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第16章 昨日の敵は今日の友とはならないよ⁉︎
226話 感覚強奪
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アラヤ達がアスモデウスに攻撃を仕掛けた少し前、アヤコは精神支配された兵士達を塔の中へと誘い込んでいた。
塔の螺旋階段なら、1つの通路で幅狭く、高低差の有利も活かせる。
先ずは1人の動きをアイスで封じて、精神支配が自分の固有技能の感覚強奪で解けないか試してみた。
感覚強奪は、俗に言う視覚・触覚・味覚・嗅覚・聴覚を奪う技能であり、感覚共有の様に記憶・感情・快感といったものは奪えない。熟練度をLV上げすれば可能かもしれないが、今の段階ではまだできた事は無い。
だが、奪う効果は絶大で、視覚を奪う場合には、対象の技能の視覚(鑑定・望遠眼・精霊視認等…)をも奪うのだ。(気配感知・魔導感知の場合には視覚・嗅覚・聴覚の3つが必要)
触れる回数により、奪う感覚も増える。奪うと言っても、一時的の時間が過ぎると元に戻る。今の熟練度では、奪った順に5分は効果が継続する。
「ごめんなさい」
頭以外は身動きが取れない兵士に、パチンと平手打ちをする。別に触れるだけで効果はあるのだが、目が覚めるには効果的である平手打ちを、敢えて行っているのだ。多少、彼女の鬱憤を晴らしている面もあるけど。
「視覚、効果無し。触覚、効果無し。味覚、効果無し。嗅覚、効果無し。聴覚…」
平手打ちを何度も受けていた兵士が、グッタリとしている。触覚が無い状態なので、痛みや冷たさは感じていない。
「どうやら羊頭の歌は、消えずに絶えず耳内で聴こえていたのですね。私も、超聴覚は切っておいた方が良さそうです」
アイスを解き、もう1人の兵士も聴覚を奪うと、鑑定でやはり精神支配は解けたと分かった。
とりあえず塔の監視部屋まで2人を運び治療を済ませると、彼等は気を失っているままで放置することにした。
わざわざ、テレポートで送り届ける余裕は今は無い。
直ぐに戦況を理解しないとと、監視枠から外に出る。
『驚イタナ。女、オ前カラハ強欲魔王ノ気配ガスル』
屋根に上がって直ぐ、アヤコの前に羊頭が現れた。ムキムキの体に羊頭の姿は、羊人を見て知っているだけに、どこか滑稽に見えてくる。
ただ、6本あるその腕には、楽器兼武器が握られている。
『アノ供物ハ、抜ケ殻デアッタカ?』
槌を模ったラッパを構えた瞬間、アヤコは自身の聴覚を感覚強奪で消した。
「うっ‼︎⁉︎」
音の衝撃波により吹き飛ばされたアヤコは、監視塔から真っ逆さまに落ちる。直前にバブルショットのクッションを地面に放ち衝撃を和らげたが、全身に痛みが走る。どうやら、体の至るところの骨にヒビが入った様だ。
鈍感痛覚と自己再生があるので、暫くしたら治るのだが、今は動けそうにない。
『生キテイルナ?ナラバ傀儡ニナレ』
身動きが取れないアヤコの頭上に降りてきた羊頭は、彼女には効果が無い事を知らずに精神支配の歌を歌い始める。
(これは…支配された真似をするべきですね)
おそらく歌っているのだなと判断したアヤコは、フリをするべく立ち上がる。
「居たわ‼︎」
そこに、美徳教団の司祭服を着た女性と、何故か溶鉱炉を運ぶ2人が現れた。
(鑑定ができない⁉︎あの女性、勇者だわ。だとすると、もう1人の勤勉の勇者は?)
ザンッ!
振り返ると、巨大な剣で楽器ごと真っ二つに両断された羊頭が崩れ落ちるところだった。
血で濡れたその剣先が、アヤコの目先で止まっている。どうやら、操られた人達までは斬っていないらしい。
(これは…良い機会かも?)
