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7章 鍛冶屋と武具を狙いしモノ

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徳井「それは構わねぇよ。それにあまり良い予感はしないし・・・。」


加治屋「悪いな。」


加治屋はそれっきり言葉を発しなくなった。


徳井「・・・さぁ、俺もそろそろ戻るわ!

いつまでも店を空ける訳にもいかないし。」


加治屋「あぁ・・・。」


・・・・・・・・・・・・


そして数日経った後、始まりの町に本物の共和国軍。その騎士団長が城に現れた。

城主は当然困惑した。数日前に面会した者は一体何者だったのか・・・?

その様な混乱をよそに、騎士団長は勇者の武具の在りかを問いただした。

そこまでは数日前に現れた者と変わらないやり取り、だが共和国軍の騎士団長は威圧的に混乱している城主を問い詰めていた。


そして・・・。


騎士団長「・・・さっさと言えば良いものを。オロオロしおって。情けない!」


共和国軍の騎士団長は武具の在りかを聞き出し、町の外へと出て来ていた。


騎士団長「もっと早くこうすれば良かったのだ。悪しき魔王軍を滅ぼす。その為には勇者の武具が必要不可欠。」


騎士団長はそう言いながら真っ直ぐ加治屋が経営している店に向かって行った。


騎士団長「もし抵抗するならば例え罪の無い人間であろうが容赦はしない。全ては平和の為。」


そして・・・。


騎士団長「共和国軍・騎士団長が参った。店主よ今すぐ姿を現せ!」


怒号にも似た声を響かせ、加治屋に出て来るように促していた。


だが、その声に店主の加治屋は反応せず出てこなかった。


騎士団長「私が直々に赴いてやっていると言うのに・・・。教育がなっていないようだな・・・?」


今にも怒り狂いそうな感情をどうにか抑え、騎士団長は再び店に向かって呼び掛けた。


しかしその声に答える者はいなかった。


騎士団長「・・・・・・・・・。もう良い。出てこぬなら自力で武具を探すまで!」


そう言って騎士団長は店の入り口に近付きドアノブに手を掛けたその時。


騎士団長「・・・開いている?」


何かを不信に思った騎士団長は慎重になり、扉を静かに開き始めた。




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