415 / 418
最終章 スキルが美味しいって教わったよ⁉︎
411話 絆の修復
しおりを挟む
大会が終わり、セシリア女王により最終日まで残った者達は、部屋を用意され集められていた。
「簡単ではありますが、労いの席を用意しました。此度の試合での出会いも縁です。これを、面識と親睦を深める良い機会にして下さい」
早速、アシヤや勇者達は囲まれて、いろいろと話を聞かれている。
集まるのは参加者ばかりではなく、貴族や商会の者達も居て、雇用契約を持ち掛けている者達も多い。
アシヤはもちろんだが、レオンが人気が高かった。
やはり狼人な上に、両親が月の庭のクララと主様なことが理由だろう。
レオンは大人達のその対処に困り、アグリの背中へと避難している。
「アラヤ大公、風の大精霊様、此度のアシヤ殿の提案ですが、ラエテマ王国との仲介の件、どうかよろしくお願いします」
「ええ、お任せ下さい。ラエテマ王国とは同盟関係も良好ですから、渡航許可はすんなり受け入れていただけると思います。後は、一部の貴族の教育が必要でしょうが、ラエテマ国王ならば、我々がお願いすれば、その辺りも早めに対処して頂けるでしょう」
ラエテマ王国とすれば、遠方のパガヤ王国よりも、空中公国を敵に回したくは無いだろう。
やや、圧力っぽくあるが、世界中の人種が弊害無く自由に旅行できるならば、モーントガルテンは嫌な監視役でも良いと思うんだよね。
「ああ、話してるところ悪いんだが、ちょっと良いかな?」
「ちょっとクリス!相手は王族なのよ⁉︎」
「そ、そうだよ、いくら勇者でも不敬罪になるよ⁉︎」
アラヤ達の前に、勤勉の勇者、純潔の勇者、分別の勇者がやって来た。
「そこで止まれ」
セシリア女王の守護者たるバンドウが、クリスチャートの進路を塞いだ。
無論、参加者の武器の持ち込みは禁止されているので、バンドウ以外は丸腰だ。
クリスチャートも、バンドウが只者じゃない事は理解しているだろう。
唯一の武器持ちのバンドウに食ってかかる程、馬鹿じゃない筈だ。
「俺が話したいのは女王様じゃない。そこの魔王だ」
「そうか、なら良い。やれ」
「いや、良いのかよ⁉︎俺だって国賓だよ⁉︎」
思わずバンドウにツッコミを入れてしまった。こいつ、女王以外は全く気にしていないな?
「…まぁいいけど。それで、何の話?」
「なぁ、もう一度でいいから、俺と勝負してくれないか?」
この脳筋の頭には戦いしかないのか?
「俺が、全力で戦う訳にはいかないのを分かった上で言ってる?それも、今回の試合みたく、魔法禁止のハンデ有りでの戦いかな?」
「いや、出来れば全力が良い」
何の迷いなく言い切るクリスチャートに、土の大精霊が大笑いした。
『此奴は面白い‼︎是非とも見てみたいぞ!一瞬で終わるだろうがな?』
ゲーブは勇者達には見えていないので、いくら賛同していようが関係ない。
「ダメだね。今の俺の全力で戦える場所が無いし、今の君じゃ力不足だよ。どうせやるなら、俺も楽しみたい。だから、まだまだレベルを上げてからにしてくれ」
「むぅ、しかし修行をするにも、お前の身内やアシヤにも断られた。だから、大量の経験値を得る相手が居ない」
まぁ、みんな暇じゃないからね。
ただ、クリスチャートが焦る気持ちも分かる。
勇者達は今までなら大精霊達から加護を受けて長寿となっていたらしいけど、現在もヨハネス以外は誰も精霊から加護を受けていないから老化する。
彼なりに、年齢的に今がピークだと感じているのだろう。
「それなら、良い修行場所を教えるよ。陛下、白銀家のツァンナに、彼を紹介して頂けませんか?」
「…なるほど。分かりました、話を通しておきましょう」
アラヤの意図を理解したセシリアは、人を呼び指示を出している。
アラヤが考えた修行場所とは、ツァンナが管理する【蒼月神フレイの祠】、別名勇者の資質を知る祠だ。
フレイ様ならば、嬉々として修行をつけるだろう。
ある意味、彼はヤバい相手に育つかもしれない。
「クリスチャートの話は分かったけど、2人も話しがあるの?」
クリスチャートは、亜人の執事に白銀家の場所を説明すると呼ばれて行ったが、2人の勇者が帰ろうとしない。
「は、初めましてで良いのかな?」
「うん、大丈夫だよ」
