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第14章 面会は穏便にお願いしますよ⁉︎
193話 神竜の鱗?
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商業ギルドが管理する銀行には、アラヤ達が作った新製品(魔力電池や魔導冷蔵庫等)の売り上げにより、貯金がまたかなり増えていた。
それも、バルグ商会の店で大量に買い物を終えた時点でかなり減る事になるのだけどね。バルグ商会は取り揃える品が豊富だから、欲しかった品は大体揃うんだよね。しかも社員割引だし。
「さて、次はゴードンさんの武器屋に寄るかな」
「アラヤさん、私はまだ仕事が有りますのでここまでですが、いつでも帰って来てくださいね。それと昨日話した様に、貴方達に限っては大丈夫でしょうけど、くれぐれも気をつけてくださいね?」
「ああ、分かってるよ。ソーリンこそ、体に気をつけてね?じゃあ、またね」
昨日、ソーリンが帰宅してから聞いたのだが、兵舎に賊が入り、収監されていたヨウジ=ゴウダと、居合わせたヴェストリ商会の社長が殺害されていたらしい。鉱山で捕獲したラズエル少佐の行方も分からなくなっている事から、帝国の手の者の犯行だと思われる。
天然牢獄に閉じ込めた兵士達も、この分だと救出されるか始末されるだろう。
ソーリンの話だと、デピッケルの街長は切れ者らしく、それを見越した罠と警備を既に手配済みらしい。
アラヤとしては、ラズエルの手足の治療を最優先に考えたなら、一度街からは離れている可能性があると思う。
まぁ、こちらから関わる必要も無いので放置だね。
ソーリンと別れたアラヤ達は、大人数では迷惑をかけるので、カオリとクララにはハウン達を連れて荷降ろしに帰ってもらい、サナエとアヤコの3人だけでゴードンの店に向かった。
「こんにちわ~!」
「…らっしゃい。おう、お前さんか。久しぶりだな、髪は染めたのか?」
「ハハ、まぁ、そんなところです」
久しぶりに来た店内には、かつての売れずに置物と化していた武器は無く、装飾が綺麗な鞘に収まる【大業物】の剣や槍が、かなりの額で並べられていた。
「ちょっと見違えたね。どれも華やかで、見てるだけで欲しくなるよ」
「だろう?貴族や王族の金持ちに売れる様になったんだぜ?」
ドヤ顔を見せるゴードンを押し退ける様にして、その後ろからレミーラが大きな包みを持って現れた。
「親父、自慢も良いけど、早く仕上げないと納品に間に合わないよ?いらっしゃい、アラヤさん。万年筆の人気上々だよ!」
「フン。あんなもん、儂なら半刻あれば終わる。それよりも、納得できる物が出来たんだろうな?」
「ああ、会心の出来だよ!」
そう言うと、レミーラは持っていた包みを目の前に広げる。
そこには一本の【業物】のミスリルソードがあった。魔鉱石玉を入れるタイプでは無く、柄の部分に一部ミスリルが露出した箇所が有り、刀身に属性を付与出来るタイプみたいだね。これなら大した魔力も魔法を覚えていなくても良い。
火属性なら刀身が加熱し皮膚を焼き、水属性なら固体以外にも斬れ味が増す。風属性なら斬撃が飛ぶかまいたち、土属性なら硬度が上がり耐久性が増すといった、使用者の持つ属性がそのまま影響する便利性の高い武器だね。
「…フン、まぁまぁだな。だが、店内には並べる程じゃない」
「えっ⁈良い出来だと思うけど…」
アラヤが思わず口に出してしまったら、案の定ゴードンに睨まれた。逆にレミーラは得意気な表情になる。
「これにはまだ、刀身の硬度にムラが有る。使用者の力を100%の補助は出来ては居ない。じゃから、命を預ける相棒にはならん。売る事は出来んな」
「そんな事言ってたら、店には親父の【大業物】しか並べられないじゃないの!」
「ダメなものはダメだ。今のお前には圧倒的に経験が足りてない」
「経験もなにも、武器を打たせてくれてまだ二カ月じゃない!」
以前、彼女は調理鍋等を作っていた。その中で装飾技術を磨き、鞘や柄の性能と体裁を格段に伸ばしていた。二カ月で【業物】が作れるあたり、鍛治師の技能があるとはいえ、彼女は天才に近いと思う。
「何の為に鉱石発掘からやらせてると思ってる?先ずは鉱石の特徴と性質を理解して、石の声を聞ける様になるのだ。精霊の声じゃなくな?そうすりゃ、自ずと槌を打つタイミングと加減の見極めが、見えてくる様になる。後はひたすら回数を重ねるのみだ」
石の声?あれ?俺持っていた様な…?
