246 / 418
第17章 追う者、追われる者、どっちか分からないよ⁉︎
242話 ベルフェル司教の策
しおりを挟む
ポッカ村に着いたアラヤ達は、ベルフェル司教の到着を待つ。
やがて光の柱が見え、司教達がテレポートで到着した。
「聞きましたよ、装甲竜の討伐お疲れ様でございました」
「ああ、素材を手に入れる良い話だったので引き受けたまでです」
しれっと情報漏れてるじゃないか。大罪教の情報収集力が高いのか、グスタフ兵長の情報抑止対策が甘いのか。
「どうぞ中へ」
仮会議室に入ると、配下の1人が亜空間から資料を取り出して卓上に置く。
「これは移し書きでございます。教団員すら本来なら閲覧禁止の資料でございます。どうか取り扱いには充分にお気を付けて下さいませ」
「分かりました。気を付けます」
亜空間収納に入れてしまえば、盗難や紛失の心配は無いからね。
「今判明している厄災の悪魔の出現場所は10箇所。いずれもフレイア神殿等の巡礼地であるが、祭壇の発見記録は無い。我々はラエテマ国内の2箇所を調べるつもりだ」
ベルフェル司教も地図を取り出して広げた。地図には、判明している箇所にバツ印が付いている。
よく見ると、フユラ村の近くにあった遺跡にも印があるな。確か、過去にオークロードが根城にしてたっていうフレイア神殿だったね。
もう一つはガーベルク領の様だが、エニシダの街しか知らないから分からないな。
「今は国境を越える事も困難な状況であるから、やはり我々が他国の調査に出ようか?」
「いえ、その点は大丈夫です。それと、他国の大罪教団員の方達も行動するなら、目立った調査を控える方が良いと思います。目的がバレたらもっと厄介なので」
ベルフェル司教としては、アラヤ達の移動方法に探りを入れたいのだろうけど、気を遣っているのか言及して来ない。ありがたいけどね。
「うむ。あくまでもダクネラ司教の捜索であり、祭壇捜索を表立ってやってはいけないという事ですな?その心配は必要ありません。厄災の悪魔や祭壇の秘密を知る者は司教でも僅か。無闇に増やそうとは考えていませんので」
「すみません、余計なお世話でしたね」
その司教達というのもおそらく、スフィリ司教の様な内部調査に関わっていた者達だろうな。
「それで、何処から当たるか、既に決めておいでかな?」
「そうですね…ムシハ連邦国も失われたナーサキの祭壇を除けば2箇所あるので、其方を探してみます」
記録にある確認された厄災の悪魔は、どちらもマンモンだ。
だとすると、ナーサキの祭壇で召喚できたのは、マンモンの可能性もあるわけだ。その祭壇も失われていれば、マンモンの召喚はできない。その確認の意味でも、残りの神殿を調べる意味はある。
「神殿で何かお困りの際には、近くの大罪教施設に遠慮なく協力を要請して下さい」
「分かりました。俺達は早速此処を立とうと思います。そういえば、嫉妬魔王の方は大丈夫ですか?」
「そうですね。嫉妬魔王には、ベヒモスを諦めるように、少し交渉してみるつもりです」
ベルフェル司教はそう言って笑い、再びテレポートで姿を消した。
「コウサカが諦めるとは思えないな」
ベヒモスはかなりの戦力。一国の女王であるコウサカが、簡単に諦めるとは考えにくい。交渉…。ベルフェルには何か策があるのかもしれない。
アラヤも資料を亜空間に収納すると、浮遊邸へとテレポートするのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
陽が刺さない程に曇り空に覆われている冥界の国ゴーモラ。
日照時間が短いあまり、植物は痩せ細ったものばかりで色も毒々しい。
この国は、グルケニア帝国の北部に広がるデーヴォン列島を占めている。
国民の大半が死人や魔物であり、人間が居ない上に危険な事から冥界の国と呼ばれている。
過去に、帝国が植民地にしようと幾度か渡航したが、辿り着く事なく沈んでいる。故に、外界からは無縁の土地である。
