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9章 鍛冶屋とバグ(チート)

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その後、町民達に呼び寄せられた人達が中央噴水広場集まり、その中心へ騎士団長が立ち尽くしていた。


騎士団長「・・・・・・・・・。」


町民達のざわめきを感じつつ、騎士団長はもう少し集まるのを待っていた。

 
町民1「騎士団長の・・・聞いて貰いたいって事って・・・何なんだろうな?」


町民2「さぁな・・・。俺達には到底わかり得ない事があるんだろうな・・・?」


町民3「でも、ここまで大勢の人間を集めて・・・。」


騎士団長「・・・これ位か・・・。ここも随分大きくなってきたな・・・。」


騎士団長はどこか懐かしむように小さく呟き、また小さく息を吸った。


騎士団長「皆・・・!急な呼びかけに集まって頂き感謝する!

皆に集まって貰った要件は他でもない・・・、共和国国王に関してである!」


全ての人間に聞こえる様に、腹から声を出し広場全体へ声を響かせた。


騎士団長「今現在、国王はとある場所へ立て籠り我々の呼びかけにも応じない状態だ。

それに至った経緯を説明せねばならない・・・、その事についてどうか聞いて貰いたい。」


そして騎士団長はここにまで至った経緯、共和国の国王が行おうとしていた事、

それに伴い騎士団長が始まりの町へ向かい、任務を達成出来なかった事。

それによって国王が血迷って開かずの間へ入ってしまったと言う所まで全て・・・。


町民達「・・・・・・・・・。」


騎士団長から突然の告白により、町民達は息を呑みただただ聞き入るしか出来なかった。


騎士団長「・・・以上が・・・、これまで起こった事の顛末だ。その上で、ここにいる者達に頼みたい事がある!」


町民1「頼みたい事?」


騎士団長「今現在、共和国領周辺に約10万人の国民が抗議の意思を示し座り込みを行っている。

国民達は皆国王の退陣を求めている。だがそれは国王の立て籠りにより既に果たされた。

そして暫定的な指揮系統はこの俺に渡った。だが当然この騒動が終息した後、

国民全員に投票で次期の国王を選んでもらう事になるだろう!」


町民2「って言うかよ、前の国王ってどうやって決まってたんだ?」


騎士団長「初代・・・元国王はこの世界が出来た時、最も裕福だった者、更に前世では政治家の経験があり、

この国の成り立ちに大きく関わって来た人間と聞いている。つまり他に出来る者がいなかった。」


町民3「・・・あぁ、そりゃあ今も昔も・・・、政治家の考えている事なんてわかりゃしないわな・・・。」


騎士団長「そこでだ、今我々が行おうとしている計画。国王の足止めと国民の共和国領力の即時撤退を、

ここにいる皆達に協力して貰いたい!!」

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