、精霊王を直に見ていたから無条件で信じているが、他の者はそうではない。
ロックウェル王国でもそうであったが、精霊の存在を自分の目で確かめない事には、にわかには信じられないだろう。
それに、いくらこの国の貴族として迎え入れられたとしても、祖国から国外追放を受けた身となれば、面白可笑しく噂されるし、また、あの美貌ながらも婚約破棄された件も持ち出され、つまらぬ者たちから、ルナリア嬢を軽んじる者たちも出て来てくるだろう。
そんな事、絶対させない。
まずはルナリア嬢の名誉回復の為、冤罪の証明をしなければ。
私はすぐにロックウェル王国に潜んでいる諜報員を使い、婚約破棄の原因となった女やマーク王子の行動の裏を取った。
まず、マーク王子とアイーシャという女の行動だが、アイーシャという女が虐められていたというのは本当だった。
しかし、それは学園に通う下位貴族の令嬢達の仕業だったが、事もあろうに自分達のした事がバレそうになると、あまり学園に通っていなかったルナリア嬢のせいにしたのだ。
顔を合わせないから、罪を擦り付けてもバレないと思ったのだろう。
よくも、高位貴族であるルナリア嬢に罪を擦り付けようと考えられたものだ。この辺りは、シュナイダー殿も掴んでいた情報だった為、シュナイダー殿が魔物の森に入る前に、その下位貴族の令嬢達の家に圧力をかけたらしいが、私から言わせれば生ぬるい。
まぁ、王国内は今も自然災害に見舞われており、何故かその令嬢達の領地が特に被害が甚大らしいから、放っておいても没落は免れないだろう。
しかし、少し調べればすぐに分かるような事を見抜く事も出来ず、いとも簡単に捨てる真似が出来るとは、信じ難いにも程がある。
それを平気で行うマーク元王太子と、それを容認する国王にも呆れる。
全くあれほどルナリア嬢を婚約者にと熱望し、やや強引に決めた婚姻相手だったはずなのに、こんな扱いをするとは!
こんな事になるんだったら、あの時やはり引き下がらずに、私の婚約者にしたいと私も強引に話を進めれば良かった!
ああ、それと呪いをかけた噂については、王国内はもう嘘であったことが精霊王様の発言によって分かっている。
あの豪雨からの雷がタイミング的にもルナリア嬢の家族を処刑しようとした時に起こったものだから、その効果は絶大だった。
しかし、あの呪いやら、生贄としての提案がロックウェル王国の宰相が言い出したものだとは意外だった。
その宰相は、本気か?
実は、何処かの国の諜報員で、ロックウェル王国を滅ぼそうとしているとか?
もし、諜報員とかでなく、ロックウェル王国の為を思って考えたというのなら、その宰相は、頭がオカシイとしか思えない。
よくそんな者が宰相でいられるな。
……と思って調べたら、諜報員とかではなく、ロックウェル王国出身の普通の貴族出であった。
うーん、何がしたいんだ?
私から言わせれば、精神鑑定が必要なレベルだぞ?
また近隣諸国にも、ロックウェル王国が呪いなどという非現実的な事を理由に、人を処刑するという愚かな行為を行なっているという情報を流した。
元々、ロックウェル王国は他国との交流を進んで行なっておらず、貿易にも力を入れていなかった。
それを危惧し、積極的に外交に励んでいるシュナイダー元公爵の家族が、処刑対象になっているという事も手伝い、近隣諸国はロックウェル王国を見限ったようだ。
後は、この国でルナリア嬢が精霊の愛し子である事を認識してもらわなければ。
でも、どうすれば、みんな信じる事が出来る? まさか精霊王様に姿を見せてくれるよう頼めるわけはないし……。
そうだ! ルナリア嬢を題材とした小説を有名作家に書かせよう!
それと同時にその作品を演劇で舞台化するのだ!
冤罪からの国外追放、追放先は生存不可能な魔物の森。そこで精霊に出会い、加護を貰いながら隣国で運命の男と出会う。
運命の男と2人で過去に立ち向かい、幸せを掴む話だ!
貴婦人らはこの手の話に弱いからな。
これが、実話だと分かったら喜んでルナリア嬢を迎えてくれるだろう。
精霊は人に見えない為、なかなか信じてもらえにくい。
愛し子としての祝福の力や、癒しの力は人々にも体感してもらうのも一つの手だが、それではルナリア嬢の負担も大きいし、周知してもらうには時間がかかる。
小説や舞台の宣伝効果を上手く活用しながら、ルナリア嬢の重要性を示すことが出来れば、ルナリア嬢を侮る者はいないはず。
する事が多いな。
でも、頑張らなければ。
ルナリア嬢に、安心してこの国で過ごしてもらえるために。
今度マーク王子が、我が帝国に支援を求めにやって来る。
ロックウェル王国でのあの仕打ち、普通なら到底来れるものではないが、まだ足掻くか。
おそらく、支援に乗じてルナリア嬢を奪い去ろうとするはず。
馬鹿なヤツ。
絶対にそんな事、させはしない。
お前が捨てたものが、いかに素晴らしいものであったか、嫌という程、分からせてやる。
楽しみにしているんだな。
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