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9章 鍛冶屋とバグ(チート)
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しおりを挟む金田「影響を失くす・・・?一体どうやるんだ?」
加治屋「ちょっと待ってろ・・・、すぐ持ってくる!」
そう言って加治屋は3人を残し、裏庭から店の中へ戻って行った。
騎士団長「・・・何をするつもりだ・・・?」
・・・・・・・・・・・・
数分後、加治屋が店から裏庭へ戻って来た。その手にはペンダントと、
手のひらサイズの琥珀色をした鉱石が持たれていた。
加治屋「すまんすまん。どこに置いたかすっかり忘れて忘れてて時間が掛かった・・・。
もしかしたらこいつが有効かもしれねぇ・・・。」
そう言って鉱石を金田に手渡した。そして金田はそれをまじまじと見つめ・・・。
金田「見た所どこにでもありそうな鉱石にしか見えんが?何か効果があるのか?」
加治屋「こいつはな・・・裏ダンジョンの影響を受けた鉱石だ。」
金田「裏ダンジョンの・・・?どういう事だ?」
加治屋「こいつが発見された場所。ここから近くの発掘現場から見つかったんだが、鉱石自体巨大でよぉ、
更にこの鉱石、裏ダンジョンと繋がっていたらしいんだ。それでその影響を受けている。」
騎士団長「影響を受けている・・・と言われてもなぁ・・・。具体的にそれが何の役に立つんだ?」
加治屋「なら、実際に体感してもらった方が良いだろう?3人共門の前まで行ってくれ。」
騎士団長「・・・俺はまた潰されに行かないといけないのか?」
加治屋「いや今度は大丈夫だ。それにそうじゃないと効果が体感できないからな。」
そう加治屋に促され、3人は門の前までロープを跨いで入って行った。
門番「何故俺まで・・・。」
加治屋「それじゃあ、1人はペンダントを着けて、2人は鉱石に触れておいてくれ!」
加治屋の指示に従う様に、騎士団長はペンダントを首からかけ、金田と門番が鉱石に触れた。
加治屋「じゃあ・・・、軽くで良いからやってみてくれ!」
主「・・・人使いが荒いな・・・いや、厳密に言えば人では無いか・・・。」
そう主がぼやきながら加治屋の指示に従った。
金田「・・・・・・おい、いつになったら来るんだ?俺がいるからって、
特別デカい物でも放とうとでもしてんのか?」
加治屋「いや、もうやってるよ。何か感じないか?」
騎士団長「・・・冗談はよしてくれ・・・。さっき体感した俺が何も感じないのは流石におかしいだろ・・・?」
加治屋「そうだな・・・、ならそのペンダントを外してみてくれ。」
騎士団長はその指示の通りにペンダントを外すと・・・。
騎士団長「・・・・・・何だこれは・・・。重力を・・・感じる・・・だと?」
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