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第25章 喰う、それは生きる為ですよ⁉︎
364話 レイド戦
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神殿入り口を制圧したニイヤ達は、地下へと続く階段前に再び集結していた。
「ん?階層全体にグラビティが掛かったな。みんな、ヘイスト等のバフはこまめに掛けておけよ?」
「この下にはかなりの反応がある。当然、待ち構えているだろうな」
「どの道、もう殲滅作戦なんでしょう?いっそのこと、アッシドミストを地下に流し続ける?」
「直ぐに死ねないし…阿鼻叫喚が酷くて地獄絵図になるんじゃない?」
「騒ぎが大きくなると、逃げられる可能性もあるよ?」
「出来れば生け捕りが良いと思うよ?俺達は殺戮部隊じゃないんだからさ」
「あの、五体満足の必要性はありますか?」
「スピードと安全性に影響が出ないならで構わないよ」
「それなら【生への怠惰】が良いんじゃない?麻痺の神経毒と虚脱感で多くの行動不能が狙えるわ」
「じゃあそれで」
「「「了解」」」
淡々と進む冷酷な作戦内容に、まだまだ新参者なサハドは引いていた。
「あ、ある意味、我々魔物より恐ろしいのではないか?」
「それは違いますよ?ニイヤ様達は至って慈悲深いです。ただ殲滅することが目的なら、神殿ごと潰していますから」
妻の基準もどうかと思うが、敵に回すと恐ろしいという事は、実際に見た事で彼の中では揺るぎないものとなった。
「…な、何だ…?」
地下1階に【生への怠惰】が充満するのをしばらく待って、耐性持ちじゃない者は魔力粘糸マスクを装着してから突入する。
『右、残数手前に4。奥に3、俺達が行く』
『左にも手前に3。奥に5だ。こっちは任せて』
『なら、俺達は正面の階段入り口を確保する』
念話によりそれぞれが素早く分隊して進む。
残っているのは耐性を持つ者や、サクションで対応している者達で、侵入して来たニイヤ達に気付き戦闘が始まった。
相手も動きが速い。ヘイストを掛けているようだ。
「…!」
アスピダ達には見覚えのある団員も当然居るわけで、役職から相手の得意とする能力を逆手に取る。
【目】や【耳・口】は真っ先にダークブラインド等の妨害系の魔法で混乱させ、【盾】や【斥候】には精神魔法と背後からの攻撃をする。
どうやら、大罪教団の配下候補者以外に、美徳教団の配下候補者も居る様で、その役職は分からないがニイヤ達には大した差は無いようだ。
『フロア鎮圧完了。戦闘不能になった敵兵は、【生命の檻】に捕虜として収納してくれ』
初手で麻痺させた者も含め、計32名の捕虜ができた。うん、対象を意識を失わせたら収納できるって、この技能怖いけど便利だな。
『先程まで、真下の地下2階層で戦闘音が聞こえていた。おそらく先に侵入している筈のベルフェル司教と無属性精霊だろう』
『どうする?合流するの?』
カオリの問いに、ニイヤは難色を示す。
『本体が認めたとはいえ、一度は敵だったからなぁ』
『それを言ったら、バンドウもでしょう?誓いの呪いも掛けているらしいし、仲間意識しなければ問題無いんじゃない?』
確かにバンドウは、ゴーレムの体で逆らえない様になっている。
だが、ベルフェル司教の場合は分身体を作れると聞いた。誓いの効果は低いのではないだろうか?
