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9章 鍛冶屋とバグ(チート)
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しおりを挟むそして場所は変わり・・・。
騎士団長は自分の頭を鷲掴みにしている国王を伴って、ある場所に転移した。
国王「・・・ほう・・・。また随分変わった所に来たものだ・・・。」
国王はその異様な空間に驚く訳でも無く常に余裕を持っているかのような口ぶりで周囲を見渡した。
その空間・・・魔法陣がすっぽり入る程の大きさで、裕に50メートル程度の巨大なホールの様な物だった。
だがそれを構成する物・・・鉱石を抉り取った様な空間・・・そして。
金田「やっと来たか・・・。幾分時間が掛かったな?合図は出したはずなんだが?」
金田はその空間の端の方で鉱石で作った椅子に腰かけて2人を見ていた。
騎士団長「合図の後すぐに実行した!そんなに時間を空けたつもりは無いぞ!?」
金田「・・・あぁ、そう言えば元に戻してなかったな。そりゃあ時差が出て来る訳だ。」
金田は何か腑に落ちたのか、1人で納得して会話が終わってしまっていた。
騎士団長「・・・それより、今度はお前の番だ。さっさと代れ!こっちはもう限界なんだぞ!」
金田「そう言う風には見えんがな?まだまだ元気じゃないか。」
国王「・・・また随分と余裕だな?そして随分と・・・久しぶりだな・・・金田勇?」
金田「この世界に来て以来か・・・随分と禍々しくなったんじゃないか国王?」
国王「口ぶりは相変わらずか・・・敬いの一つでも覚えたのかと思ったのだが・・・。」
金田「生憎あんたみたいなお山の大将の下には付かないと決めてるんでね。
前世で色々と経験してもう充分だ。」
国王「・・・それで、今度はお前が私の相手をしてくれるのか?
私はてっきり魔王の城まで運んでくれるのかと思っていたんでな。」
金田「・・・あんたには俺だけで充分だ。それに少し聞きたい事もあるんだ。
あんたの中に潜んでいる奴に用があってな。・・・いや、もう既に表に出て来つつあるのか?」
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