「何さ、自分は装飾技術を直ぐにマスターしたからって!それって、経験があるからって言えるの?」
どうやら、店内に並べられている武器の装飾は、全てゴードンの手によるものらしい。以前はあれだけ馬鹿にしていたのに、世間から評価された、レミーラの実力と装飾の必要性に考えを改めた様だ。
「あの2人共、お客を前にいい加減にしてくださいね?」
痺れを切らしたのはアヤコで、2人のドワーフは彼女のその冷たい笑みに冷や汗を垂らし、直ぐに姿勢を正した。
「すまん、見苦しいところを見せたな。それで?今日は何の用件で来た?修理か?購入か?」
「ああ、実は…コレを使った武器や防具を作る事を考えてるんですけど…」
2人の前に、アラヤは脱皮した竜鱗を肥大化した物を並べた。
アラヤの技能の錬成では、鍛治とは違い、形を変えたり融合する事は可能でも、そのモノの強化や洗練には向いていなかった。
そこで、餅は餅屋の考えで尋ねる事にしたのだ。
「これは⁉︎見た事の無い竜鱗じゃないか!」
ゴードンの目の色が変わり、手に取って様々な角度から見たり硬さを確かめたりしている。
「これは獲れたてだな。皮膚が微かに付いてるし、鱗がまだ生きている」
「親父、この鱗は何ドラゴンなの?」
「分からねぇ…。近辺に生息するドラゴンでは無いな。微かに感じる魔素が、火や土の属性だけじゃ無いからな。まさか…全属性…⁈」
どうやら、アラヤの細胞から成る竜鱗には、彼が持つ全属性が影響しているらしい。ゴードンは、興奮した表情でアラヤの顔を見上げた。鼻息も荒く、目も充血している。
「…お前さん、まさか神竜の類を討った訳ではあるまいな?」
「…神竜?それって、鉱山に居た古竜みたいな?」
「ああ、アレは火の大精霊の眷族ではあるが、神竜ではないな。神竜とは文字通りに神に仕える竜で、竜種の頂点に君臨すると言われておる。あくまでも伝説上のドラゴンだが、その伝説は古代から広く伝わっていて、冒険者達とかでは有名な話だぞ」
いやいやいや、それ俺の肌ですよ?とは当然だが言えない。それに、初めはそんな特殊な竜鱗じゃなかった気がするんだけど。最近、特に竜鱗の硬度と柔軟性が馴染んだ気がするんだよね。
「討伐したのでは無いのなら、どうやって手に入れた?」
「さ、採取先は当然秘密ですよ。それと、これは討伐ではなくて…そう、その竜から貰ったのです。仲良くなったもので…」
アラヤは、苦し紛れの嘘で通す事にした。ところが、ゴードンはそりゃあ秘密だろうなと受け入れた。嘘でも場所を教えたら、きっと採取に向かっていたかもしれないな。
「ウムム…コレは是非とも素材として使いたい…だが儂は今、依頼が溜まっている。お前さんは、いつまでこのデピッケルに滞在する?」
「あ~、今日には発つつもりでして、コレで作る上でのヒントが欲しかったんです。アドバイスして頂けたら、この竜鱗は差し上げますよ?」
「なぬっ⁉︎コレ以外にもまだ持っているのか⁉︎」
「ええ、まぁ。また分けてもらえるので…」
「ぐぬぬ…、この大きさの竜鱗なら、さぞ立派な大きさの竜だろう。その竜と友とは…お前さんも、相当に謎の男だな。それに、もらえるのは有難いが、アドバイスと気軽に言われても簡単では無い。どの鉱石との相性が良いとか、融点や硬度等も実際に試さねば分からんからな。しかも見合った対価と呼ぶには、店内の武器を全部渡しても程遠いな。………レミーラ、お前、この人に付いて行け。お前が儂の代わりに鍛治を教えてこい。良い修行と経験にもなる。良い事づくめで一石三鳥だな」
