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第25章 喰う、それは生きる為ですよ⁉︎
359話 世話の焼ける奴
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それは異様な光景だった。
迫り来る反乱分子達は、自分を護る忠義の勇者コーリー=スナイプスの結界に似た特殊技能の壁を、破壊しようと何度も何度も攻撃していた。
私はただ、小汚いベッドに身を隠しながら怯えていただけだった。
反乱分子を指揮する節制の勇者タカノブ=ブリアトーレが、不気味な魔道具を取り出して笑みを浮かべた。
完璧なまでに防ぐスナイプスの守りを破る手を見つけたのかもしれない。
ああ私はもう終わりなのだと、頭を抱えようとした時、視界の端で反乱分子の男が倒れるのが見えた。
それは本当に異様な光景だった。
度重なる魔法の魔素に呼び寄せられていた各属性の微精霊達が、次々と人間を襲い噛み付いたのだ。
「これは⁉︎何が起きている⁉︎」
精霊視認を持たないスナイプスには、敵が突然バタバタと倒れているように見えているだろう。
だが、精霊を視る事ができるパオロには、見えない事よりも更に異様に見えていた。
(契約しない限り、触れることすらできない筈の精霊達が人間を襲っているだと⁉︎)
精霊達は無差別に襲い掛かるようで、ブリアトーレすらもその毒牙に掛かった。
まるで時が止まってしまったかのように、ブリアトーレは不気味な笑みを浮かべたままに倒れた。
「一体、何が起きたというのだ⁉︎」
辺りで起こる現象に、確かめようとスナイプスは己が技能を解こうとした。
「す、スナイプス!まだ解くな!まだ居るぞ!」
皇帝に腕を掴まれ、スナイプスは【守護聖人】を解くのは中止した。
「陛下、居るとはどういう事でしょうか?」
「…精霊だ。この部屋にはまだ多くの精霊達が居る。…精霊がこの者達に噛み付いているのだ」
「…外傷はありませんが、…皆が意識を失っています。移動するならば今かと」
「だ、だが、我々は今も見られているぞ⁉︎其方の結界が解かれた直後に、我々も同じように襲われてしまう!」
精霊を視えないスナイプスからすれば、疑いしかないだろう。だが、彼が皇帝の考えを覆すことはない。
彼が凶暴な精霊が居ると言うのなら、それは真実なのだ。
「大丈夫です、守りは解きません。技能はこのままで移動しましょう。対象である陛下が移動すれは、私の守りも合わせて移動しますので問題ありません」
「わ、分かった。だが、絶対に解くでないぞ⁉︎」
スナイプスの腰の鞘を掴み中腰で移動する様は、周りから見れば滑稽な姿に見えているかもしれない。
スナイプスが張っている【守護聖人】の円には、彼と対象以外の他人は入れないようで、気絶している者達は円外に押し除けられている。
なるべく彼等に当たらないように建物を抜け出した。
「…っ⁉︎他の者達もなのか⁉︎」
外に出た2人は、この現象がこの一帯だけではない事を知った。
帝都のあらゆる生命体が、精霊達により気絶させられていたのだ。
「な、何が起きたというのだ…⁉︎」
ただ狼狽えるだけのパオロ皇帝とスナイプスは、この現象がスニス大陸全土で起きているなどとは、想像すらできないのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「…ああ、無念だ…」
瓦解した建物の上に横たわる怠惰の悪魔ベルフェゴールは、雲一つ無い空を見上げて心の声を漏らした。
「…我が凡そ60年の労力が、全て泡と消えたか…」
ふと、視界の端から青年が顔を出す。その表情は、とても先程まで殺し合っていたとは思えない程に哀しそうに見えた。
「…教皇よ、まさか貴様があの忌まわしき蠅王を呼び寄せるとはな。こうなる事を知っていたのか?」
「……終わりです、ベルフェゴール」
ヨハネスは答えなかった。それ以上の問いを遮るように、強引に封印を行使した。
借りている光の大精霊の力の時間がもう無かったからという訳ではなく、答える事ができないのが悔しかったからだ。
封印が終わったと同時に借りていた力の制限時間が終わり、今まで感じていなかった血の匂いに堪らず嘔吐した。
その後、ただの媒体となっていた誰かも分からない過去の魔王の腕を見つめていると、背後にミフルが姿を現した。