こんな国にもかつては文明があり国家があった。その遺産とも呼べる城も、今は死霊達の根城になっていた。
「ああもう、頭にくる!」
王の間に響き渡るコウサカの苛立ちの声。側に仕える死霊達がビクッと震え上がる。
「あの教団の奴等が居たら、アンデットは戦う事すらできないじゃない!」
右親指の爪を噛みながら、怒りが治らない彼女に、宰相たるリッチが進言する。
「おそれながら陛下、先の配下である王国召喚士リリトは、襲撃の際に魔物を多く利用しております。レイスの様な魔霊達ならば浄化されますが、生きた魔物を支配して操ればその心配は無いかと」
「そんな事は分かっているわ。悪魔達を頭にして、使えそうな魔物を集めてちょうだい。それと、今回は淫魔族と夢魔族にも声をかけて。訓練には7日あげるわ。任せたわよ?」
「ハッ、直ちに!」
指示を出したコウサカ自身、淫魔族と夢魔族には内心は納得してはいない。
(アイツら、画的にダメなのよね…)
彼女が嫌っているのは、その被害にあった対象のだらしない姿だ。
偽物の快楽に落ちたその姿は、可愛いものが好きな彼女にとっては不快なものだった。
「まぁ、いいわ。象さんを連れ戻す時間さえ稼いでくれるなら」
彼女達には移動距離は影響が無い。というのも、現地に居る上位種の魔物に意思を繋げ、向こうから魔物召喚させれば、異界を通じて移動が可能になるからだ。
とはいえ、配下となった魔物である必要と、召喚中に討たれたら普通にできない。しかも、その消費魔力量は質量に比例する。
ベヒモスを王国から連れ出したリリトも、呼び寄せるのに沢山の魔力量を必要とし、沢山の仲間達を贄として補ったのだ。
ならば、ベヒモスをオモカツタから呼び寄せれば済む話だと思うだろうが、当のベヒモスがコウサカを直接認知していない事と、教団達の何かしらの力で妨害されているのだ。
「へ、陛下、女王陛下!」
コウサカの前に、リーズンモッテという通信担当の蛾の魔物が慌てて飛んで来たが、直前でデスナイト達に取り押さえられる。
「どうしたの?」
「先程から、大罪教司教のベルフェルという人間からの念話が送られて来ています!」
「大罪教司教⁉︎何?また召集するとかの話?お断りなんだけど!」
「あ、いえ、内容はベヒモスについてと…」
「…⁉︎良いわ、繋げてちょうだい」
『嫉妬魔王コウサカよ、私はオモカツタに駐在する大罪教司教のベルフェルという者だ』
「ああ、先日、私の可愛い部下達を沢山浄化してくれたクソ司教ね。何?今更泣いて謝っても、許さないからね?」
『あの件に関しては、私は謝るつもりは無い。教団が魔王の活動に規制をしていないとはいえ、我々も教団を守る為になら敵対する事も当然あるのだ』
「は?ふざけてるの⁉︎」
『極めて真面目な話だ。君達の下にベヒモスが戻る事は決して無い。既に完全な防護策が整っている。無駄に事を荒げるのはやめて、大人しく諦めてくれないかね?』
「…ムカつく」
コウサカは、念話を切る様に指示を出そうとする。
『タダでとは言わない。取引をしようではないか』
「取引?」
コウサカは念話を切るのはやめて、話をとりあえず聞く事にした。
『左様。諦める見返りとして、嫉妬魔王が今望む情報を提供しよう』
「ハッ、たかが情報くらいで、割が合うわけないでしょう?取引にならないわ!大体、一色さん…色欲魔王とも手を組んでいるんでしょう?」
『色欲魔王?いや、彼女は関係無いが?オモカツタで見たのかね?』
「見たも何も、オモカツタの侵攻を邪魔した挙げ句、私のものを勝手に自分の夫だと主張したのよ?」
多少、内容は違うけれど、倉戸は私のものだという事は変わらない。あの可愛い弟の様な倉戸を、私に従順なものにする。
「そうね。確かに欲しい情報があるわ」
ベルフェルが取引に使う予定だった情報。それは、彼女が望む情報だと司教には分かっていた。
何しろ、目的を忘れてまで下僕にしたいと追いかけていた程だ。
『取引成立だね?』
アラヤの知らないところで、厄介な相手に個人情報が漏れる事となったのだった。
やがて光の柱が見え、司教達がテレポートで到着した。
「聞きましたよ、装甲竜の討伐お疲れ様でございました」
「ああ、素材を手に入れる良い話だったので引き受けたまでです」
しれっと情報漏れてるじゃないか。大罪教の情報収集力が高いのか、グスタフ兵長の情報抑止対策が甘いのか。
「どうぞ中へ」
仮会議室に入ると、配下の1人が亜空間から資料を取り出して卓上に置く。
「これは移し書きでございます。教団員すら本来なら閲覧禁止の資料でございます。どうか取り扱いには充分にお気を付けて下さいませ」
「分かりました。気を付けます」
亜空間収納に入れてしまえば、盗難や紛失の心配は無いからね。
「今判明している厄災の悪魔の出現場所は10箇所。いずれもフレイア神殿等の巡礼地であるが、祭壇の発見記録は無い。我々はラエテマ国内の2箇所を調べるつもりだ」
ベルフェル司教も地図を取り出して広げた。地図には、判明している箇所にバツ印が付いている。
よく見ると、フユラ村の近くにあった遺跡にも印があるな。確か、過去にオークロードが根城にしてたっていうフレイア神殿だったね。
もう一つはガーベルク領の様だが、エニシダの街しか知らないから分からないな。
「今は国境を越える事も困難な状況であるから、やはり我々が他国の調査に出ようか?」
「いえ、その点は大丈夫です。それと、他国の大罪教団員の方達も行動するなら、目立った調査を控える方が良いと思います。目的がバレたらもっと厄介なので」
ベルフェル司教としては、アラヤ達の移動方法に探りを入れたいのだろうけど、気を遣っているのか言及して来ない。ありがたいけどね。
「うむ。あくまでもダクネラ司教の捜索であり、祭壇捜索を表立ってやってはいけないという事ですな?その心配は必要ありません。厄災の悪魔や祭壇の秘密を知る者は司教でも僅か。無闇に増やそうとは考えていませんので」
「すみません、余計なお世話でしたね」
その司教達というのもおそらく、スフィリ司教の様な内部調査に関わっていた者達だろうな。
「それで、何処から当たるか、既に決めておいでかな?」
「そうですね…ムシハ連邦国も失われたナーサキの祭壇を除けば2箇所あるので、其方を探してみます」
記録にある確認された厄災の悪魔は、どちらもマンモンだ。
だとすると、ナーサキの祭壇で召喚できたのは、マンモンの可能性もあるわけだ。その祭壇も失われていれば、マンモンの召喚はできない。その確認の意味でも、残りの神殿を調べる意味はある。
「神殿で何かお困りの際には、近くの大罪教施設に遠慮なく協力を要請して下さい」
「分かりました。俺達は早速此処を立とうと思います。そういえば、嫉妬魔王の方は大丈夫ですか?」
「そうですね。嫉妬魔王には、ベヒモスを諦めるように、少し交渉してみるつもりです」
ベルフェル司教はそう言って笑い、再びテレポートで姿を消した。
「コウサカが諦めるとは思えないな」
ベヒモスはかなりの戦力。一国の女王であるコウサカが、簡単に諦めるとは考えにくい。交渉…。ベルフェルには何か策があるのかもしれない。
アラヤも資料を亜空間に収納すると、浮遊邸へとテレポートするのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
陽が刺さない程に曇り空に覆われている冥界の国ゴーモラ。
日照時間が短いあまり、植物は痩せ細ったものばかりで色も毒々しい。
この国は、グルケニア帝国の北部に広がるデーヴォン列島を占めている。
国民の大半が死人や魔物であり、人間が居ない上に危険な事から冥界の国と呼ばれている。
過去に、帝国が植民地にしようと幾度か渡航したが、辿り着く事なく沈んでいる。故に、外界からは無縁の土地である。
こんな国にもかつては文明があり国家があった。その遺産とも呼べる城も、今は死霊達の根城になっていた。
「ああもう、頭にくる!」
王の間に響き渡るコウサカの苛立ちの声。側に仕える死霊達がビクッと震え上がる。
