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闇
名前
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「ここでしよう」
扉を開けると
広場等の広い場所ではなく、
何も無い狭い場所。
そこに輪になって、話す
「ここは俺が見つけた場所だ。」
何もなく違和感のあるこの空間で
1は早速話をした
「確かに印をつける前、確かに実に教えた。そして印が出た。」
下腹部にあるサルビアの花の印は承認の上だった。
理由は後になってわかったが……
「俺は、碧泉 秀治(アイゼン シュウジ)」
1は名乗ると0が下を向く。
何でも屋だった
新聞には名字が同じ人が事故で亡くなったとか聞いたことがある。
もしかしたら……と思ったら言えなかった。
確かその話は……サークルメンバーから聞いたからだ。
そして0は、こいつらの前なら良いのではと思ったのか
「俺たちは名前で呼んでも良いのか?」
「いや、数字が安全だ。」
教官に悪用された時困りかねない。
しかも印がないときは特に
だから今の1は言える立場なんだろう。
1の名前を呼ぶのは構わないのか。
「ちなみに。名前は皆がもしわかってても明かさなくて良いよ。」
明かさなくても良い。
それはつまり
信頼している人に教えるべき……
いや、別に教えなくても良いのに……
何故、あいつが出てくる?
言うなと言われたはずなのに
「……はっ、とうとう俺も頭おかしくなったか」
「……どうしたんすか?」
「いや。急に変なこと浮かんでな。」
0の心配をする5は
これから先もきっと信用してくれるのだろうか。
5は根は優しいし、なんでこんな奴が手を汚したのか理解が未だにできない。
「そういえば……0にきって……本当は何したんすか?」
これは罪の事話してなかった。
「けど、5さんのも聞いていません」
と4が返してくれた。
4の言葉に5が反応をする
地面を思い切り殴る
「あんたは話すんじゃねぇ。俺は今0にきに聞いてるんすよ。」
「5……。お前は自分が犯した事で心痛めたか?」
「……0にき……?」
0は5の方を向く。
0はもう変わっている。罪の意識を少しずつ
「俺は……お前たちと一緒にいるべき人間じゃない。……」
「……君だもんね」
3は苦笑いし目を細め0に言った。
警察官である彼は知っていた。
何食わない顔していたあの顔。
狂気じみた……
「教官薬物強姦殺人事件の……実行犯」
周りはその言葉を聞いて驚く。集団なのにその指揮したのが0という事。名前は伏せられていたのは【まだ未成年者】だから。
すると、0は立ち上がって3に近付くとしゃがんで顔を合わせた。
すると、
「っ゛!!」
0が3の腹に殴りを入れた。
その展開にみんなが更に驚いた
「おいおい、そんな目で見んなよ。俺はあんたと違うんだよ」
『やめろ、0!お前は変わるんだろ?……痛めつければまた同じになる』
なんてリンドウなら言いそうだが。
違う
「俺は犯罪を認めたって良い。だがな……お前らは認めてるのか?認めてないだろ。」
「0くん……まさか……罪に反省してるの?」
…………
「俺は俺が好きでやったわけじゃない。5……俺はお前を信用している。……その目」
今の俺には何故か分かる。
今まで兄の為にやってきて
人のことを見ていなかった。
操作してた。
全て、男も女も皆、操り人形だった。
何故かここに来てから……いや、
【アイツ】と話したからなんとなくだがわかる。
仕方なくではなく、自分と同じ道を進んだ
誰かの為に手を汚した人の目が。
「4……お前はもう好きに生きて良い。」
「0さん……けど!」
4はその言葉に思わず反応を見せた。
「……」
その【けど】の言葉に目を細めた。
2は手が震えていた。
「じゃあ!ここを出る協力はするのかよ!」
「あぁ、する」
その意味が全然理解できないが、
そんな中理解出来たのかフフ……と軽く笑みを零した
「つまり、罪と向き合ったら……って事だな」
1が答える。
その言葉に0が頷いた。
まだ認めない、認めれない
0は認めるために薬に自ら染めることもやめた。
苦しみを覚えた。
すると、5はボロボロまたあの時みたいに涙を流した
「……先輩っ……先輩……!」
あの時を思い出したのか言葉を漏らす。
先輩の為に手を下した5は、罪が被るのが本当は怖かったのだろう
ヤクザの背中を持つ彼は、元々脆かった
「俺が……先輩のこと思って、掟破ってまで……仲間を殺したんす……!その時は怒りで……わからなくて……。」
5はきっと1人で泣いていたのではないかと思うと、俺と似ている。
俺も1人でよく泣いていた。
辛かったから泣いている。
悲しいから泣いている。
苦しいから泣いている。
「思い出させてごめんな。」
「良いっす……改めて……1からやり直すっす。だから死刑なったって……!」
「けどここは教育施設。ここを出たら警察では無さそうだが。」
3から0が離れると、1の隣に座っては考える。
1は笑って見せた
「やっぱり0って凄いね」
「凄くはない。」
つい言葉を交わしてしまい、
「あ、考えてたならごめんね。」
「良い。……それに1は」
「俺は、実の為にでもあるし、罪の為にというのもある。……俺には……足りないものがあったんだ。我慢をね」
我慢していたら、こんな事にはならなかった。
我慢という物があれば、手を染めなくて済んだと思うのに、
なんで我慢出来なかったんだろう。
「そうか……。」
1は
「俺は、祖父によく叩かれていて……我慢してた。……けど、祖母が優しく俺に饅頭とかくれた。」
そう言うのだが、結局は
「爆発しちゃって、盗んだんだ。1回で辞めればよかったのにお金と兄弟のためと思うと、やらなきゃ……そこから楽しい……我慢が出来なくなってたんだ」
「けど、暴力は……我慢しなくて良いと思うんす。」
5はフォローをするが、盗む事をフォローはしなかった。
「……そうだよね5。その時は我慢しちゃって、助けを呼ぶのが最適だったのに、祖母のこと思うと……怖かった」
家族思いの1はそうやって罪に染めてしまった。
そう、本当に辛いなら涙を流す。
きっと1も……でも彼は大人だ。
辛そうにしている。泣きそうな顔だった。
「1……」
「1、無理しないでっす」
5が言うと、0に抱きついて肩に顔を寄せた。
自分の肩を震わし、
「見ないで……」
と弱々しい声で言った。
2人は俺の前で泣いて見せた。
けど、俺は罪を思い出しても……泣いていない。
辛いはずなのに、心は自分を許さないはずなのに
なんで
「俺……なんで、泣かなかったんだろう」
「0にき……全部が全部泣くわけじゃないっすよ」
「そうなのか……?」
0はその許しの部分がまだ分からない。
段々わからなくなってくる。
許しの基準を
「きっと許してるっすよ」
0は下を向く。
でもこれで、亀裂が入ってしまった
2つに。
「俺は帰ったら……梢の墓に行きたい。怖くて行けなかった場所に」
現実を受け止めれられなかったあの時
今は、現実を受け止めて、しっかり目を合わせる。
幻聴に勝ちたい。幻覚に勝ちた……
『影、本当に2人を信用しているの?……俺はね違うと思うよ。影は……しっかり全て罪を認めていない』
俺が逃げている?
隠してるものも罪なのか?