『無事に1人で六芒降魔封印できたようだね』
今まで何処にいたかも分からないが、見守っていたのだろう。
「ミフル…一体何が起きたんだ?何故か、他属性精霊達が私達にまで向かって来た」
実際には、今も近づこうとしているが、光属性の精霊達が食い止めている。
『ん~、どこから説明したら良いのかなぁ…?』
ミフルはポリポリと頭を掻き、空を見上げる。
一般の人間には肉眼では到底視えないだろうが、超視覚を持つヨハネスもギリギリその姿を見ることができた。
『彼が、最後の厄災の悪魔と、神の使いを手懐けたんだよ』
「…アラヤ殿?」
見た目は全く違うのに、ヨハネスは何故かその存在をアラヤだと認識していた。
「か、彼が…止めたの…か…?」
そこで、1時間の大精霊の力の反動が来たヨハネスは、そのまま気絶してしまった。
『今は休むと良い』
ミフルはヨハネスに寄り添い頭を撫でる。血や残虐な光景が苦手だった彼が、身を粉にして厄災の悪魔の封印を成し遂げた。
無論、多くの仲間達の努力あってこその戦果だが、今は契約者の頑張りを1番に褒めてあげたいとミフルは微笑むのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
『こ、こ、これは酷過ぎるぅぅっ⁉︎』
アラヤの精神下に居る神の使いたるバアルゼブルは、彼の精神状態にその恰幅の良い体を捻り悶えた。
『いいいい、異常な程の快楽、快感んんんんっ…‼︎⁉︎』
アラヤの精神に、次から次へと流れ込む快楽の波に、魔王ではないバアルゼブルですらも溺れそうになっていた。
「……」
当のアラヤは、初めに感じた大量の記憶の美味しさに、既に意識が飛んでいた。
しかし未だに快楽睡眠に陥らないのは、無意識に身体がまだその快感を欲しがっているからだった。
既に大陸全土に描かれていた召喚魔法陣は消え去り、その代償となった生命体達の1年分の魂の記憶はアラヤに全て喰われた。
つまり、これ以上喰い続ける必要性はなく、返って生命体の記憶を喰い過ぎる危険に直面していたのだ。
『目を覚ますのだ‼︎』
強烈な衝撃波が顔面に当てられ、アラヤは持っていた髑髏の杖を落とした。
『全くだらしない‼︎それでも貴公は風の大精霊様の伴侶か?』
現れたのは、風の上位精霊シルウェストレだった。
『その様な醜悪な姿を見せ続けるのは止めたまえ‼︎』
シルウェストレは、立て続けに風の衝撃波を与えて、アラヤに喝を入れる。
その威力は強く、並の人間なら圧で潰れてしまうだろう。
その効果があってか、蠅王バアルゼブルの姿だったアラヤが、神の使いたる熾天使バアルゼブルへと姿を変えた。
『な、何だ⁉︎』
『全く、たかが上位精霊如きが私に……。いや、今は許しましょう。おかげで精神を奪い返す事ができましたからね』
シルウェストレは困惑した。
アラヤを呼び戻すつもりが、見た事の無い太った天使?が現れたのだから無理もない。
『さて…この体、どうしましょうかね?』
困惑を続ける上位精霊を放置して、バアルゼブルは事の起こりを考察する。
(まさか…創造神フレイ様の神託の本意は、彼が私を抑え込み利用することも含まれていた?…1人の魔王である彼が、神の使いである私を上回る等、本来あってはならぬことなのですよ⁉︎)
しかし結果は歴然としている。ハッキリ言って、彼が知る今までのどの暴食魔王よりも強いと認めざるを得ない。
『そ、その体は!エアリエル様の夫の体だ!か、返して頂きたい!』
シルウェストレが、青ざめながらも抗議してきた。
『フッ…。その勇気は評価しましょう。ですが、貴方程度では天使である私には勝てないのですよ?』
『それは充分承知している!だが、我々精霊達の願いは変わらない!彼を元に戻して頂きたい‼︎』
シルウェストレの背後に、他属性の精霊達も集まり始めた。
すると、バアルゼブルは笑い出した。
『フッフッフッフッ、良いでしょう。貴方達精霊の願いしかと聞きました。その願い、叶えて差し上げるのですよ?』
バアルゼブルはパチンと指を鳴らした。すると、その姿は元のアラヤへと変わった。
それと同時に落下を始める。姿は戻ったが、アラヤ自身が快楽睡眠に陥っていたのだ。
『…ったく、世話の焼ける奴だ』
シルウェストレはアラヤの回りに風を起こし、ゆっくりと地上へと下ろしていった。
『結局、あの太い天使は何だったのだ?』