「あの教団の奴等が居たら、アンデットは戦う事すらできないじゃない!」
右親指の爪を噛みながら、怒りが治らない彼女に、宰相たるリッチが進言する。
「おそれながら陛下、先の配下である王国召喚士リリトは、襲撃の際に魔物を多く利用しております。レイスの様な魔霊達ならば浄化されますが、生きた魔物を支配して操ればその心配は無いかと」
「そんな事は分かっているわ。悪魔達を頭にして、使えそうな魔物を集めてちょうだい。それと、今回は淫魔族と夢魔族にも声をかけて。訓練には7日あげるわ。任せたわよ?」
「ハッ、直ちに!」
指示を出したコウサカ自身、淫魔族と夢魔族には内心は納得してはいない。
(アイツら、画的にダメなのよね…)
彼女が嫌っているのは、その被害にあった対象のだらしない姿だ。
偽物の快楽に落ちたその姿は、可愛いものが好きな彼女にとっては不快なものだった。
「まぁ、いいわ。象さんを連れ戻す時間さえ稼いでくれるなら」
彼女達には移動距離は影響が無い。というのも、現地に居る上位種の魔物に意思を繋げ、向こうから魔物召喚させれば、異界を通じて移動が可能になるからだ。
とはいえ、配下となった魔物である必要と、召喚中に討たれたら普通にできない。しかも、その消費魔力量は質量に比例する。
ベヒモスを王国から連れ出したリリトも、呼び寄せるのに沢山の魔力量を必要とし、沢山の仲間達を贄として補ったのだ。
ならば、ベヒモスをオモカツタから呼び寄せれば済む話だと思うだろうが、当のベヒモスがコウサカを直接認知していない事と、教団達の何かしらの力で妨害されているのだ。
「へ、陛下、女王陛下!」
コウサカの前に、リーズンモッテという通信担当の蛾の魔物が慌てて飛んで来たが、直前でデスナイト達に取り押さえられる。
「どうしたの?」
「先程から、大罪教司教のベルフェルという人間からの念話が送られて来ています!」
「大罪教司教⁉︎何?また召集するとかの話?お断りなんだけど!」
「あ、いえ、内容はベヒモスについてと…」
「…⁉︎良いわ、繋げてちょうだい」
『嫉妬魔王コウサカよ、私はオモカツタに駐在する大罪教司教のベルフェルという者だ』
「ああ、先日、私の可愛い部下達を沢山浄化してくれたクソ司教ね。何?今更泣いて謝っても、許さないからね?」
『あの件に関しては、私は謝るつもりは無い。教団が魔王の活動に規制をしていないとはいえ、我々も教団を守る為になら敵対する事も当然あるのだ』
「は?ふざけてるの⁉︎」
『極めて真面目な話だ。君達の下にベヒモスが戻る事は決して無い。既に完全な防護策が整っている。無駄に事を荒げるのはやめて、大人しく諦めてくれないかね?』
「…ムカつく」
コウサカは、念話を切る様に指示を出そうとする。
『タダでとは言わない。取引をしようではないか』
「取引?」
コウサカは念話を切るのはやめて、話をとりあえず聞く事にした。
『左様。諦める見返りとして、嫉妬魔王が今望む情報を提供しよう』
「ハッ、たかが情報くらいで、割が合うわけないでしょう?取引にならないわ!大体、一色さん…色欲魔王とも手を組んでいるんでしょう?」
『色欲魔王?いや、彼女は関係無いが?オモカツタで見たのかね?』
「見たも何も、オモカツタの侵攻を邪魔した挙げ句、私のものを勝手に自分の夫だと主張したのよ?」
多少、内容は違うけれど、倉戸は私のものだという事は変わらない。あの可愛い弟の様な倉戸を、私に従順なものにする。
「そうね。確かに欲しい情報があるわ」
ベルフェルが取引に使う予定だった情報。それは、彼女が望む情報だと司教には分かっていた。
何しろ、目的を忘れてまで下僕にしたいと追いかけていた程だ。
『取引成立だね?』
アラヤの知らないところで、厄介な相手に個人情報が漏れる事となったのだった。
0
お気に入りに追加
2,709
あなたにおすすめの小説

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる