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番外編
後日談:幸せな日々 後編2(完)
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そうこうしているうちに、時間が経ち、侍女が部屋から出てきたのだった。その姿を見たメルヴィンは侍女に詰め寄る。
「オフィーリアは? 子供は?」
「親子共々ご無事です。後産の処置がありますので、もう少しお待ちください」
メルヴィンはほっとした顔でその場に力が抜けたように立ち尽くす。周りにいる側近もほっとするのだった。
しばらくすると、メルヴィンの入室が許可された。部屋に入り、ベッドの上にオフィーリアの姿とオフィーリアの腕の中にいる布で包まれた赤ちゃんを確認してホッとしたメルヴィンへオフィーリアは微笑む。
「オフィーリア、大丈夫か?」
「はい、無事です。ほら、可愛い女の子ですわ」
メルヴィンは白い布で包まれた赤ちゃんを見つめる。柔らかそうな頬っぺたを人差し指で優しく触る。嫌がらずメルヴィンを紫の瞳で見つめ返す赤ちゃんにメルヴィンは思わずニッコリする。
「可愛い......ありがとう、オフィーリア」
「抱いてやってください」
オフィーリアがメルヴィンに赤ちゃんを渡そうとする。おっかなびっくりで、赤ちゃんを抱くメルヴィン。
その様子を見た侍医は笑うのだった。
「さすがの陛下も赤ん坊には形無しですな」
「初めてだからどのようにしていいかわからないだけだ。慣れればちゃんと抱き上げられる」
言い合う二人を見てオフィーリアはクスッと笑う。
「お二人は仲がおよろしいですね」
「「良くない!!」」
◇◇◇◇
二人の間に生まれた女の子は母譲りの紫の瞳を持つことからバイオレットと名付けられた。
メルヴィンはバイオレットのあまりの可愛らしさにデレデレ。オフィーリアだけでなく、バイオレットにもメロメロになるのだった。時間の許す限り二人の傍から離れようとはしなかった。
バイオレットが生まれて一年と半年程経った頃、メルヴィンのバイオレットへの溺愛は加速していたのだった。
部屋でメルヴィンに向かってよちよち歩くバイオレットを前かがみで何かあったら助けに行けるように、両手を広げて構えながら見守るメルヴィン。オフィーリアは傍のソファに腰かけてそれを見守っている。
頭が重いためふらふらしながら一歩一歩ゆっくりと歩くバイオレットにメルヴィンはウルウルと瞳をさせる。バイオレットは何とかメルヴィンの脚にたどり着いてしがみつくのだった。
「パーパーパー」
バイオレットが頼りなげな声で発話した。
「ヴィオ! パパに向かって頑張って歩けたなぁ! 初めてパパと言ってくれたなぁ。えらい、えらい。フィー聞いてくれたか?」
メルヴィンが嬉しさのあまりにやけている。
「メル、聞こえました。パパって言ってましたわ」
「ヴィオは天才だ!!」
メルヴィンは興奮気味にバイオレットを誉め、バイオレットを抱き上げ、高い高いをしてやる。バイオレットはキャッキャと嬉しくて声を上げた。
オフィーリアはメルヴィンとバイオレットの傍へ歩いて行き、バイオレットの頭をそっと撫でてやる。バイオレットは嬉しそうに笑い、抱っこされているメルヴィンからオフィーリアの方へ行きたいのかオフィーリアの方に向かって両手を伸ばす。
「マーマーマー」
「フィー、ヴィオはママも言えるぞ。やっぱり天才だ!!」
メルヴィンは嬉しそうに言いながら、バイオレットをオフィーリアへ渡すのだった。
オフィーリアはバイオレットを受け取り、愛おしそうにバイオレットに微笑みかけた。バイオレットはオフィーリアを見てから、メルヴィンを見てキャッキャキャッキャと嬉しそうに笑うのだった。メルヴィンは幸せそうにバイオレットとバイオレットを抱くオフィーリアを包み込むように抱きしめた。そして、二人の額に優しくキスをするのだった。
◇◇◇
メルヴィンとオフィーリアはバイオレットの誕生の二年後、男の子に恵まれ、その一年後には更に男の子に恵まれた。
子供達に囲まれた国王夫婦の姿に国民は王国の明るい未来を感じたのだった。
END
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
【あとがき】
何とかここまで書けました。糖分の補充が少しでもできていたらいいのですが……。
つたない文章だったと思いますが、読んでいただいてありがとうございました。
まともに文章を書いたのが初めてだったので、本編を投稿した時には「婚約破棄物を書いてみたかったので書いたことに意義がある」ぐらいに思ってました。(たくさん読んでくれる人がいるなんて思ってませんでした)
こんなにたくさんの方に読んでいただけるとは思わなかったのでビックリしています。ありがとうございました。
感想やお気に入りに登録ありがとうございます。嬉しかったです。
こちらはこのまま完結ですが、実はもう一話番外編を書くことにしています。
番外編の「もう一つの結婚」に出てくるライオネルと北の砦の隊長の話をリクエスト頂いてまして書けそうなので書いてみることにしました。(ラストはまだ決まっていないので、どうなるか分かりません←初心者のくせに無謀)
「婚約破棄したら隊長(♂)に愛をささやかれました」
(https://www.alphapolis.co.jp/novel/221439569/974304595)
間違いなくBL色が強くなるので、「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく」の本編と分けて独立させています。
BL苦手な方には回避をお願いしたいのですが、そうでない方は良かったら覗いてみてやってください。
(なろうの方と合わせるためにR15です。R15とR18の境目がよくわからないので安全策を取っているうちに意外とマイルドになるかもしれませんm(_ _)m)
↓
と言っていましたが、「婚約破棄したら隊長(♂)に愛をささやかれました」が終わり、
その後のリリアについて書き始めました。
「私、幽閉されちゃいました~幽閉された元男爵令嬢に明日はあるか?~ (https://www.alphapolis.co.jp/novel/221439569/42331401)」
淡々とリリアの日常を書いていく予定なので、盛り上がり(鞭とか鎖とか牢獄とか?)を期待されている方には申し訳ないですが、(たぶん)盛り上がりません。
良かったら読んでみてくださいませm(_ _)m
「オフィーリアは? 子供は?」
「親子共々ご無事です。後産の処置がありますので、もう少しお待ちください」
メルヴィンはほっとした顔でその場に力が抜けたように立ち尽くす。周りにいる側近もほっとするのだった。
しばらくすると、メルヴィンの入室が許可された。部屋に入り、ベッドの上にオフィーリアの姿とオフィーリアの腕の中にいる布で包まれた赤ちゃんを確認してホッとしたメルヴィンへオフィーリアは微笑む。
「オフィーリア、大丈夫か?」
「はい、無事です。ほら、可愛い女の子ですわ」
メルヴィンは白い布で包まれた赤ちゃんを見つめる。柔らかそうな頬っぺたを人差し指で優しく触る。嫌がらずメルヴィンを紫の瞳で見つめ返す赤ちゃんにメルヴィンは思わずニッコリする。
「可愛い......ありがとう、オフィーリア」
「抱いてやってください」
オフィーリアがメルヴィンに赤ちゃんを渡そうとする。おっかなびっくりで、赤ちゃんを抱くメルヴィン。
その様子を見た侍医は笑うのだった。
「さすがの陛下も赤ん坊には形無しですな」
「初めてだからどのようにしていいかわからないだけだ。慣れればちゃんと抱き上げられる」
言い合う二人を見てオフィーリアはクスッと笑う。
「お二人は仲がおよろしいですね」
「「良くない!!」」
◇◇◇◇
二人の間に生まれた女の子は母譲りの紫の瞳を持つことからバイオレットと名付けられた。
メルヴィンはバイオレットのあまりの可愛らしさにデレデレ。オフィーリアだけでなく、バイオレットにもメロメロになるのだった。時間の許す限り二人の傍から離れようとはしなかった。
バイオレットが生まれて一年と半年程経った頃、メルヴィンのバイオレットへの溺愛は加速していたのだった。
部屋でメルヴィンに向かってよちよち歩くバイオレットを前かがみで何かあったら助けに行けるように、両手を広げて構えながら見守るメルヴィン。オフィーリアは傍のソファに腰かけてそれを見守っている。
頭が重いためふらふらしながら一歩一歩ゆっくりと歩くバイオレットにメルヴィンはウルウルと瞳をさせる。バイオレットは何とかメルヴィンの脚にたどり着いてしがみつくのだった。
「パーパーパー」
バイオレットが頼りなげな声で発話した。
「ヴィオ! パパに向かって頑張って歩けたなぁ! 初めてパパと言ってくれたなぁ。えらい、えらい。フィー聞いてくれたか?」
メルヴィンが嬉しさのあまりにやけている。
「メル、聞こえました。パパって言ってましたわ」
「ヴィオは天才だ!!」
メルヴィンは興奮気味にバイオレットを誉め、バイオレットを抱き上げ、高い高いをしてやる。バイオレットはキャッキャと嬉しくて声を上げた。
オフィーリアはメルヴィンとバイオレットの傍へ歩いて行き、バイオレットの頭をそっと撫でてやる。バイオレットは嬉しそうに笑い、抱っこされているメルヴィンからオフィーリアの方へ行きたいのかオフィーリアの方に向かって両手を伸ばす。
「マーマーマー」
「フィー、ヴィオはママも言えるぞ。やっぱり天才だ!!」
メルヴィンは嬉しそうに言いながら、バイオレットをオフィーリアへ渡すのだった。
オフィーリアはバイオレットを受け取り、愛おしそうにバイオレットに微笑みかけた。バイオレットはオフィーリアを見てから、メルヴィンを見てキャッキャキャッキャと嬉しそうに笑うのだった。メルヴィンは幸せそうにバイオレットとバイオレットを抱くオフィーリアを包み込むように抱きしめた。そして、二人の額に優しくキスをするのだった。
◇◇◇
メルヴィンとオフィーリアはバイオレットの誕生の二年後、男の子に恵まれ、その一年後には更に男の子に恵まれた。
子供達に囲まれた国王夫婦の姿に国民は王国の明るい未来を感じたのだった。
END
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
【あとがき】
何とかここまで書けました。糖分の補充が少しでもできていたらいいのですが……。
つたない文章だったと思いますが、読んでいただいてありがとうございました。
まともに文章を書いたのが初めてだったので、本編を投稿した時には「婚約破棄物を書いてみたかったので書いたことに意義がある」ぐらいに思ってました。(たくさん読んでくれる人がいるなんて思ってませんでした)
こんなにたくさんの方に読んでいただけるとは思わなかったのでビックリしています。ありがとうございました。
感想やお気に入りに登録ありがとうございます。嬉しかったです。
こちらはこのまま完結ですが、実はもう一話番外編を書くことにしています。
番外編の「もう一つの結婚」に出てくるライオネルと北の砦の隊長の話をリクエスト頂いてまして書けそうなので書いてみることにしました。(ラストはまだ決まっていないので、どうなるか分かりません←初心者のくせに無謀)
「婚約破棄したら隊長(♂)に愛をささやかれました」
(https://www.alphapolis.co.jp/novel/221439569/974304595)
間違いなくBL色が強くなるので、「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく」の本編と分けて独立させています。
BL苦手な方には回避をお願いしたいのですが、そうでない方は良かったら覗いてみてやってください。
(なろうの方と合わせるためにR15です。R15とR18の境目がよくわからないので安全策を取っているうちに意外とマイルドになるかもしれませんm(_ _)m)
↓
と言っていましたが、「婚約破棄したら隊長(♂)に愛をささやかれました」が終わり、
その後のリリアについて書き始めました。
「私、幽閉されちゃいました~幽閉された元男爵令嬢に明日はあるか?~ (https://www.alphapolis.co.jp/novel/221439569/42331401)」
淡々とリリアの日常を書いていく予定なので、盛り上がり(鞭とか鎖とか牢獄とか?)を期待されている方には申し訳ないですが、(たぶん)盛り上がりません。
良かったら読んでみてくださいませm(_ _)m
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面白かったと言っていただけて嬉しいです。
ありがとうございます。
読んでいただいてありがとうございますm(_ _)m
「本日」の方が良いですね(^o^)
初心者過ぎるので、教えていただいて助かります。
ありがとうございますm(_ _)m
全然おっけーでございます(* ̄∇ ̄)ノ
逆に使って頂いてありがとうございます(///ω///)♪
お話し楽しみにしてます( ̄▽ ̄;)
ありがとうございますm(_ _)m