『罪だよ。人に手を出したでしょ?……もうその時から罪だよ』
……なんだろう。
暗い、深い、重い
目の前の者。
梢が俺の目の前にしゃがんだ。
『認めるなら全て償えてからが』
-良かったかもね-
梢は俺の目を隠そうとする。
それと同時に……超能力にかかったかのように
目をつぶっては、そのまま床に倒れ込んだ
肩を借りてた1は驚き。隣にいた5も声をかける
「0にき!?」
「0!!」
2人の声が聞こえる前に眠りのようなものにかかった
扉を開けると
広場等の広い場所ではなく、
何も無い狭い場所。
そこに輪になって、話す
「ここは俺が見つけた場所だ。」
何もなく違和感のあるこの空間で
1は早速話をした
「確かに印をつける前、確かに実に教えた。そして印が出た。」
下腹部にあるサルビアの花の印は承認の上だった。
理由は後になってわかったが……
「俺は、碧泉 秀治(アイゼン シュウジ)」
1は名乗ると0が下を向く。
何でも屋だった
新聞には名字が同じ人が事故で亡くなったとか聞いたことがある。
もしかしたら……と思ったら言えなかった。
確かその話は……サークルメンバーから聞いたからだ。
そして0は、こいつらの前なら良いのではと思ったのか
「俺たちは名前で呼んでも良いのか?」
「いや、数字が安全だ。」
教官に悪用された時困りかねない。
しかも印がないときは特に
だから今の1は言える立場なんだろう。
1の名前を呼ぶのは構わないのか。
「ちなみに。名前は皆がもしわかってても明かさなくて良いよ。」
明かさなくても良い。
それはつまり
信頼している人に教えるべき……
いや、別に教えなくても良いのに……
何故、あいつが出てくる?
言うなと言われたはずなのに
「……はっ、とうとう俺も頭おかしくなったか」
「……どうしたんすか?」
「いや。急に変なこと浮かんでな。」
0の心配をする5は
これから先もきっと信用してくれるのだろうか。
5は根は優しいし、なんでこんな奴が手を汚したのか理解が未だにできない。
「そういえば……0にきって……本当は何したんすか?」
これは罪の事話してなかった。
「けど、5さんのも聞いていません」
と4が返してくれた。
4の言葉に5が反応をする
地面を思い切り殴る
「あんたは話すんじゃねぇ。俺は今0にきに聞いてるんすよ。」
「5……。お前は自分が犯した事で心痛めたか?」
「……0にき……?」
0は5の方を向く。
0はもう変わっている。罪の意識を少しずつ
「俺は……お前たちと一緒にいるべき人間じゃない。……」
「……君だもんね」
3は苦笑いし目を細め0に言った。
警察官である彼は知っていた。
何食わない顔していたあの顔。
狂気じみた……
「教官薬物強姦殺人事件の……実行犯」
周りはその言葉を聞いて驚く。集団なのにその指揮したのが0という事。名前は伏せられていたのは【まだ未成年者】だから。
すると、0は立ち上がって3に近付くとしゃがんで顔を合わせた。
すると、
「っ゛!!」
0が3の腹に殴りを入れた。
その展開にみんなが更に驚いた
「おいおい、そんな目で見んなよ。俺はあんたと違うんだよ」
『やめろ、0!お前は変わるんだろ?……痛めつければまた同じになる』
なんてリンドウなら言いそうだが。
違う
「俺は犯罪を認めたって良い。だがな……お前らは認めてるのか?認めてないだろ。」
「0くん……まさか……罪に反省してるの?」
…………
「俺は俺が好きでやったわけじゃない。5……俺はお前を信用している。……その目」
今の俺には何故か分かる。
今まで兄の為にやってきて
人のことを見ていなかった。
操作してた。
全て、男も女も皆、操り人形だった。
何故かここに来てから……いや、
【アイツ】と話したからなんとなくだがわかる。
仕方なくではなく、自分と同じ道を進んだ
誰かの為に手を汚した人の目が。
「4……お前はもう好きに生きて良い。」
「0さん……けど!」
4はその言葉に思わず反応を見せた。
「……」
その【けど】の言葉に目を細めた。
2は手が震えていた。