「私は、例の記憶喪失事件で、君との記憶を失ったと聞いた。だけど、ベルフェル司教やヨハネスから、記憶喪失になる前は、私は君と友達だったと聞いたんだ」
「…うん、そうだね。少なからず、一緒にお菓子を食べたり、強敵と戦った仲だったよ」
「そこで、どうだろう?良ければ、また私と友達になってもらえないだろうか?」
少し恥ずかしそうに、ウィリアムは頭を下げて手を差し出した。
側から見れば、女子に告白しているかの様だ。
「うん、もちろんだよ。ウィル」
アラヤも彼の手を取り握手を交わす。こうやって絆を修復するのも、嬉しいものだね。
「ね、ねぇ?それなら、彼をモーントガルテンに招待したらどう?」
待ってましたと言わんばかりに、一緒になって喜ぶフローラが言い寄ってきた。
「それは構わないけど、…何で君が言うのさ?」
「それは、私も友達として同伴したいからじゃ、…ダメかしら?」
「ウィルの同伴ならサラだろう?それに、君はクリスチャートのお目付役だ。離れちゃダメだろ?」
「えぇーっ、もう解放されたいよぉ~っ」
彼女も脳筋に苦労しているのは分かっているが、2人は以前、帰れと言うのにモーントガルテンに長期滞在したからお断りなのだ。
「サラも良いのかい?」
「ああ、明日にでも迎えに行こうか。新婚旅行にすれば良いよ?」
「ありがとう。彼女もきっと喜ぶよ」
だいぶ前に2人が結婚した事は知ったのだが、ウィリアムが多忙で、2人での旅行はしていないと思っていたのだ。
1人は上機嫌、1人はドボドボと自席へ帰って行った。
入れ替わるようにして、今度はアシヤが来て挨拶をした。
エアリエルが少し、申し訳なさそうな表情を見せる。
「お久しぶりです、エアリエル様、ゲーブ様、セシリア陛下」
『うむ、久しいな。此度の戦い、無駄が無く見事だったぞ』
内情を知らないゲーブは、アシヤの肩をバシバシと叩いて讃えている。
「アラヤ大公、彼の此度の成果に、大会とは別にモーントガルテンからも褒美を与えたらどうでしょう?」
試合中に内情を聞いたセシリアは、アシヤの帰国禁止令を少しでも軽くしたいと考えたのだろう。
「陛下、それには及びません。私は今、自由を楽しんでいますので。ただ、プライベートをもう少し楽しみたいですけどね?」
アシヤは笑顔でそう言い切った。まぁ、彼が活き活きしているのは毎日見てるから、それは本心だと思う。
「じゃあ、こうしよう。今後、アシヤチャンネルの視聴は8時までにする。あと、モーントガルテンの品々の使用を許可する」
「それは助かる。オリジナル葡萄酒もだけど、GOGO1等のカレーを作ったんだろ?ずっと買いたくて、堪らなかったんだよ」
アシヤは本気で喜んでいる。
やっぱり、俺の分身体なだけあって、食事に関する楽しみだけは我慢し辛いよね。
2人の間にあったわだかまりも今は感じられない。
エアリエルもそれが分かり、釣られて笑顔になっていた。
アシヤとの絆も、無事に修復したと言えるだろう。
「大公様、僕からもお願い良いですか?」
いつのまにか、アグリ、ソルテ、レオンも来ていて、アラヤの足にレオンがしがみつく。
そのレオンの上目遣いに、アラヤはデレデレしてしまう。
「お願いって何だい?レオンも頑張ったから、できるお願いなら叶えてあげるよ?」
「じ、じゃあ、僕もアシヤおじちゃんと冒険がしたい!」
「えぇっ⁉︎」
これにはアラヤとアシヤ、2人共に驚き固まる。
「ちょ、ちょ、ちょっと、待ってね?その話は主様とクララの許可もいるからさ?」
「そ、そうだぞ、レオン。お前はまだ11歳だし、言語の勉強が残ってるだろう?」
「アシヤおじちゃんだって、帝国語はまだ下手なのに旅はできているよ?」
「ぐっ⁉︎お、俺の言葉はちゃんと伝わってるぞ⁉︎」
言語理解の技能が無くなったアシヤは、勉強で多国語を習得しているが、癖があると家族からも言われていた。
『ウフフ、そのお願いは無視できないわね。アラヤ、この話は一度持ち帰るしかないのではないかしら?』
『いいじゃないか。儂は亜人達にも昔から、可愛い子には旅をさせるものだと教えていたぞ?』
大精霊達は賛成派の様だ。
アラヤとアシヤは目が合うと、この後に反対するであろう家族達(仲間達)に説明しなければならないことに、ハァ~と不安のため息を吐くのだった。