召喚された熾天使バアルゼブルの神界に帰る方法が、何か必ず一つ願いを叶える条件だとは、誰も知ることはなかったのだった。
迫り来る反乱分子達は、自分を護る忠義の勇者コーリー=スナイプスの結界に似た特殊技能の壁を、破壊しようと何度も何度も攻撃していた。
私はただ、小汚いベッドに身を隠しながら怯えていただけだった。
反乱分子を指揮する節制の勇者タカノブ=ブリアトーレが、不気味な魔道具を取り出して笑みを浮かべた。
完璧なまでに防ぐスナイプスの守りを破る手を見つけたのかもしれない。
ああ私はもう終わりなのだと、頭を抱えようとした時、視界の端で反乱分子の男が倒れるのが見えた。
それは本当に異様な光景だった。
度重なる魔法の魔素に呼び寄せられていた各属性の微精霊達が、次々と人間を襲い噛み付いたのだ。
「これは⁉︎何が起きている⁉︎」
精霊視認を持たないスナイプスには、敵が突然バタバタと倒れているように見えているだろう。
だが、精霊を視る事ができるパオロには、見えない事よりも更に異様に見えていた。
(契約しない限り、触れることすらできない筈の精霊達が人間を襲っているだと⁉︎)
精霊達は無差別に襲い掛かるようで、ブリアトーレすらもその毒牙に掛かった。
まるで時が止まってしまったかのように、ブリアトーレは不気味な笑みを浮かべたままに倒れた。
「一体、何が起きたというのだ⁉︎」
辺りで起こる現象に、確かめようとスナイプスは己が技能を解こうとした。
「す、スナイプス!まだ解くな!まだ居るぞ!」
皇帝に腕を掴まれ、スナイプスは【守護聖人】を解くのは中止した。
「陛下、居るとはどういう事でしょうか?」
「…精霊だ。この部屋にはまだ多くの精霊達が居る。…精霊がこの者達に噛み付いているのだ」
「…外傷はありませんが、…皆が意識を失っています。移動するならば今かと」
「だ、だが、我々は今も見られているぞ⁉︎其方の結界が解かれた直後に、我々も同じように襲われてしまう!」
精霊を視えないスナイプスからすれば、疑いしかないだろう。だが、彼が皇帝の考えを覆すことはない。
彼が凶暴な精霊が居ると言うのなら、それは真実なのだ。
「大丈夫です、守りは解きません。技能はこのままで移動しましょう。対象である陛下が移動すれは、私の守りも合わせて移動しますので問題ありません」
「わ、分かった。だが、絶対に解くでないぞ⁉︎」
スナイプスの腰の鞘を掴み中腰で移動する様は、周りから見れば滑稽な姿に見えているかもしれない。
スナイプスが張っている【守護聖人】の円には、彼と対象以外の他人は入れないようで、気絶している者達は円外に押し除けられている。
なるべく彼等に当たらないように建物を抜け出した。
「…っ⁉︎他の者達もなのか⁉︎」
外に出た2人は、この現象がこの一帯だけではない事を知った。
帝都のあらゆる生命体が、精霊達により気絶させられていたのだ。
「な、何が起きたというのだ…⁉︎」
ただ狼狽えるだけのパオロ皇帝とスナイプスは、この現象がスニス大陸全土で起きているなどとは、想像すらできないのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「…ああ、無念だ…」
瓦解した建物の上に横たわる怠惰の悪魔ベルフェゴールは、雲一つ無い空を見上げて心の声を漏らした。
「…我が凡そ60年の労力が、全て泡と消えたか…」
ふと、視界の端から青年が顔を出す。その表情は、とても先程まで殺し合っていたとは思えない程に哀しそうに見えた。
「…教皇よ、まさか貴様があの忌まわしき蠅王を呼び寄せるとはな。こうなる事を知っていたのか?」
「……終わりです、ベルフェゴール」
ヨハネスは答えなかった。それ以上の問いを遮るように、強引に封印を行使した。
借りている光の大精霊の力の時間がもう無かったからという訳ではなく、答える事ができないのが悔しかったからだ。
封印が終わったと同時に借りていた力の制限時間が終わり、今まで感じていなかった血の匂いに堪らず嘔吐した。
その後、ただの媒体となっていた誰かも分からない過去の魔王の腕を見つめていると、背後にミフルが姿を現した。
『無事に1人で六芒降魔封印できたようだね』
今まで何処にいたかも分からないが、見守っていたのだろう。
「ミフル…一体何が起きたんだ?何故か、他属性精霊達が私達にまで向かって来た」
