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第18章 離れ離れが寂しいのは当然ですよ⁉︎
253話 補償
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「まだ潜らなきゃダメみたいね…」
レヴィアタンの遺跡の地下へと潜りだして約半日。今は15階程降りた辺りだろうか。
侵入者用の罠は技能の罠解除があるから大丈夫なのだが、水中での解除はどうしても時間が掛かってしまう。
ましてや、彼女には仮死状態がある為、今もようやく目覚めたところだ。粘度を高めたバブルショットを頭にヘルメットの様に付けて、酸素を入れ替えながら進んでいる。
体をグラビティで重くする事で、潜るスピードはそれなりだ。ただ、あとどれくらい潜る必要があるのかが分からない。
「あんまり深いと、魔力切れになる心配も出てくるわね…」
エアリエルの加護を貰ってはいるが、水中では大気から魔素を吸収できない。
王都の地下墳墓の遺跡のように、かなり地下に降りる前列もある。
魔力量はまだあるけれど、酸素以外にはあまり使わない方が良さそうだ。
カオリはライトも消して、暗視眼に切り替えて進むことにした。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
コウサカの居る王城に帰ってきたアラヤ達は、直ぐに評議室へと呼び出された。
室内に入ると、コウサカとジョスイの他に、族長達も居る。
「ねぇ、倉戸、そのヌル教団の狙っている場所って他にもあるんでしょう?」
「そうだね。厄災の悪魔は全部で7体。悪魔の数だけ祭壇があり、そのうちのアスモデウスは消え、レヴィアタンはゴーモラ国に居る。滅亡したナーサキ国にマンモンの祭壇があったのかの確証は無いけれど、3つの祭壇の場所は既に明らかになっている。他の4体の悪魔の祭壇の場所は、過去に出現し確認された情報を元に探すしかないのが現状だよ」
アヤコが世界地図を出し机の上に広げると、万年筆で調査済みと発見箇所を記入していく。
「過去に確認された厄災の悪魔は、ベルフェゴールがムシハ連邦国の東、ハフナルヴィーク近辺。サタンがズータニア大陸の北西部で2箇所。アーリマンが同じくズータニア大陸の魔神族の国ソードムとレニナオ王国の中央で発見、後に勇者、もしくは教団によりどれも討伐及び封印がなされています」
「ん?後1体、悪魔が居ないんじゃない?」
「そうですね。厄災の悪魔は、必ずいずれかの魔王が死亡した後に召喚されています。ただ、毎回早い段階で死亡する暴食魔王の時だけ、厄災の悪魔が出現していないのです。故に祭壇のある遺跡はおろか、どの様な悪魔かも分かりません」
「暴食魔王ね…」
皆の視線がアラヤに向けられる。
いや、俺も知らないよ?魔王だけが感覚で遺跡を見つけられるとかなら、簡単なんだろうけどね。
「それはそうと、レヴィアタン遺跡の守りは固めたんだし、貴方達はそろそろ他の遺跡に向かうのよね?」
「うん、まぁそうだね。明後日頃には立つつもりだよ」
正確には、カオリが戻るであろう時間の限界を明後日に想定している。過ぎた場合は即座に迎えに行く予定だ。
「今の倉戸とゴーモラは同盟関係を築きはしたけど、貴方達だけが世界を探して回るのは協力しているとは言えないじゃない?そこで提案なんだけど、私達からも人員を出そうと思うの」
「まさか、コウサカさんが来るつもりじゃないよね?」
「そうしたいのはやまやまなんだけど、私も忙しい身なのよ、土田さん」
コウサカはサナエと軽く睨み合いをするが、再び真面目な表情に戻りジョスイに合図する。
すると、ジョスイは室内に新たな人員達を招き入れる。
「この者達は、我がゴーモラ国でも選りすぐりの戦士達でございます」
戦士と呼ばれた人員達は、ヴァンパイアの青年、桃髪のラミア、初老のオーガ、自動人形(付喪神の一種)の4人だ。
いずれも仰々しく礼をすると、自信があるのか誇らしげな笑みを浮かべる。
「この4人を倉戸に預けるわ。大いに役立たせてちょうだい」
う~ん、そう言われてもね?正直、一緒に出歩かせる事が困難だよね?
オーガとラミアは人目についたらマズイし、ヴァンパイアは見た目は普通の人間だけど、夜と暗闇限定だよね。
唯一、まともなのは自動人形くらいだろうか。いや、無表情過ぎるからなぁ。
「その代わり、其方からもゴーモラに出してもらうわよ?」
「は?それは嫌だよ。そんな話なら、彼等を受け入れられない」
いきなり何を言い出すんだ?預かるのも迷惑に近いというのに、更に仲間を出せなんて条件をのめるわけない。
「それはダメよ。これは同盟破棄防止策ですもの。こんなメリットとデメリットが曖昧な内容の同盟、いつ勝手に破棄されるか分からない」
「ヌル教団が相手なら、俺は必ず協力するよ?見捨てはしないさ」
「うっ……そんな嬉しいことを言ってもダメ。そもそも、私は貴方に…嫌われてるでしょ?安心できる形が欲しいのよ。それには、お互いが大事にしている者達を相手に下に置くのが最適でしょう?彼等は、ここにいる族長の家族で、次期族長となる者達。ゴーモラにとって、大事な者達なの」
確かに、過去の日本でも似たような人質を取る上の条件の同盟とかあったかもしれない。確かに、裏切らないという約束を立てるには効果は絶大だ。
「…少し、家族と相談させてくれ」
「ああ、其方の人質は妻1人と配下1人で良いわ」
「なっ⁉︎」
「こっちは、息子と娘を出しているのよ?妻が4人居るんだから、1人くらい預けなさいよ。それとも4人出す?」
アラヤも流石に怒りが噴き出しそうになる。それをサナエとアヤコが止めに入った。
「アラヤ落ち着いて。とにかく、一度浮遊邸で話し合いましょう」
「そうです。ここで暴れたら二度と修復できません」
「…。分かった。コウサカ、誰を預けるか決めに一度帰る。良いだろ?」
「…ええ、もちろんよ」
アラヤ達が出て行った後で、コウサカは机の上に顔を埋める。
「こ、怖かった…。あんな倉戸、初めて見たわ…」
「無理もありません。彼等の戦力は1人でも測り切れませんからね」
今までは、散々やらかした私にも、アラヤは優しい性格で接してくれていた。
だけど、呼び捨てにされた時、その優しさが無くなったことが分かった。
正直、あっちの割に合わないことは分かっている。だが、こうでもしないと、倉戸は簡単に私達を捨ててしまうだろう。
守るべき者達の為にだけ、彼は本気になるのだから。
「全く…嫉妬しちゃうわ」
浮遊邸へと帰ってきたアラヤ達は、直ぐに皆を集めた。
「納得できません!人質要員なら私達で充分な筈!」
ハウン達が騒ぐのを、アヤコ達が抑える。先程までは暴れたいアラヤだったが、彼女達も同じ様に感じている不満を見て、逆に冷静になれた。
「別に、嫉妬魔王は私達を食ってやろうと考えているわけじゃないわ。簡単に裏切らない様に保証が欲しいだけよ」
「ええ。待遇も悪くはしないでしょう。むしろ、同盟関係を強いものにする為に更に仲良くしようとすると思います」
「ご主人様、ここは私が残ります」
クララが自ら手を上げたが、サナエがそれを止める。
「クララ、ここは私が適任よ。アンデッドに対抗できる浄化技能もあるからね?」
「しかしサナエ様!」
「良いの?サナエちゃん…」
「良いわ。だって、アヤもカオリも魔王だし?重要度で考えたら私が1番、浮遊邸に影響無いもの」
「サナエさん、それは違うよ?浮遊邸に居る者は、皆んな俺の大事な家族であり仲間だ。1人でも欠けて影響が無いなんて有り得ない」
「うん、そうだね。ありがとう」
サナエはアラヤをギュッと抱きしめると、おでこにキスをした。
「それに、ただ残るなんてまねしないわよ?この国を把握して、私達に敵意など起こさせないように骨抜きにしてあげるわ」
「そういうことでしたら、私も残ります。これを機に従魔を増やしておきたいです」
「では、残り1人は俺がなります。サナエ様を命に替えても守りますので、ご安心ください」
オードリーとアフティが名乗りを挙げ、サナエについて行くことになった。
「レミーラ、3人に最高の装備を。チャコ、飛竜を1匹用意してくれ。移動用に連れていかせたい。そうだ、魔鉱石も沢山持って行かなきゃね?それと、ゴーレムもいる?いざ危険になったらテレポートで逃げるんだよ?」
あたふたと、いろいろ手配し始めるアラヤを見て、サナエは思わず笑った。
「もう、アラヤはお母さんみたい。大丈夫よ、必要な物は全部持って行くわ。でも調味料やレシピは置いていくし、コルプスがいるから食事は安心してね?」
「どっちが母さんだよ」
確かに今生の別れじゃないし、調査が終わる度に会いに来れば済む話だ。
アラヤはようやく、サナエ達を送り出す事に納得したのだった。
レヴィアタンの遺跡の地下へと潜りだして約半日。今は15階程降りた辺りだろうか。
侵入者用の罠は技能の罠解除があるから大丈夫なのだが、水中での解除はどうしても時間が掛かってしまう。
ましてや、彼女には仮死状態がある為、今もようやく目覚めたところだ。粘度を高めたバブルショットを頭にヘルメットの様に付けて、酸素を入れ替えながら進んでいる。
体をグラビティで重くする事で、潜るスピードはそれなりだ。ただ、あとどれくらい潜る必要があるのかが分からない。
「あんまり深いと、魔力切れになる心配も出てくるわね…」
エアリエルの加護を貰ってはいるが、水中では大気から魔素を吸収できない。
王都の地下墳墓の遺跡のように、かなり地下に降りる前列もある。
魔力量はまだあるけれど、酸素以外にはあまり使わない方が良さそうだ。
カオリはライトも消して、暗視眼に切り替えて進むことにした。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
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室内に入ると、コウサカとジョスイの他に、族長達も居る。
「ねぇ、倉戸、そのヌル教団の狙っている場所って他にもあるんでしょう?」
「そうだね。厄災の悪魔は全部で7体。悪魔の数だけ祭壇があり、そのうちのアスモデウスは消え、レヴィアタンはゴーモラ国に居る。滅亡したナーサキ国にマンモンの祭壇があったのかの確証は無いけれど、3つの祭壇の場所は既に明らかになっている。他の4体の悪魔の祭壇の場所は、過去に出現し確認された情報を元に探すしかないのが現状だよ」
アヤコが世界地図を出し机の上に広げると、万年筆で調査済みと発見箇所を記入していく。
「過去に確認された厄災の悪魔は、ベルフェゴールがムシハ連邦国の東、ハフナルヴィーク近辺。サタンがズータニア大陸の北西部で2箇所。アーリマンが同じくズータニア大陸の魔神族の国ソードムとレニナオ王国の中央で発見、後に勇者、もしくは教団によりどれも討伐及び封印がなされています」
「ん?後1体、悪魔が居ないんじゃない?」
「そうですね。厄災の悪魔は、必ずいずれかの魔王が死亡した後に召喚されています。ただ、毎回早い段階で死亡する暴食魔王の時だけ、厄災の悪魔が出現していないのです。故に祭壇のある遺跡はおろか、どの様な悪魔かも分かりません」
「暴食魔王ね…」
皆の視線がアラヤに向けられる。
いや、俺も知らないよ?魔王だけが感覚で遺跡を見つけられるとかなら、簡単なんだろうけどね。
「それはそうと、レヴィアタン遺跡の守りは固めたんだし、貴方達はそろそろ他の遺跡に向かうのよね?」
「うん、まぁそうだね。明後日頃には立つつもりだよ」
正確には、カオリが戻るであろう時間の限界を明後日に想定している。過ぎた場合は即座に迎えに行く予定だ。
「今の倉戸とゴーモラは同盟関係を築きはしたけど、貴方達だけが世界を探して回るのは協力しているとは言えないじゃない?そこで提案なんだけど、私達からも人員を出そうと思うの」
「まさか、コウサカさんが来るつもりじゃないよね?」
「そうしたいのはやまやまなんだけど、私も忙しい身なのよ、土田さん」
コウサカはサナエと軽く睨み合いをするが、再び真面目な表情に戻りジョスイに合図する。
すると、ジョスイは室内に新たな人員達を招き入れる。
「この者達は、我がゴーモラ国でも選りすぐりの戦士達でございます」
戦士と呼ばれた人員達は、ヴァンパイアの青年、桃髪のラミア、初老のオーガ、自動人形(付喪神の一種)の4人だ。
いずれも仰々しく礼をすると、自信があるのか誇らしげな笑みを浮かべる。
「この4人を倉戸に預けるわ。大いに役立たせてちょうだい」
う~ん、そう言われてもね?正直、一緒に出歩かせる事が困難だよね?
オーガとラミアは人目についたらマズイし、ヴァンパイアは見た目は普通の人間だけど、夜と暗闇限定だよね。
唯一、まともなのは自動人形くらいだろうか。いや、無表情過ぎるからなぁ。
「その代わり、其方からもゴーモラに出してもらうわよ?」
「は?それは嫌だよ。そんな話なら、彼等を受け入れられない」
いきなり何を言い出すんだ?預かるのも迷惑に近いというのに、更に仲間を出せなんて条件をのめるわけない。
「それはダメよ。これは同盟破棄防止策ですもの。こんなメリットとデメリットが曖昧な内容の同盟、いつ勝手に破棄されるか分からない」
「ヌル教団が相手なら、俺は必ず協力するよ?見捨てはしないさ」
「うっ……そんな嬉しいことを言ってもダメ。そもそも、私は貴方に…嫌われてるでしょ?安心できる形が欲しいのよ。それには、お互いが大事にしている者達を相手に下に置くのが最適でしょう?彼等は、ここにいる族長の家族で、次期族長となる者達。ゴーモラにとって、大事な者達なの」
確かに、過去の日本でも似たような人質を取る上の条件の同盟とかあったかもしれない。確かに、裏切らないという約束を立てるには効果は絶大だ。
「…少し、家族と相談させてくれ」
「ああ、其方の人質は妻1人と配下1人で良いわ」
「なっ⁉︎」
「こっちは、息子と娘を出しているのよ?妻が4人居るんだから、1人くらい預けなさいよ。それとも4人出す?」
アラヤも流石に怒りが噴き出しそうになる。それをサナエとアヤコが止めに入った。
「アラヤ落ち着いて。とにかく、一度浮遊邸で話し合いましょう」
「そうです。ここで暴れたら二度と修復できません」
「…。分かった。コウサカ、誰を預けるか決めに一度帰る。良いだろ?」
「…ええ、もちろんよ」
アラヤ達が出て行った後で、コウサカは机の上に顔を埋める。
「こ、怖かった…。あんな倉戸、初めて見たわ…」
「無理もありません。彼等の戦力は1人でも測り切れませんからね」
今までは、散々やらかした私にも、アラヤは優しい性格で接してくれていた。
だけど、呼び捨てにされた時、その優しさが無くなったことが分かった。
正直、あっちの割に合わないことは分かっている。だが、こうでもしないと、倉戸は簡単に私達を捨ててしまうだろう。
守るべき者達の為にだけ、彼は本気になるのだから。
「全く…嫉妬しちゃうわ」
浮遊邸へと帰ってきたアラヤ達は、直ぐに皆を集めた。
「納得できません!人質要員なら私達で充分な筈!」
ハウン達が騒ぐのを、アヤコ達が抑える。先程までは暴れたいアラヤだったが、彼女達も同じ様に感じている不満を見て、逆に冷静になれた。
「別に、嫉妬魔王は私達を食ってやろうと考えているわけじゃないわ。簡単に裏切らない様に保証が欲しいだけよ」
「ええ。待遇も悪くはしないでしょう。むしろ、同盟関係を強いものにする為に更に仲良くしようとすると思います」
「ご主人様、ここは私が残ります」
クララが自ら手を上げたが、サナエがそれを止める。
「クララ、ここは私が適任よ。アンデッドに対抗できる浄化技能もあるからね?」
「しかしサナエ様!」
「良いの?サナエちゃん…」
「良いわ。だって、アヤもカオリも魔王だし?重要度で考えたら私が1番、浮遊邸に影響無いもの」
「サナエさん、それは違うよ?浮遊邸に居る者は、皆んな俺の大事な家族であり仲間だ。1人でも欠けて影響が無いなんて有り得ない」
「うん、そうだね。ありがとう」
サナエはアラヤをギュッと抱きしめると、おでこにキスをした。
「それに、ただ残るなんてまねしないわよ?この国を把握して、私達に敵意など起こさせないように骨抜きにしてあげるわ」
「そういうことでしたら、私も残ります。これを機に従魔を増やしておきたいです」
「では、残り1人は俺がなります。サナエ様を命に替えても守りますので、ご安心ください」
オードリーとアフティが名乗りを挙げ、サナエについて行くことになった。
「レミーラ、3人に最高の装備を。チャコ、飛竜を1匹用意してくれ。移動用に連れていかせたい。そうだ、魔鉱石も沢山持って行かなきゃね?それと、ゴーレムもいる?いざ危険になったらテレポートで逃げるんだよ?」
あたふたと、いろいろ手配し始めるアラヤを見て、サナエは思わず笑った。
「もう、アラヤはお母さんみたい。大丈夫よ、必要な物は全部持って行くわ。でも調味料やレシピは置いていくし、コルプスがいるから食事は安心してね?」
「どっちが母さんだよ」
確かに今生の別れじゃないし、調査が終わる度に会いに来れば済む話だ。
アラヤはようやく、サナエ達を送り出す事に納得したのだった。
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