「簡単ではありますが、労いの席を用意しました。此度の試合での出会いも縁です。これを、面識と親睦を深める良い機会にして下さい」
早速、アシヤや勇者達は囲まれて、いろいろと話を聞かれている。
集まるのは参加者ばかりではなく、貴族や商会の者達も居て、雇用契約を持ち掛けている者達も多い。
アシヤはもちろんだが、レオンが人気が高かった。
やはり狼人な上に、両親が月の庭のクララと主様なことが理由だろう。
レオンは大人達のその対処に困り、アグリの背中へと避難している。
「アラヤ大公、風の大精霊様、此度のアシヤ殿の提案ですが、ラエテマ王国との仲介の件、どうかよろしくお願いします」
「ええ、お任せ下さい。ラエテマ王国とは同盟関係も良好ですから、渡航許可はすんなり受け入れていただけると思います。後は、一部の貴族の教育が必要でしょうが、ラエテマ国王ならば、我々がお願いすれば、その辺りも早めに対処して頂けるでしょう」
ラエテマ王国とすれば、遠方のパガヤ王国よりも、空中公国を敵に回したくは無いだろう。
やや、圧力っぽくあるが、世界中の人種が弊害無く自由に旅行できるならば、モーントガルテンは嫌な監視役でも良いと思うんだよね。
「ああ、話してるところ悪いんだが、ちょっと良いかな?」
「ちょっとクリス!相手は王族なのよ⁉︎」
「そ、そうだよ、いくら勇者でも不敬罪になるよ⁉︎」
アラヤ達の前に、勤勉の勇者、純潔の勇者、分別の勇者がやって来た。
「そこで止まれ」
セシリア女王の守護者たるバンドウが、クリスチャートの進路を塞いだ。
無論、参加者の武器の持ち込みは禁止されているので、バンドウ以外は丸腰だ。
クリスチャートも、バンドウが只者じゃない事は理解しているだろう。
唯一の武器持ちのバンドウに食ってかかる程、馬鹿じゃない筈だ。
「俺が話したいのは女王様じゃない。そこの魔王だ」
「そうか、なら良い。やれ」
「いや、良いのかよ⁉︎俺だって国賓だよ⁉︎」
思わずバンドウにツッコミを入れてしまった。こいつ、女王以外は全く気にしていないな?
「…まぁいいけど。それで、何の話?」
「なぁ、もう一度でいいから、俺と勝負してくれないか?」
この脳筋の頭には戦いしかないのか?
「俺が、全力で戦う訳にはいかないのを分かった上で言ってる?それも、今回の試合みたく、魔法禁止のハンデ有りでの戦いかな?」
「いや、出来れば全力が良い」
何の迷いなく言い切るクリスチャートに、土の大精霊が大笑いした。
『此奴は面白い‼︎是非とも見てみたいぞ!一瞬で終わるだろうがな?』
ゲーブは勇者達には見えていないので、いくら賛同していようが関係ない。
「ダメだね。今の俺の全力で戦える場所が無いし、今の君じゃ力不足だよ。どうせやるなら、俺も楽しみたい。だから、まだまだレベルを上げてからにしてくれ」
「むぅ、しかし修行をするにも、お前の身内やアシヤにも断られた。だから、大量の経験値を得る相手が居ない」
まぁ、みんな暇じゃないからね。
ただ、クリスチャートが焦る気持ちも分かる。
勇者達は今までなら大精霊達から加護を受けて長寿となっていたらしいけど、現在もヨハネス以外は誰も精霊から加護を受けていないから老化する。
彼なりに、年齢的に今がピークだと感じているのだろう。
「それなら、良い修行場所を教えるよ。陛下、白銀家のツァンナに、彼を紹介して頂けませんか?」
「…なるほど。分かりました、話を通しておきましょう」
アラヤの意図を理解したセシリアは、人を呼び指示を出している。
アラヤが考えた修行場所とは、ツァンナが管理する【蒼月神フレイの祠】、別名勇者の資質を知る祠だ。
フレイ様ならば、嬉々として修行をつけるだろう。
ある意味、彼はヤバい相手に育つかもしれない。
「クリスチャートの話は分かったけど、2人も話しがあるの?」
クリスチャートは、亜人の執事に白銀家の場所を説明すると呼ばれて行ったが、2人の勇者が帰ろうとしない。
「は、初めましてで良いのかな?」
「うん、大丈夫だよ」
「私は、例の記憶喪失事件で、君との記憶を失ったと聞いた。だけど、ベルフェル司教やヨハネスから、記憶喪失になる前は、私は君と友達だったと聞いたんだ」
「…うん、そうだね。少なからず、一緒にお菓子を食べたり、強敵と戦った仲だったよ」
「そこで、どうだろう?良ければ、また私と友達になってもらえないだろうか?」
少し恥ずかしそうに、ウィリアムは頭を下げて手を差し出した。
側から見れば、女子に告白しているかの様だ。
「うん、もちろんだよ。ウィル」
アラヤも彼の手を取り握手を交わす。こうやって絆を修復するのも、嬉しいものだね。
「ね、ねぇ?それなら、彼をモーントガルテンに招待したらどう?」
待ってましたと言わんばかりに、一緒になって喜ぶフローラが言い寄ってきた。
「それは構わないけど、…何で君が言うのさ?」
「それは、私も友達として同伴したいからじゃ、…ダメかしら?」
「ウィルの同伴ならサラだろう?それに、君はクリスチャートのお目付役だ。離れちゃダメだろ?」
「えぇーっ、もう解放されたいよぉ~っ」
彼女も脳筋に苦労しているのは分かっているが、2人は以前、帰れと言うのにモーントガルテンに長期滞在したからお断りなのだ。
「サラも良いのかい?」
「ああ、明日にでも迎えに行こうか。新婚旅行にすれば良いよ?」
「ありがとう。彼女もきっと喜ぶよ」
だいぶ前に2人が結婚した事は知ったのだが、ウィリアムが多忙で、2人での旅行はしていないと思っていたのだ。
1人は上機嫌、1人はドボドボと自席へ帰って行った。
入れ替わるようにして、今度はアシヤが来て挨拶をした。
エアリエルが少し、申し訳なさそうな表情を見せる。
「お久しぶりです、エアリエル様、ゲーブ様、セシリア陛下」
『うむ、久しいな。此度の戦い、無駄が無く見事だったぞ』
内情を知らないゲーブは、アシヤの肩をバシバシと叩いて讃えている。
「アラヤ大公、彼の此度の成果に、大会とは別にモーントガルテンからも褒美を与えたらどうでしょう?」
試合中に内情を聞いたセシリアは、アシヤの帰国禁止令を少しでも軽くしたいと考えたのだろう。
「陛下、それには及びません。私は今、自由を楽しんでいますので。ただ、プライベートをもう少し楽しみたいですけどね?」
アシヤは笑顔でそう言い切った。まぁ、彼が活き活きしているのは毎日見てるから、それは本心だと思う。
「じゃあ、こうしよう。今後、アシヤチャンネルの視聴は8時までにする。あと、モーントガルテンの品々の使用を許可する」
「それは助かる。オリジナル葡萄酒もだけど、GOGO1等のカレーを作ったんだろ?ずっと買いたくて、堪らなかったんだよ」
アシヤは本気で喜んでいる。
やっぱり、俺の分身体なだけあって、食事に関する楽しみだけは我慢し辛いよね。
2人の間にあったわだかまりも今は感じられない。
エアリエルもそれが分かり、釣られて笑顔になっていた。
アシヤとの絆も、無事に修復したと言えるだろう。
「大公様、僕からもお願い良いですか?」
いつのまにか、アグリ、ソルテ、レオンも来ていて、アラヤの足にレオンがしがみつく。
そのレオンの上目遣いに、アラヤはデレデレしてしまう。
「お願いって何だい?レオンも頑張ったから、できるお願いなら叶えてあげるよ?」
「じ、じゃあ、僕もアシヤおじちゃんと冒険がしたい!」
「えぇっ⁉︎」
これにはアラヤとアシヤ、2人共に驚き固まる。
「ちょ、ちょ、ちょっと、待ってね?その話は主様とクララの許可もいるからさ?」
「そ、そうだぞ、レオン。お前はまだ11歳だし、言語の勉強が残ってるだろう?」
「アシヤおじちゃんだって、帝国語はまだ下手なのに旅はできているよ?」
「ぐっ⁉︎お、俺の言葉はちゃんと伝わってるぞ⁉︎」
言語理解の技能が無くなったアシヤは、勉強で多国語を習得しているが、癖があると家族からも言われていた。
『ウフフ、そのお願いは無視できないわね。アラヤ、この話は一度持ち帰るしかないのではないかしら?』
『いいじゃないか。儂は亜人達にも昔から、可愛い子には旅をさせるものだと教えていたぞ?』
大精霊達は賛成派の様だ。
アラヤとアシヤは目が合うと、この後に反対するであろう家族達(仲間達)に説明しなければならないことに、ハァ~と不安のため息を吐くのだった。
0
お気に入りに追加
2,709
あなたにおすすめの小説
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる