276 / 418
第19章 選択権は弱者には無いそうですよ⁉︎
272話 ドッペルゲンガー
しおりを挟む
もう1人の自分が現れたアヤコ達は、真っ先にもう1人の自分に掴み掛かる。
俗に言うプロレス技の手四つで相手の動きを押さえ込もうとしている。
そのシュールな光景に、アラヤは思わずツッコミを入れた。
「えっ、何してるの⁈」
アスピダやハウンならまだ力比べをするのは分かる。だが、アヤコやカオリは非力だし、得意とするのは魔法だ。
「ま、魔力の温存…です!くっ、このドッペルゲンガーは、私が魔法を使えば、お、同じ魔法を使い相殺してきます…。この力比べがまだ、早く解決する手段…なんですっ!」
『そういうことだよ!』
身動きが取れないみんなの回りを精霊達が囲み、1人1人触れて魔力を確認している。
『偽物はコッチ!』
魔力の質を見分けたのか、ドッペルゲンガーを見抜くと、精霊達が倒していく。
倒れたドッペルゲンガーは、消える直前まで見た目が全く同じなだけに気味が悪い。
「初めはまともに戦って、かなり疲労しました。鏡のように同じ行動しかしてこないので、このやり方が1番なんです」
「魔法だと、回りにも被害が出る上に、ドッペルゲンガーを使われる度に、こっちの魔力が半分奪われてる。既に4回、私達の魔力量は今や最大量の16分の1よ」
奪った魔力はドッペルゲンガーが得るのか。それはかなり厄介だ。カオリが魔導反転を使用しないのは、一度使用した際にロータスはその反転された魔力を自身に吸収したからだ。それが魔法によるものか、魔道具によるものかは分からない。
ただ、その量は反転を利用してか、2倍の量を吸収していた。
つまり、ロータスには魔法攻撃が使えない可能性があるのだ。
全てのドッペルゲンガーが消えると、高みの見物していたロータスが拍手する。
「いやぁ、流石だね。普通なら2度もすれば魔力が枯渇するのだがね」
ロータスは腰掛けていた箱から、藁人形らしき物を2、3体取り出す。なんだろう、少し禍々しい感じがする。
「やはり、精霊がいるからだろうね?少しだけ、大人しくしてもらうかな」
ロータスはその藁人形を精霊達に投げる。当然、そんな怪しい物を警戒した精霊達は、当たる前に風で斬り刻み、氷で凍らせ、土で包んで埋めた。
『フン、そんな人形、当たるわけ無いじゃ~ん!…あ、あれ⁉︎』
『えっ、何⁉︎』
『しまった、罠か』
シルフィー、シレネッタ、ノームの3人が、埋めた藁人形へと吸い込まれた。
藁人形に攻撃を仕掛けた3人だけが吸い込まれた。契約者以外触れられない精霊を、捕獲する為の魔道具なのか⁉︎
「フフフ、中位精霊が釣れたな。残りの土の微精霊ではドッペルゲンガーを倒すことまではできまい?」
ロータスの罠にまんまと引っかかってしまったわけだ。
解除する方法は直ぐには分からない。とりあえず、今優先すべきはロータスを無力化することだ。
「ロータスさん、貴方の体内にいるサタンは、貴方を支配しているのですか?」
「支配?いや、私は至って正常だよ。確かに、私の体にはサタン様の分体があるが、私に強要などした事は無い。いずれも、私が進んで協力している。君も是非、サタン様の傘下に加わるべきだと思うよ?」
狂信者のような表情を見せるロータスは、今度はアラヤ達にもドッペルゲンガーを掛けようと詠唱を開始する。
「俺は、貴方を傷付けたくは無いです。出来れば大人しく捕まって欲しい」
「それは無理な相談だよ。…己が世界にその姿を現せ、ドッペルゲンガー」
今度は、アラヤとクララとイゾウの3人にもドッペルゲンガーが現れる。クララとイゾウは負傷した状態だった為か、現れたドッペルゲンガーも負傷していた。
アラヤは、自身のドッペルゲンガーに歩み寄る。確かに瓜二つな姿で、まるで鏡を見ているようだ。
「同じ行動を取るんだろう?じゃあ、これならどうだ?」
アラヤは片手を上げてパートナーを呼んだ。
『来てくれ、エンリル!』
浮遊邸は今、丁度真上にある。呼んだ直後に、真上から押しつけられるような風で圧をかけられた。
「何と⁉︎まさか暴風竜まで従えていたか⁉︎」
エンリルは、アラヤ達を見て驚いた。
生意気なアラヤが2人居る。他の人間や魔物も、同じ姿の奴が居たとは思わなかった。
『拐われたと聞いていたが、まさかこのような老いぼれ獅子にやられたのか?』
『老いぼれと言っても、サタンの分体が入ってるんだ。今もこうやって邪魔されてるのさ。エンリル、偽物の俺を攻撃してくれ』
『我には見分けがつかないぞ?まとめて食うなら楽だがな!』
『これを見れば、俺を見分けるのは簡単だろ?』
アラヤは、左手の甲に浮かぶ魔法陣を見せた。
『む、そういうことか』
従魔契約によるこの魔法陣は、契約者の2人にだけ、同じ輝きを放つ。
エンリルは遠慮なく、ドッペルゲンガーアラヤを強襲して噛みちぎった。
その光景に、アヤコ達は息を呑んだ。側から見れば、違いは体が消えるか残るかだ。
「良かった!」
体が消えだしたことで、見事に偽物を見抜いたと分かった。
「さぁ、観念してもらいましょうか」
「むぅ…」
背後にエンリルが回り、ロータスは既に逃げ場が無いことを知り、顔を苦難に歪ませる。
「サタン様…お許しを…」
ロータスは、自身の腹部にナイフを突き立てた。情報を渡すまいと、自決を選んだのだ。
「急いで手当てをっ!」
膝をついて崩れ落ちるロータスに、アラヤが駆け寄ろうとした瞬間、彼の体から黒い煙が辺りに噴出した。
「うわっ⁉︎」
咄嗟に距離を取ると、ロータスはその煙に体が包まれている。
エンリルが翼で煙を吹き飛ばすと、そこには翼が生えたロータスがいた。
腹部にはまだナイフが刺さったままで、息も絶え絶えの状態だ。
『何ということだ…この体はもう限界だ…』
ロータスとは違う声色で嘆いた後、腹部のナイフを抜くとアラヤ達を一瞥する。
『だがロータス、其方の我への忠誠、しかと受け取ったぞ…』
ガクンと体が揺れると、体から泡のようにブクブクと肉が膨張を始める。
膨れ続ける体は、風船のように丸まっていく。これではもう、元の体には戻らないだろう。
『貴様達全員、道連れにしてやる』
どうやら爆発するようだ。
まずい!アラヤとエンリル以外は、未だにドッペルゲンガーと掴み合っている。
「畜生っ‼︎」
アラヤは最後の手段と、丸まったロータスの体に【弱肉強食】で食らいついた。
『なっ⁉︎何だ⁉︎』
膨らみが急に止まり、ロータスは痙攣した。体中から力が抜けていく。同じように、爆発の為に貯めた魔力も徐々に飛散していく。
『う、動かせない⁉︎き、貴様の技能か、暴食魔王⁉︎』
「仕方ない、仕方ないんだっ!」
ガブリ、ガブリと、ロータスの膨らんだ肉を食い千切るアラヤは、意識が飛びかけながらも、何度も噛み付いた。
『や、止めろ!止めるんだっ‼︎』
ロータスの体から、同化を止めて完全に姿を現したサタンの分体は、凄く小さな姿だった。
『貴様に同化してやる‼︎』
分体は再び黒い煙を噴出すると、その中に身を隠した。
エンリルが急ぎ煙を吹き飛ばそうとしたその時、眩い光に辺りが包まれた。
『そこまでだよ』
黒い煙は縮小して、サタンの分体の姿をハッキリと映し出す。
『き、貴様は、光の…』
分体が見上げる先には、まさかの大精霊の姿が見え狼狽えた。
その直後、ガシッと体を掴まれて振り返る。そこには、大きく口を開けるアラヤの姿が目前にあった。
『あ~、そこまでって言ったのに…』
そんな声が聞こえた気がするが、アラヤは旨味と快感の快楽に溺れて意識を失ってしまった。
『せっかく、話をしようと思って来たのに』
光が収束すると、光に包まれた青年の姿になった。
その姿にエンリルが、ワナワナと震えて頭を下げた。
『光の大精霊、ミフル様…』
『ああ、そんな固くならなくて良いよ、うつけ君。ちょ~っと、彼と話をしたくなって来ただけだからさ?』
ミフルはそう言って見上げる。その視線の先には、明らかに嫌そうな顔をする風の大精霊エアリエルの姿があった。
俗に言うプロレス技の手四つで相手の動きを押さえ込もうとしている。
そのシュールな光景に、アラヤは思わずツッコミを入れた。
「えっ、何してるの⁈」
アスピダやハウンならまだ力比べをするのは分かる。だが、アヤコやカオリは非力だし、得意とするのは魔法だ。
「ま、魔力の温存…です!くっ、このドッペルゲンガーは、私が魔法を使えば、お、同じ魔法を使い相殺してきます…。この力比べがまだ、早く解決する手段…なんですっ!」
『そういうことだよ!』
身動きが取れないみんなの回りを精霊達が囲み、1人1人触れて魔力を確認している。
『偽物はコッチ!』
魔力の質を見分けたのか、ドッペルゲンガーを見抜くと、精霊達が倒していく。
倒れたドッペルゲンガーは、消える直前まで見た目が全く同じなだけに気味が悪い。
「初めはまともに戦って、かなり疲労しました。鏡のように同じ行動しかしてこないので、このやり方が1番なんです」
「魔法だと、回りにも被害が出る上に、ドッペルゲンガーを使われる度に、こっちの魔力が半分奪われてる。既に4回、私達の魔力量は今や最大量の16分の1よ」
奪った魔力はドッペルゲンガーが得るのか。それはかなり厄介だ。カオリが魔導反転を使用しないのは、一度使用した際にロータスはその反転された魔力を自身に吸収したからだ。それが魔法によるものか、魔道具によるものかは分からない。
ただ、その量は反転を利用してか、2倍の量を吸収していた。
つまり、ロータスには魔法攻撃が使えない可能性があるのだ。
全てのドッペルゲンガーが消えると、高みの見物していたロータスが拍手する。
「いやぁ、流石だね。普通なら2度もすれば魔力が枯渇するのだがね」
ロータスは腰掛けていた箱から、藁人形らしき物を2、3体取り出す。なんだろう、少し禍々しい感じがする。
「やはり、精霊がいるからだろうね?少しだけ、大人しくしてもらうかな」
ロータスはその藁人形を精霊達に投げる。当然、そんな怪しい物を警戒した精霊達は、当たる前に風で斬り刻み、氷で凍らせ、土で包んで埋めた。
『フン、そんな人形、当たるわけ無いじゃ~ん!…あ、あれ⁉︎』
『えっ、何⁉︎』
『しまった、罠か』
シルフィー、シレネッタ、ノームの3人が、埋めた藁人形へと吸い込まれた。
藁人形に攻撃を仕掛けた3人だけが吸い込まれた。契約者以外触れられない精霊を、捕獲する為の魔道具なのか⁉︎
「フフフ、中位精霊が釣れたな。残りの土の微精霊ではドッペルゲンガーを倒すことまではできまい?」
ロータスの罠にまんまと引っかかってしまったわけだ。
解除する方法は直ぐには分からない。とりあえず、今優先すべきはロータスを無力化することだ。
「ロータスさん、貴方の体内にいるサタンは、貴方を支配しているのですか?」
「支配?いや、私は至って正常だよ。確かに、私の体にはサタン様の分体があるが、私に強要などした事は無い。いずれも、私が進んで協力している。君も是非、サタン様の傘下に加わるべきだと思うよ?」
狂信者のような表情を見せるロータスは、今度はアラヤ達にもドッペルゲンガーを掛けようと詠唱を開始する。
「俺は、貴方を傷付けたくは無いです。出来れば大人しく捕まって欲しい」
「それは無理な相談だよ。…己が世界にその姿を現せ、ドッペルゲンガー」
今度は、アラヤとクララとイゾウの3人にもドッペルゲンガーが現れる。クララとイゾウは負傷した状態だった為か、現れたドッペルゲンガーも負傷していた。
アラヤは、自身のドッペルゲンガーに歩み寄る。確かに瓜二つな姿で、まるで鏡を見ているようだ。
「同じ行動を取るんだろう?じゃあ、これならどうだ?」
アラヤは片手を上げてパートナーを呼んだ。
『来てくれ、エンリル!』
浮遊邸は今、丁度真上にある。呼んだ直後に、真上から押しつけられるような風で圧をかけられた。
「何と⁉︎まさか暴風竜まで従えていたか⁉︎」
エンリルは、アラヤ達を見て驚いた。
生意気なアラヤが2人居る。他の人間や魔物も、同じ姿の奴が居たとは思わなかった。
『拐われたと聞いていたが、まさかこのような老いぼれ獅子にやられたのか?』
『老いぼれと言っても、サタンの分体が入ってるんだ。今もこうやって邪魔されてるのさ。エンリル、偽物の俺を攻撃してくれ』
『我には見分けがつかないぞ?まとめて食うなら楽だがな!』
『これを見れば、俺を見分けるのは簡単だろ?』
アラヤは、左手の甲に浮かぶ魔法陣を見せた。
『む、そういうことか』
従魔契約によるこの魔法陣は、契約者の2人にだけ、同じ輝きを放つ。
エンリルは遠慮なく、ドッペルゲンガーアラヤを強襲して噛みちぎった。
その光景に、アヤコ達は息を呑んだ。側から見れば、違いは体が消えるか残るかだ。
「良かった!」
体が消えだしたことで、見事に偽物を見抜いたと分かった。
「さぁ、観念してもらいましょうか」
「むぅ…」
背後にエンリルが回り、ロータスは既に逃げ場が無いことを知り、顔を苦難に歪ませる。
「サタン様…お許しを…」
ロータスは、自身の腹部にナイフを突き立てた。情報を渡すまいと、自決を選んだのだ。
「急いで手当てをっ!」
膝をついて崩れ落ちるロータスに、アラヤが駆け寄ろうとした瞬間、彼の体から黒い煙が辺りに噴出した。
「うわっ⁉︎」
咄嗟に距離を取ると、ロータスはその煙に体が包まれている。
エンリルが翼で煙を吹き飛ばすと、そこには翼が生えたロータスがいた。
腹部にはまだナイフが刺さったままで、息も絶え絶えの状態だ。
『何ということだ…この体はもう限界だ…』
ロータスとは違う声色で嘆いた後、腹部のナイフを抜くとアラヤ達を一瞥する。
『だがロータス、其方の我への忠誠、しかと受け取ったぞ…』
ガクンと体が揺れると、体から泡のようにブクブクと肉が膨張を始める。
膨れ続ける体は、風船のように丸まっていく。これではもう、元の体には戻らないだろう。
『貴様達全員、道連れにしてやる』
どうやら爆発するようだ。
まずい!アラヤとエンリル以外は、未だにドッペルゲンガーと掴み合っている。
「畜生っ‼︎」
アラヤは最後の手段と、丸まったロータスの体に【弱肉強食】で食らいついた。
『なっ⁉︎何だ⁉︎』
膨らみが急に止まり、ロータスは痙攣した。体中から力が抜けていく。同じように、爆発の為に貯めた魔力も徐々に飛散していく。
『う、動かせない⁉︎き、貴様の技能か、暴食魔王⁉︎』
「仕方ない、仕方ないんだっ!」
ガブリ、ガブリと、ロータスの膨らんだ肉を食い千切るアラヤは、意識が飛びかけながらも、何度も噛み付いた。
『や、止めろ!止めるんだっ‼︎』
ロータスの体から、同化を止めて完全に姿を現したサタンの分体は、凄く小さな姿だった。
『貴様に同化してやる‼︎』
分体は再び黒い煙を噴出すると、その中に身を隠した。
エンリルが急ぎ煙を吹き飛ばそうとしたその時、眩い光に辺りが包まれた。
『そこまでだよ』
黒い煙は縮小して、サタンの分体の姿をハッキリと映し出す。
『き、貴様は、光の…』
分体が見上げる先には、まさかの大精霊の姿が見え狼狽えた。
その直後、ガシッと体を掴まれて振り返る。そこには、大きく口を開けるアラヤの姿が目前にあった。
『あ~、そこまでって言ったのに…』
そんな声が聞こえた気がするが、アラヤは旨味と快感の快楽に溺れて意識を失ってしまった。
『せっかく、話をしようと思って来たのに』
光が収束すると、光に包まれた青年の姿になった。
その姿にエンリルが、ワナワナと震えて頭を下げた。
『光の大精霊、ミフル様…』
『ああ、そんな固くならなくて良いよ、うつけ君。ちょ~っと、彼と話をしたくなって来ただけだからさ?』
ミフルはそう言って見上げる。その視線の先には、明らかに嫌そうな顔をする風の大精霊エアリエルの姿があった。
0
お気に入りに追加
2,700
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
おじさんが異世界転移してしまった。
月見ひろっさん
ファンタジー
ひょんな事からゲーム異世界に転移してしまったおじさん、はたして、無事に帰還できるのだろうか?
モンスターが蔓延る異世界で、様々な出会いと別れを経験し、おじさんはまた一つ、歳を重ねる。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
いらないスキル買い取ります!スキル「買取」で異世界最強!
町島航太
ファンタジー
ひょんな事から異世界に召喚された木村哲郎は、救世主として期待されたが、手に入れたスキルはまさかの「買取」。
ハズレと看做され、城を追い出された哲郎だったが、スキル「買取」は他人のスキルを買い取れるという優れ物であった。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる