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第22章 世界崩壊はわりと身近にあるらしいですよ⁉︎
326話 同盟の必需制
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何故か、クララがツァンナと掴み合いながら退室して行った後も、アラヤ達はセシリア達と軽く談笑していた。
屋敷の奥で戦闘音が聞こえるが、彼女達の気が済むまでやらせようと判断したのだ。
『アラヤ、そろそろ聞くべきではないか?』
ずっと大人しくしていた風の大精霊が、話を切り出さないアラヤに肘でつつき質問を促した。
『そうだね、分かったよ』
「あ~、私からの質問を1つ。俺達月の庭は、今回の戦争に参加するべきなのかな?」
「それは…ヌル虚無教団の壊滅の事でしょうか?」
「いいえ。ソードムとの戦争にですよ」
その言葉に、セシリアと護衛の鹿人が僅かに反応した。
「今、パガヤ王国と同盟国であるグルケニア帝国が、魔人国家ソードムと戦争状態な事は知っていますね?」
「ええ。パガヤも国境を攻められたんですよね?」
「国境は既に鎮圧し、現在のところ、ソードムの魔人達は撤退している。それ以来、国境には2人の将軍が率いる軍隊が駐屯しているが、敵は攻めて来ていないです」
「では、まだ同盟国では無い帝国がどう動こうが、モーントガルテンには関係の無い話ですよね?」
セシリアはグイッと酒を飲み干すと、軽くため息をついた。
「…ああ、もちろんだ。帝国が行っているのは侵略戦争だ。だが、共通の敵には共闘するのが同盟締結の必需性でもあるだろう?察しの通り、我が国も少なからず加勢している。帝国の飛行戦艦に我が国軍も同乗し、現在もソードム国内に居る」
パガヤ王国とグルケニア帝国の両国の同盟条約に、他国からの侵略に対する共闘支援以外に、侵攻時の支援も含まれていたのだろう。
「やはりそうですか…私欲の為に動く帝国の兵がいくら犠牲になろうとも、我々は構わないんですが、新たに同盟国となったパガヤ王国の兵士に被害が出るのは悲しいですね」
これらは既に、エアリエルの大気感知で把握している事でもある。
ソードム国内では複数箇所で争いが起きている。
最も反応が消失している激しい戦場が、パガヤ王国寄りの場所だったので気になっていたのだ。
「現状で、ヌル虚無教団の拠点は発見できたのでしょうか?」
「いや、帝国軍に同行しているフレイ美徳教団教皇殿からの通信も無い。拠点があるのはやはり、ソードム要塞都市の最深部ではないだろうかと我々は睨んでいる」
「そうですか。確かに、ヌル虚無教団が居たのなら、フレイ美徳教団とフレイア大罪教団の方から我々にも連絡が来る筈ですけどね。来ていない以上、我々にはソードムに入る大義名分がありません」
国家となった以上、傭兵達のようにおいそれと参加するわけにはいかないのだ。
「いや、モーントガルテンが気に病むことはない。むしろ、今のうちに国力を上げる事に力を入れるべきだと、私は思うよ?」
「そうですね…」
本当にアラヤ達が心配しているのは、その被害数だった。
今や、ソードム国内の2箇所が、禁呪の発動可能な贄数を満たしている。
禁呪を防ぐためにも、アラヤ達は現地入りをしたかったのだ。
「そういえば、土の大精霊様とは今回はお会いならないの?」
「いえ、うちの数名が既に会いに向かっています」
向かったのはアヤコとカオリの夫妻である。目的は聞かされて無いけど、以前の披露会の際に何か頼んでいたらしい。
まぁ詳しくは、後から分身体のアー君とニイヤから聞くとしよう。
「ところで…アラヤ殿の隣に居られる美しいご婦人様はどなた様なのでしょう?」
「ああ、女王陛下にはまだお伝えしていませんでしたね?実は、俺は新たに婚姻したんです」
「そうでしたか。それはおめでとうございます!美しいだけでなく、とても神秘的な雰囲気を持つお方ですね?」
「まぁ、彼女は大精霊ですからね。我々とは違う存在なので不思議に感じるのは無理もないですよ」
「は?…大精霊⁉︎」
「彼女は風の大精霊エアリエルです。以前は留守だったので会えませんでしたからね。まぁ、婚姻はあの後なので、お伝え損ねました。今は彼女が事実上のモーントガルテンの王妃ですね」