アヤコは視線でバレない様に、精神支配が解けていないフリをした。すると、アヤコの腰を掴み足払いをする。
うつ伏せにさせられたアヤコはバタバタと演技をしていると、純潔の勇者が近付いてくる。
独自の解除方法を持っているならマズイと、アヤコは抑え付けていた腕を払い2人から離れる。やっと自己再生が終わり、聴覚も復活した。
「こいつは驚いた。この女性、かなりの強者だな。精神支配を早く解かないと、手出しできないだけに厄介だぞ?」
(そんな事言われても、全く勝てる気は起きませんよ。ただ、耐性くらいは確かめさせてもらいましょうか)
立て続けにダークブラインドとアッシドミストを放ってみる。
「おわっ⁉︎しかも魔術士だったか⁉︎」
(勤勉の勇者には、盲目耐性と溶解耐性は無し。純潔の勇者のあの結果みたいな円には、全く効果無しですね。おそらく2人共、毒耐性は既に持っているでしょうし、後は…)
フレイムとアイスを乱発して、熱耐性を確認しようとしたが全て躱される。この勇者、見えていない筈なんだけど…。でも、流石に細氷の様な合成魔法を見せる気は無い。
「ごめんなさいね?」
「⁉︎」
いきなり背後に現れた純潔の勇者に、錫杖で突かれた。
(ま、魔力制御持ち…でしたか…)
そのまま、アヤコは気を失って倒れた。
「……」
純潔の勇者はアヤコを見下ろし、錫杖を鳴らす。精神支配の解除と回復の両方を一瞬で行っているのだ。
「…怖ろしい女性ね」
「羊頭は倒した。彼女を連れて、一度西区に戻るのか?」
「いえ、北区の戦況がかなり気になります。このまま北区に向かいましょう」
「彼女も連れて行くつもりか?」
「置いていく方が厄介になる可能性もありますからね。目覚めたら、協力して頂きましょう」
そうかと、勤勉の勇者はアヤコを抱き抱える。アヤコは知らないうちに、勇者パーティーと行動を共にする事になるのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
東区の中央。駆け付けた冒険者や兵士達によって、住民達は避難を完了していた。
ギルマスであるトーマスが、北区側に向かい走っていると、馬頭と戦闘中の【弦月の牙】を見つけた。
「おおっ、無事だったか!」
「ハァ、ハア…。ギルマス、遅いっすよ」
拳闘士のアニは、魔術士のフロウに近付く魔物を排除し、フロウの魔法の時間を稼ぐ為に、リーダーのアルバスとトーヤが馬頭に攻撃を仕掛けている。シーフのザップと弓使いのスタンは、援護射撃の為に屋根を飛び回っていた。
かなり善戦しているらしく、馬頭は疲労が見えて動きが鈍くなっている様だ。
「やるじゃないか、お前達」
「それもこれも、アラヤ君達が頑張ってくれたおかげですよ」
ザップが指差す場所には、倒れたアラヤ(ゴーレム)を介抱しているサナエとハウンが居た。
「アラヤ殿!」
駆け寄るトーマスに気付いたサナエ達は、直ぐ様アラヤを担いだ。
「トーマスさんが来たなら大丈夫ですね!私達は離脱しますので、後はよろしくお願いします!」
トーマスが来る前に、3人は逃げる様にしてテレポートで消えてしまった。残されたトーマスはポカンと呆けてしまう。
「ま、まぁ、協力はしてくれたと、これで分かったわよね?」
王城に着いたサナエ達は、魔力切れで動かなくなったアラヤゴーレムを亜空間に回収する。
魔力切れで止まった瞬間に、ゴーレムは馬頭に蹴られ無残な姿になった。
それを見たアルバス達が、全力でアラヤの代わりに戦ってくれたのは良かった。
ハウンにアラヤ(ゴーレム)を回復する真似をしてもらい、サナエは皆を踊りで底上げする。おかげで、トーマスが来るまでにかなりの体力を削る事ができた。後は、トーマス達なら大丈夫だろう。
「一応、約束は果たせたと思われます」
辺りを見回すが、王城に居た筈のアヤコの反応が近くには無い。念話を飛ばすも反応は無い。
「アヤコは、そんな事態に陥ったとは思えないけど、浮遊邸に帰ったのかもね?」
「次はどうされますか?」
「西区は…何か強い反応は無いね。北区は、今、アラヤが戦っているみたい。あそこだけ、霧が晴れているわ」
