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9章 鍛冶屋とバグ(チート)
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加治屋「・・・・・・・・・。」
柏木「・・・・・・・・・。」
先程まで巨大な鉱石の中で作業をしていた加治屋は、
元魔王からの脅迫により金田へ聖剣を戻しに来た柏木と共に安全の為採掘場の外まで戻り、
戦況を見守っていた。
加治屋「・・・お前も大変だな?まさか元魔王に脅されるなんてな。」
柏木「全くですよ・・・。ただでさえ潜入捜査の後での事で・・・。しかし・・・大丈夫なんですか?」
加治屋「そりゃあ、あいつ(金田)の腕次第だろうよ。ただまぁ、あいつの憶測が当たってたらの話でもあるか。」
柏木「国王に憑りついているのが・・・別の世代の魔王だって話ですか?
しかし・・・そんな事があるんでしょうか?」
加治屋「可能性が無いって話でも無いだろ。更なる力を求めて裏ダンジョンに入る事だってあるかもしれん。
・・・そこいらの話を詳しく知っていそうな奴ならいるんだけどな・・・。守秘義務だとかなんかでよ。」
柏木「何か都合の悪い情報でもあるのでしょう。
それに、話の流れだとその裏ダンジョンの主の力を取り込もうとした魔王。それを封印したのも門番・・・。」
加治屋「見た感じは威厳なんて微塵も感じなかったけどな。自ら魔王軍へ入れようとしてたし。」
柏木「人材不足は今も同じですよ。封印も・・・きっとこの世界の理を崩しかねない事態だったんですよ。
ですが相当の力の持ち主であることは確かでしょうね。」
加治屋「世界の理・・・ね。手順を間違えれば門番の手によって消されかねないってか。
って言うか、それって俺にも可能性があったかもしれねぇって事じゃねぇか!」
柏木「もし間違って裏ダンジョンへ入っていたら本当に戻って来れなかったかもしれませんね?」
加治屋「俺が気付いていなかっただけで・・・この世界でも綱渡りみたいな人生送ってたなんてな・・・。」
この世界の命運を分ける戦い。そんな事が行われている場所の近くで2人が談笑していた。
どうにも加治屋がその様な空気を作っている。そんな気がして更に遠くからその様子を見ていた門番は思った。
門番「・・・・・・・・・。」
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