実際には、今も近づこうとしているが、光属性の精霊達が食い止めている。
『ん~、どこから説明したら良いのかなぁ…?』
ミフルはポリポリと頭を掻き、空を見上げる。
一般の人間には肉眼では到底視えないだろうが、超視覚を持つヨハネスもギリギリその姿を見ることができた。
『彼が、最後の厄災の悪魔と、神の使いを手懐けたんだよ』
「…アラヤ殿?」
見た目は全く違うのに、ヨハネスは何故かその存在をアラヤだと認識していた。
「か、彼が…止めたの…か…?」
そこで、1時間の大精霊の力の反動が来たヨハネスは、そのまま気絶してしまった。
『今は休むと良い』
ミフルはヨハネスに寄り添い頭を撫でる。血や残虐な光景が苦手だった彼が、身を粉にして厄災の悪魔の封印を成し遂げた。
無論、多くの仲間達の努力あってこその戦果だが、今は契約者の頑張りを1番に褒めてあげたいとミフルは微笑むのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
『こ、こ、これは酷過ぎるぅぅっ⁉︎』
アラヤの精神下に居る神の使いたるバアルゼブルは、彼の精神状態にその恰幅の良い体を捻り悶えた。
『いいいい、異常な程の快楽、快感んんんんっ…‼︎⁉︎』
アラヤの精神に、次から次へと流れ込む快楽の波に、魔王ではないバアルゼブルですらも溺れそうになっていた。
「……」
当のアラヤは、初めに感じた大量の記憶の美味しさに、既に意識が飛んでいた。
しかし未だに快楽睡眠に陥らないのは、無意識に身体がまだその快感を欲しがっているからだった。
既に大陸全土に描かれていた召喚魔法陣は消え去り、その代償となった生命体達の1年分の魂の記憶はアラヤに全て喰われた。
つまり、これ以上喰い続ける必要性はなく、返って生命体の記憶を喰い過ぎる危険に直面していたのだ。
『目を覚ますのだ‼︎』
強烈な衝撃波が顔面に当てられ、アラヤは持っていた髑髏の杖を落とした。
『全くだらしない‼︎それでも貴公は風の大精霊様の伴侶か?』
現れたのは、風の上位精霊シルウェストレだった。
『その様な醜悪な姿を見せ続けるのは止めたまえ‼︎』
シルウェストレは、立て続けに風の衝撃波を与えて、アラヤに喝を入れる。
その威力は強く、並の人間なら圧で潰れてしまうだろう。
その効果があってか、蠅王バアルゼブルの姿だったアラヤが、神の使いたる熾天使バアルゼブルへと姿を変えた。
『な、何だ⁉︎』
『全く、たかが上位精霊如きが私に……。いや、今は許しましょう。おかげで精神を奪い返す事ができましたからね』
シルウェストレは困惑した。
アラヤを呼び戻すつもりが、見た事の無い太った天使?が現れたのだから無理もない。
『さて…この体、どうしましょうかね?』
困惑を続ける上位精霊を放置して、バアルゼブルは事の起こりを考察する。
(まさか…創造神フレイ様の神託の本意は、彼が私を抑え込み利用することも含まれていた?…1人の魔王である彼が、神の使いである私を上回る等、本来あってはならぬことなのですよ⁉︎)
しかし結果は歴然としている。ハッキリ言って、彼が知る今までのどの暴食魔王よりも強いと認めざるを得ない。
『そ、その体は!エアリエル様の夫の体だ!か、返して頂きたい!』
シルウェストレが、青ざめながらも抗議してきた。
『フッ…。その勇気は評価しましょう。ですが、貴方程度では天使である私には勝てないのですよ?』
『それは充分承知している!だが、我々精霊達の願いは変わらない!彼を元に戻して頂きたい‼︎』
シルウェストレの背後に、他属性の精霊達も集まり始めた。
すると、バアルゼブルは笑い出した。
『フッフッフッフッ、良いでしょう。貴方達精霊の願いしかと聞きました。その願い、叶えて差し上げるのですよ?』
バアルゼブルはパチンと指を鳴らした。すると、その姿は元のアラヤへと変わった。
それと同時に落下を始める。姿は戻ったが、アラヤ自身が快楽睡眠に陥っていたのだ。
『…ったく、世話の焼ける奴だ』
シルウェストレはアラヤの回りに風を起こし、ゆっくりと地上へと下ろしていった。
『結局、あの太い天使は何だったのだ?』
召喚された熾天使バアルゼブルの神界に帰る方法が、何か必ず一つ願いを叶える条件だとは、誰も知ることはなかったのだった。
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