望遠眼で見る限り、アラヤゴーレム1型を使用し、苦戦はしていない様だ。
「サナエ様!アチラを!」
ハウンが何かに気付き、サナエの視線を下に向けさせる。
「あれは、アヤ⁉︎」
王城の桟橋を、勇者達がアヤコを抱えて北区に渡る姿が見えた。
「どうしましょう⁉︎」
「お、落ち着いて?あれはきっと勇者よね?アヤコは、いざとなればテレポートで逃げれるわ。問題なのは、アラヤと鉢合わせしてしまう事よ!」
もし鉢合わせしたら、担がれたアヤコを見てアラヤがどんな反応をするか、考えただけでも厄介だ。
「わ、私達が勇者達よりも先に、念話でアラヤに伝えないと!」
「私が伝えます!」
ハウンの念話なら王都外にも充分に届く。早速ハウンは、アラヤと念話で繋ぎ状況を説明した。
『えっ⁉︎アヤコさんが⁉︎勇者達に拐われただって⁉︎』
「ちょっ、ハウン⁉︎そんな風に伝えたら…⁉︎」
「えっ⁉︎」
ハウンは、見たそのままを伝えてしまったのだ。案の定、アラヤは倒すまで後一歩のアスモデウスを放置して、勇者達に向かって走り出していた。
「な、何とかしないと⁉︎」
サナエ達は、事態収束する為に慌てて北区に向かって走り出すのだった。
塔の螺旋階段なら、1つの通路で幅狭く、高低差の有利も活かせる。
先ずは1人の動きをアイスで封じて、精神支配が自分の固有技能の感覚強奪で解けないか試してみた。
感覚強奪は、俗に言う視覚・触覚・味覚・嗅覚・聴覚を奪う技能であり、感覚共有の様に記憶・感情・快感といったものは奪えない。熟練度をLV上げすれば可能かもしれないが、今の段階ではまだできた事は無い。
だが、奪う効果は絶大で、視覚を奪う場合には、対象の技能の視覚(鑑定・望遠眼・精霊視認等…)をも奪うのだ。(気配感知・魔導感知の場合には視覚・嗅覚・聴覚の3つが必要)
触れる回数により、奪う感覚も増える。奪うと言っても、一時的の時間が過ぎると元に戻る。今の熟練度では、奪った順に5分は効果が継続する。
「ごめんなさい」
頭以外は身動きが取れない兵士に、パチンと平手打ちをする。別に触れるだけで効果はあるのだが、目が覚めるには効果的である平手打ちを、敢えて行っているのだ。多少、彼女の鬱憤を晴らしている面もあるけど。
「視覚、効果無し。触覚、効果無し。味覚、効果無し。嗅覚、効果無し。聴覚…」
平手打ちを何度も受けていた兵士が、グッタリとしている。触覚が無い状態なので、痛みや冷たさは感じていない。
「どうやら羊頭の歌は、消えずに絶えず耳内で聴こえていたのですね。私も、超聴覚は切っておいた方が良さそうです」
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わざわざ、テレポートで送り届ける余裕は今は無い。
直ぐに戦況を理解しないとと、監視枠から外に出る。
『驚イタナ。女、オ前カラハ強欲魔王ノ気配ガスル』
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ただ、6本あるその腕には、楽器兼武器が握られている。
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鈍感痛覚と自己再生があるので、暫くしたら治るのだが、今は動けそうにない。
『生キテイルナ?ナラバ傀儡ニナレ』
身動きが取れないアヤコの頭上に降りてきた羊頭は、彼女には効果が無い事を知らずに精神支配の歌を歌い始める。
(これは…支配された真似をするべきですね)
おそらく歌っているのだなと判断したアヤコは、フリをするべく立ち上がる。
「居たわ‼︎」
そこに、美徳教団の司祭服を着た女性と、何故か溶鉱炉を運ぶ2人が現れた。
(鑑定ができない⁉︎あの女性、勇者だわ。だとすると、もう1人の勤勉の勇者は?)
ザンッ!
振り返ると、巨大な剣で楽器ごと真っ二つに両断された羊頭が崩れ落ちるところだった。
血で濡れたその剣先が、アヤコの目先で止まっている。どうやら、操られた人達までは斬っていないらしい。
(これは…良い機会かも?)
アヤコは視線でバレない様に、精神支配が解けていないフリをした。すると、アヤコの腰を掴み足払いをする。
うつ伏せにさせられたアヤコはバタバタと演技をしていると、純潔の勇者が近付いてくる。
独自の解除方法を持っているならマズイと、アヤコは抑え付けていた腕を払い2人から離れる。やっと自己再生が終わり、聴覚も復活した。
「こいつは驚いた。この女性、かなりの強者だな。精神支配を早く解かないと、手出しできないだけに厄介だぞ?」
(そんな事言われても、全く勝てる気は起きませんよ。ただ、耐性くらいは確かめさせてもらいましょうか)
立て続けにダークブラインドとアッシドミストを放ってみる。
「おわっ⁉︎しかも魔術士だったか⁉︎」
(勤勉の勇者には、盲目耐性と溶解耐性は無し。純潔の勇者のあの結果みたいな円には、全く効果無しですね。おそらく2人共、毒耐性は既に持っているでしょうし、後は…)
フレイムとアイスを乱発して、熱耐性を確認しようとしたが全て躱される。この勇者、見えていない筈なんだけど…。でも、流石に細氷の様な合成魔法を見せる気は無い。
「ごめんなさいね?」
「⁉︎」
いきなり背後に現れた純潔の勇者に、錫杖で突かれた。
(ま、魔力制御持ち…でしたか…)
そのまま、アヤコは気を失って倒れた。
「……」
純潔の勇者はアヤコを見下ろし、錫杖を鳴らす。精神支配の解除と回復の両方を一瞬で行っているのだ。
「…怖ろしい女性ね」
「羊頭は倒した。彼女を連れて、一度西区に戻るのか?」
「いえ、北区の戦況がかなり気になります。このまま北区に向かいましょう」
「彼女も連れて行くつもりか?」
「置いていく方が厄介になる可能性もありますからね。目覚めたら、協力して頂きましょう」
そうかと、勤勉の勇者はアヤコを抱き抱える。アヤコは知らないうちに、勇者パーティーと行動を共にする事になるのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
東区の中央。駆け付けた冒険者や兵士達によって、住民達は避難を完了していた。
ギルマスであるトーマスが、北区側に向かい走っていると、馬頭と戦闘中の【弦月の牙】を見つけた。
「おおっ、無事だったか!」
「ハァ、ハア…。ギルマス、遅いっすよ」
拳闘士のアニは、魔術士のフロウに近付く魔物を排除し、フロウの魔法の時間を稼ぐ為に、リーダーのアルバスとトーヤが馬頭に攻撃を仕掛けている。シーフのザップと弓使いのスタンは、援護射撃の為に屋根を飛び回っていた。
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「アラヤ殿!」
駆け寄るトーマスに気付いたサナエ達は、直ぐ様アラヤを担いだ。
「トーマスさんが来たなら大丈夫ですね!私達は離脱しますので、後はよろしくお願いします!」
トーマスが来る前に、3人は逃げる様にしてテレポートで消えてしまった。残されたトーマスはポカンと呆けてしまう。
「ま、まぁ、協力はしてくれたと、これで分かったわよね?」
王城に着いたサナエ達は、魔力切れで動かなくなったアラヤゴーレムを亜空間に回収する。
魔力切れで止まった瞬間に、ゴーレムは馬頭に蹴られ無残な姿になった。
それを見たアルバス達が、全力でアラヤの代わりに戦ってくれたのは良かった。
ハウンにアラヤ(ゴーレム)を回復する真似をしてもらい、サナエは皆を踊りで底上げする。おかげで、トーマスが来るまでにかなりの体力を削る事ができた。後は、トーマス達なら大丈夫だろう。
「一応、約束は果たせたと思われます」
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「アヤコは、そんな事態に陥ったとは思えないけど、浮遊邸に帰ったのかもね?」
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「サナエ様!アチラを!」
ハウンが何かに気付き、サナエの視線を下に向けさせる。
「あれは、アヤ⁉︎」
王城の桟橋を、勇者達がアヤコを抱えて北区に渡る姿が見えた。
「どうしましょう⁉︎」
「お、落ち着いて?あれはきっと勇者よね?アヤコは、いざとなればテレポートで逃げれるわ。問題なのは、アラヤと鉢合わせしてしまう事よ!」
もし鉢合わせしたら、担がれたアヤコを見てアラヤがどんな反応をするか、考えただけでも厄介だ。
「わ、私達が勇者達よりも先に、念話でアラヤに伝えないと!」
「私が伝えます!」
ハウンの念話なら王都外にも充分に届く。早速ハウンは、アラヤと念話で繋ぎ状況を説明した。
『えっ⁉︎アヤコさんが⁉︎勇者達に拐われただって⁉︎』
「ちょっ、ハウン⁉︎そんな風に伝えたら…⁉︎」
「えっ⁉︎」
ハウンは、見たそのままを伝えてしまったのだ。案の定、アラヤは倒すまで後一歩のアスモデウスを放置して、勇者達に向かって走り出していた。
「な、何とかしないと⁉︎」
サナエ達は、事態収束する為に慌てて北区に向かって走り出すのだった。
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