【完結】運命の宝玉~悪役令嬢にはなりません~

らんか

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宝玉編~

50.何者!?

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おはよう。…ねえ、具合悪いんじゃない?
見ていたらなんとなく分かるよ。ふらふらだし、顔色がよくない。
『ちょっと頭痛くて、横になりたい』…書くのも辛いでしょ?
謝らなくていいから、そのまま横になってて。
何か食べられる感じじゃないよね…。お昼ご飯、後で焼きうどんでも作るよ。
それができたら起こすから、それまで部屋で休んでて。
…どうしたの?『なんでもない』…何かあったら言ってね。

あ、おはよう。体調はどう?『だいぶ楽になったよ。ありがとう』…それはよかった。
『どうして部屋にいるの?』…朝君が、俺の袖をつかんだのが気になったから。
体調が悪いときって、心細くなることもあるでしょ?
一緒にいることしかできないけど、それで少しでもほっとできたらいいなって思ったんだ。
さっきうどんを作るときだけ離れたけど、ずっと一緒にいたよ。
俺がそうしたかったっていうのもあったし、君の寝顔が可愛かったから全然飽きなかった。
…あれ、照れてる?そういうところも素敵だよ。
『冷静すぎて、私ばっかり好きみたい』…それはないよ。
俺だって君のこと愛してるし、上手く言葉にできないこともある。
これからもふたりで支えあえたら、それが1番嬉しいな。
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失声症の恋人の話にしました。
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