270 / 418
第18章 離れ離れが寂しいのは当然ですよ⁉︎
266話 ボルモル
しおりを挟む
転移地点となっているトイレ前で待つアラヤは、ご機嫌で歩いて来るロータスを確認した。
「いやぁ、先程の余興も中々に良い見世物でしたな」
「ええ。どの将軍も、圧倒的な実力を見せてくれましたね。後半の見世物にも期待できそうです」
トイレから帰る他の来賓者達が、それぞれの感想を話しながら帰る途中、ロータスに気付き握手を求めた。
「いやぁ、御子息の強さは将軍中で随一ですな!S級魔物の巨人を一撃とは。さぞかし、鼻が高いでしょう?」
「いやいや、私には勿体ない息子です。あれも、日々の努力の甲斐があったというものですよ」
笑顔で握手に応えた後、ロータスは頭を下げてアラヤの下に向かうからと話から抜けてきた。
「お待たせしてしまいましたな」
「いえ、それも無理もない。先程の方達が言うように、余興とはいえ他の将軍の難易度はA級といったところだが 、S級魔物を単独で倒すのはもちろんS級難度。並大抵の強さでは土台無理だったからね」
無論、このロータスが手配した者がなんらかの工作をしたのだろうけど。
「まぁ、それはさて置き、今は工芸品ですね?先ずはコレを」
「おお、これは珍妙な!」
アラヤから手渡しで受け取ったのは、小さなガラスの工芸品。逆さにする事で雪が降る前世界でいうところのスノーグローブだ。
ロータスは何度も逆さまにしては、おおっと楽しんでいる。
「アーラヤ殿、是非とも、そのムシハ連邦国の村の場所を教えていただけないか?」
「…。それはすまないが教えられない。貴方は帝国の要人で、ムシハ連邦の国内は内乱がある地域がある。今は時期的に国を渡るのは無理だし、私も村からの信用を失いたくは無い」
「ううむ、これだけの発想と技術、もっと見てみたいし、手に入れたい。アーラヤ殿の持つ品を、譲っては頂けないだろうか?」
「お金には困っていない。できれば私も珍しい物が欲しいね。私が今集めているのは、ドラゴンに関する珍しい文献や魔導書なんですが、もしお持ちなら、その工芸品以外の品も付けて交換するけど?」
「もちろんです!ああ、しかし他の品が気になる。コレを上回る感動があるかどうか…」
「他にも幾つかあるけど、上回る品は少し大きい上に人目につくと盗まれる可能性もあるので、別室に保管しています。見ますか?」
「は?今からですか?」
「ええ。私の特殊技能で部屋を持ち歩けるんです」
もちろん、そんなデタラメな技能は聞いた事ないが、ロータスに亜空間収納みたいなイメージを持たせれば良いだけだからね。
「ほぅ、それはまた……本当に?」
「ええ、どうぞ私の手をお取りください」
ロータスは少し疑いつつも、手に持つスノーグローブを見た後、アラヤの手をしっかりと掴んだ。
それと同時にアラヤは直ぐに転移地点に触れる。
2人は伸びる様に姿を消し、ゲーブが用意した空間に転移した。
その空間は洞窟の広間の様な大きな部屋で、室内には大精霊ゲーブと、その守護竜たるアダモスが居た。
「アーラヤ殿、これは一体⁉︎」
「ごめん、ロータス殿。この方は土の大精霊ゲーブ様。そして土の眷属竜アダモス。…やはり、見えているみたいだね?」
ロータスは頭痛が起きたように頭を抱えて唸る。
「私を騙し、捕まえるつもりで?」
その声は割れたように二重の声になっている。悪魔としての正体を表しだしたかもしれない。
「いや、取引をしたかっただけだ。厄災の悪魔サタン、貴方が持つ禁呪魔導書のね?」
「禁呪魔導書?何のことだ?」
『アラヤ、離れろ!其奴は分身体だ!サタン本体ではなかった!』