「…‼︎⁉︎」
大精霊と婚姻関係に⁉︎この方は何という規格外の人間なの⁉︎そもそも、ゲーブ様や光の大精霊の様な大精霊達と関わっている人間なんて、王国史上にも居ないだろう。
セシリアを初めとした亜人達は立ち上がり、エアリエルに深々と頭を下げた。
「我々パガヤ王国は、エアリエル様の大いなる恵みに感謝を申し上げます」
『フフフ、ゲーブが亜人達に肩入れする気持ちが分かるわ。アラヤ、彼女達に素直に嬉しいと伝えて?』
エアリエルも嬉しかった様で、辺りの空気がほのかに暖かくなり、良い香りが漂った。
「エアリエルは、貴女達のその誠意が素直に嬉しいと言ってますよ」
セシリアに手を差し出すエアリエル。精霊と契約者でない者は、姿は見えども触れることは無理なのだが、セシリアは精霊視認も精霊言語の技能も持っていた様だ。
「とても光栄です」
差し出された手に触れる様に自分の手を重ねたセシリアは、驚きに目を見開いた。
『貴女に風の加護を与えます。ゲーブの土の加護と上手く使い、より良い国を創りなさい』
「ありがとうございます、エアリエル様!」
セシリアは感激し、更に畏まって頭を下げる。まぁ、気持ちは分かるけど、国のトップがみんなの前でこのまま土下座させるわけにはいかない。
「女王陛下、これは王妃が同盟国への親睦としての対応ですので、それ以上は必要ありません」
アラヤはエアリエルの前に出てセシリアを立たせる。エアリエルもそうねと頷いてくれた。
「両国の更なるより良い関係を祝して、もう一度祝杯としましょうか」
「ええ、良いですね!」
どうやらこれで彼女は、エアリエルを大精霊様だと萎縮することなく、対面中は王妃として付き合ってくれそうだ。
その方がアラヤとしては良かった。あのままだったら、パガヤ王国がエアリエル王妃の属領国までなっていたかもしれないのだから。
「それはそうと、そろそろクララを止めに向かった方が良いよ?今、魔法を使い始めたようだから」
のんびりと一緒になって酒を飲んでいた竜人姿の主様は、それを聞いて慌てて部屋を出て行った。
自分の分身体の割に、妻であるクララを気にしていなかったのかな?
結局、主様がクララとツァンナを力尽くで取り押さえて争いは終了した。
屋敷が半壊しなくて良かった。あのまま魔法を幾度も繰り出していたら、屋敷は崩れていたに違いないからね。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
ゲーブの寝床。
飛竜から降りたアヤコ達4人は、ゲーブの眷属竜であるアダモスの案内により、いつもの寝床よりも深い場所まで降りていた。
『一度は埋めたのだ。正直、掘り起こすのは躊躇うな』
アダモスの背に乗るゲーブは、内心は乗り気じゃないようだ。
「すみません、ゲーブ様。どうしても確認しておきたいのです」
行き着いた場所は、少し粘土質な土の多い場所だった。
アダモスの背から飛び降りたゲーブは、その奥にある岩の前に屈んだ。
『ここだ。この下にバンドウの遺体が埋まっている』
ニイヤとアー君が前に出て、アースクラウドで土を退かしていく。
すると半分くらいが腐敗したバンドウの遺体が現れてきた。
「それではニイヤ君、お願いします」
今からすることは、死者を冒涜する行いとも言える。
ニイヤは手を合わせて黙祷をすると、意を決して【魂魄剥ぎ】の技能を使った。
「あった。まだ残っていたみたいだ」
ニイヤの【生命の檻】の中に、確かにバンドウの魂が収監されていた。
『何?バンドウはまだ生きているというのか⁉︎』
これにはゲーブも驚いている。
「いえ、肉体は死んでいて、魂だけが残っている状態ですね」
『…待て。お前達はその魂をどうするつもりだ?』
「この場所では、彼は地縛霊のように永久に体に縛られたままでした。私達は、彼の魂を解放してあげられます。ですが、違う形で体を与える事もできるかもしれません」
ゴーレム、又はアンデッドに憑依させる?ゲーブは、アヤコの本心を計りかねていた。
『アラヤは知っているのか?』
「いえ、詳細は話していません。ですが、これは彼の為になる事なのです」
ゲーブはカオリや分身体アラヤ達を見るが、みんな頷くだけだ。
彼女は、自分から進んで汚れ役を引き受けているのか…?
『ならば、これ以上は何も聞くまい。お前達の積み重ねが、より良い未来の糧になる事を願っている』
アヤコ達は深々と頭を下げ、そのままテレポートで姿を消した。
ゲーブはバンドウの遺体を見下ろし溜め息をつく。
『せめて、お前の行き着く先が天に近い事を願うか』
ゲーブは、出された土を元に戻して、抜け殻となったバンドウを再び埋めたのだった。
屋敷の奥で戦闘音が聞こえるが、彼女達の気が済むまでやらせようと判断したのだ。
『アラヤ、そろそろ聞くべきではないか?』
ずっと大人しくしていた風の大精霊が、話を切り出さないアラヤに肘でつつき質問を促した。
『そうだね、分かったよ』
「あ~、私からの質問を1つ。俺達月の庭は、今回の戦争に参加するべきなのかな?」
「それは…ヌル虚無教団の壊滅の事でしょうか?」
「いいえ。ソードムとの戦争にですよ」
その言葉に、セシリアと護衛の鹿人が僅かに反応した。
「今、パガヤ王国と同盟国であるグルケニア帝国が、魔人国家ソードムと戦争状態な事は知っていますね?」
「ええ。パガヤも国境を攻められたんですよね?」
「国境は既に鎮圧し、現在のところ、ソードムの魔人達は撤退している。それ以来、国境には2人の将軍が率いる軍隊が駐屯しているが、敵は攻めて来ていないです」
「では、まだ同盟国では無い帝国がどう動こうが、モーントガルテンには関係の無い話ですよね?」
セシリアはグイッと酒を飲み干すと、軽くため息をついた。
「…ああ、もちろんだ。帝国が行っているのは侵略戦争だ。だが、共通の敵には共闘するのが同盟締結の必需性でもあるだろう?察しの通り、我が国も少なからず加勢している。帝国の飛行戦艦に我が国軍も同乗し、現在もソードム国内に居る」
パガヤ王国とグルケニア帝国の両国の同盟条約に、他国からの侵略に対する共闘支援以外に、侵攻時の支援も含まれていたのだろう。
「やはりそうですか…私欲の為に動く帝国の兵がいくら犠牲になろうとも、我々は構わないんですが、新たに同盟国となったパガヤ王国の兵士に被害が出るのは悲しいですね」
これらは既に、エアリエルの大気感知で把握している事でもある。
ソードム国内では複数箇所で争いが起きている。
最も反応が消失している激しい戦場が、パガヤ王国寄りの場所だったので気になっていたのだ。
「現状で、ヌル虚無教団の拠点は発見できたのでしょうか?」
「いや、帝国軍に同行しているフレイ美徳教団教皇殿からの通信も無い。拠点があるのはやはり、ソードム要塞都市の最深部ではないだろうかと我々は睨んでいる」
「そうですか。確かに、ヌル虚無教団が居たのなら、フレイ美徳教団とフレイア大罪教団の方から我々にも連絡が来る筈ですけどね。来ていない以上、我々にはソードムに入る大義名分がありません」
国家となった以上、傭兵達のようにおいそれと参加するわけにはいかないのだ。
「いや、モーントガルテンが気に病むことはない。むしろ、今のうちに国力を上げる事に力を入れるべきだと、私は思うよ?」
「そうですね…」
本当にアラヤ達が心配しているのは、その被害数だった。
今や、ソードム国内の2箇所が、禁呪の発動可能な贄数を満たしている。
禁呪を防ぐためにも、アラヤ達は現地入りをしたかったのだ。
「そういえば、土の大精霊様とは今回はお会いならないの?」
「いえ、うちの数名が既に会いに向かっています」
向かったのはアヤコとカオリの夫妻である。目的は聞かされて無いけど、以前の披露会の際に何か頼んでいたらしい。
まぁ詳しくは、後から分身体のアー君とニイヤから聞くとしよう。
「ところで…アラヤ殿の隣に居られる美しいご婦人様はどなた様なのでしょう?」
「ああ、女王陛下にはまだお伝えしていませんでしたね?実は、俺は新たに婚姻したんです」
「そうでしたか。それはおめでとうございます!美しいだけでなく、とても神秘的な雰囲気を持つお方ですね?」
「まぁ、彼女は大精霊ですからね。我々とは違う存在なので不思議に感じるのは無理もないですよ」
「は?…大精霊⁉︎」
「彼女は風の大精霊エアリエルです。以前は留守だったので会えませんでしたからね。まぁ、婚姻はあの後なので、お伝え損ねました。今は彼女が事実上のモーントガルテンの王妃ですね」
「…‼︎⁉︎」
大精霊と婚姻関係に⁉︎この方は何という規格外の人間なの⁉︎そもそも、ゲーブ様や光の大精霊の様な大精霊達と関わっている人間なんて、王国史上にも居ないだろう。
セシリアを初めとした亜人達は立ち上がり、エアリエルに深々と頭を下げた。