『そうだな、とりあえず合流はする。但し敵対はしないけど、必要以上に馴れ合わないようにしよう』
『ええ、そうしましょう』
ニイヤ達が用心しながら下に降りると、地下2階層の初めの部屋は修練場だった。
修練場といっても、教団内で行う修練は主に光魔法なのだろう。置かれている道具は神聖的な祈りの際に使う物等ばかりだ。
この修練場には5人の団員が待ち構えていた。
「上階からの侵入者発見!直ちに排除する!」
どうやらそれなりに戦闘経験がある団員らしく、一定の間隔を開けた状態で逃げ場を奪うつもりらしく広範囲魔法を同時に詠唱してきた。
だが、魔導反転が使えるカオリが居る時点で勝負にはならない。
「ぐわぁぁぁっ⁉︎」
逆流した魔法に返り討ちにあった5人は、損傷が酷くて流石に助からなかった。
遺体は亜空間収納に一応収納する。神殿に放置していくわけにもいかないからね。それに、やはり埋葬はすべきだと思う。
「よし、この部屋はクリアだね」
そこに、奥からフードを被った1人の団員が現れた。
『なるほどな、これは人間には相手にならないな』
「「「‼︎」」」
言語の違いで、今までの団員とは違い人間ではないと分かる。
考えられるのは、無の大精霊ケイオス、上位の悪魔、知能の高い魔物だが、人数が集中している今の状態はマズイ。
「散開しろ!」
ニイヤの合図に合わせて、始めの3部隊へ素早く分かれて離れて、団員を包囲するように移動する。
『うーん、香ばしい匂いがするじゃねぇか。人間を焼いたんだろ?小腹が空いていたからその肉は置いてて良かったんだぜ?』
団員はそのフードが外し素顔を見せる。
「竜人⁉︎」
いや、三つ目の竜人なんて見た事も聞いたことも無い。
『ハズレ~』
戯けた態度を見せた後、主様を指差して舌を出す。
『テメェみたいなもどきと一緒にされたくないなぁ~?』
そんな安い挑発には乗らない。そもそも、本当に竜人じゃないからね。
『俺が行く』
丁度、背後の死角に移動したアグリ(積極的なアラヤ)が、先制攻撃を仕掛けた。
瞬歩による接近に、竜人は反応してみせた。振り返ると同時に、アグリの多段斬りを躱して距離を取る。
『ハハッ、不意打…』
間髪入れずに、背後から主様が蹴りで追撃すると、防ぎつつも体勢を崩して後退した。
『ちょっ、待て…⁉︎』
そこへカオリのサンダーランスの3連発が放たれた。流石の竜鱗も、電撃は通るみたいだ。
『がぁぁぁぁぁぁぁぁっ‼︎』
その後も構わず繋がれる攻撃に、竜人は口から紫のブレスを吐いて遠ざけた。
そのブレスにより出た液体は、鑑定では複数の毒が表示された。
『ウゼェェッ‼︎テメェらいい加減にしやがれ‼︎』
団員服は焼け、服の下に収まっていた翼が現れる。
『俺様は、闇の眷属竜エレボス様だ‼︎貴様ら如き…』
「畳み掛ける!」
またもや話を聞かずに始まった攻撃に、エレボスは完全にキレた。
グウォォォォォォッ‼︎‼︎
その体型が見る見る変化していく。頭は3つに割れ、そのまま3つの単眼の竜頭になり首が伸びていく。
体は肥大し過ぎて、その体重にもはや翼は意味を成さなくなった。
「これは…冥竜⁉︎」
その完全体となったエレボスの姿に、サハドがそう呟いた。
「知っているのかサハド?」
「…はい、ゴーモラにも居る竜族の一種なんですが、地中に穴を掘り暮らしている為に余り姿を見せない竜なんです。ただ、同族食いで有名で、数は少ない上にここまで大きい奴は見た事が無いです!」
容姿が怪獣が暴れる映画に出てきそうな竜だが、ナーガラージャを知っているだけに思った程に姿に驚くことは無いな。
『俺様は名はエレボス!貴様ら全員を喰らってやる‼︎』
立ち上げた頭は、高さ6m程ある部屋の天井スレスレまである。
その高さから鞭のように大口を開けた頭が振り払われた。
アスピダと主様が咄嗟に前に出て盾役になるが、勢いは止めれず壁に飛ばされた。
カオリが素早く衝撃吸収のバブルショットを放ち、なんとか低ダメージで済んだ。
「クララ!」
主様に目を取られて油断していたクララに、他の頭が突進する。
ガチン‼︎
その首にアグリのビルドアップした突きが入り、噛みつきは空振りで歯を鳴らした。
「油断するな!」
「すみません!」
即座に次の攻撃を躱し、カオリの下に急ぐ。クララは銀狼に姿を変え、彼女を背に乗せた。
「私達は胴体を叩くわよ!」
「ハイッ!」
「ノア、君はアフティとサハドのサポートだ!」
ノア(消極的なアラヤ)は、この戦いについて来れていない2人のサポートを任されたのだと理解した。
「…了解」
ニイヤの意図を理解したノアは、その魔力粘糸を伸ばしながら2人に駆け寄る。
「サハドとアフティ、サハドはもちろんだけど、アフティにも影に潜れる従魔が居たよね?サハドと、その従魔を使役してやってもらいたい事がある」
