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5章 鍛冶屋と勇者の武具
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しおりを挟む加治屋「まぁさっきの甲冑の事もある・・・。今日はこれを着けて家に帰れ。1週間後にまた来い。」
少年「え・・・?1週間後?明日からじゃないのか?」
加治屋「確かに稽古を着けてやると言った。だが俺も暇じゃないんだ。店の事だってある。
稽古だけに費やしていられない。だから、その間お前は自主練だ。」
少年「自主練って言ったって・・・何をどうすれば良いのかわからねぇよ・・・。」
加治屋「そんなもの走れば良い。町の中だったら魔物は出ないし、入り込んだ道だったら尚良い。
足腰や瞬発力を鍛えるのは丁度いいからな。」
少年「そ・・・そうか・・・。」
加治屋「まぁ、最初は休憩を挟みながら走れ。だがなるべく無理はするな。
そのアクセサリーを付けていると普段と体力の減りとは違うはずだからな。」
少年「わ・・・わかった。」
少年は加治屋から次々に提案されるメニューにたじろいながら受け答えしていた。
加治屋「・・・それと。お前ここに勇者の装備があるって、飯屋のおっちゃんから聞いたって事だったが。
俺・・・あいつに言った覚えは無いんだが?何か聞いて無いか?」
少年「あぁ・・・、それなら。勇者に似てる人物がこの店に入って行って、
その後その人物が着けていた装備を脱いだ状態で出て来たのを見たって言ってた。」
加治屋「あぁ・・・、あの勇者それなりに有名人だったからな・・・。そりゃあそうだ・・・。
道理で勇者の装備を譲ってくれって何度も迫って来た奴がいた訳だ・・・。
次会ったら喋らない様に釘を刺さしておかないとな・・・。」
少年「あ・・・あんたも・・・相当苦労してんだな?」
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