「「ええっ⁉︎」」
レミーラとアラヤは驚きの声を上げる。アヤコとサナエは溜め息を吐き、またかという表情をする。
「アラヤ君、屋敷には既に鍛冶場は有るのですし、彼女を呼んだ方が調理器具や農具等も揃います。部屋もまだ多いですし、私達は構わないですよ?」
ゴードンはニカッと笑い、サナエはヤレヤレと半分呆れている。
レミーラとアラヤはどうしようと顔を見合わせたが、そこに彼女に付いていた土精霊が、レミーラの前に竜鱗を持ち上げてちらつかせる。彼女には、声は聞こえても姿は見えていないだろうから、宙に浮いて見えるだろう。
『行くわよ!コレをいち早く理解して、頑固親父を納得させるモノを作るわよ!』
その土精霊は女型で、正にドワーフのおばさんみたいだ。全部の土精霊がおじさんドワーフだと思っていたよ。
「分かったわ。アラヤさん、しばらくお世話になります。その代わり、鍛治見習いとしてしっかりと教えますからね!」
「ああ、よろしく頼むよ。君もね?」
土精霊は、ドンと自分の胸を叩いて任せなという態度を見せる。
アラヤは、オカン的な彼女に精霊達も賑やかになりそうだなと思うのだった。
それも、バルグ商会の店で大量に買い物を終えた時点でかなり減る事になるのだけどね。バルグ商会は取り揃える品が豊富だから、欲しかった品は大体揃うんだよね。しかも社員割引だし。
「さて、次はゴードンさんの武器屋に寄るかな」
「アラヤさん、私はまだ仕事が有りますのでここまでですが、いつでも帰って来てくださいね。それと昨日話した様に、貴方達に限っては大丈夫でしょうけど、くれぐれも気をつけてくださいね?」
「ああ、分かってるよ。ソーリンこそ、体に気をつけてね?じゃあ、またね」
昨日、ソーリンが帰宅してから聞いたのだが、兵舎に賊が入り、収監されていたヨウジ=ゴウダと、居合わせたヴェストリ商会の社長が殺害されていたらしい。鉱山で捕獲したラズエル少佐の行方も分からなくなっている事から、帝国の手の者の犯行だと思われる。
天然牢獄に閉じ込めた兵士達も、この分だと救出されるか始末されるだろう。
ソーリンの話だと、デピッケルの街長は切れ者らしく、それを見越した罠と警備を既に手配済みらしい。
アラヤとしては、ラズエルの手足の治療を最優先に考えたなら、一度街からは離れている可能性があると思う。
まぁ、こちらから関わる必要も無いので放置だね。
ソーリンと別れたアラヤ達は、大人数では迷惑をかけるので、カオリとクララにはハウン達を連れて荷降ろしに帰ってもらい、サナエとアヤコの3人だけでゴードンの店に向かった。
「こんにちわ~!」
「…らっしゃい。おう、お前さんか。久しぶりだな、髪は染めたのか?」
「ハハ、まぁ、そんなところです」
久しぶりに来た店内には、かつての売れずに置物と化していた武器は無く、装飾が綺麗な鞘に収まる【大業物】の剣や槍が、かなりの額で並べられていた。
「ちょっと見違えたね。どれも華やかで、見てるだけで欲しくなるよ」
「だろう?貴族や王族の金持ちに売れる様になったんだぜ?」
ドヤ顔を見せるゴードンを押し退ける様にして、その後ろからレミーラが大きな包みを持って現れた。
「親父、自慢も良いけど、早く仕上げないと納品に間に合わないよ?いらっしゃい、アラヤさん。万年筆の人気上々だよ!」
「フン。あんなもん、儂なら半刻あれば終わる。それよりも、納得できる物が出来たんだろうな?」
「ああ、会心の出来だよ!」
そう言うと、レミーラは持っていた包みを目の前に広げる。
そこには一本の【業物】のミスリルソードがあった。魔鉱石玉を入れるタイプでは無く、柄の部分に一部ミスリルが露出した箇所が有り、刀身に属性を付与出来るタイプみたいだね。これなら大した魔力も魔法を覚えていなくても良い。
火属性なら刀身が加熱し皮膚を焼き、水属性なら固体以外にも斬れ味が増す。風属性なら斬撃が飛ぶかまいたち、土属性なら硬度が上がり耐久性が増すといった、使用者の持つ属性がそのまま影響する便利性の高い武器だね。
「…フン、まぁまぁだな。だが、店内には並べる程じゃない」
「えっ⁈良い出来だと思うけど…」
アラヤが思わず口に出してしまったら、案の定ゴードンに睨まれた。逆にレミーラは得意気な表情になる。
「これにはまだ、刀身の硬度にムラが有る。使用者の力を100%の補助は出来ては居ない。じゃから、命を預ける相棒にはならん。売る事は出来んな」
「そんな事言ってたら、店には親父の【大業物】しか並べられないじゃないの!」
「ダメなものはダメだ。今のお前には圧倒的に経験が足りてない」
「経験もなにも、武器を打たせてくれてまだ二カ月じゃない!」
以前、彼女は調理鍋等を作っていた。その中で装飾技術を磨き、鞘や柄の性能と体裁を格段に伸ばしていた。二カ月で【業物】が作れるあたり、鍛治師の技能があるとはいえ、彼女は天才に近いと思う。
「何の為に鉱石発掘からやらせてると思ってる?先ずは鉱石の特徴と性質を理解して、石の声を聞ける様になるのだ。精霊の声じゃなくな?そうすりゃ、自ずと槌を打つタイミングと加減の見極めが、見えてくる様になる。後はひたすら回数を重ねるのみだ」
石の声?あれ?俺持っていた様な…?
「何さ、自分は装飾技術を直ぐにマスターしたからって!それって、経験があるからって言えるの?」
どうやら、店内に並べられている武器の装飾は、全てゴードンの手によるものらしい。以前はあれだけ馬鹿にしていたのに、世間から評価された、レミーラの実力と装飾の必要性に考えを改めた様だ。
「あの2人共、お客を前にいい加減にしてくださいね?」
痺れを切らしたのはアヤコで、2人のドワーフは彼女のその冷たい笑みに冷や汗を垂らし、直ぐに姿勢を正した。
「すまん、見苦しいところを見せたな。それで?今日は何の用件で来た?修理か?購入か?」
「ああ、実は…コレを使った武器や防具を作る事を考えてるんですけど…」
2人の前に、アラヤは脱皮した竜鱗を肥大化した物を並べた。
アラヤの技能の錬成では、鍛治とは違い、形を変えたり融合する事は可能でも、そのモノの強化や洗練には向いていなかった。
そこで、餅は餅屋の考えで尋ねる事にしたのだ。
「これは⁉︎見た事の無い竜鱗じゃないか!」
ゴードンの目の色が変わり、手に取って様々な角度から見たり硬さを確かめたりしている。
「これは獲れたてだな。皮膚が微かに付いてるし、鱗がまだ生きている」
「親父、この鱗は何ドラゴンなの?」
「分からねぇ…。近辺に生息するドラゴンでは無いな。微かに感じる魔素が、火や土の属性だけじゃ無いからな。まさか…全属性…⁈」
どうやら、アラヤの細胞から成る竜鱗には、彼が持つ全属性が影響しているらしい。ゴードンは、興奮した表情でアラヤの顔を見上げた。鼻息も荒く、目も充血している。
「…お前さん、まさか神竜の類を討った訳ではあるまいな?」
「…神竜?それって、鉱山に居た古竜みたいな?」
「ああ、アレは火の大精霊の眷族ではあるが、神竜ではないな。神竜とは文字通りに神に仕える竜で、竜種の頂点に君臨すると言われておる。あくまでも伝説上のドラゴンだが、その伝説は古代から広く伝わっていて、冒険者達とかでは有名な話だぞ」
いやいやいや、それ俺の肌ですよ?とは当然だが言えない。それに、初めはそんな特殊な竜鱗じゃなかった気がするんだけど。最近、特に竜鱗の硬度と柔軟性が馴染んだ気がするんだよね。
「討伐したのでは無いのなら、どうやって手に入れた?」
「さ、採取先は当然秘密ですよ。それと、これは討伐ではなくて…そう、その竜から貰ったのです。仲良くなったもので…」
アラヤは、苦し紛れの嘘で通す事にした。ところが、ゴードンはそりゃあ秘密だろうなと受け入れた。嘘でも場所を教えたら、きっと採取に向かっていたかもしれないな。
「ウムム…コレは是非とも素材として使いたい…だが儂は今、依頼が溜まっている。お前さんは、いつまでこのデピッケルに滞在する?」
「あ~、今日には発つつもりでして、コレで作る上でのヒントが欲しかったんです。アドバイスして頂けたら、この竜鱗は差し上げますよ?」
「なぬっ⁉︎コレ以外にもまだ持っているのか⁉︎」
「ええ、まぁ。また分けてもらえるので…」
「ぐぬぬ…、この大きさの竜鱗なら、さぞ立派な大きさの竜だろう。その竜と友とは…お前さんも、相当に謎の男だな。それに、もらえるのは有難いが、アドバイスと気軽に言われても簡単では無い。どの鉱石との相性が良いとか、融点や硬度等も実際に試さねば分からんからな。しかも見合った対価と呼ぶには、店内の武器を全部渡しても程遠いな。………レミーラ、お前、この人に付いて行け。お前が儂の代わりに鍛治を教えてこい。良い修行と経験にもなる。良い事づくめで一石三鳥だな」
「「ええっ⁉︎」」
レミーラとアラヤは驚きの声を上げる。アヤコとサナエは溜め息を吐き、またかという表情をする。
「アラヤ君、屋敷には既に鍛冶場は有るのですし、彼女を呼んだ方が調理器具や農具等も揃います。部屋もまだ多いですし、私達は構わないですよ?」
ゴードンはニカッと笑い、サナエはヤレヤレと半分呆れている。
レミーラとアラヤはどうしようと顔を見合わせたが、そこに彼女に付いていた土精霊が、レミーラの前に竜鱗を持ち上げてちらつかせる。彼女には、声は聞こえても姿は見えていないだろうから、宙に浮いて見えるだろう。
『行くわよ!コレをいち早く理解して、頑固親父を納得させるモノを作るわよ!』
その土精霊は女型で、正にドワーフのおばさんみたいだ。全部の土精霊がおじさんドワーフだと思っていたよ。
「分かったわ。アラヤさん、しばらくお世話になります。その代わり、鍛治見習いとしてしっかりと教えますからね!」
「ああ、よろしく頼むよ。君もね?」
土精霊は、ドンと自分の胸を叩いて任せなという態度を見せる。
アラヤは、オカン的な彼女に精霊達も賑やかになりそうだなと思うのだった。
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