「じゃあ!ここを出る協力はするのかよ!」
「あぁ、する」
その意味が全然理解できないが、
そんな中理解出来たのかフフ……と軽く笑みを零した
「つまり、罪と向き合ったら……って事だな」
1が答える。
その言葉に0が頷いた。
まだ認めない、認めれない
0は認めるために薬に自ら染めることもやめた。
苦しみを覚えた。
すると、5はボロボロまたあの時みたいに涙を流した
「……先輩っ……先輩……!」
あの時を思い出したのか言葉を漏らす。
先輩の為に手を下した5は、罪が被るのが本当は怖かったのだろう
ヤクザの背中を持つ彼は、元々脆かった
「俺が……先輩のこと思って、掟破ってまで……仲間を殺したんす……!その時は怒りで……わからなくて……。」
5はきっと1人で泣いていたのではないかと思うと、俺と似ている。
俺も1人でよく泣いていた。
辛かったから泣いている。
悲しいから泣いている。
苦しいから泣いている。
「思い出させてごめんな。」
「良いっす……改めて……1からやり直すっす。だから死刑なったって……!」
「けどここは教育施設。ここを出たら警察では無さそうだが。」
3から0が離れると、1の隣に座っては考える。
1は笑って見せた
「やっぱり0って凄いね」
「凄くはない。」
つい言葉を交わしてしまい、
「あ、考えてたならごめんね。」
「良い。……それに1は」
「俺は、実の為にでもあるし、罪の為にというのもある。……俺には……足りないものがあったんだ。我慢をね」
我慢していたら、こんな事にはならなかった。
我慢という物があれば、手を染めなくて済んだと思うのに、
なんで我慢出来なかったんだろう。
「そうか……。」
1は
「俺は、祖父によく叩かれていて……我慢してた。……けど、祖母が優しく俺に饅頭とかくれた。」
そう言うのだが、結局は
「爆発しちゃって、盗んだんだ。1回で辞めればよかったのにお金と兄弟のためと思うと、やらなきゃ……そこから楽しい……我慢が出来なくなってたんだ」
「けど、暴力は……我慢しなくて良いと思うんす。」
5はフォローをするが、盗む事をフォローはしなかった。
「……そうだよね5。その時は我慢しちゃって、助けを呼ぶのが最適だったのに、祖母のこと思うと……怖かった」
家族思いの1はそうやって罪に染めてしまった。
そう、本当に辛いなら涙を流す。
きっと1も……でも彼は大人だ。
辛そうにしている。泣きそうな顔だった。
「1……」
「1、無理しないでっす」
5が言うと、0に抱きついて肩に顔を寄せた。
自分の肩を震わし、
「見ないで……」
と弱々しい声で言った。
2人は俺の前で泣いて見せた。
けど、俺は罪を思い出しても……泣いていない。
辛いはずなのに、心は自分を許さないはずなのに
なんで
「俺……なんで、泣かなかったんだろう」
「0にき……全部が全部泣くわけじゃないっすよ」
「そうなのか……?」
0はその許しの部分がまだ分からない。
段々わからなくなってくる。
許しの基準を
「きっと許してるっすよ」
0は下を向く。
でもこれで、亀裂が入ってしまった
2つに。
「俺は帰ったら……梢の墓に行きたい。怖くて行けなかった場所に」
現実を受け止めれられなかったあの時
今は、現実を受け止めて、しっかり目を合わせる。
幻聴に勝ちたい。幻覚に勝ちた……
『影、本当に2人を信用しているの?……俺はね違うと思うよ。影は……しっかり全て罪を認めていない』
俺が逃げている?
隠してるものも罪なのか?
『罪だよ。人に手を出したでしょ?……もうその時から罪だよ』
……なんだろう。
暗い、深い、重い
目の前の者。
梢が俺の目の前にしゃがんだ。
『認めるなら全て償えてからが』
-良かったかもね-
梢は俺の目を隠そうとする。
それと同時に……超能力にかかったかのように
目をつぶっては、そのまま床に倒れ込んだ
肩を借りてた1は驚き。隣にいた5も声をかける
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