「「何なりと!」」
ノアは2本の太い粘糸を2人へと手渡し、詳細を説明する。
「…魔力粘糸は僕が送り続けるから、完成したら引いてくれる?」
「なるほど、了解しました!」
魔力粘糸を掴んだサハドと影狼は、暴れるエレボスの影へと沈んだ。
残るアフティは、他の従魔で無防備となるノアの護衛だ。
「ハハッ、良いね!まるでゲームのレイド戦じゃないか!」
相手はエンリルと同格の眷属竜。
その攻撃は素早く、3つの頭は神殿の石壁を難なく嚙り飲み込む。
吐くブレスも強力で、紫の毒・水色の酸・飴色の接着と、回避先を間違うと厄介だ。
それでも各自が互いを邪魔せず、息のあった様に活き活きとして戦う。
相手であるエレボスを除き、ニイヤ達はその難易度をとても楽しんでいたのだった。
「ん?階層全体にグラビティが掛かったな。みんな、ヘイスト等のバフはこまめに掛けておけよ?」
「この下にはかなりの反応がある。当然、待ち構えているだろうな」
「どの道、もう殲滅作戦なんでしょう?いっそのこと、アッシドミストを地下に流し続ける?」
「直ぐに死ねないし…阿鼻叫喚が酷くて地獄絵図になるんじゃない?」
「騒ぎが大きくなると、逃げられる可能性もあるよ?」
「出来れば生け捕りが良いと思うよ?俺達は殺戮部隊じゃないんだからさ」
「あの、五体満足の必要性はありますか?」
「スピードと安全性に影響が出ないならで構わないよ」
「それなら【生への怠惰】が良いんじゃない?麻痺の神経毒と虚脱感で多くの行動不能が狙えるわ」
「じゃあそれで」
「「「了解」」」
淡々と進む冷酷な作戦内容に、まだまだ新参者なサハドは引いていた。
「あ、ある意味、我々魔物より恐ろしいのではないか?」
「それは違いますよ?ニイヤ様達は至って慈悲深いです。ただ殲滅することが目的なら、神殿ごと潰していますから」
妻の基準もどうかと思うが、敵に回すと恐ろしいという事は、実際に見た事で彼の中では揺るぎないものとなった。
「…な、何だ…?」
地下1階に【生への怠惰】が充満するのをしばらく待って、耐性持ちじゃない者は魔力粘糸マスクを装着してから突入する。
『右、残数手前に4。奥に3、俺達が行く』
『左にも手前に3。奥に5だ。こっちは任せて』
『なら、俺達は正面の階段入り口を確保する』
念話によりそれぞれが素早く分隊して進む。
残っているのは耐性を持つ者や、サクションで対応している者達で、侵入して来たニイヤ達に気付き戦闘が始まった。
相手も動きが速い。ヘイストを掛けているようだ。
「…!」
アスピダ達には見覚えのある団員も当然居るわけで、役職から相手の得意とする能力を逆手に取る。
【目】や【耳・口】は真っ先にダークブラインド等の妨害系の魔法で混乱させ、【盾】や【斥候】には精神魔法と背後からの攻撃をする。
どうやら、大罪教団の配下候補者以外に、美徳教団の配下候補者も居る様で、その役職は分からないがニイヤ達には大した差は無いようだ。
『フロア鎮圧完了。戦闘不能になった敵兵は、【生命の檻】に捕虜として収納してくれ』
初手で麻痺させた者も含め、計32名の捕虜ができた。うん、対象を意識を失わせたら収納できるって、この技能怖いけど便利だな。
『先程まで、真下の地下2階層で戦闘音が聞こえていた。おそらく先に侵入している筈のベルフェル司教と無属性精霊だろう』
『どうする?合流するの?』
カオリの問いに、ニイヤは難色を示す。
『本体が認めたとはいえ、一度は敵だったからなぁ』
『それを言ったら、バンドウもでしょう?誓いの呪いも掛けているらしいし、仲間意識しなければ問題無いんじゃない?』
確かにバンドウは、ゴーレムの体で逆らえない様になっている。
だが、ベルフェル司教の場合は分身体を作れると聞いた。誓いの効果は低いのではないだろうか?
『そうだな、とりあえず合流はする。但し敵対はしないけど、必要以上に馴れ合わないようにしよう』
『ええ、そうしましょう』
ニイヤ達が用心しながら下に降りると、地下2階層の初めの部屋は修練場だった。
修練場といっても、教団内で行う修練は主に光魔法なのだろう。置かれている道具は神聖的な祈りの際に使う物等ばかりだ。
この修練場には5人の団員が待ち構えていた。
「上階からの侵入者発見!直ちに排除する!」
どうやらそれなりに戦闘経験がある団員らしく、一定の間隔を開けた状態で逃げ場を奪うつもりらしく広範囲魔法を同時に詠唱してきた。
だが、魔導反転が使えるカオリが居る時点で勝負にはならない。
「ぐわぁぁぁっ⁉︎」
逆流した魔法に返り討ちにあった5人は、損傷が酷くて流石に助からなかった。
遺体は亜空間収納に一応収納する。神殿に放置していくわけにもいかないからね。それに、やはり埋葬はすべきだと思う。
「よし、この部屋はクリアだね」
そこに、奥からフードを被った1人の団員が現れた。
『なるほどな、これは人間には相手にならないな』
「「「‼︎」」」
言語の違いで、今までの団員とは違い人間ではないと分かる。
考えられるのは、無の大精霊ケイオス、上位の悪魔、知能の高い魔物だが、人数が集中している今の状態はマズイ。
「散開しろ!」
ニイヤの合図に合わせて、始めの3部隊へ素早く分かれて離れて、団員を包囲するように移動する。
『うーん、香ばしい匂いがするじゃねぇか。人間を焼いたんだろ?小腹が空いていたからその肉は置いてて良かったんだぜ?』
団員はそのフードが外し素顔を見せる。
「竜人⁉︎」
いや、三つ目の竜人なんて見た事も聞いたことも無い。
『ハズレ~』
戯けた態度を見せた後、主様を指差して舌を出す。
『テメェみたいなもどきと一緒にされたくないなぁ~?』
そんな安い挑発には乗らない。そもそも、本当に竜人じゃないからね。
『俺が行く』
丁度、背後の死角に移動したアグリ(積極的なアラヤ)が、先制攻撃を仕掛けた。
瞬歩による接近に、竜人は反応してみせた。振り返ると同時に、アグリの多段斬りを躱して距離を取る。
『ハハッ、不意打…』
間髪入れずに、背後から主様が蹴りで追撃すると、防ぎつつも体勢を崩して後退した。
『ちょっ、待て…⁉︎』
そこへカオリのサンダーランスの3連発が放たれた。流石の竜鱗も、電撃は通るみたいだ。
『がぁぁぁぁぁぁぁぁっ‼︎』
その後も構わず繋がれる攻撃に、竜人は口から紫のブレスを吐いて遠ざけた。
そのブレスにより出た液体は、鑑定では複数の毒が表示された。
『ウゼェェッ‼︎テメェらいい加減にしやがれ‼︎』
団員服は焼け、服の下に収まっていた翼が現れる。
『俺様は、闇の眷属竜エレボス様だ‼︎貴様ら如き…』
「畳み掛ける!」
またもや話を聞かずに始まった攻撃に、エレボスは完全にキレた。
グウォォォォォォッ‼︎‼︎
その体型が見る見る変化していく。頭は3つに割れ、そのまま3つの単眼の竜頭になり首が伸びていく。
体は肥大し過ぎて、その体重にもはや翼は意味を成さなくなった。
「これは…冥竜⁉︎」
その完全体となったエレボスの姿に、サハドがそう呟いた。
「知っているのかサハド?」
「…はい、ゴーモラにも居る竜族の一種なんですが、地中に穴を掘り暮らしている為に余り姿を見せない竜なんです。ただ、同族食いで有名で、数は少ない上にここまで大きい奴は見た事が無いです!」
容姿が怪獣が暴れる映画に出てきそうな竜だが、ナーガラージャを知っているだけに思った程に姿に驚くことは無いな。
『俺様は名はエレボス!貴様ら全員を喰らってやる‼︎』
立ち上げた頭は、高さ6m程ある部屋の天井スレスレまである。
その高さから鞭のように大口を開けた頭が振り払われた。
アスピダと主様が咄嗟に前に出て盾役になるが、勢いは止めれず壁に飛ばされた。
カオリが素早く衝撃吸収のバブルショットを放ち、なんとか低ダメージで済んだ。
「クララ!」
主様に目を取られて油断していたクララに、他の頭が突進する。
ガチン‼︎
その首にアグリのビルドアップした突きが入り、噛みつきは空振りで歯を鳴らした。
「油断するな!」
「すみません!」
即座に次の攻撃を躱し、カオリの下に急ぐ。クララは銀狼に姿を変え、彼女を背に乗せた。
「私達は胴体を叩くわよ!」
「ハイッ!」
「ノア、君はアフティとサハドのサポートだ!」
ノア(消極的なアラヤ)は、この戦いについて来れていない2人のサポートを任されたのだと理解した。
「…了解」
ニイヤの意図を理解したノアは、その魔力粘糸を伸ばしながら2人に駆け寄る。
「サハドとアフティ、サハドはもちろんだけど、アフティにも影に潜れる従魔が居たよね?サハドと、その従魔を使役してやってもらいたい事がある」
「「何なりと!」」
ノアは2本の太い粘糸を2人へと手渡し、詳細を説明する。
「…魔力粘糸は僕が送り続けるから、完成したら引いてくれる?」
「なるほど、了解しました!」
魔力粘糸を掴んだサハドと影狼は、暴れるエレボスの影へと沈んだ。
残るアフティは、他の従魔で無防備となるノアの護衛だ。
「ハハッ、良いね!まるでゲームのレイド戦じゃないか!」
相手はエンリルと同格の眷属竜。
その攻撃は素早く、3つの頭は神殿の石壁を難なく嚙り飲み込む。
吐くブレスも強力で、紫の毒・水色の酸・飴色の接着と、回避先を間違うと厄介だ。
それでも各自が互いを邪魔せず、息のあった様に活き活きとして戦う。
相手であるエレボスを除き、ニイヤ達はその難易度をとても楽しんでいたのだった。
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