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第1章 何でも屋を営む少年
第14話 転校生系アイドル登場!?
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黄昏荘
『あなたの街に私たちto swapがやって来る!7月10日に私達がネオ・アストラルシティにあるアトラスドームにてライブを開催します!是非見に来てくださいね!』
リビングで朝食を皆んなで食べていた時、テレビではそんな宣伝がされていた。
「なんだこりゃ?」
「何だよ!何だよ!カケル知らなぇのかよ!?」
ガガの説明によれば、最近人気が出てきたアイドルユニットらしく、元々はそれぞれが個人で地下アイドルとして活躍していたらしい。
だが、プロデュースしたアイドルは必ず超絶人気アイドルとすると言われるほどの手腕を持つ男Mr.ミックによってある日、見出されグループを組んでアイドルとして怒涛の快進撃を続けているグループらしい。
「もうドーム公演まで行ったのかよ、流石俺の彼女達だぜ、よく知らないけど」
「イリスはどうしたイリスは」
「連絡は毎日のようにとってるぜ?」
「あ、そう・・・まぁ俺先行くから」
朝から聞きたくもない話を自分から振って聞いてしまった俺は朝食をとった後、歯を磨き黄昏荘を出た。
学校に到着した俺は教室に入り、先に荷物を置いて翼と今朝のアイドルの事について話していた。
「にしても、あのアイドルどっかで見たことあんだよなぁ」
「そりゃそうですよ。最近はもうずっとテレビ出てますからね」
「いや、もっと昔に・・・」
「何の話してんだよ?」
「あ、ダイさんおはようございます」
俺が翼にアイドルの話をしていた事をダイに話したら、ダイも俺と同じようにアイドルの一人の顔に見覚えがあるらしく三人で悩んでいると教室に先生が入ってきたため、とりあえず別れて席に座った。
「おーす、お前らに朗報だぞ。今日転校生が来るぞ。しかも女だ男どもは咽び泣け。入ってこい」
「は?」「え、嘘」「おいおいまさかの」「マジでか!?」
男子はともかく女子まで教室に入ってきた相手に騒いでるのを知った俺は顔を上げて黒板の方を見た。
「初めまして皆さん!to swap、ピンク担当のミサミサでーす!今日からこの学校で皆さんと勉学に励んでいきたいと思うので仲良くしてね!」
男子達は皆一斉に声を上げ歓喜した。
その声がうるさくて俺は机に突っ伏して昼寝をしていたが起き上がり、黒板に書かれた名前を見て今朝からノドに引っかかっていた物が取れような気持ちになり思わず声を出してしまった。
「ミサ??」
「え?・・・カケル?」
ーー
突然だが俺には二人の幼馴染がいる。一人は知っての通りの変態野郎ダイだ。あいつとは幼稚園で知り合い、川沿いで殴り合いの喧嘩をして友情を確かめ合い仲良くなった。そして、今では同じ家に住んで同じ高校に通っている。
そしてもう一人、その子とは小学校の低学年まで俺とダイと共に毎日のように遊んでいた子がいた。
当時はまだ連絡を取れる物を持ってすらいなかった為、連絡先を交換さることもできなかったからそのままその子とはお別れとなった。
そんな子が今アイドルとなって再び俺達二人の目の前に現れた。
「やっぱりカケルじゃない!久しぶり元気にしてたかしら?」
「お前こそ、アイドルになってるなんてな!驚いたぜなんせお前はッ、」
「?、どうかしたんですかカケルさん?」
突如、背筋からゾワゾワッと何かが込み上げてきたカケルは次に言おうとしていた言葉をグッと押し込んだ。それが何だったのか分からなかったカケルだが、ここでその言葉を言ったら命がないと感じていた。
「もう、相変わらずだねカケルは」
「え、あ、お、おう・・・」
朝礼が終わり、授業も午前中までが終わり昼飯の時間になった。俺と翼とダイはいつものように屋上で弁当を食べようと思い席を立った時だった。
ミサが俺たちに駆け寄ってきた。
「ねぇねぇ、カケルカケル」
「何だよ」
「私も一緒に食べてもいいかしら?久しぶりだしさつもり話もあるのよ」
「俺はいいが、お前らどうよ?」
「「別にどっちでも」」
「じゃあ決まりね」
半ば強引に連れられた俺達は屋上で四人で食事をすることになった。
「へぇ~、何でも屋をねぇ。あんたがそんな事するなんてね」
「それはこっちのセリフだよ。お前がアイドルなんてな。他の奴らと上手くやれてんのかよ」
「さぁ?あんまり興味ないから私はただチヤホヤされたいからやってるだけよ」
「相変わらずだな」
「ダイこそ相変わらず女の尻ばっか追ってるのかしら?」
「おい!当たり前の事言ってんじゃねーよ!」
「当たり前の事にすんなよ」
「あ、あの!御三方は知り合いなんですか?」
屋上で食事をしている中、三人が仲睦まじく会話している事に翼は疑問に思い質問を投げかけた。
三人は顔を見合わせそれを肯定し昔話を翼にした。
「昔はこいつら二人がかりでも私の方が強かったくらいこいつら貧弱だったのよ」
「ありゃテメェが強すぎたんだよ!俺とカケルはあの時点で大人にだって負けなかったんだぜ?」
「そうそう」
「へ、へぇ、、」
「あら、そろそろ頃合いのようね」
ミサが屋上の入口の扉の方を見るとそこには沢山の男子生徒が集まってきていた。
ミサは立ち上がり三人にまたね。と一言挨拶だけして、その場を立ち去った。
「ミサさん綺麗だったなぁ。何で二人とも今まで話してくれなかったんですか!!!アイドルの友達がいるってすごい事じゃないですか!?」
「んなこと言われてもなぁ?」
「あぁ、俺達だって知らなかったし、まさかあいつがアイドルなんて慣れるなんてな。お、あったぜミサの所属してるアイドルグループto swap」
ダイがto swapのホームページを見つけ二人に見せた。ホームページにはミサを含めた五人の少女の情報が記載されていた。
「えーと、リーダーがこの子だなきゃわいいじゃねーか!お名前はっと、星咲鈴美ちゃんかぁ。お、他のメンバーの子も相当レベルたけぇな!」
「どれどれ、安堂霞、赤坂奈津美、小林秋、それとミサか。ミサ人気順位毎回四位と五位くらいじゃん」
「そりゃ仕方ねーよ。こんな美人揃いじゃ無理もねぇよドーム公演だって爆速で決まるわけだ」
そして昼休みが終わった為、俺達は教室に戻っていった。
ーー
授業も終わり、部活にも入っていない俺とダイは特にやることもないので家に帰る事にした。
帰り道にある商店街で買い食いをしながらダイと帰っていると道の先で葵が同じ学校の子達と共に帰る姿を見つけた。
「葵?珍しいな友達といるなんて」
「あ?お、本当じゃん。何だよあいつも友達いたんだな」
「それな、後追うぞ」
カケルとダイの二人は物陰に隠れながら葵の様子を伺いながら尾行した。
どうやら葵はto swapの話で盛り上がっているようで、普段よりも少しだけ表情は柔らかかった。
「・・・葵いつもより楽しそうで良かった」
「あ?どの辺がだよ?いつも通りじゃね?」
「じゃあ当日の昼の十五時くらいに集合して皆んなで見に行かない?」
「いいですね!僕は賛成です!」
「葵ちゃんはどうかな?」
「別に構わない」
「じゃあ決まりね!」
隣にいる男女二人とどうやらライブに行く約束をして、そのまま二人と別れた葵はそのまま黄昏荘に帰って行った。
「葵も行くのかミサのライブに」
「らしいな、よくチケット当たったな」
「ま、楽しそうで良かったよ」
そうして俺とダイも葵に引き続いて黄昏荘に帰宅して行った。
ーー
to swap事務所
「お疲れ~」
ミサが学校から帰り事務所に入ると既に四人が席に座りスマホを眺めていた。
「ミサおつおつ~」
「学校はどうだった?」
「それがね、幼馴染のバカ二人にあってさ、これがまた相変わらず何も変わってないのよ」
「もしかして、みーちゃんがよく話してくれる二人?」
「そうそう」
「いいなぁ、ウチが入学した学校は女子校やで男おらんからつまらんわ」
五人がそれぞれ自分たちの学校について話しているとドアをノックしてマネージャーのMr.ミックが入ってきた。
「はいはーい、五人ともご機嫌かしらぁ?今日も張り切ってレッスンするわよぉん!」
「「「「「はーい」」」」」
・・・その数時間後to swapの事務所は何者かが仕掛けた爆弾によって大爆発を起こしプロデューサーであったMr.ミックが死亡した。
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「何だよ!何だよ!カケル知らなぇのかよ!?」
ガガの説明によれば、最近人気が出てきたアイドルユニットらしく、元々はそれぞれが個人で地下アイドルとして活躍していたらしい。
だが、プロデュースしたアイドルは必ず超絶人気アイドルとすると言われるほどの手腕を持つ男Mr.ミックによってある日、見出されグループを組んでアイドルとして怒涛の快進撃を続けているグループらしい。
「もうドーム公演まで行ったのかよ、流石俺の彼女達だぜ、よく知らないけど」
「イリスはどうしたイリスは」
「連絡は毎日のようにとってるぜ?」
「あ、そう・・・まぁ俺先行くから」
朝から聞きたくもない話を自分から振って聞いてしまった俺は朝食をとった後、歯を磨き黄昏荘を出た。
学校に到着した俺は教室に入り、先に荷物を置いて翼と今朝のアイドルの事について話していた。
「にしても、あのアイドルどっかで見たことあんだよなぁ」
「そりゃそうですよ。最近はもうずっとテレビ出てますからね」
「いや、もっと昔に・・・」
「何の話してんだよ?」
「あ、ダイさんおはようございます」
俺が翼にアイドルの話をしていた事をダイに話したら、ダイも俺と同じようにアイドルの一人の顔に見覚えがあるらしく三人で悩んでいると教室に先生が入ってきたため、とりあえず別れて席に座った。
「おーす、お前らに朗報だぞ。今日転校生が来るぞ。しかも女だ男どもは咽び泣け。入ってこい」
「は?」「え、嘘」「おいおいまさかの」「マジでか!?」
男子はともかく女子まで教室に入ってきた相手に騒いでるのを知った俺は顔を上げて黒板の方を見た。
「初めまして皆さん!to swap、ピンク担当のミサミサでーす!今日からこの学校で皆さんと勉学に励んでいきたいと思うので仲良くしてね!」
男子達は皆一斉に声を上げ歓喜した。
その声がうるさくて俺は机に突っ伏して昼寝をしていたが起き上がり、黒板に書かれた名前を見て今朝からノドに引っかかっていた物が取れような気持ちになり思わず声を出してしまった。
「ミサ??」
「え?・・・カケル?」
ーー
突然だが俺には二人の幼馴染がいる。一人は知っての通りの変態野郎ダイだ。あいつとは幼稚園で知り合い、川沿いで殴り合いの喧嘩をして友情を確かめ合い仲良くなった。そして、今では同じ家に住んで同じ高校に通っている。
そしてもう一人、その子とは小学校の低学年まで俺とダイと共に毎日のように遊んでいた子がいた。
当時はまだ連絡を取れる物を持ってすらいなかった為、連絡先を交換さることもできなかったからそのままその子とはお別れとなった。
そんな子が今アイドルとなって再び俺達二人の目の前に現れた。
「やっぱりカケルじゃない!久しぶり元気にしてたかしら?」
「お前こそ、アイドルになってるなんてな!驚いたぜなんせお前はッ、」
「?、どうかしたんですかカケルさん?」
突如、背筋からゾワゾワッと何かが込み上げてきたカケルは次に言おうとしていた言葉をグッと押し込んだ。それが何だったのか分からなかったカケルだが、ここでその言葉を言ったら命がないと感じていた。
「もう、相変わらずだねカケルは」
「え、あ、お、おう・・・」
朝礼が終わり、授業も午前中までが終わり昼飯の時間になった。俺と翼とダイはいつものように屋上で弁当を食べようと思い席を立った時だった。
ミサが俺たちに駆け寄ってきた。
「ねぇねぇ、カケルカケル」
「何だよ」
「私も一緒に食べてもいいかしら?久しぶりだしさつもり話もあるのよ」
「俺はいいが、お前らどうよ?」
「「別にどっちでも」」
「じゃあ決まりね」
半ば強引に連れられた俺達は屋上で四人で食事をすることになった。
「へぇ~、何でも屋をねぇ。あんたがそんな事するなんてね」
「それはこっちのセリフだよ。お前がアイドルなんてな。他の奴らと上手くやれてんのかよ」
「さぁ?あんまり興味ないから私はただチヤホヤされたいからやってるだけよ」
「相変わらずだな」
「ダイこそ相変わらず女の尻ばっか追ってるのかしら?」
「おい!当たり前の事言ってんじゃねーよ!」
「当たり前の事にすんなよ」
「あ、あの!御三方は知り合いなんですか?」
屋上で食事をしている中、三人が仲睦まじく会話している事に翼は疑問に思い質問を投げかけた。
三人は顔を見合わせそれを肯定し昔話を翼にした。
「昔はこいつら二人がかりでも私の方が強かったくらいこいつら貧弱だったのよ」
「ありゃテメェが強すぎたんだよ!俺とカケルはあの時点で大人にだって負けなかったんだぜ?」
「そうそう」
「へ、へぇ、、」
「あら、そろそろ頃合いのようね」
ミサが屋上の入口の扉の方を見るとそこには沢山の男子生徒が集まってきていた。
ミサは立ち上がり三人にまたね。と一言挨拶だけして、その場を立ち去った。
「ミサさん綺麗だったなぁ。何で二人とも今まで話してくれなかったんですか!!!アイドルの友達がいるってすごい事じゃないですか!?」
「んなこと言われてもなぁ?」
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ーー
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「葵?珍しいな友達といるなんて」
「あ?お、本当じゃん。何だよあいつも友達いたんだな」
「それな、後追うぞ」
カケルとダイの二人は物陰に隠れながら葵の様子を伺いながら尾行した。
どうやら葵はto swapの話で盛り上がっているようで、普段よりも少しだけ表情は柔らかかった。
「・・・葵いつもより楽しそうで良かった」
「あ?どの辺がだよ?いつも通りじゃね?」
「じゃあ当日の昼の十五時くらいに集合して皆んなで見に行かない?」
「いいですね!僕は賛成です!」
「葵ちゃんはどうかな?」
「別に構わない」
「じゃあ決まりね!」
隣にいる男女二人とどうやらライブに行く約束をして、そのまま二人と別れた葵はそのまま黄昏荘に帰って行った。
「葵も行くのかミサのライブに」
「らしいな、よくチケット当たったな」
「ま、楽しそうで良かったよ」
そうして俺とダイも葵に引き続いて黄昏荘に帰宅して行った。
ーー
to swap事務所
「お疲れ~」
ミサが学校から帰り事務所に入ると既に四人が席に座りスマホを眺めていた。
「ミサおつおつ~」
「学校はどうだった?」
「それがね、幼馴染のバカ二人にあってさ、これがまた相変わらず何も変わってないのよ」
「もしかして、みーちゃんがよく話してくれる二人?」
「そうそう」
「いいなぁ、ウチが入学した学校は女子校やで男おらんからつまらんわ」
五人がそれぞれ自分たちの学校について話しているとドアをノックしてマネージャーのMr.ミックが入ってきた。
「はいはーい、五人ともご機嫌かしらぁ?今日も張り切ってレッスンするわよぉん!」
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