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第五章 リビング
四
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清河は着替えを済ますと、退勤前の戸締り確認のために、使用人室を出た。
午後十時を大幅に過ぎている。退勤前の日誌を書くのに、時間がかかってしまった。
この家で、使用人として働く日々。もう何年にもなる。慣れも経験もあるが、今日は遠藤が一緒だっただけに、いつも以上に疲れを感じていた。
彼は今年八月から働き始めた新人である。彼をここに連れてきたのは志織だった。二人は旧知の中らしく、志織からは有無を言わさず「雇う」とのこと。雇い主の指示であれば、雇われに過ぎない清河に、不平不満を言う権利は無い。彼の雇用は、仕方無いことだった。
言い方に棘があるのは、遠藤の初対面の印象が、清河にとってあまり良いと思えなかったからである。少し前まで会社員だったらしいが、それにしてはマナーが成っていない。屋敷内で煙草は吸うし、窓拭きや清掃は適当。芳美達からはポーカーフェイスと揶揄される清河だが、彼の剽軽な態度には思わず頭を抱えそうになる。
本音では言いたいことはたくさんあった。しかしこれからも仕事仲間として、彼と上手くやっていかなければならなかった。
もやもやとした気持ちのままに、戸締りを終えた後は、一階の電気を消し始めた。まだ、一部の住人は帰ってきていない。普段であれば、エントランスとリビング、廊下の電気はそのままにしておくが、今日は全て消して良いと言われていた。
そうしてリビングに入室したところで、どすんと物が落ちるような大きな音が、清河の耳に入ってきた。
今の音は…音の方向、清河の視線はリビングを横断し、その先にある書斎の扉のところで止まった。恐らく、発生源はあの扉の向こうだ。勝治は寝室で休んでいる。志織や瑛子は二階にいる。遠藤は退勤し、真琴と雛子は帰ってきていない。
侵入者。金持ちを狙う輩の仕業だろうか。
清河は書斎の扉の前まで足早に進んだ。そのままの勢いで、扉をノックする。ひとまず声をかけた。返答はない。念のため、もう一度。これまた返答は無かった。
意を決して、清河は扉を開けた。重苦しい音と共に、扉が開いていく。
電気が消えている。口の中が渇く。少し前に確認した時は、この部屋の電気は点いていたはずなのに。誰かが消した?それは誰だ。
ざっと見た様子では、室内には誰もいない。しかし、先程の音。安心するには未だ早い。
そうして、部屋の中央まで歩いていったところで、清河は床に紙が落ちていることに気がついた。何気なく、その紙を拾い上げる。
紙には数行の文章。読んでいきながら、清河は目を見開いた。なんだこれは。日記のようだ。三日前の日付である。
隠し部屋?この家に?そもそもここのことを言っているのかも分からない。ただ、家主の書斎に落ちているだけに、そう考えた方がしっくりきた。
しかしもしそうだとすると、それは清河にとって驚くべき事実だった。長年藍田家に仕えてきて、隠し部屋なるものを彼は知らなかった。
紙の表裏を見る。勝治の日記、だろうか。ここに書かれている「息子」とは、真琴のことに違いない。三日前…真琴はその、隠し部屋を見つけそうになった。それを、勝治が防いだ?自分の預かり知らぬ事情に狼狽しつつも、さらに文章を読んでいく。
ここでいう、彼女とは一体。この家にいる三人の女性を思い浮かべる。しかし、雛子と志織とは、昨日も今日も話している。瑛子は、寝室扉の前に置いた食事が空になっているだけに、引きこもりは健在だろう。
思い当たるのは、怪我で長期休みになった芳美のことだ。そういえば先日ここに来た刑事達も、彼女のことを聞いてきた。まさか…
しかしそれが誰であれ、文章の様子から「彼女」は、他人に見つかると、勝治にとって都合の悪い人物に違いない。血の繋がった息子にさえ、見つかることを危惧する程に。故に、二階の奥の部屋に連れて行った―。
二階の奥の部屋。己の寝室をそう言うとは思えない。となると反対側…瑛子の寝室の、更に奥。空き部屋となっている部屋のことだろうか。
あの部屋は、冬子の寝室だった。老朽化が酷いとかで危ないからと、昨年工事業者を頼み、扉を完全に固着させたのだ。以来入ることができなくなっていた。
「彼女」はそこにいるのだろうか。清河は紙を丁寧に折りたたみ、ポケットに入れた。書斎の電気を消す。その時の清河は、書斎に足を踏み入れた、当初の理由を忘れてしまっていた。故に若月は、幸いにも見つからずに済んだことになる。
リビングを出た後は脇目も振らずに階段を登り、二階に着いた。二階には勝治、志織、瑛子がいる。電気は既に消し終えているから、廊下は真っ暗だ。
そこで左手側…一つの部屋の扉が全開になっていることに気がついた。志織の寝室だ。
明かりが点いている。まだ寝ていなかったのか。しかし、この時間に扉が開いているのは、何かおかしくはないだろうか。不審に思った清河は、足音を立てぬよう、部屋の入り口の前で立ち止まった。それから、そろりと室内の状況を伺った。
室内に、彼女の姿は無かった。こんな夜更けに、どこに行ったのだろう。ただ、それ以上に、あるものが清河の目を捉えて離さなかった。
血。血である。夥しい量の血が、床に壁にベッド等の家具、至るところを赤黒く染めているのである。
室内へと足を踏み入れる。まだ、乾ききっていない。カーペットの上に赤い水滴の雫…形を崩さず存在しているものもある。清河は思わず顔を歪めた。この血は、志織のものかもしれない。そうだとしたら、血の量からして、大怪我に違いなかった。
ふと、視線を血痕に合わせると、それがベッドから床へ、点々と続いていることに気付いた。血の続く先にはクローゼットがある。こめかみに流れてきた冷や汗をそのままに、清河は恐る恐る、クローゼットに近づいた。まさか、この中に?清河は若干臆しつつも息を止め、クローゼットの扉を勢いよく開いた。
予想と反して、志織はいなかった。隅々まで見ても、そう。不安と安堵の感情に苛まれながらも扉を閉める。
いつまでもこうしてはいられなかった。救急車…いや、警察を呼ばなければ。
清河は自分の携帯を取り出そうとして気がついた。しまった。使用人室においてきたままだった。舌打ちをしつつ、志織の寝室を出る。
そこで、今見たことを勝治に伝えておくべきだと思った。就寝中に起こしたくはないが、緊急事態である。主人が知らないうちにことが進むのはよろしくない。昔から、勝治はそういったことを嫌う。
「旦那様、旦那様」
勝治の寝室の扉をノックし、彼を呼ぶ。返事はない。ぐっすりと寝入ってるのだろうか。
大きめに声を張り上げようとしたところで、清河は思い出した。真琴と異なり、ここの扉の鍵はいつも開いているのだ。雛子の帰宅が夜遅くになる時のために、数年前から開け放しにしている。
右手でノブを握る。捻ると、ガチャリと金属の擦り合わさる音がした後に、手前に扉が動いた。室内は暗闇。何も見えない。
「旦那様、お休みのところ申し訳ありません」
これまた返事は無い。とにかく、用件を伝える。
「志織様の部屋で大量の血を見つけました。志織様の血かもしれません。出血量から大怪我をしているかもしれないので、これから救急車を呼ばせていただければと」
変わらず、反応は無い。そこで清河はようやく、室内の異変に気がついた。血生臭い。鼻に突き刺さるような。呼吸するたびに、体の中に異臭が駆け巡る。
「だ、旦那様。失礼します」
取り乱しつつも、清河は扉横にある電気のスイッチを入れた。
「な…」
目の前に広がった光景は、世にも恐ろしいものだった。
ベッドの上に、勝治はいた。両手を胸の前で組み、仰向けで横たわっていた。しかし彼は息をしていなかった。死んでいた。一目瞭然だった。
顔が無い。顔が、無いのだ。
午後十時を大幅に過ぎている。退勤前の日誌を書くのに、時間がかかってしまった。
この家で、使用人として働く日々。もう何年にもなる。慣れも経験もあるが、今日は遠藤が一緒だっただけに、いつも以上に疲れを感じていた。
彼は今年八月から働き始めた新人である。彼をここに連れてきたのは志織だった。二人は旧知の中らしく、志織からは有無を言わさず「雇う」とのこと。雇い主の指示であれば、雇われに過ぎない清河に、不平不満を言う権利は無い。彼の雇用は、仕方無いことだった。
言い方に棘があるのは、遠藤の初対面の印象が、清河にとってあまり良いと思えなかったからである。少し前まで会社員だったらしいが、それにしてはマナーが成っていない。屋敷内で煙草は吸うし、窓拭きや清掃は適当。芳美達からはポーカーフェイスと揶揄される清河だが、彼の剽軽な態度には思わず頭を抱えそうになる。
本音では言いたいことはたくさんあった。しかしこれからも仕事仲間として、彼と上手くやっていかなければならなかった。
もやもやとした気持ちのままに、戸締りを終えた後は、一階の電気を消し始めた。まだ、一部の住人は帰ってきていない。普段であれば、エントランスとリビング、廊下の電気はそのままにしておくが、今日は全て消して良いと言われていた。
そうしてリビングに入室したところで、どすんと物が落ちるような大きな音が、清河の耳に入ってきた。
今の音は…音の方向、清河の視線はリビングを横断し、その先にある書斎の扉のところで止まった。恐らく、発生源はあの扉の向こうだ。勝治は寝室で休んでいる。志織や瑛子は二階にいる。遠藤は退勤し、真琴と雛子は帰ってきていない。
侵入者。金持ちを狙う輩の仕業だろうか。
清河は書斎の扉の前まで足早に進んだ。そのままの勢いで、扉をノックする。ひとまず声をかけた。返答はない。念のため、もう一度。これまた返答は無かった。
意を決して、清河は扉を開けた。重苦しい音と共に、扉が開いていく。
電気が消えている。口の中が渇く。少し前に確認した時は、この部屋の電気は点いていたはずなのに。誰かが消した?それは誰だ。
ざっと見た様子では、室内には誰もいない。しかし、先程の音。安心するには未だ早い。
そうして、部屋の中央まで歩いていったところで、清河は床に紙が落ちていることに気がついた。何気なく、その紙を拾い上げる。
紙には数行の文章。読んでいきながら、清河は目を見開いた。なんだこれは。日記のようだ。三日前の日付である。
隠し部屋?この家に?そもそもここのことを言っているのかも分からない。ただ、家主の書斎に落ちているだけに、そう考えた方がしっくりきた。
しかしもしそうだとすると、それは清河にとって驚くべき事実だった。長年藍田家に仕えてきて、隠し部屋なるものを彼は知らなかった。
紙の表裏を見る。勝治の日記、だろうか。ここに書かれている「息子」とは、真琴のことに違いない。三日前…真琴はその、隠し部屋を見つけそうになった。それを、勝治が防いだ?自分の預かり知らぬ事情に狼狽しつつも、さらに文章を読んでいく。
ここでいう、彼女とは一体。この家にいる三人の女性を思い浮かべる。しかし、雛子と志織とは、昨日も今日も話している。瑛子は、寝室扉の前に置いた食事が空になっているだけに、引きこもりは健在だろう。
思い当たるのは、怪我で長期休みになった芳美のことだ。そういえば先日ここに来た刑事達も、彼女のことを聞いてきた。まさか…
しかしそれが誰であれ、文章の様子から「彼女」は、他人に見つかると、勝治にとって都合の悪い人物に違いない。血の繋がった息子にさえ、見つかることを危惧する程に。故に、二階の奥の部屋に連れて行った―。
二階の奥の部屋。己の寝室をそう言うとは思えない。となると反対側…瑛子の寝室の、更に奥。空き部屋となっている部屋のことだろうか。
あの部屋は、冬子の寝室だった。老朽化が酷いとかで危ないからと、昨年工事業者を頼み、扉を完全に固着させたのだ。以来入ることができなくなっていた。
「彼女」はそこにいるのだろうか。清河は紙を丁寧に折りたたみ、ポケットに入れた。書斎の電気を消す。その時の清河は、書斎に足を踏み入れた、当初の理由を忘れてしまっていた。故に若月は、幸いにも見つからずに済んだことになる。
リビングを出た後は脇目も振らずに階段を登り、二階に着いた。二階には勝治、志織、瑛子がいる。電気は既に消し終えているから、廊下は真っ暗だ。
そこで左手側…一つの部屋の扉が全開になっていることに気がついた。志織の寝室だ。
明かりが点いている。まだ寝ていなかったのか。しかし、この時間に扉が開いているのは、何かおかしくはないだろうか。不審に思った清河は、足音を立てぬよう、部屋の入り口の前で立ち止まった。それから、そろりと室内の状況を伺った。
室内に、彼女の姿は無かった。こんな夜更けに、どこに行ったのだろう。ただ、それ以上に、あるものが清河の目を捉えて離さなかった。
血。血である。夥しい量の血が、床に壁にベッド等の家具、至るところを赤黒く染めているのである。
室内へと足を踏み入れる。まだ、乾ききっていない。カーペットの上に赤い水滴の雫…形を崩さず存在しているものもある。清河は思わず顔を歪めた。この血は、志織のものかもしれない。そうだとしたら、血の量からして、大怪我に違いなかった。
ふと、視線を血痕に合わせると、それがベッドから床へ、点々と続いていることに気付いた。血の続く先にはクローゼットがある。こめかみに流れてきた冷や汗をそのままに、清河は恐る恐る、クローゼットに近づいた。まさか、この中に?清河は若干臆しつつも息を止め、クローゼットの扉を勢いよく開いた。
予想と反して、志織はいなかった。隅々まで見ても、そう。不安と安堵の感情に苛まれながらも扉を閉める。
いつまでもこうしてはいられなかった。救急車…いや、警察を呼ばなければ。
清河は自分の携帯を取り出そうとして気がついた。しまった。使用人室においてきたままだった。舌打ちをしつつ、志織の寝室を出る。
そこで、今見たことを勝治に伝えておくべきだと思った。就寝中に起こしたくはないが、緊急事態である。主人が知らないうちにことが進むのはよろしくない。昔から、勝治はそういったことを嫌う。
「旦那様、旦那様」
勝治の寝室の扉をノックし、彼を呼ぶ。返事はない。ぐっすりと寝入ってるのだろうか。
大きめに声を張り上げようとしたところで、清河は思い出した。真琴と異なり、ここの扉の鍵はいつも開いているのだ。雛子の帰宅が夜遅くになる時のために、数年前から開け放しにしている。
右手でノブを握る。捻ると、ガチャリと金属の擦り合わさる音がした後に、手前に扉が動いた。室内は暗闇。何も見えない。
「旦那様、お休みのところ申し訳ありません」
これまた返事は無い。とにかく、用件を伝える。
「志織様の部屋で大量の血を見つけました。志織様の血かもしれません。出血量から大怪我をしているかもしれないので、これから救急車を呼ばせていただければと」
変わらず、反応は無い。そこで清河はようやく、室内の異変に気がついた。血生臭い。鼻に突き刺さるような。呼吸するたびに、体の中に異臭が駆け巡る。
「だ、旦那様。失礼します」
取り乱しつつも、清河は扉横にある電気のスイッチを入れた。
「な…」
目の前に広がった光景は、世にも恐ろしいものだった。
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