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9章 鍛冶屋とバグ(チート)

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そして・・・町の外れの鍛冶屋というと・・・。


加治屋「・・・・・・・・・。」


加治屋は店の裏庭、巨大な扉の前で草むらに大の字になって横になっていた。


加治屋「・・・暇だ・・・久々だな・・・。」


主「当然と言えば当然だな。まぁ、共和国軍があそこまで強化されるとは思わなんだが。」


共和国の強化、それはすなわち冒険家の役割が無くなる。そうなれば武器も使う頻度も減る。

となれば損傷や刃こぼれ等も減少。つまり修理の依頼も来なくなる。


加治屋「・・・共和国軍は専属の鍛冶屋がいるって話だったからな・・・。

これが本当の平和か・・・。どうやっても平等にはいかねぇか・・・。」


主「嘆いている割には悲壮感が見えないんだが?」


加治屋「・・・まぁ、貯えがあるしな。それに別に仕事をしていないと落ち着かないって訳でも無いし。」


主「・・・どこか旅にでも出るか?」


加治屋「・・・それも考えたんだがな・・・、この世界の事いまいち知らねぇから行きたい所もねぇや。

それに行く場所があったとしても徒歩で数分の所だしな・・・?」


主「・・・潰れなきゃいいがな?」


加治屋「・・・いや、生憎それは無い。なんたって共和国指定の飯屋が、わんさか包丁を持って来たり、

制作の依頼が来るからな。仕事には事欠かねぇよ。」


主「そういう事か・・・。道理で余裕しか感じられなかったはずだ。」


加治屋「まぁ、これで少しは落ち着くかと思ったたんだがな・・・思ってた以上に暇になった。」


つまり、今はその依頼が来るのを待っている・・・、そして来るまで何もせずゆっくり待っている状態であった。

だがそれが来るのがいつになるのか・・・そんな事を全く考えずにただただゆっくりしていた。


加治屋「・・・みんな・・・忙しそうだなぁ・・・?」


他の皆からすれば解せないかもしれないが、これがこの作品の主人公・加治屋孝則。

今加治屋はこの世界で、自分なりの生き方を見つけ自由気ままに過ごしている。

そしてこのまま加治屋の草むらでくつろいでいる姿のまま、この物語を・・・一旦終えようと思う。


またいつか・・・出会える日まで・・・。


9章 鍛冶屋とバグ(チート) 終
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