ゲーブが叫び、アラヤは咄嗟にロータスから距離を取るが、しっかりとくっつき腕を握られた。
『今度は我が招待しよう』
「しまっ…」
次の瞬間、アラヤはロータスと共に暗闇に包まれて消えた。
『ゲーブ様!急ぎ場所の特定を!』
『分かっている!』
ここにはゲーブが張った魔法禁止の結界があり、場所も下部マントルに近いから物理的にも出る事は不可能なはずだった。
だが、サタンはその上をいった。本体ではなく分身体を憑依させていたロータスを、本体に戻した(召喚)のだ。
『エアリエル!すまん!アラヤをサタンめに拐われた!場所はパガヤ王都の南西にある廃村だ!』
アラヤの反応場所を特定して、もはや体裁など関係無い。土下座状態で急ぎエアリエルに報せる。
『何をやっている馬鹿者!アラヤは我が何とかする!御主はさっさと闘技場を鎮めろ‼︎』
『ぬ?闘技場だと?』
ゲーブが視野を闘技場に切り替えると、そこは人々が逃げ惑う混乱状態だった。
『一体何が起きた⁉︎』
『異常成長した食人植物で、闘技者の将軍及び観客が幻覚状態で同士討ちを始めてしまった‼︎後は何とかしろ!』
エアリエルは、それどころでは無いと浮遊邸を飛び立たせる。
『異常成長だと⁉︎』
ゲーブは闘技場の土地の栄養は把握していた。つまりは、食人植物の成長具合も今日の朝までは把握していたのだ。
多少成長した事は確認していたのだが、この成長はたかだか魔鉱石を与えたぐらいではありえない。
『…バンドウはどこだ?』
加護を与えたバンドウの姿を探すが、闘技場にその姿は無かった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
『クララ、急ぎ浮遊邸に帰還して!』
『しかし、アヤコ様!人混みでピラーと離れてしまいました!彼はテレポートが使えません!』
『彼にも念話は送りました!返事が無いのは残されて構わないと判断します!今は、彼の単独行動よりも、アラヤ君を優先します!』
『…分かりました!』
ダメだとは分かっているが、ピラーとアラヤを天秤にかけると、その重要度が同じとはできない。
クララは下唇を噛みつつも、浮遊邸へとテレポートした。
「ドコダ!ドコダ⁉︎」
ピラーは、混乱に乗じて闘技場まで降りてきていた。
闘技場では、中央に現れた巨大な植物の魔物に、3人の将軍が幻覚を見せられながらも奮闘していた。
「クソッ!万能薬がもう無い!」
将軍達は、ここ数年食人植物が祭りに出ていたことで、万能薬は常備していたのだ。
だが、今年の食人植物は通常のとは比にならなかった。
食人植物が放った胞子は、吸った者、触れた者にこれまでに無い数の多重の状態異常を引き起こした。
幻覚、幻聴、麻痺、眠気、倦怠感、頭痛、吐気、便意、寒気に襲われた将軍達は、直ぐに薬を飲んでいた。
ところが効果が短く、また異常を再発してしまうのだ。
「むぅ、この動きはテイテイか⁉︎」
我慢ではどうにもならない幻覚、幻聴のせいで、標的はおろか仲間すら分からない。
ただ、向けられた殺気と攻撃の癖で、僅かにお互いを判断できていたのだ。
「ブルータス!」
そんな中でも、アラヤゴーレムに憑依するピラーは、何の影響もなく動くことができていた。
「キュクロプスノ仇!」
ピラーは途中で拾ったナイフを構えて、ブルータスに斬りかかる。
「そこか!」
突然、横から怪腕将軍が殴り掛かってきた。ピラーは何とかそれを躱した。速さだけは、この体なら将軍達にも優っている。
「邪魔スルナ!」
ピラーの殺気を感じて、3人の将軍達は揃って身構えた。そこに隙などあるわけもない。
パシッ!
突然、ピラーの足に食人植物の蔓が巻き付き、彼はは宙釣りにされた。
「ウ、ウワァァァァァッ」
プランと逆さ吊りにされた事で、ピラーが緊急用に持たされていたマンドラゴラ薬が将軍達の頭に落ちて割れた。
「おっ⁉︎体調が回復した⁈」
正常な状態に回復した将軍達は、ピラーを見上げる。
「これはニイヤ殿に借りが出来たな」
「うむ、この好機を逃すまいぞ!」
「感謝する」
そして、即座に食人植物との戦闘を開始した。
その連携は即席にしては出来過ぎに思える程、お互いがお互いを邪魔せずに繋がっていく。
枝の触手を封じる怪腕将軍、胞子ができる前に槍で潰す黒玉将軍、胴体となる太い茎と足となる根を寸断するブルータス。
万全の状態となった将軍達により、決着はいとも簡単に終わった。
地面に下ろされたピラーは、ただただ闘技場から逃げ出し、まだ馴染まない体では涙を流すことすらできなかった。
「いやぁ、先程の余興も中々に良い見世物でしたな」
「ええ。どの将軍も、圧倒的な実力を見せてくれましたね。後半の見世物にも期待できそうです」
トイレから帰る他の来賓者達が、それぞれの感想を話しながら帰る途中、ロータスに気付き握手を求めた。
「いやぁ、御子息の強さは将軍中で随一ですな!S級魔物の巨人を一撃とは。さぞかし、鼻が高いでしょう?」
「いやいや、私には勿体ない息子です。あれも、日々の努力の甲斐があったというものですよ」
笑顔で握手に応えた後、ロータスは頭を下げてアラヤの下に向かうからと話から抜けてきた。
「お待たせしてしまいましたな」
「いえ、それも無理もない。先程の方達が言うように、余興とはいえ他の将軍の難易度はA級といったところだが 、S級魔物を単独で倒すのはもちろんS級難度。並大抵の強さでは土台無理だったからね」
無論、このロータスが手配した者がなんらかの工作をしたのだろうけど。
「まぁ、それはさて置き、今は工芸品ですね?先ずはコレを」
「おお、これは珍妙な!」
アラヤから手渡しで受け取ったのは、小さなガラスの工芸品。逆さにする事で雪が降る前世界でいうところのスノーグローブだ。
ロータスは何度も逆さまにしては、おおっと楽しんでいる。
「アーラヤ殿、是非とも、そのムシハ連邦国の村の場所を教えていただけないか?」
「…。それはすまないが教えられない。貴方は帝国の要人で、ムシハ連邦の国内は内乱がある地域がある。今は時期的に国を渡るのは無理だし、私も村からの信用を失いたくは無い」
「ううむ、これだけの発想と技術、もっと見てみたいし、手に入れたい。アーラヤ殿の持つ品を、譲っては頂けないだろうか?」
「お金には困っていない。できれば私も珍しい物が欲しいね。私が今集めているのは、ドラゴンに関する珍しい文献や魔導書なんですが、もしお持ちなら、その工芸品以外の品も付けて交換するけど?」
「もちろんです!ああ、しかし他の品が気になる。コレを上回る感動があるかどうか…」
「他にも幾つかあるけど、上回る品は少し大きい上に人目につくと盗まれる可能性もあるので、別室に保管しています。見ますか?」
「は?今からですか?」
「ええ。私の特殊技能で部屋を持ち歩けるんです」
もちろん、そんなデタラメな技能は聞いた事ないが、ロータスに亜空間収納みたいなイメージを持たせれば良いだけだからね。
「ほぅ、それはまた……本当に?」
「ええ、どうぞ私の手をお取りください」
ロータスは少し疑いつつも、手に持つスノーグローブを見た後、アラヤの手をしっかりと掴んだ。
それと同時にアラヤは直ぐに転移地点に触れる。
2人は伸びる様に姿を消し、ゲーブが用意した空間に転移した。
その空間は洞窟の広間の様な大きな部屋で、室内には大精霊ゲーブと、その守護竜たるアダモスが居た。
「アーラヤ殿、これは一体⁉︎」
「ごめん、ロータス殿。この方は土の大精霊ゲーブ様。そして土の眷属竜アダモス。…やはり、見えているみたいだね?」
ロータスは頭痛が起きたように頭を抱えて唸る。
「私を騙し、捕まえるつもりで?」
その声は割れたように二重の声になっている。悪魔としての正体を表しだしたかもしれない。
「いや、取引をしたかっただけだ。厄災の悪魔サタン、貴方が持つ禁呪魔導書のね?」
「禁呪魔導書?何のことだ?」
『アラヤ、離れろ!其奴は分身体だ!サタン本体ではなかった!』
ゲーブが叫び、アラヤは咄嗟にロータスから距離を取るが、しっかりとくっつき腕を握られた。
『今度は我が招待しよう』
「しまっ…」
次の瞬間、アラヤはロータスと共に暗闇に包まれて消えた。
『ゲーブ様!急ぎ場所の特定を!』
『分かっている!』
ここにはゲーブが張った魔法禁止の結界があり、場所も下部マントルに近いから物理的にも出る事は不可能なはずだった。
だが、サタンはその上をいった。本体ではなく分身体を憑依させていたロータスを、本体に戻した(召喚)のだ。
『エアリエル!すまん!アラヤをサタンめに拐われた!場所はパガヤ王都の南西にある廃村だ!』
アラヤの反応場所を特定して、もはや体裁など関係無い。土下座状態で急ぎエアリエルに報せる。
『何をやっている馬鹿者!アラヤは我が何とかする!御主はさっさと闘技場を鎮めろ‼︎』
『ぬ?闘技場だと?』
ゲーブが視野を闘技場に切り替えると、そこは人々が逃げ惑う混乱状態だった。
『一体何が起きた⁉︎』
『異常成長した食人植物で、闘技者の将軍及び観客が幻覚状態で同士討ちを始めてしまった‼︎後は何とかしろ!』
エアリエルは、それどころでは無いと浮遊邸を飛び立たせる。
『異常成長だと⁉︎』
ゲーブは闘技場の土地の栄養は把握していた。つまりは、食人植物の成長具合も今日の朝までは把握していたのだ。
多少成長した事は確認していたのだが、この成長はたかだか魔鉱石を与えたぐらいではありえない。
『…バンドウはどこだ?』
加護を与えたバンドウの姿を探すが、闘技場にその姿は無かった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
『クララ、急ぎ浮遊邸に帰還して!』
『しかし、アヤコ様!人混みでピラーと離れてしまいました!彼はテレポートが使えません!』
『彼にも念話は送りました!返事が無いのは残されて構わないと判断します!今は、彼の単独行動よりも、アラヤ君を優先します!』
『…分かりました!』
ダメだとは分かっているが、ピラーとアラヤを天秤にかけると、その重要度が同じとはできない。
クララは下唇を噛みつつも、浮遊邸へとテレポートした。
「ドコダ!ドコダ⁉︎」
ピラーは、混乱に乗じて闘技場まで降りてきていた。
闘技場では、中央に現れた巨大な植物の魔物に、3人の将軍が幻覚を見せられながらも奮闘していた。
「クソッ!万能薬がもう無い!」
将軍達は、ここ数年食人植物が祭りに出ていたことで、万能薬は常備していたのだ。
だが、今年の食人植物は通常のとは比にならなかった。
食人植物が放った胞子は、吸った者、触れた者にこれまでに無い数の多重の状態異常を引き起こした。
幻覚、幻聴、麻痺、眠気、倦怠感、頭痛、吐気、便意、寒気に襲われた将軍達は、直ぐに薬を飲んでいた。
ところが効果が短く、また異常を再発してしまうのだ。
「むぅ、この動きはテイテイか⁉︎」
我慢ではどうにもならない幻覚、幻聴のせいで、標的はおろか仲間すら分からない。
ただ、向けられた殺気と攻撃の癖で、僅かにお互いを判断できていたのだ。
「ブルータス!」
そんな中でも、アラヤゴーレムに憑依するピラーは、何の影響もなく動くことができていた。
「キュクロプスノ仇!」
ピラーは途中で拾ったナイフを構えて、ブルータスに斬りかかる。
「そこか!」
突然、横から怪腕将軍が殴り掛かってきた。ピラーは何とかそれを躱した。速さだけは、この体なら将軍達にも優っている。
「邪魔スルナ!」
ピラーの殺気を感じて、3人の将軍達は揃って身構えた。そこに隙などあるわけもない。
パシッ!
突然、ピラーの足に食人植物の蔓が巻き付き、彼はは宙釣りにされた。
「ウ、ウワァァァァァッ」
プランと逆さ吊りにされた事で、ピラーが緊急用に持たされていたマンドラゴラ薬が将軍達の頭に落ちて割れた。
「おっ⁉︎体調が回復した⁈」
正常な状態に回復した将軍達は、ピラーを見上げる。
「これはニイヤ殿に借りが出来たな」
「うむ、この好機を逃すまいぞ!」
「感謝する」
そして、即座に食人植物との戦闘を開始した。
その連携は即席にしては出来過ぎに思える程、お互いがお互いを邪魔せずに繋がっていく。
枝の触手を封じる怪腕将軍、胞子ができる前に槍で潰す黒玉将軍、胴体となる太い茎と足となる根を寸断するブルータス。
万全の状態となった将軍達により、決着はいとも簡単に終わった。
地面に下ろされたピラーは、ただただ闘技場から逃げ出し、まだ馴染まない体では涙を流すことすらできなかった。
0
お気に入りに追加
2,709
あなたにおすすめの小説
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる