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第17章 追う者、追われる者、どっちか分からないよ⁉︎
247話 陰キャ集団
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少し落ち着いてきたコウサカは、改めて室内を見渡す。この応接間だけでも、かなり豪華な装飾がなされている事が分かる。
対して、彼女が暮らすゴーモラ国の王城は、豪華な装飾もあるが埃を被り散らかっている。ここでの大きな違いは、とにかく国全土が薄暗く、ジメジメしている。しかし、最近はそれがとても落ち着くようになりつつある。まぁ、ここも悪くないけどね。
それに私は客じゃない。奪うつもりで来たって言うのに、簡単に捕まり悪戯を受けた後は、今度は放置されている。
目の前のクラスメイト達は、私を警戒せずに普通に話し合いを始めている。
「しかし、今回でベルフェル司教の信用が無くなったね」
「元々完全に信用まではしてませんでしたから、ハッキリと敵なら敵と分かった方が良いんですけどね…」
「アヤコさん、歯切れ悪いわね?ヌル教団側とも言い切れないと考えてるの?」
「そうですね。あの司教は信用なりませんが、現状の大罪教の立場から見ても、私達の勢力を把握したいのは当然の事ですから」
「俺達の方が、ヌル教団に味方する可能性も考えているんだろうね。もう、約束されている不干渉は無理だと思うよ」
黙って聞いていれば、厳つい司教の立場をあーでも無い、こーでも無いと議論してばかりで、コウサカはイライラして机を叩いた。
「…それで、結局のところどうしたい訳?私は、あの司教に貴方達の分断以外に、移動手段を話す事も頼まれてたけど、最初から私は正直に話すなんて真似しないわ。教団のいいなりになる気はさらさら無いし、私の目的はベヒモスだからね。これ以上利用されるなんてまっぴらよ。貴方達がベヒモス奪還に協力してくれるなら、大罪教を攻めても良いわよ?」
教団なんて敵で良いでしょうと、ベルフェル司教からの要求を全て話してやる。
「大罪教団を攻める気は無いし、ベヒモス奪還に協力する気も無いよ。ハッキリとした敵は他に居るからね」
「そのヌル教団とかいう奴等の事?ただの各地で内乱を起こさせているだけの陰キャ集団でしょう?」
「陰キャ集団って…。アヤコさん、詳しく教えてあげて?」
どうやら、情報不足で奴等の認識が甘い様だ。アヤコが細かく説明していくにつれて、コウサカの表情が曇ってくる。
「何それ、原爆?厄災の悪魔召喚で魔王が生贄?」
このへんの話は、前回の魔王達が集まった会議で話したのに、彼女はすっかり忘れていた様だ。
「既に起きた事実です。しかも、彼等の配下達は、魔王配下になるべくして育てられた多技能持ちばかり。鍛えらた兵団よりも厄介です。そんなヌル教団は、私達…アラヤ君やカオリさん、魔王を生贄にする為に狙っているのです」
「…さっき見た映像、ナーサキだっけ?原爆に似た魔法、ヌル教団はアレを連発できるわけ?」
「魔力量的に連発はおそらく無理でしょうけど、同等の広域特大魔法を使用できる可能性があります」
敢えて禁呪魔法と呼ばないのは、手に入れられると知れば、コウサカも躍起になって探すだろうからだ。せっかく忘れているのだから、そこまで教える必要は無い。
「私達が神殿に来たのはね、その厄災の悪魔を召喚する為の祭壇があるかを確認する為なのよ?もちろん、ヌル教団の所在も探っているけどね。そこにコウサカさんが現れたわけよ」
「祭壇?まさかそれを見つけて、可愛い私を生贄に⁉︎」
「「「そんなわけ無いでしょ」」」
「祭壇を破壊する事で、厄災の悪魔の召喚を防げるんですよ」
「そ、そうなの?じゃあ、倉戸達はその祭壇を壊して回ってるんだ?」
「1人の災厄の悪魔に決まった1つの祭壇があるらしいんだけど、見つけたのはまだ1つだけだし、既に召喚された後だったからね。残りは召喚される前に壊したいんだけど…。今回の神殿にも祭壇は無かった。やはり、マンモンの祭壇はナーサキにあったのかも」
正確には、見つけた王都の祭壇も、王家の墳墓内だったから自分達では破壊もしていないからね。
「コウサカさんの国の近くでも、過去に厄災の悪魔が現れているみたいですね」
地図を机上に広げて、ゴーモラ国近辺の印を見せる。
すると、コウサカは何かを思い出した様に頷いた。
「それね~。まさかレヴィが厄災の悪魔だとは知らなかったわ」
「レヴィ?」
「そ。ちゃんとした名前はレヴィアタン。なんでも、遥か昔からゴーモラの海域に住んでて、国外の船を沈めているらしいわ。国ではベヒモスと同じく守護神扱いね。近付かなければ、至って大人しい水龍ちゃんよ?」
レヴィアタンに関しては、確かに封印や討伐された記録が無い。
ゴーモラから移動しないあたり、縄張り意識が高い悪魔なのかな?
「そのレヴィアタンの祭壇が何処にあるか分かる?」
「さぁ?知ってても教えないわよ?」
「いや、其処にヌル教団が来る可能性があるから、警戒してほしいだけだよ。悪魔の主導権を奪われたら終わりだからね?」
「…そうね。分かったわ。…ただ、ヌル教団を見つけた際には手伝いなさいよ?奴等が貴方達みたいに浄化を簡単に使える相手なら、自慢じゃないけど勝負にならないもの」
あの浄化魔法は上級魔法だから、そうそう使える人は居ないと思うけど。
それに普通に考えたら、海にはレヴィアタン、陸にはベヒモスが居て、しかも不死の兵士達が守っていた難攻不落の国なんだよね。
そのベヒモスが欠けて、不死者が不死じゃいられないって話だから、不安になるのは仕方ないね。
「それでは、アラヤ君と同盟を結ぶって事で良いですか?」
「同盟?」
「はい。あくまでもヌル教団に対してだけは互いに協力するという条約ですが。私的な協力はしません、という事ですよ。コウサカさんはゴーモラ国の女王ですから、国家としての立場もありますけど、アラヤ君率いる私達も、勢力としてはそれなりにありますよ?」
それは、ベヒモス奪還には協力しないという事を意味している。
アヤコが羊皮紙を2枚取り出して、同盟内容を記入していく。
一つ、ヌル虚無教団に関する対処の協力は互いに行う事とする。
一つ、ヌル虚無教団と戦闘する際は、共闘する立場であり、故意に互いに被害を与えてはならない。
一つ、ヌル虚無教団に関連しない協力要請には、責務関係は無いものとする。
「簡単に3つだけの条約だけど、無意味に敵対するよりは良い案だね」
「まぁ、しょうがないわね。可哀想だからしてあげるわ」
コウサカとアラヤは、羊皮紙にサインして血判をした。お互いに羊皮紙を受け取ると、亜空間に大事にしまう。
「さて、同盟を結んだのは良いけど、早速動いてもらわないとね?外に待機している部下達に大人しく帰ってもらう様に話してくれるかな?」
「来ているの?でもどうやって出るのよ?」
「俺が飛竜を出すから、後ろに乗りなよ」
アラヤが飛竜を連れて来ると、コウサカは浮遊してアラヤの背中に寄り添う。アヤコ達のジト目を受けながらも、動じる事なく笑顔を見返している。
「じゃあ、出るよ」
アラヤの方が堪らず、飛竜を飛び立たせた。浮遊邸から離れると、2人の姿が外から見える様になり、たちまちコウサカの配下達が群がる。
『コウサカ様‼︎ご無事で‼︎』
「ああ、私は大丈夫だ。些か食い違いはあったが、我々は暴食魔王と同盟を結ぶ形となった。お前達は、母国に戻り歓迎の準備をせねばならん!」
『おお!同盟ですか!』
「え?歓迎?」
「当然。拒否したら同盟は無効だからね?」
コウサカはアラヤの頬に軽くキスをすると、背中から離れて部下達のもとに飛び降りた。
「私の招待、有り難く受けなさいよ?じゃあね!」
コウサカは手を上げると、一斉に亜空間が開き、アンデッド達と共に姿を消した。
残されたアラヤは、う~んと悩みながら皆んなに歓迎会に招待された事を話した。
「テレポート地点として記憶する必要もありますし、ひょっとしたら祭壇の場所を見る機会もあるかもしれません。だから、良かったじゃないですか」
「う~ん…」
「なぁに?他に気になる事があるの?ひょっとしたら、彼女が裏でベルフェル司教に連絡する心配とか?」
「だってゴーモラって、生者が居ないって話だよね?何も美味しい食べ物が無いんじゃないかなぁって…」
「食べ物の心配なんだ…」
皆んなは呆れた顔で俺を見るけど、だって招かれた先の楽しみは大事だよね?俺にとっては、それが食事だってだけなんだけどね。
魔物の料理とかは有りそう?ハァ、気分が乗らないなぁ…。
対して、彼女が暮らすゴーモラ国の王城は、豪華な装飾もあるが埃を被り散らかっている。ここでの大きな違いは、とにかく国全土が薄暗く、ジメジメしている。しかし、最近はそれがとても落ち着くようになりつつある。まぁ、ここも悪くないけどね。
それに私は客じゃない。奪うつもりで来たって言うのに、簡単に捕まり悪戯を受けた後は、今度は放置されている。
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「アヤコさん、歯切れ悪いわね?ヌル教団側とも言い切れないと考えてるの?」
「そうですね。あの司教は信用なりませんが、現状の大罪教の立場から見ても、私達の勢力を把握したいのは当然の事ですから」
「俺達の方が、ヌル教団に味方する可能性も考えているんだろうね。もう、約束されている不干渉は無理だと思うよ」
黙って聞いていれば、厳つい司教の立場をあーでも無い、こーでも無いと議論してばかりで、コウサカはイライラして机を叩いた。
「…それで、結局のところどうしたい訳?私は、あの司教に貴方達の分断以外に、移動手段を話す事も頼まれてたけど、最初から私は正直に話すなんて真似しないわ。教団のいいなりになる気はさらさら無いし、私の目的はベヒモスだからね。これ以上利用されるなんてまっぴらよ。貴方達がベヒモス奪還に協力してくれるなら、大罪教を攻めても良いわよ?」
教団なんて敵で良いでしょうと、ベルフェル司教からの要求を全て話してやる。
「大罪教団を攻める気は無いし、ベヒモス奪還に協力する気も無いよ。ハッキリとした敵は他に居るからね」
「そのヌル教団とかいう奴等の事?ただの各地で内乱を起こさせているだけの陰キャ集団でしょう?」
「陰キャ集団って…。アヤコさん、詳しく教えてあげて?」
どうやら、情報不足で奴等の認識が甘い様だ。アヤコが細かく説明していくにつれて、コウサカの表情が曇ってくる。
「何それ、原爆?厄災の悪魔召喚で魔王が生贄?」
このへんの話は、前回の魔王達が集まった会議で話したのに、彼女はすっかり忘れていた様だ。
「既に起きた事実です。しかも、彼等の配下達は、魔王配下になるべくして育てられた多技能持ちばかり。鍛えらた兵団よりも厄介です。そんなヌル教団は、私達…アラヤ君やカオリさん、魔王を生贄にする為に狙っているのです」
「…さっき見た映像、ナーサキだっけ?原爆に似た魔法、ヌル教団はアレを連発できるわけ?」
「魔力量的に連発はおそらく無理でしょうけど、同等の広域特大魔法を使用できる可能性があります」
敢えて禁呪魔法と呼ばないのは、手に入れられると知れば、コウサカも躍起になって探すだろうからだ。せっかく忘れているのだから、そこまで教える必要は無い。
「私達が神殿に来たのはね、その厄災の悪魔を召喚する為の祭壇があるかを確認する為なのよ?もちろん、ヌル教団の所在も探っているけどね。そこにコウサカさんが現れたわけよ」
「祭壇?まさかそれを見つけて、可愛い私を生贄に⁉︎」
「「「そんなわけ無いでしょ」」」
「祭壇を破壊する事で、厄災の悪魔の召喚を防げるんですよ」
「そ、そうなの?じゃあ、倉戸達はその祭壇を壊して回ってるんだ?」
「1人の災厄の悪魔に決まった1つの祭壇があるらしいんだけど、見つけたのはまだ1つだけだし、既に召喚された後だったからね。残りは召喚される前に壊したいんだけど…。今回の神殿にも祭壇は無かった。やはり、マンモンの祭壇はナーサキにあったのかも」
正確には、見つけた王都の祭壇も、王家の墳墓内だったから自分達では破壊もしていないからね。
「コウサカさんの国の近くでも、過去に厄災の悪魔が現れているみたいですね」
地図を机上に広げて、ゴーモラ国近辺の印を見せる。
すると、コウサカは何かを思い出した様に頷いた。
「それね~。まさかレヴィが厄災の悪魔だとは知らなかったわ」
「レヴィ?」
「そ。ちゃんとした名前はレヴィアタン。なんでも、遥か昔からゴーモラの海域に住んでて、国外の船を沈めているらしいわ。国ではベヒモスと同じく守護神扱いね。近付かなければ、至って大人しい水龍ちゃんよ?」
レヴィアタンに関しては、確かに封印や討伐された記録が無い。
ゴーモラから移動しないあたり、縄張り意識が高い悪魔なのかな?
「そのレヴィアタンの祭壇が何処にあるか分かる?」
「さぁ?知ってても教えないわよ?」
「いや、其処にヌル教団が来る可能性があるから、警戒してほしいだけだよ。悪魔の主導権を奪われたら終わりだからね?」
「…そうね。分かったわ。…ただ、ヌル教団を見つけた際には手伝いなさいよ?奴等が貴方達みたいに浄化を簡単に使える相手なら、自慢じゃないけど勝負にならないもの」
あの浄化魔法は上級魔法だから、そうそう使える人は居ないと思うけど。
それに普通に考えたら、海にはレヴィアタン、陸にはベヒモスが居て、しかも不死の兵士達が守っていた難攻不落の国なんだよね。
そのベヒモスが欠けて、不死者が不死じゃいられないって話だから、不安になるのは仕方ないね。
「それでは、アラヤ君と同盟を結ぶって事で良いですか?」
「同盟?」
「はい。あくまでもヌル教団に対してだけは互いに協力するという条約ですが。私的な協力はしません、という事ですよ。コウサカさんはゴーモラ国の女王ですから、国家としての立場もありますけど、アラヤ君率いる私達も、勢力としてはそれなりにありますよ?」
それは、ベヒモス奪還には協力しないという事を意味している。
アヤコが羊皮紙を2枚取り出して、同盟内容を記入していく。
一つ、ヌル虚無教団に関する対処の協力は互いに行う事とする。
一つ、ヌル虚無教団と戦闘する際は、共闘する立場であり、故意に互いに被害を与えてはならない。
一つ、ヌル虚無教団に関連しない協力要請には、責務関係は無いものとする。
「簡単に3つだけの条約だけど、無意味に敵対するよりは良い案だね」
「まぁ、しょうがないわね。可哀想だからしてあげるわ」
コウサカとアラヤは、羊皮紙にサインして血判をした。お互いに羊皮紙を受け取ると、亜空間に大事にしまう。
「さて、同盟を結んだのは良いけど、早速動いてもらわないとね?外に待機している部下達に大人しく帰ってもらう様に話してくれるかな?」
「来ているの?でもどうやって出るのよ?」
「俺が飛竜を出すから、後ろに乗りなよ」
アラヤが飛竜を連れて来ると、コウサカは浮遊してアラヤの背中に寄り添う。アヤコ達のジト目を受けながらも、動じる事なく笑顔を見返している。
「じゃあ、出るよ」
アラヤの方が堪らず、飛竜を飛び立たせた。浮遊邸から離れると、2人の姿が外から見える様になり、たちまちコウサカの配下達が群がる。
『コウサカ様‼︎ご無事で‼︎』
「ああ、私は大丈夫だ。些か食い違いはあったが、我々は暴食魔王と同盟を結ぶ形となった。お前達は、母国に戻り歓迎の準備をせねばならん!」
『おお!同盟ですか!』
「え?歓迎?」
「当然。拒否したら同盟は無効だからね?」
コウサカはアラヤの頬に軽くキスをすると、背中から離れて部下達のもとに飛び降りた。
「私の招待、有り難く受けなさいよ?じゃあね!」
コウサカは手を上げると、一斉に亜空間が開き、アンデッド達と共に姿を消した。
残されたアラヤは、う~んと悩みながら皆んなに歓迎会に招待された事を話した。
「テレポート地点として記憶する必要もありますし、ひょっとしたら祭壇の場所を見る機会もあるかもしれません。だから、良かったじゃないですか」
「う~ん…」
「なぁに?他に気になる事があるの?ひょっとしたら、彼女が裏でベルフェル司教に連絡する心配とか?」
「だってゴーモラって、生者が居ないって話だよね?何も美味しい食べ物が無いんじゃないかなぁって…」
「食べ物の心配なんだ…」
皆んなは呆れた顔で俺を見るけど、だって招かれた先の楽しみは大事だよね?俺にとっては、それが食事だってだけなんだけどね。
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