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case1 公園の少年
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しおりを挟む竹田「・・・鹿神さんは一体何を言ってんだ?」
鹿神の後ろで竹田はその様子をただ呆然と見ていた。
竹田(依頼者の田山さんが強盗事件の犯人?一体何の根拠があって・・・?)
田山「・・・はぁ?あなたは何を言ってるんですか?そんな事ある訳無いでしょ!
それに証拠はあるんですか!?」
鹿神「あるにはあるんですけどねぇ・・・。
ちょっと証拠にはなりにくい物でして・・・それが・・・。」
田山「何なんですかそれは?」
鹿神「僕が行っている仕事の様な場合、
警察みたいに"物"としての証拠を出す事はなかなか難しいんです・・・ただ、
もしかするとそんな証拠より確実な物でもあるかもしれません。」
田山「???」
鹿神「もう言った方が良いですね・・・。僕はあなたに殺されたと言っている。
人物を連れて来ました・・・この場にね。」
田山「わ・・・私が・・・こ・・・殺した?」
その言葉を聞いた途端、何かを察したのか田山の顔はみるみる青ざめ冷や汗をかき始めた。
鹿神「どうやら田山さん、何か身に覚えがあるようですね?」
田山「そ・・・そんな事あるわけないでしょ!
だ・・・第一私がそんなお金を持ってたらこんな所で管理人なんてやっていませんよ!?」
鹿神「まぁ確かにそうでしょうね。ただ・・・、まだその金を使ってなかったとしたら?
使えなかった・・・監視するしかなかったとしたら?」
田山「あなたは・・・一体何を言ってるんですか?」
鹿神「田山さん、ここの砂場に・・・何か隠してますね?」
田山「!!!?」
鹿神「実はこの砂場の中に何かがあると・・・翔太君が言ってたんですよ。」
田山「ふ・・・ふざけないで下さい!こんな砂場に・・・何もあるわけ無いでしょ!?」
鹿神「じゃあ、何故あなたは手にスコップを持ってるんですか?
掘る以外に何かするとでも?」
田山「そ・・・それは、公園の根が深い雑草を抜こうとして・・・。
しばらくの間手つかずでしたので・・・」
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