えじぷと守護神!

葉っぱちゃん

文字の大きさ
上 下
2 / 2
神様

1

しおりを挟む
教えて!アヌビス先生!

Q.通信ってな~に?

A.人参で言うと、レンゲの様な奴。
力の消耗が1番少なくて、イヤホイも無いし……
……カラスの時も使える……なんか、よくわかんない奴。

(人間が使う携帯電話。
魔力消耗が少なく、イヤホン等も使わず、ビデオ通話の様に使える優れもの。
空中に画面が出る為、運転中は使う時は指で、横に向けなければいけない。面倒くさい為、運転中はオススメしない)




𓃠𓃩𓁟_______________𓀋𓀌𓀎




「あの、アバドン様。
突然のご連絡申し訳ありません」


『構わない。……何だ』


冷たい。俺はかなり苦手なタイプだ。

「……お身体は」

『態々雑談しに?……俺は多忙の身だ。
切るぞ』

雑談と言われカチンときた。
こんなに冷たい人とは思わなかったのだ。
アバドン様は原因不明の病に侵されて居るはずなのに。
心配しているんだよ!こっちは!

「……うぅ、……違います。」

『……はぁ、なんだ用件を述べろ』

調子に乗っているのでは!?と言いたいが、
彼は人間世界で言う3人の同等な天皇の1人の息子的存在。3人も人間はいないんだけどね。

「……アヌビスの子孫について。
あの方の雰囲気がとても貴方に」

『犬か。
話してやろう。』

メジェドはこの件についての話をすると悩む顔をしていた。

『よく分かった。……つまり、守護神から守る為に手伝えと?』

「……依頼料は金貨100枚で。」

交渉もしっかりする。ラー様も最低は100を出すだろうと判断した

『100枚なんて破綻するぞ。
半分でも大金だ。』

「では……!50枚で!」

『25枚で子孫分の情報提供をしてやる』

かなりのマイナスで驚いた。
何故か聞こうとすると

『そう驚くな。貴様はそれくらいの価値と思えば良い。』

「……つまり?」

『情報提供を貴様もしてくれただろう。
それと、なんとかしたいという気持ちが出て居る。
良いヒーローみたいな性格を持っているのだなメジェド。』

これは、褒められている?
嬉しそうな顔をしようとするのだが、
我慢をした。

『賢い判断だ。
先ず犬については間違いなく味方になるだろう。
中に神が潜んで居るのは本当だ。
但し、気を付けろ。彼奴は最初に味方にするのを勧めるが、任せよう』

勝手に通信が切れた。
25枚という安い値段で決まった。
空中でメールを使いラーへと送った。
そして隠れるように様子を見る。

アヌビスに傘を渡す彼が『神麻正治』と名乗る。
料理が好きで、面倒みの良い兄貴。
警察官のお偉いさんであり、優秀かつ
もう1つは神が潜んでいる。
いや、取り付いている。

名前は『ハデス』冥界の神だ。

ハデスは、アバドン様の唯一の天敵
勝てる自信が無い。
アバドン曰く、ハデス如きにラッパを吹きたくない
とのこと。
あの不吉なラッパはみんな嫌いで、これを吹くと世界が終わると言われて居るくらい怖い。
自身が思うにはルシファーとサタンの次くらいだろうと言う。
使い方をわかっているということらしい。

「……でもなんだろ……」

アヌビス守護神は……何故か敵意が無い。
いや、馬鹿なのはわかっているのだが
それほど馬鹿では……?
でも、こんな馬鹿でも強いのは確かである。
メジェドには子孫が居らず、寂しいが
もし居たらこのようになっていたのかもしれない。

「今は様子見だ。」

メジェドの形した紙切れみたいなものを召喚し、フッと息を吹かせては、アヌビスにくっ付いては消えた。
これは監視用であり、怪しい所を見つけ次第始末する仕組みだ。
今はただ、様子見だ。
……正治はプリンを差し出し、そして家に招く為に歩く。
それをアヌビスが掛けていく。
俺は後ろをつけていきたいが、監視用がある為、これ以上危険な目に遭わないように無視をした。





𓃠𓃩𓁟_______________𓀋𓀌𓀎



「変わりがない。こんな事あるか?」

「でも、メジェドはとても優秀だ。
監視用をあちこち仕掛けてくれてな。」

一人の男が見ている。エジプト守護神の1人でもあり、呪い持ちの彼らを見ていた。








「遅くねアイツ」

「ですね。」

セトとトトが居る。
彼は優秀な神様で、厄介なりそうなトト
そして、争い大好きのセトだ。
こことは争いたくは無い。
アヌビスも馬鹿だが、能力は高い。
次男のセトはアヌビス並の強さ。

「今日帰って来ねぇとバイト遅れるな。」

「迎えに行きますか?」

「……はー……俺はパス」

セトはパスと言うと、だるそうな顔をトトはするが、仕方ない。
彼はニートの引きこもりだ。
トトは立ち

「なら俺行きます。」

「じゃーなー」

そして、トトが出掛けると、一人の男が顔見せた。
オシリスだ。

「兄さん。トト行ったの?」

「おう。ビス探しに」

「きっと迷子に……」

「ここに来て数百年なのに!?」

彼は馬鹿だ。
誰がなんと言おうと馬鹿だ。
ここに来て300年はある。
アヌビスという馬鹿はただ単に頭がきっと働いていない。
常に無。
きっとそのころ『迷子。ここどこ』
と来るだろう。
いつもの事だ












「……プリン?……これがプリン……
プリンプリンプリンプリン……」

「そうだ。今食ったそれがプリンだ」

「……!プリン」

正治が与えたプリンに釘付けだった。
プリンは美味いのは確かで、
滑らかで茶色のものがまた味が違う。
食べたことの無い風味と甘味。
アヌビスは芋以外の珍しい食べ物がこんなに美味しいとは思わなかった。

「プリン……プリン」

と音痴で適当に歌うアヌビス

「……プリンそんな美味かったか?」

「……好き。……プリンもっと食う」

「プリン星人になるなよ。」

それはプリンが好きすぎて3食プリンになってしまうほど好きなるなよと言う意味で、
モグモグと頬張るのは美味しそうに感じさせるが、
この人はプリン星人になりかねないほどのがっつき具合

「プリン……プリン」

「はー……これしか言わねぇな」

ついため息をついた。
与えたのが悪かったかもしれないと後悔したのだった。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する

美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」 御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。 ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。 ✳︎不定期更新です。 21/12/17 1巻発売! 22/05/25 2巻発売! コミカライズ決定! 20/11/19 HOTランキング1位 ありがとうございます!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

異世界でネットショッピングをして商いをしました。

ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。 それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。 これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ) よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m hotランキング23位(18日11時時点) 本当にありがとうございます 誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

処理中です...