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王立学園編~前編
23.物語の影響?
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あの小説のストーリーは、17歳になる学園4年生が主な舞台となる。
そして、今年がその17歳になる年。
この1年で私の運命は決まってしまう。
宝玉を取り返せなければ、18歳を迎える年に私は処刑されてしまうのだ。
グレイとセリーヌと共に食堂で食事をしている最中も、ついそんな事を考えてしまう。
「もう一度、アリアの部屋に探しに入れないかなぁ……」
私の呟きに、セリーヌが反応した。
「え? 何をアリア様の部屋で探すのです?」
「え? あ、ああ、え~っと……」
ヤバい! もう! 私って、なんでこう、迂闊なんだろう!
咄嗟にどう誤魔化していいか分からず、しどろもどろになっていると、グレイが私にだけ聞こえるようにため息を吐いた。
「聖属性魔法のコツを知りたいんだろ? アリア嬢がどんどん上達してるから羨ましいんだろうな」
グレイのフォローを有難く思いながら、それに話しを合わせる。
「そ、そう! 私も聖属性なのに、アリア様みたいに上達しないから! 何か上達するヒントがあるかなぁって思って!」
「そうなのですね。でもエマも十分凄いと思いますわよ。もともと希少な聖属性魔法をちゃんと使いこなせてるではありませんか」
私の言い訳に疑う事なく、セリーヌは優しくにっこりと笑いながらそう言ってくれた。
「エマ・ベルイヤ」
そこに第1王子のアステルと、大司教の息子のレスターが私たちのテーブルに来て、私に話しかけてきた。
「第1王子殿下にご挨拶申し上げます。
わたくしに何かご用でしょうか?」
私が挨拶をして尋ねると、第1王子は憎々しげな表情で、私を見た。
「お前、アリアに聖属性の授業中に嫌がらせをしているようだな。いくら実力がアリアに劣るからと侯爵家を盾にアリアに圧力をかけようとするなんて、みっともないと思わないのか?
それに、アリアは聖女候補だ。侯爵家の権力なんて通じない事を覚えておくんだな!」
……ん?
この展開は、もしかして物語が始まったのか?
「え……あの。そんな事をした覚えはないのですが……」
私がそう言うと、今度はレスターが食ってかかってくる。
「厚かましいですね。アリアが優しくて何も言わない事をいい事に、部屋に押し入ってアリアの持ち物を取ろうとしたりしたくせに!」
あ。それに関しては言い逃れが出来ない。
「そ、それは深い事情がありまして……」
「はっ! 認めたな! いいか! 今後一切アリアには近づくなよ!」
部屋に行ったのは今から3年前だ。
第1王子の威圧におされながらも、何故今になって部屋に行った事を言い出したのか。
不思議に思いながら王子達を見ていると、王子達は蔑むような目で睨んでからその場を去っていった。
「大丈夫!? なんですの? あれ! エマはそんな事する人間じゃないですのに!」
傍で今のやり取りを聞いていたセリーヌが憤慨している。
『宝玉の力か? 物語が始まったようだな』
グレイが念話で話しかけてきた。
私はグレイに無言で頷き、セリーヌのほうに向き直って笑顔を見せた。
「大丈夫。ありがとうセリーヌ。何か誤解があったようだけど、私はそんな事していないから堂々としているわ」
しかし、その数日後より私への言われなき悪評が学園内に広がっていった。
最初は信じていなかった人達も、続いていく私への悪評に、徐々に嫌悪感を持ち始め、今では殆どの人が私を避けるようになってしまった。
「ほら、みて。あの人よね? アリア様に嫌がらせをしている人って」
「聖属性が同じなのにアリア様だけ聖女候補なのが気に入らないって、敵視しているらしいですわよ」
「呆れた。アリア様は2属性持ちで魔力も高いからなのに。何様のつもりなのかしら」
コソコソと私を見ながら周りの人達が話している。
朝の登園中にてクラスに向かう途中で、今はグレイもおらず一人だ。
こっそり、はぁっとため息を吐きながら自分のクラスに向かっていた。
「お前ら、コソコソ話すなんてタチが悪いぞ!
エマ嬢がアリア嬢を虐めているところを実際に見てから言っているのか!?」
そこに、私を援護する声が聞こえた。
その声に私の陰口を叩いていた学生達が逃げていく。
誰かと思い振り向くと、そこには意外な人が立っていた。
「ベオグラード侯爵令息様」
「やぁ、相変わらず硬い呼び方だな。
オリバーで良いって言っているのに」
そう笑顔で私に言ってくる。
学園入園前に、騎士団の練習で目を負傷した時に知り合ってから、オリバーは何かと親しげに話しかけてくれる。
それは学園入園後、第1王子の側近として第1王子とアリア達と行動を共にしている今も、私に対する態度は変わらなかった。
「そろそろオリバーって呼んでくれても良くないか? 知り合ってからもう4年になるよ?」
そう言うオリバーに戸惑ってしまう。
「でも……わたくしがみんなにどう思われているかご存知でしょう? 第1王子殿下や他の方からも度々苦言を頂いておりますし……。なのに、側近の貴方と親しげに話していたら、貴方のお立場が悪くなるのでは?」
私がそう言うと、なんて事のないように首を竦める。
「気にしないよ。僕は自分の目で見て、自分が感じたままに行動する。人の噂で左右されるほど、愚かではないつもりだよ」
そう言って、名前呼びをまた催促した。
「さ、呼んでみて。オリバーって」
私は戸惑いながらも、変わらない態度のオリバーにホッとしていた。
「オリバー様。先程はありがとうございました」
そう言ってお礼を言う私を見て、満足気に頷く。
「うん。いいね。さっきのは気にしないでくれ。ああいう根も葉もない噂はそのうち消えるさ」
そう言って、オリバーは先に教室に入って行った。
噂に流されて離れていく人達が多い中、オリバーは自分の立場も気にせずに変わらない態度で接してくれる、数少ない人のうちの一人だ。
オリバーの対応は私に勇気をくれる。
うん。
物語が始まっても、変わらない人もいる。
絶対に物語に流されてたまるものですか!
何がなんでも宝玉を取り戻さなきゃ!
そう、改めて決意した。
そして、今年がその17歳になる年。
この1年で私の運命は決まってしまう。
宝玉を取り返せなければ、18歳を迎える年に私は処刑されてしまうのだ。
グレイとセリーヌと共に食堂で食事をしている最中も、ついそんな事を考えてしまう。
「もう一度、アリアの部屋に探しに入れないかなぁ……」
私の呟きに、セリーヌが反応した。
「え? 何をアリア様の部屋で探すのです?」
「え? あ、ああ、え~っと……」
ヤバい! もう! 私って、なんでこう、迂闊なんだろう!
咄嗟にどう誤魔化していいか分からず、しどろもどろになっていると、グレイが私にだけ聞こえるようにため息を吐いた。
「聖属性魔法のコツを知りたいんだろ? アリア嬢がどんどん上達してるから羨ましいんだろうな」
グレイのフォローを有難く思いながら、それに話しを合わせる。
「そ、そう! 私も聖属性なのに、アリア様みたいに上達しないから! 何か上達するヒントがあるかなぁって思って!」
「そうなのですね。でもエマも十分凄いと思いますわよ。もともと希少な聖属性魔法をちゃんと使いこなせてるではありませんか」
私の言い訳に疑う事なく、セリーヌは優しくにっこりと笑いながらそう言ってくれた。
「エマ・ベルイヤ」
そこに第1王子のアステルと、大司教の息子のレスターが私たちのテーブルに来て、私に話しかけてきた。
「第1王子殿下にご挨拶申し上げます。
わたくしに何かご用でしょうか?」
私が挨拶をして尋ねると、第1王子は憎々しげな表情で、私を見た。
「お前、アリアに聖属性の授業中に嫌がらせをしているようだな。いくら実力がアリアに劣るからと侯爵家を盾にアリアに圧力をかけようとするなんて、みっともないと思わないのか?
それに、アリアは聖女候補だ。侯爵家の権力なんて通じない事を覚えておくんだな!」
……ん?
この展開は、もしかして物語が始まったのか?
「え……あの。そんな事をした覚えはないのですが……」
私がそう言うと、今度はレスターが食ってかかってくる。
「厚かましいですね。アリアが優しくて何も言わない事をいい事に、部屋に押し入ってアリアの持ち物を取ろうとしたりしたくせに!」
あ。それに関しては言い逃れが出来ない。
「そ、それは深い事情がありまして……」
「はっ! 認めたな! いいか! 今後一切アリアには近づくなよ!」
部屋に行ったのは今から3年前だ。
第1王子の威圧におされながらも、何故今になって部屋に行った事を言い出したのか。
不思議に思いながら王子達を見ていると、王子達は蔑むような目で睨んでからその場を去っていった。
「大丈夫!? なんですの? あれ! エマはそんな事する人間じゃないですのに!」
傍で今のやり取りを聞いていたセリーヌが憤慨している。
『宝玉の力か? 物語が始まったようだな』
グレイが念話で話しかけてきた。
私はグレイに無言で頷き、セリーヌのほうに向き直って笑顔を見せた。
「大丈夫。ありがとうセリーヌ。何か誤解があったようだけど、私はそんな事していないから堂々としているわ」
しかし、その数日後より私への言われなき悪評が学園内に広がっていった。
最初は信じていなかった人達も、続いていく私への悪評に、徐々に嫌悪感を持ち始め、今では殆どの人が私を避けるようになってしまった。
「ほら、みて。あの人よね? アリア様に嫌がらせをしている人って」
「聖属性が同じなのにアリア様だけ聖女候補なのが気に入らないって、敵視しているらしいですわよ」
「呆れた。アリア様は2属性持ちで魔力も高いからなのに。何様のつもりなのかしら」
コソコソと私を見ながら周りの人達が話している。
朝の登園中にてクラスに向かう途中で、今はグレイもおらず一人だ。
こっそり、はぁっとため息を吐きながら自分のクラスに向かっていた。
「お前ら、コソコソ話すなんてタチが悪いぞ!
エマ嬢がアリア嬢を虐めているところを実際に見てから言っているのか!?」
そこに、私を援護する声が聞こえた。
その声に私の陰口を叩いていた学生達が逃げていく。
誰かと思い振り向くと、そこには意外な人が立っていた。
「ベオグラード侯爵令息様」
「やぁ、相変わらず硬い呼び方だな。
オリバーで良いって言っているのに」
そう笑顔で私に言ってくる。
学園入園前に、騎士団の練習で目を負傷した時に知り合ってから、オリバーは何かと親しげに話しかけてくれる。
それは学園入園後、第1王子の側近として第1王子とアリア達と行動を共にしている今も、私に対する態度は変わらなかった。
「そろそろオリバーって呼んでくれても良くないか? 知り合ってからもう4年になるよ?」
そう言うオリバーに戸惑ってしまう。
「でも……わたくしがみんなにどう思われているかご存知でしょう? 第1王子殿下や他の方からも度々苦言を頂いておりますし……。なのに、側近の貴方と親しげに話していたら、貴方のお立場が悪くなるのでは?」
私がそう言うと、なんて事のないように首を竦める。
「気にしないよ。僕は自分の目で見て、自分が感じたままに行動する。人の噂で左右されるほど、愚かではないつもりだよ」
そう言って、名前呼びをまた催促した。
「さ、呼んでみて。オリバーって」
私は戸惑いながらも、変わらない態度のオリバーにホッとしていた。
「オリバー様。先程はありがとうございました」
そう言ってお礼を言う私を見て、満足気に頷く。
「うん。いいね。さっきのは気にしないでくれ。ああいう根も葉もない噂はそのうち消えるさ」
そう言って、オリバーは先に教室に入って行った。
噂に流されて離れていく人達が多い中、オリバーは自分の立場も気にせずに変わらない態度で接してくれる、数少ない人のうちの一人だ。
オリバーの対応は私に勇気をくれる。
うん。
物語が始まっても、変わらない人もいる。
絶対に物語に流されてたまるものですか!
何がなんでも宝玉を取り戻さなきゃ!
そう、改めて決意した。
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