「我々パガヤ王国は、エアリエル様の大いなる恵みに感謝を申し上げます」
『フフフ、ゲーブが亜人達に肩入れする気持ちが分かるわ。アラヤ、彼女達に素直に嬉しいと伝えて?』
エアリエルも嬉しかった様で、辺りの空気がほのかに暖かくなり、良い香りが漂った。
「エアリエルは、貴女達のその誠意が素直に嬉しいと言ってますよ」
セシリアに手を差し出すエアリエル。精霊と契約者でない者は、姿は見えども触れることは無理なのだが、セシリアは精霊視認も精霊言語の技能も持っていた様だ。
「とても光栄です」
差し出された手に触れる様に自分の手を重ねたセシリアは、驚きに目を見開いた。
『貴女に風の加護を与えます。ゲーブの土の加護と上手く使い、より良い国を創りなさい』
「ありがとうございます、エアリエル様!」
セシリアは感激し、更に畏まって頭を下げる。まぁ、気持ちは分かるけど、国のトップがみんなの前でこのまま土下座させるわけにはいかない。
「女王陛下、これは王妃が同盟国への親睦としての対応ですので、それ以上は必要ありません」
アラヤはエアリエルの前に出てセシリアを立たせる。エアリエルもそうねと頷いてくれた。
「両国の更なるより良い関係を祝して、もう一度祝杯としましょうか」
「ええ、良いですね!」
どうやらこれで彼女は、エアリエルを大精霊様だと萎縮することなく、対面中は王妃として付き合ってくれそうだ。
その方がアラヤとしては良かった。あのままだったら、パガヤ王国がエアリエル王妃の属領国までなっていたかもしれないのだから。
「それはそうと、そろそろクララを止めに向かった方が良いよ?今、魔法を使い始めたようだから」
のんびりと一緒になって酒を飲んでいた竜人姿の主様は、それを聞いて慌てて部屋を出て行った。
自分の分身体の割に、妻であるクララを気にしていなかったのかな?
結局、主様がクララとツァンナを力尽くで取り押さえて争いは終了した。
屋敷が半壊しなくて良かった。あのまま魔法を幾度も繰り出していたら、屋敷は崩れていたに違いないからね。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
ゲーブの寝床。
飛竜から降りたアヤコ達4人は、ゲーブの眷属竜であるアダモスの案内により、いつもの寝床よりも深い場所まで降りていた。
『一度は埋めたのだ。正直、掘り起こすのは躊躇うな』
アダモスの背に乗るゲーブは、内心は乗り気じゃないようだ。
「すみません、ゲーブ様。どうしても確認しておきたいのです」
行き着いた場所は、少し粘土質な土の多い場所だった。
アダモスの背から飛び降りたゲーブは、その奥にある岩の前に屈んだ。
『ここだ。この下にバンドウの遺体が埋まっている』
ニイヤとアー君が前に出て、アースクラウドで土を退かしていく。
すると半分くらいが腐敗したバンドウの遺体が現れてきた。
「それではニイヤ君、お願いします」
今からすることは、死者を冒涜する行いとも言える。
ニイヤは手を合わせて黙祷をすると、意を決して【魂魄剥ぎ】の技能を使った。
「あった。まだ残っていたみたいだ」
ニイヤの【生命の檻】の中に、確かにバンドウの魂が収監されていた。
『何?バンドウはまだ生きているというのか⁉︎』
これにはゲーブも驚いている。
「いえ、肉体は死んでいて、魂だけが残っている状態ですね」
『…待て。お前達はその魂をどうするつもりだ?』
「この場所では、彼は地縛霊のように永久に体に縛られたままでした。私達は、彼の魂を解放してあげられます。ですが、違う形で体を与える事もできるかもしれません」
ゴーレム、又はアンデッドに憑依させる?ゲーブは、アヤコの本心を計りかねていた。
『アラヤは知っているのか?』
「いえ、詳細は話していません。ですが、これは彼の為になる事なのです」
ゲーブはカオリや分身体アラヤ達を見るが、みんな頷くだけだ。
彼女は、自分から進んで汚れ役を引き受けているのか…?
『ならば、これ以上は何も聞くまい。お前達の積み重ねが、より良い未来の糧になる事を願っている』
アヤコ達は深々と頭を下げ、そのままテレポートで姿を消した。
ゲーブはバンドウの遺体を見下ろし溜め息をつく。
『せめて、お前の行き着く先が天に近い事を願うか』
ゲーブは、出された土を元に戻して、抜け殻となったバンドウを再び埋めたのだった。
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